【ハンター×ハンター】緋の目とクルタ族の謎とは？クラピカの魅力や残り寿命は？

ハンター×ハンターは週刊少年ジャンプで連載中の少年漫画作品です。冒険ファンタジー作品で少年漫画ながら、大人も夢中になる作りこまれた世界観とストーリーで人気を集めています。作者は幽遊白書などでも有名な漫画家の冨樫義博です。1998年の週刊少年ジャンプ14号にて連載を開始しました。現在36巻まで刊行されています。

ハンター×ハンターは通称「ハンタ」や「ハンハン」などの略称で呼ばれています。主人公ゴン=フリークスが、ハンターである父親と会うために自身もハンターを夢見て、暮らしていた島から冒険に出るというストーリーとなっています。ゴン=フリークスを取り巻く様々なキャラクターの魅力も、ハンター×ハンターが高く評価されている理由の一つです。

ハンター×ハンターの世界観のモデルはリアル社会と言われています。ハンター×ハンターはファンタジー漫画でありながら、様々な国家が存在している世界で、高度なテクノロジーも見られます。民間の航空機が気球や飛行船であったりなど、一部現実世界から遅れている描写もあります。しかし、基本的にはリアル社会と同じような世界観で描かれています。作中には日本をモデルとしたような「ジャポン」という国も登場します。

ハンター×ハンターの人気キャラクターの一人で、ここでご紹介するクルタ族、緋の目を持ったクラピカ。そんなクラピカが活躍しているのが暗黒大陸編です。暗黒大陸編は、現在連載中のハンター×ハンターの新しい章で、会長選挙・アルカ編に続くストーリーです。ハンター×ハンターの主人公ゴン=フリークスの仲間であるクラピカですが、長く行動を別にしていました。

ハンター×ハンターの新章暗黒大陸編では、再登場したクラピカが活躍を見せています。暗黒大陸とは、今までのハンター×ハンターの舞台となっていた世界から隔絶された未開の大陸のことです。外の世界とも称される暗黒大陸には、想像を絶する厄介なものが存在しています。ハンター協会会長選挙の後、前会長ネテロの死の後で、その息子ビヨンド＝ネテロが暗黒大陸探索に乗り出すという事で、新章に突入しました。

クラピカ達クルタ族の持つ緋の目の真相ですが、現在は不明でハンター×ハンターのストーリーが進まないと深くは分からない状態となっています。クラピカは主人公ゴン=フリークスの仲間であり、主役級の存在感を持つ人気キャラクターです。ハンター×ハンター1巻から登場するクラピカは、クルタ族の出身である事、同胞を殺された復讐に燃えている事等は、当初に判明していました。しかし、緋の目の真相は全て明かされていません。

怒りなど感情が高ぶると目が赤くなるという体質のクルタ族。彼らの持つ不思議な緋の目は、人体収集家等のコレクターに狙われる事もあります。感情が高ぶって緋色の変化したクルタ族の目は、そのまま死亡すると美しい色を保ったままになります。この事から、緋の目を狙う者に過去に同胞を惨殺されたクラピカ、奪われた仲間たちの緋の目を奪い返し、復讐するために旅をしています。

リアル社会をモデルとした世界観で描かれるハンター×ハンターなので、クルタ族にもモデルがいると考察されています。クルタ族については、クラピカが幻影旅団と対決した時に少し詳細がわかりました。緋の目を持つクルタ族は、ルクソ地方に住む少数民族でした。クルタ族の元ネタとなっているのは、迫害を受けていたキリスト教やユダヤ教ではないかと考えられています。

クルタ族の少年パイロとは、クラピカの親友の少年です。ヨークシン編でクラピカの回想で初登場しています。また、特別読み切り「クラピカ追憶編」で再登場しました。芯が強いが温厚で物静かな少年で、クラピカのブレーキ役ともいえる親友の少年でした。過去に崖から落ちたクラピカを助けたため、足と目が不自由になりつつあります。クラピカに「外に出てパイロを治せる医者を探す」という動機を与えました。

クラピカの念能力と緋の目との関係ですが、クラピカには緋の目の時にしか出せない念能力「絶対時間」という念能力があります。クラピカは自身の念能力に制約を課しており、特訓を積んだ結果任意で緋の目状態になれるようになりました。クラピカの念能力「絶対時間」は体力の消耗が激しく、一日の間で数分使うのが限度とされています。

クラピカは緋の目状態になると、超強力な念能力「絶対時間」を発動させます。物語序盤では、怒りのあまり緋の目状態となり、衝動的に発動しているような状態でした。その時でも、一撃で敵を葬る等かなり強くなっていました。特訓の成果で任意で緋の目になれるようになったクラピカ。自身の念能力を100％引き出せるようになる「絶対時間」は、無敵ともいえる強力な能力なのです。

ハンター×ハンターには、様々な念能力者が登場します。それぞれ系統の違っている念能力者ですが、クラピカも様々な念能力を持っています。クラピカは具現化形に所属する念能力者です。しかし、緋の目の状態になるとオーラの絶対量が大幅に増え、特質形に変化するという特異体質でもあります。

緋の目の状態で発動する、クラピカの絶対時間ですが、実は発動時に寿命が縮んでいくという事実が判明しました。他にも自身の念能力に制約を課しているクラピカでしたが、緋の目の状態で寿命が縮んでいくという事実はクラピカの体質ともいえるものです。絶対時間で縮むクラピカの寿命は、発動1秒で1時間です。1日発動し続けると10年寿命を失ってしまうという、とても厳しい制約がある能力なのです。

ハンター×ハンターのクラピカの念能力で、「束縛する中指の鎖（チェーンジェイル）」は、幻影旅団と闘うために習得した能力です。その為、幻影旅団以外の人物に発動させると、クラピカ自身が死に至るという厳しい制約もあります。捕らえた幻影旅団の団員を強制的に捕縛することが出来る能力で、制約のおかげで飛躍的に協力になりました。緋の目の時にしか使えない念能力です。

「律する小指の鎖（ジャッジメントチェーン）」は、捕らえた標的の心臓に刃を突き刺し、掟を宣告する念能力です。宣告した掟を遵守させる念能力で、クラピカが緋の目の状態でしか使用できません。

ハンター×ハンターのクラピカの念能力で「奪う人差し指の鎖」は、相手のオーラを継続的に吸い取ることが出来る能力です。相手の念能力を奪うことも出来、オーラを吸い取った相手を「絶」の状態にすることが出来ます。奪った能力は人差し指の絶対時間にセットして1回だけ使用する事が出来ます。

ハンター×ハンターのクラピカの念能力、癒す親指の鎖（ホーリーチェーン）は、自然治癒力を強化できる能力です。他人の治療に使うことも出来ます。念能力の発動に制約の多いクラピカですが、ホーリーチェーンはノーリスクで使うことが出来ます。絶対時間内に使用すると、骨折が一瞬で治癒するほどに回復力が上がります。

ハンター×ハンターのクラピカの念能力で、導く薬指の鎖（ダウジングチェーン）は、集中力を強化する事で、ダウジングの効果を発揮する能力です。薬指の鎖は、探し物を発見したり相手の嘘を見抜くことが出来ます。ダウジングチェーンもノーリスクで使用することが出来ます。

ハンター×ハンターのクラピカは、クルタ族出身で緋の目を持っています。クルタ族の持つ緋の目は、人体コレクターの標的になるため、クラピカの128人もの同胞たちは幻影旅団によって虐殺されてしまいます。この出来事により、クラピカは仲間たちの緋の目を取り戻すため、マフィアになって世界中の人身売買のルートを探ることになります。

ハンター×ハンターのクラピカは、復讐心を燃やす人物ですが、とても仲間想いでもあります。過去に大切な親友を幻影旅団によって奪われた過去を持つクラピカ。大切な仲間を失うことに恐怖心も持っていますが、ハンター試験で出会ったゴン達を仲間として大切に思っています。復讐に燃えるクラピカですが、ゴン達のことは気にかけているのです。

ハンター×ハンターの作者、冨樫義博はスタジオジブリに影響を受けていると公言しています。ゾルディック家に仕えているツボネが、天空の城ラピュタに登場するドーラそのものであったりと、宮崎駿作品からの影響は強く表れています。クラピカの怒りで赤くなる緋の目も、風の谷のナウシカに登場する王蟲がモデルであると公言されています。

クルタ族の持つ緋の目は、その美しい色が「世界七大美色」に数えられています。その為、悪質なコレクターから狙われる事もあります。クラピカは普段は自身がクルタ族だという事を隠すため、カラーコンタクトを着用して瞳の色を変えています。

アニメハンター×ハンターでクラピカの声優を務めたのは沢城みゆきです。沢城みゆきは1986年生まれの女性声優・ナレーターです。みゆきちの愛称で知られています。沢城みゆきがクラピカの声優を務めたのは、新版のハンター×ハンターです。沢城みゆきはハンター×ハンターのクラピカ以外には、ルパン三世の峰不二子を演じている等、大人の女性の声まで演じることが出来る声優です。

アニメハンター×ハンター旧版でクラピカを演じている声優は、甲斐田ゆきです。甲斐田ゆきは、ハンター×ハンターのクラピカ役で一躍有名になった声優です。甲斐田ゆきは、少年の役から女性の役まで、幅広い声を演じることが出来る声優です。

ハンター×ハンターのクラピカは、非常に中性的な顔立ちをしているキャラクターです。一人称も「私」や「オレ」と定まっておらず、いまだに性別がはっきりしないキャラクターでもあります。長年ファンの間でも男か女か意見が分かれているクラピカ。作者の冨樫義博も、「予想以上に性別の分からないキャラクターになった」といっており明確に性別が明かされていない状態です。

人気スマホゲームパズドラにも、ハンター×ハンターのクラピカが登場しています。クラピカはハンター×ハンターコラボ限定キャラクターとして登場していました。現在はコラボ期間が終了しているため、入手することは出来なくなっています。

ハンター×ハンターに登場するレオリオは、医者を目指すハンターです。クラピカとはハンター試験で出会い、ハンター試験中も共に行動するなど、信頼のおける仲間となりました。ハンター試験終了後はクラピカとはほぼ再会していませんが、クラピカの現状を知って心配しています。

キルア＝ゾルディックは、ハンター×ハンターの主人公ゴン=フリークスの友達です。ハンター試験でゴン達と出会い、仲良くなっています。ゴンと仲良くなることでクラピカとも仲間となり、一緒に行動するようになります。ハンター試験終了時にクラピカとは別れていますが、後にヨークシン編で再開しています。

ハンター×ハンターの主人公、ゴン=フリークスはハンター試験でクラピカと出会い、行動を共にするようになります。その結果お互いを認めるようになり、仲間となりました。ハンター試験が終わって離れ離れになっていましたが、ヨークシン編で再開しています。

クラピカは心の底から憎む幻影旅団のメンバーでも、殺すことに抵抗を感じています。何故残酷な行為が出来るのかと問いかけた名言が「なぜ貴様は何も考えず何も感じずにこんなマネが出来るんだ！」です。復讐心を燃やしても、善の心を忘れていないクラピカの名言です。

ハンター×ハンターのクラピカの名言で、クラピカの復讐心の強さを感じさせる名言が、「死は怖くない。一番恐れるのはこの怒りがやがて風化してしまわないかということだ」です。死ぬことよりも、幻影旅団に対する怒りの感情が薄れるのが恐ろしいというクラピカ。彼の決意の固さがうかがえます。

クラピカのとって大切な仲間の一人のレオリオ。そんな彼に言った名言が「確かにお前は態度は軽薄で頭も悪い。だが決して底が浅いとは思わない」というもの。レオリオに対してはあえて冷たい対応をしているクラピカですが、レオリオに対しては信頼を置いているのです。

幻影旅団のメンバー、ウボォーギン対して関わりのない人間を殺す時、何を感じるのかと問いかけるクラピカ。特に何も感じないと答えるウボォーギンに対して言った名言が、「クズめ。死で償え。」です。

クラピカ達クルタ族の持つ緋の目は、世界七大美色とも言われ、人体コレクターの間で高額で取引される対象となっています。その為、幻影旅団によってクルタ族は惨殺されてしまう事となります。クルタ族の集落を襲った幻影旅団によって、クラピカの同胞は彼以外すべて殺害されました。幻影旅団により殺されたクルタ族たちは、全て眼球をくり貫かれていたのです。

幻影旅団の団長で頭のクロロ＝ルシルフルは、クラピカにとっては一番殺したい相手だといえます。幻影旅団がクルタ族を襲った時の団長はクロロであり、クラピカの同胞を皆殺しにした主犯といえるからです。クロロは黒髪のオールバックが特徴的で、冷静で残酷な面も持っていますが、仲間に慕われるリーダーでもあります。

幻影旅団の故郷「流星街」は、実在するフィリピンのスモーキーマウンテンがモデルとなっています。何を捨てても構わないというごみ溜めの町、流星街。幻影旅団の故郷ですが、団長のクロロと流星街の長老たちの関係など、まだ明かされていない要素は多いです。

クラピカは、ヨークシン編で幻影旅団と対決しています。幻影旅団の中でもかなりの実力を誇るウボォーギンを捕縛し、念能力を用いて倒しています。自身の同胞たちを皆殺しにした幻影旅団を憎んでいるクラピカは、緋の目を取り戻す事と、幻影旅団を倒すことを目的に行動しています。

ハンター×ハンターの作中で初めての緋の目が登場したのは、ヨークシン編での事です。ヨークシン編でオークションに出品されていた緋の目を、マフィアの資金を活用して買い戻しています。世界中に散らばった緋の目は、人体コレクターの間で取引されているのです。

ハンター×ハンターに登場するカキン王国の第4王子ツェリードニヒですが、彼は人体収集家としての一面も持っています。そのため、緋の目も大量に所有しています。カキン王国の王位継承戦には、クラピカも他の王子のボディガードとして参加しています。クラピカの倒すべき敵は、幻影旅団よりもツェリードニヒなのではないかと考察されています。

ツェリードニヒの描かれた扉絵では、彼の背中に大量の緋の目が飾られていました。そして、その中に人の頭部と見られるものもあったのです。この頭部は、クラピカの親友パイロのものではないかと言われています。

ハンター×ハンターに登場するクラピカ達クルタ族の持つ緋の目に関しては、幻影旅団との因縁が色々と考察されています。ハンター×ハンターの当初のストーリーでは、クラピカの緋の目についての情報はあまり明かされていませんでした。幻影旅団によってクルタ族はクラピカ以外全滅し、緋の目が奪われたという事実のみ明かされていました。

しかし、その後クルタ族が狙われたのは、緋の目だけが目的ではないのではないかと考えられ始めます。幻影旅団は流星街出身ですが、流星街の住人は何者かに報復した時、メッセージを残しています。この事からも、流星街の住人がクルタ族に報復する理由があったのではないかと考察されているのです。

ハンター×ハンターの緋の目に対しての感想では、現在連載中の暗黒大陸編でシナリオが回収されると言われています。その為、クラピカの緋の目をめぐる復讐はどんなエンドを迎えるのか、ファンの間で話題を集めているのです。クラピカが死亡するバッドエンドもあり得るのではないかと考えられています。

クラピカの緋の目が好きといった口コミもありました。目の色が変わると念能力がパワーアップするという設定も読者の心を揺さぶると好評です。

ここでは、ハンター×ハンターに登場する人気キャラクタークラピカの緋の目に関する情報をご紹介しました。緋の目を持つクラピカ達クルタ族は、その美しい緋の目を狙われ、幻影旅団によってクラピカ以外は皆殺しにされてしまいました。その為、同胞を殺した幻影旅団に復讐する為、クラピカは外の世界で生きていく事になります。

クラピカは復讐心を燃やしながらも、仲間想いで誠実な人物です。ヨークシン編で活躍したクラピカは、現在暗黒大陸編で再登場し、また活躍しています。ハンター×ハンターのクラピカに興味が出たという人は、是非ハンター×ハンターをチェックしてみてください。