2019年04月21日公開
2019年04月21日更新
【シャーマンキング】麻倉葉はゆるい系主人公?オーバーソウルや名言・魅力を紹介
麻倉葉は武井宏之原作で1998年から連載が開始された漫画『シャーマンキング』の主人公です。持霊・阿弥陀丸のオーバーソウルによって他の強力なシャーマンとのド派手な戦いを繰り広げる麻倉葉ですが、普段はボーっとしている事が多いゆるい性格をしています。今回はそんな麻倉葉のオーバーソウルの能力について詳しく解説し、作中で放った心に残る名言もまとめていきます。また、アニメ版で声を担当した声優キャストについても紹介します。
麻倉葉はゆるい系主人公?
シャーマンキングの作品情報
シャーマンキングの概要
『シャーマンキング』とは武井宏之により1998年から漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』で連載が開始された漫画作品です。連載は2004年まで続きましたが後半は人気低迷のため打ち切りとなり、単行本は全32巻が発売されています。最終回は中途半端なものとなってしまったため、原作者やファンによる長年の強い希望が実り、2008年から発売された完全版にて新たに380ページを追加した真の最終回が描かれる事となりました。
また、続編として2012年に麻倉葉の息子である麻倉花を主人公に置いた『シャーマンキングFLOWERS』が連載されましたが翌年には休刊となり、2018年からは新章となる『SHAMAN KING THE SUPER STAR』がスタートし、2019年4月現在も連載中となっています。
シャーマンキングのあらすじ
男子中学生の小山田まん太は塾の帰り、近道のために墓地を通る事にしました。すると不思議な少年・麻倉葉が大勢の霊と戯れている姿を目撃します。仰天したまん太でしたが、それから麻倉葉が霊と交流する事が出来るシャーマンである事を知り、彼と深く関わっていく事となります。麻倉葉はシャーマン同士の戦いである『シャーマンファイト』で優勝して『シャーマンキング』になり、誰もが楽に暮らせる世界を作ろうとしていました。
麻倉葉はゆるい系主人公!
麻倉葉は仲間達だけでなく敵からもよく『ゆるい』と言われている通りかなりゆるい性格で、『シャーマンファイト』で勝つための修業をしなければなりませんが、あまり身体を動かす事は好きではありません。『シャーマンキング』を目指しているのも楽に暮らせる世界を作るためと本人が発言しており、戦いの際にもあまり緊張している様子を見せないというゆるふわ系男子です。
しかし『シャーマンキング』になってみんなが楽になる世界を作るためには努力を惜しまず、仲間のピンチにはいの一番に駆け付ける正義漢でもあります。勉強も嫌いでいつも逃げてばかりですが、作中で最大の敵であるハオのオーバーソウルをヒントに自分の新たなオーバーソウルを作り出すなど、頭脳明晰な部分もありシャーマンとしての天才的な才能も持っています。しかし日常に戻るとやはりゆるいので、ギャップが可愛い麻倉葉です。
麻倉葉のオーバーソウル
オーバーソウル①初の登場はシルバ戦
麻倉葉が初めてオーバーソウルの存在を知ったのは十祭司の1人であるシルバのオーバーソウルを見た時で、持霊である阿弥陀丸を春雨に憑依合体させて自身も発動させました。今まで憑依合体によって戦ってきた事で阿弥陀丸の技を身体で覚えていた麻倉葉は、オーバーソウル状態でも自ら阿弥陀丸の必殺技『真空仏陀切り』を繰り出し、シルバに一撃を与える事に成功した事で『シャーマンファイト』出場権を得ました。
このオーバーソウルは初めは人魂のような顔をしていましたが、『シャーマンファイト』で戦いを繰り返していくうちに少しずつ阿弥陀丸の顔が鮮明になっていき、力も増していきました。また、麻倉葉が一番長く使用していたオーバーソウルで、『シャーマンファイト』開始直後まで麻倉葉を勝利に導いていました。阿弥陀丸はまだこの時は人間霊で、のちに精霊に進化した事によって後述するオーバーソウルの形態へと変化していきます。
オーバーソウル②スピリットオブソード
『シャーマンファイト』にて、麻倉葉がリーダーを務める『ふんばり温泉チーム』が、過去にハオが残した『超・占事略決』を読んだ事で全員オーバーソウルのパワーアップを果たしていました。麻倉葉のオーバーソウルもパワーアップを果たしており、その名も『スピリットオブソード』という巨大な刀の姿になっていました。これは阿弥陀丸が人間霊から精霊へと進化し、媒体を春雨とフツノミタマの剣の二段媒介にした事で実現しました。
この形状については麻倉葉が幼少時に初めての持霊としていたマタムネが使用していたオーバーソウル『鬼殺し』からヒントを得ており、ハオにもその事を指摘されていました。また、『スピリットオブソード』は巫力消費が激しい事が弱点として挙げられますが、『超・占事略決』を読んだ事によって麻倉葉の巫力は以前と比べると圧倒的な1万程度まで上昇していたため、長時間発動可能となっています。
オーバーソウル③白鵠
麻倉葉の阿弥陀丸によるオーバーソウル最終系が『スピリットオブソード白鵠(びゃっこう)』です。オーバーソウルを凝縮して身体に纏わせる甲縛式となっており、ハオの甲縛式オーバーソウル『黒雛』を見た事で甲縛式の存在を知り、会得しました。形状や名前の元になっているのは白鳥で、麻倉葉が過去に両親と行った旅行でスワンボートに乗った思い出がヒントになっています。
この時の麻倉葉の巫力は10万ほどとなっており、阿弥陀丸と一緒に編み出した新しい技『無無明亦無』も会得しています。『無無明亦無』は相手の巫力を0にしたうえで、『白鵠』による強力な攻撃を食らわせる技となっています。
麻倉葉の名言
麻倉葉の名言「なんとかなる」
麻倉葉の名言に『なんとかなる』というものがあります。この名言は麻倉葉が頻繁に言うセリフとなっており、大事な戦いの前などに言うため、仲間からはゆるい言葉という事でよくツッコまれています。しかし麻倉葉はこの名言を決して投げやりな言葉として使っている訳ではなく、『極限まで努力したんだから必ずなんとかなる』という意味で、『将来を心配して雰囲気が悪くなるくらいなら笑っていよう』という思いが込められています。
麻倉葉の婚約者である恐山アンナも『オレが世界を救う』という言葉を使う男を信用しておらず、熱血漢のような言葉も嫌悪しています。恐山アンナは麻倉葉の『なんとかなる』という名言が決して適当な言葉ではない事がよく分かっており、麻倉葉の信頼する仲間達の誰よりも麻倉葉の気持ちが分かっているようです。麻倉葉はこの名言によって仲間の気持ちをほぐすと共に、必ず何とかすると心に強く思うのです。
麻倉葉の名言から学ぶ生き方
麻倉葉の名言は、時に生き方を学ばせてくれます。学生や社会人、上司や部下、立場は人それぞれ違いますがみんな努力して生きています。そんな中で辛い壁にぶち当たってへこたれそうになる事もあるでしょう。つい肩に力が入ってしまうというそんな時に、麻倉葉の『なんとかなる』という言葉を思い出して息抜きをする事で気持ちをリセットすると楽になってくるはずです。
麻倉葉の魅力
麻倉葉の魅力①小山田まん太
麻倉葉には小山田まん太という友達がいます。初対面は麻倉葉が墓場で霊と戯れていた時に、塾の帰りにたまたまそこを訪れたまん太と出くわした時でした。まん太は霊を見た事で仰天しますが、麻倉葉は『幽霊が見えるやつに悪いやつはいねえ』という事ですぐにまん太と友達になりました。それからのまん太は麻倉葉の戦いを目の当たりにしながら、一番の親友として麻倉葉をサポートしていきます。
麻倉葉の魅力②タオ・レン
タオ・レンは中国出身のシャーマンで、麻倉葉の永遠のライバルです。持霊は1800年前の武将の霊・馬孫で、馬孫刀による突きの攻撃を得意としています。レンは初登場時は冷酷な性格で、時には殺人さえも何とも思わない性格をしていましたが、麻倉葉と共に行動するうちに穏やかさが生まれ、過去に人を殺めていた事を航海する描写もありました。麻倉葉とは友人関係になりますが、レンはいつか決着をつけたいと考えています。
麻倉葉の魅力③相棒は阿弥陀丸
シャーマンはそれぞれ自分の持霊を憑依合体、もしくはオーバーソウルを作り出して戦います。麻倉葉の持霊は600年前の侍であり、『鬼人』『千人切り』などの異名を持つ阿弥陀丸です。ふんばりヶ丘で地縛霊となっていましたが、麻倉葉の活躍で長年の迷いが晴れた事で麻倉葉を認め、彼の持霊となりました。流派は独自に編み出した『阿弥陀流剣術』で、主な必殺技は飛び道具の『真空仏陀切り』と瞬時に切り裂く『後光刃』です。
麻倉葉の魅力④ハオとの因縁
麻倉葉にはハオという双子の兄がいますが、ハオの正体は1000年前の陰陽師であり麻倉家の始祖・麻倉葉王(ハオ)です。ハオは閻魔大王と契約しているため輪廻転生を自在に操る事が出来るようになっており、500年前もパッチ族として生まれ変わって『シャーマンファイト』に出場していました。生まれ変わるたびに自分の目的のために多くの人間を殺害してきたため多くの人々の恨みを買っており、現在も常に命を狙われ続けています。
何度も転生を繰り返した事で巫力も125万と圧倒的なものとなっており、もはや誰も手も足も出ない力を持っています。麻倉家の最大の敵とされていますが、麻倉葉はなんとかハオの心を変える事は出来ないものかと、戦う事以外の道を模索します。
麻倉葉の魅力⑤アンナとの関係
麻倉葉には恐山アンナという許嫁がいます。過去に恐山アンナの心から生まれた鬼を麻倉葉の活躍で倒した事があり、それがきっかけで恐山アンナは麻倉葉を愛すようになり、相思相愛の関係となっていきました。麻倉葉が『シャーマンキング』になるという事を信じて疑わず、ハオという圧倒的な力を持つ存在を知っても麻倉葉の力を信じて疑いませんでした。
そんな恐山アンナは『シャーマンファイト』が終わって16歳になると息子の花を出産し、花をふんばり温泉の旅館に残して麻倉葉と共に世界平和のために旅に出ましたが、同時にふんばり温泉の宣伝もしています。
麻倉葉を続編FLOWERSで殺した理由
殺した理由①花を主人公にするため
麻倉葉は『シャーマンファイト』が終わると恐山アンナと共に『Love&Peace』を広げるために旅に出ます。そして『大地の交渉人』と呼ばれるほどの偉大な人物となりますが、とある国で銃撃戦に巻き込まれて死亡してしまいます。あっけない死となりましたが、これは麻倉葉に変わる次世代の主人公を麻倉葉の息子・花にするためだと考えられます。
麻倉葉は『シャーマンキング』の人気投票ランキングで常に1位となっていたほどの人気キャラで、息子である花は30位という結果でした。読者は麻倉葉の活躍をいつも楽しみにしていましたが、ここで麻倉葉を死亡させる事で、『シャーマンキング』は花によって新たな物語を迎えると読者に伝えるためだったと考察出来ます。
殺した理由②新たな敵
麻倉葉は『銃撃戦に巻き込まれた』事で死亡したという事ですが、麻倉葉を殺した相手が新たな敵である事が考えられます。『シャーマンキング FLOWERS』の単行本3巻には麻倉葉の前に戦闘機が立ちはだかっているシーンがあるため、もしかしたら戦闘機を媒介にするオーバーソウルか、何かしら銃を使う能力である事が考察出来ます。
殺した理由③霊として再登場させる
『シャーマンキング』は生きていた登場人物が死んだ事で霊になり、誰かの持霊となる事があります。もしかしたら麻倉葉も誰かの持霊とするために死んだのかもしれません。息子である花の持霊となる事も考えられますが、敵の持霊となるという意外な展開も期待できます。
麻倉葉の声優
麻倉葉の声優は佐藤ゆうこ
佐藤ゆうこのプロフィール
アニメ版『シャーマンキング』の主人公・麻倉葉の声を担当した声優キャストは佐藤ゆうこです。神奈川県出身で1970年12月25日生まれの2019年現在48歳で、1990年代に『それゆけ!アンパンマン』に出演した事で声優としてデビューを果たしました。同じく声優で『シャーマンキング』のタオ・レンの担当声優となった朴璐美とは共演作が多く、プライベートでも仲が良いという事です。
佐藤ゆうこの主な出演作
麻倉葉の担当声優である佐藤ゆうこは他に『のってけエクスプレッツ』のツバサの声優、『ブラック・ジャック』の写楽の声優としても知られており、主人公を多く演じてきています。また海外映画・ドラマに吹き替え声優としても多く出演しており、代表作に『ドクター・ドリトル2』や『アイデンティティー』などがあります。
麻倉葉に関する感想や評価は?
怒りの感情も時として大事だけど、ゆるく行こう^_^#シャーマンキング #麻倉葉 pic.twitter.com/IuuP0G2Clp
— ホシノ(GENちゃん)@話しやすい人 (@GEN_KH_1028) January 25, 2019
麻倉葉の性格を見習ってゆるくいく事で気持ちが楽になるという読者は多くいます。麻倉葉の名言として紹介した『なんとかなる』という言葉を思い出し、自分の力を信じたうえで肩の力を抜き、壁を乗り越えていきたいという感想がありました。
シャーマンキングと出会い約20年
— ふじいろ (@mate8945) March 6, 2019
葉くんの凄さを改めて実感、、、
こんな風になりたい。#シャーマンキング#麻倉葉 pic.twitter.com/YFZnVZAwsx
『シャーマンキング』の連載が開始されてから2019年現在20年が過ぎており、長年ファンであった読者による『麻倉葉のようになりたい』という感想があります。麻倉葉はゆるい性格で一見何も考えていないように見えますが、常に自分を見失わずに周りの意見に流されることなく行動します。そんな麻倉葉に憧れるという読者は少なくありません。
葉君めっちゃ好き#落書き #シャーマンキング20周年 #麻倉葉 #絵描きさんと繋がりたい pic.twitter.com/LX0D6I3Gbf
— AKI雨(絵描く人) (@AKISAME0818) January 15, 2018
麻倉葉は自分の事よりも人の事を思う事が出来る優しい心の持ち主です。そんな麻倉葉の周りには自然と仲間達が集まっていきましたが、読者もまた彼に惹かれていきました。『シャーマンキング』という作品を面白くしてくれた麻倉葉が大好きというファンは非常に多くいます。
麻倉葉の魅力や名言まとめ
『シャーマンキング』の主人公・麻倉葉について、持霊である阿弥陀丸やオーバーソウル、心に残る名言やアニメ版で声優を務めた佐藤ゆうこについてなど詳しくまとめてきました。今回の麻倉葉についてのまとめを読んだ後にもう一度、『シャーマンキング』を1巻から読み返してみるというのはいかがでしょうか?