2019年02月13日公開
2019年02月13日更新
シャーマンキングの最終回をネタバレ!アニメ・漫画の違いと完全版での真の結末を紹介
武井宏之が原作を務める「シャーマンキング」の漫画版・アニメ版の最終回についてネタバレしていきます。「シャーマンキング」は週刊少年ジャンプで連載が続いていましたが、打ち切りというかたちで連載を終える事となってしまったので歯切れの悪い最終回となってしまい、読者の間で波紋が巻き起こりました。しかしその後、完全版にて真の結末が描かれているので、今回はそちらも詳しく紹介していきます。
目次
シャーマンキングとは?
シャーマンキングは作品情報
武井宏之が原作を務める「シャーマンキング」は、「週間少年ジャンプ」で1998年から連載が開始された漫画作品です。霊能力者「シャーマン」である主人公・麻倉葉が、親友となる小山田まん太をはじめとする仲間達や様々な霊との出会いを繰り返しながら成長していき、500年に1度開かれる「シャーマンファイト」の存在を知った事で、「シャーマンキング」となるために多くのシャーマン達と戦いを繰り広げていきます。
霊能力者同士の戦いという意外性が読者に受けた事で、連載初期から中盤までは「ワンピース」や「ハンターハンター」などと並んで「週間少年ジャンプ」の顔として人気を博しましたが、終盤あたりからアンケートなどで人気が低迷し始め、ついには打ち切りというかたちで幕を閉じる事となりました。この事により物語は未完という状態となっていましたが、数年後に続きが収録された完全版が発売された事で遂に真の最終回を迎えました。
人気低迷により最終回までに時間がかかってしまった「シャーマンキング」ですが、人気絶頂期にはテレビアニメやゲームなど様々なジャンルにメディアミックスされていき、若年層を中心にファンが増え続けて行った事で多くの経済効果をもたらしました。また「シャーマンキング」は2018年で20周年を迎え、それを記念したサイトが設立され、同年の4月に「少年マガジンエッジ」で「シャーマンキング新章」の連載がスタートしました。
シャーマンキングのあらすじをネタバレ
中学生の少年・小山田まん太はある日の帰宅中、近道をするために墓場を通って家に向かっていました。するとそこで多くの霊達と戯れる少年と出会い、驚愕します。まん太がその事を忘れられずに次の日に学校に向かうと、何と前日に墓場で出会った少年が同じクラスに転校してきました。まん太はその少年の名前が麻倉葉という事と、彼が「シャーマン」と呼ばれる霊と交流する事が出来る霊能力者である事を知ります。
普通の人間には霊は見えないため、「霊が見えるやつに悪いやつはいねえ」と言う葉と友達になったまん太は、葉や他のシャーマン、また多くの霊達との物語を目撃していく事になっていきます。葉は600年前の侍・阿弥陀丸と出会い、心が通い合った事で彼を持ち霊とする事になり、「シャーマンファイト」という500年に1度開かれる大会の存在を知った事で、「シャーマンキング」となるために戦いに身を投じていく事になります。
シャーマンキングに登場するシャーマンとは?
「シャーマン」とは、霊と交信する事が出来る霊能力を持った人間の事で、世界中に多く存在します。「シャーマン」は麻倉葉なら阿弥陀丸、道蓮なら馬孫といった信頼の深い霊を持霊としており、霊の力を借りて様々な能力を発揮する事が出来ます。葉は物語序盤、「憑依合体」という方法で阿弥陀丸を自分に憑依させ、阿弥陀丸に体を貸し出す事で強力な剣術による技を繰り出し、悪人や他の「シャーマン」と戦っていました。
霊は基本的に生き物にしか憑依する事は出来ませんが、途中から物体に「憑依合体」させる事で強力な武器とする「O.S.(オーバーソウル)」の存在が明らかになり、葉を含むほぼすべての「シャーマン」はこの「オーバーソウル」を駆使して戦っていく事になります。また「シャーマン」には「巫力」という霊力の絶対値が存在し、この「巫力」を使用して「オーバーソウル」を作りだしたり強力な技を繰り出す事が出来ます。
「巫力」を多く注げば「オーバーソウル」はそれだけ力を増しますが、「シャーマン」の「巫力」の絶対値は生まれた時から決まっており、上げるためには仮死状態となって復活するか完全に死んでから蘇生するという方法があります。これらの方法により「巫力値」は4万から5万ほど上昇し、より強力な「オーバーソウル」を使う事が出来るようになります。また「巫力値」が50万以上ある「シャーマン」は「神クラス」と呼ばれます。
シャーマンキングの漫画最終回結末ネタバレ
漫画「シャーマンキング」が打ち切りというかたちで幕を閉じたという事はネタバレしましたが、それにより連載当初の最終回はまさかの結末となっています。そこで漫画「シャーマンキング」の最終回がどういった結末であったのかをここで詳しくネタバレしていきます。
連載当初の漫画最終回結末ネタバレ
「シャーマンファイト」も終盤となり、チーム戦から個人戦へと移り変わっていましたが、あまりに圧倒的なハオの力の前に誰もなすすべが無くなってしまいます。そこで葉達は「シャーマンファイト」を辞退して優勝をハオに譲り、「シャーマンキング」になるための儀式の最中に眠りについているハオを仲間達と倒すという作戦に出ます。
しかし眠っているハオの元にまで辿り着くには「シャーマンキング」を守っている10人の選ばれたパッチ族達「十祭司」を倒さねばなりませんでした。葉は仲間達と共に強力な「十祭司」と戦いを繰り広げていきますが、途中で「巫力」を回復させるために宿へと戻る事にします。そしてみんなで作戦会議や談笑をしたのちに、「明日勝つために」葉達はみんなで眠りにつきます。
すると、まん太は眠りについている「プリンセス・ハオ」と、そこに辿り着くために葉の元に集ってきた仲間達が登場するという不思議な夢を見ます。絶叫しながら起きたまん太は「ひどい夢だ」と言いながら葉の婚約者・恐山アンナの元に向かい、一緒に葉達の元に向かう事にします。そしてアンナの「プリンセスの座は渡せないから」の一言で物語は幕を閉じます。戦いが終わらずに最終回を迎えてしまった衝撃の結末となっています。
シャーマンキングのアニメ・漫画の違い
アニメ版「シャーマンキング」は基本的に原作漫画に忠実にストーリーが進行していましたが、途中からアニメ版独自の展開を見せていきます。そこでここではアニメ版と原作漫画の違いを解説し、アニメ版の最終回についてもネタバレしていきます。
アニメが漫画を追い越した
アニメ版「シャーマンキング」は開始してからしばらくは原作漫画と同じストーリー展開となっていましたが、「シャーマンファイト」の途中から原作漫画に追いつき、原作ストックが無くなってしまいます。そのためアニメ独自の展開を見せ、登場人物こそ「シャーマンキング」であるものの全く違う作品となっていってしまい、視聴者を混乱させる事となってしまいました。
またアニメ版は原作漫画よりも先に最終回を迎えますが、この最終回も全く違うものとなっており、仲間達から力を集めた葉が阿弥陀丸と一体化して巨大化し、ハオを真っ二つにして倒すというものでした。原作漫画ではハオの心を救おうとした葉ですが、アニメ版では完全に倒してしまったので、この最終回の違いについて当時の多くのファン達はネット上で賛否両論の論争を繰り広げました。
シャーマンキング完全版での真の結末
原作漫画やアニメ版では腑に落ちない最終回となってしまった「シャーマンキング」ですが、2008年から刊行された完全版にて新たに書き下ろした380ページが追加され、原作漫画の最終回の続きを見る事が出来ます。この完全版の最終回が「シャーマンキング」の真の最終回となっており、打ち切りから数年の時を経て「シャーマンキング」の物語は幕を閉じました。ここでは「シャーマンキング」の真の最終回をネタバレしていきます。
完全版最終回はハッピーエンド
やっとの思いで「十祭司」をすべて倒した葉達はハオの元に辿り着きますが、ハオはすでに「シャーマンキング」として目覚めてしまっていました。ハオと戦うしかなくなった葉達は「5大精霊」を駆使して立ち向かいますが、全知全能の霊である「グレートスピリッツ」を持霊として得たハオの強力な攻撃になすすべが無くなってしまいます。しかしそこにハオの母親の魂が現れてハオに強烈なビンタを浴びせます。
「王となるのならまず人を愛さなくちゃね」という母親の言葉に説得されたハオは、もう少し人類を見守ると約束し、500年後にまた転生する事を選びます。そして7年後、葉や仲間達はみんなでパーティーをし、それを見ていたハオとマタムネが微笑んだところで完全版「シャーマンキング」の物語は幕を閉じます。これにより多くの「シャーマンキング」ファンが納得し、気持ちの良い結末である真の最終回となりました。
シャーマンキングの登場人物
シャーマンキングには数多くの魅力的なキャラが登場
真の最終回についても前述でネタバレしてきた「シャーマンキング」ですが、多くのファンに支え続けられてきた理由は個性豊かで魅力的なキャラクター達の存在にあります。ここでは主人公である麻倉葉やその活躍を見届ける小山田まん太をはじめ、かっこいいイケメンキャラや可愛い美女キャラなどをネタバレを含みながら詳しく紹介し、「シャーマンキング」の魅力に触れていきます。
登場人物①麻倉葉
麻倉葉は「シャーマンキング」の主人公で、いつも身に付けているヘッドフォンと便所サンダルがトレードマークの13歳の少年です。仲間が真剣に話している時にでも「なんとかなる」と発言するなどユルい性格をしていますが、戦いの時には表情が変わり冷静沈着になります。持霊は作中の第1話で出会った600年前の侍である阿弥陀丸で、彼がかつて愛刀として所持していた「春雨」を媒介とした「オーバーソウル」を使用して闘います。
「楽に暮らせる世界」を作るため「シャーマンキング」を目指すようになり、麻倉家と1000年もの間因縁があるハオの事を知り、彼と戦っていく事になりますが、ハオを倒したいとは思っておらず、孤独や悲しみから救いたいと考えています。完全版「シャーマンキング」では最終的に「巫力」が108000という数字となり、「5大精霊」の「スピリット・オブ・アース」の所持者となって仲間達と共にハオとの最終決戦に挑みました。
登場人物②麻倉ハオ
麻倉ハオは葉の双子の兄で、「シャーマンキング」の作中で最大の敵です。その正体は1000年前に存在した麻倉家の始祖である麻倉葉王で、閻魔大王と契約しているため輪廻転生を自由に出来るようになっており、500年前はパッチ族として、今回は自分の子孫である麻倉家に生まれ変わってきました。生と死を繰り返した事によって「巫力」が125万という圧倒的なものとなっており、この数字はシャーマンの間では有名になっています。
この「巫力」を使って持霊である「5大精霊」の1体「スピリット・オブ・ファイア」を従えており、究極の「オーバーソウル」である「黒雛」を使って「シャーマンファイト」で優勝を果たし、「シャーマンキング」となります。目的は人類を滅ぼして「シャーマンキングダム」を作る事ですが、完全版の最終回では「グレートスピリッツ」を持霊として他のシャーマン達と戦い、母親の出現により説得された事で人類を滅ぼす事を辞めます。
登場人物③恐山アンナ
恐山アンナは葉の許嫁で、頭のバンダナがトレードマークのクールな美少女です。非常に口が悪く、初対面の相手にでも「死ね」や「殺す」といった暴言を吐き、葉に対しても厳しく当たりますが、この世で一番葉の事を愛し、彼が「シャーマンキング」になる事を信じています。イタコであり、霊を自在に呼び寄せる事が出来ます。持霊はかつてハオが従えていた前鬼と後鬼で、漫画では会話していましたがアニメ版では喋りませんでした。
登場人物④道蓮
道蓮(タオレン)は1800年もの間中国で暗躍してきた道家の御曹司で、プライドが高く意地っ張りな性格をしています。始めは敵として葉の前に立ちふさがり、それから戦いを繰り返していった事で友情が芽生え、親友となっていきます。身長が低い事を気にしているため毎日牛乳を3本飲んでおり、作中では久しぶりに会った葉に「背伸びたか?」など言われてからかわれていました。持霊は1800年前から道家に仕えている武将・馬孫です。
完全版では「5大精霊」の1体である「スピリット・オブ・サンダー」を従えてハオとの最終決戦に挑んでいました。7年後では牛乳を飲み続けたおかげか身長が伸びており、大企業家電メーカー会社を起業して「雷帝グループ」の社長となっています。また「X-LAWS」のボスであったアイアンメイデン・ジャンヌと結婚しており、1人息子である黽(メン)が誕生した事で育児休暇をとって子育てするなど家庭を大事にしているようです。
登場人物⑤ホロホロ
ホロホロは北海道出身のアイヌの戦士で、コロボックルのコロロを持霊として氷の技を使う「シャーマン」ですが、心は熱い熱血漢です。広大なフキ畑を作るために「シャーマンキング」を目指しているという純粋な少年ですが、過去に壮絶な体験をしており、「十祭司」との戦いでネタバレしていました。ホロホロという名前は愛称で、本名は碓氷(うすい)ホロケウといい、名付け親である祖父によって厳しく育てられました。
完全版でのハオとの戦いでは「5大精霊」の1体「スピリット・オブ・レイン」を従える「5大戦士」の1人となっていました。結末を描いている7年後には牧場と農園を経営しており、「シャーマン」としての力を活かしながら環境を整える活動をしています。しかし儲かってはいないようで、経済状況を回復するために「生マリモ」という青汁味のキャンディーを売り出しましたが、あまり美味しくなかった事から売れなかったようです。
登場人物⑥梅宮竜之介
梅宮竜之介は「木刀の竜」の異名を持つ大きなリーゼントヘアーが特徴的な不良少年で、地元でも有名なワルでしたが葉と出会った事で改心し、それからは葉の事を「葉の旦那」と呼んで慕うようになります。日理人情に厚い性格をしており、仲間を大切にする気持ちは誰にも負けません。持霊は600年前に阿弥陀丸に切り捨てられた盗賊の首領・蜥蜴郎で、「オーバーソウル」によって巨大な蛇の姿になる事が出来ます。
結末を描いている7年後では「ふんばり温泉」の板前長となっており、葉とアンナが世界平和のために旅をしている間、彼らの息子である花の教育もしています。また悪い霊や霊媒師の噂を聞きつけると日本各地に参上し、蜥蜴郎と共に平和のために戦っています。
登場人物⑦ファウストⅧ世
ファウストⅧ世は「シャーマンファイト」の2次予選で葉の対戦相手として登場したネクロマンサーです。幼い頃に病弱な少女・エリザと出会い、彼女を治すために医者の道を志し、遂にエリザの病気を治す事に成功します。そしてエリザと結婚したファウストは小さな診療所を開いていましたが、そこに強盗が現れてエリザが殺されてしまいます。それからファウストはエリザを蘇らせるために「シャーマンキング」を目指すようになります。
しかしアンナの術によってエリザの自我が回復したために「シャーマンキング」にならずとも目的を達成し、その事に恩を感じた事で葉の仲間となり、「シャーマンファイト」に臨む事になります。
登場人物⑧リゼルグ・ダイゼル
リゼルグ・ダイゼルは、幼い頃にハオによって両親を殺された事から、復讐のために「シャーマンファイト」に挑んでいる少年です。完全版では「スピリット・オブ・ファイア」を持霊として葉達と共にハオに挑みました。結末を描いている完全版の最終回では、「オックスフォード大学」を卒業した後に警察官となっていました。
登場人物⑨チョコラブ・マクダネル
チョコラブ・マクダネルは、幼い頃に両親を殺されて行くあてが無くなった事でギャングとなり、人殺しも厭わない生活をしていましたが、ある日シャーマンであるオロナに救われた事をきっかけに今までの生き方を変え、コメディアンになる事を決意します。結末を描いている完全版の最終回では、ギャングであった時の罪により刑務所に服役していますが、仮釈放したときに葉と再会を果たしていました。
登場人物⑩アイアン・メイデン・ジャンヌ
アイアン・メイデン・ジャンヌは「シャーマンファイト」で三大勢力と言われているチームの1つ「X-LAWS」のボスである少女で、他のメンバーからは「聖少女」と呼ばれています。しかし実は「聖少女」などではなく、マルコが「X-LAWS」を創設する時に連れて来た普通の少女でした。結末を描いている完全版の最終回では蓮と結婚しており、夫と共に子育てに奮闘しています。
登場人物⑪玉村たまお
玉村たまおは幼い頃から麻倉家に仕えて修業をしているおとなしい性格の少女で、葉に想いを寄せています。持霊はポンチとコンチで、どちらもいつも口論をしているため仲裁の為の苦労が絶えなくなっています。葉とアンナが世界中を旅するようになってからは花を育てながら「ふんばり温泉」の女将代理として2人の留守を守り、それにより性格がアンナに近いような恐いものへと変化しました。
シャーマンキングの最終回に関する感想や評価
シャーマンキングの麻倉葉が好き!
昔はホロホロが好きで、
— オカダ ミカ@手描きイラストケーキ (@hapyswet) March 24, 2018
専門学生の時はハオ様にうつり、
今みなおしてたら、葉くんやな。
ってなっております。←
葉くんのゆるっとしる所と
本気の時のギャップ良きですね❤️#シャーマンキング#麻倉葉#イラストケーキ pic.twitter.com/PjD9C9UHkD
「シャーマンキング」にはネタバレで前述してきたように魅力的なキャラクターが多く登場しますが、その中でもやはり主人公である麻倉葉の人気は高いようです。ユルい性格でありながら戦闘になると強い力を発揮するというギャップが人気の秘密で、結末を描いている完全版で登場する大人姿の葉もかっこいいという事で多くのファンから支持されています。
シャーマンキングの最終回がモヤモヤ
http://t.co/UyiPqJqcfQ #シャーマンキング なんちゅう中途半端かつモヤモヤの最終回 ハガレンみたいに新規でやっちくり~
— ワハすば🦀 (@new_matuda) May 13, 2013
「シャーマンキング」はネタバレしてきたように打ち切りでの結末となってしまった事で、中途半端に終わる結果となってしまい、モヤモヤ感が残り続ける読者は少なくありませんでした。しかし数年後に発売された完全版にて真の最終回が描かれ、「シャーマンキング」の物語は終結となったので、多くのファンが歓喜しました。また2018年に「シャーマンキング 新章」が連載開始となってので、ファンはこちらも喜んでいます。
シャーマンキングの最終回ネタバレまとめ
「シャーマンキング」の最終回について原作漫画やアニメの違いを検証し、真の結末を描いている完全版についてもネタバレしてきました。今回の「シャーマンキング」のまとめ記事を読んだ後にもう一度、漫画「シャーマンキング」を1巻から読み返してみるというのはいかがでしょうか?