【ハンターハンター】ミルキの念能力は人間の証明（オーダースタンプ）？暗殺方法は？

週刊少年ジャンプの「ハンターハンター」は、1998年に連載が開始された、富樫義博さんの漫画作品です。1999年と2012年のアニメ化を始め、男女問わず根強い人気を誇る漫画です。

「ハンターハンターは」、富樫義博さんの人気漫画作品で、2018年10月までに既刊36巻が刊行されています。ハンターハンターは、バトル漫画として描かれながら、多様で複雑な世界観と膨大な作中用語、主要キャラからモブキャラまでの緻密なキャラクター設定により、絶大な人気を誇る漫画作品です。

主人公・ゴン・フリークスが、まだ見ぬ父親を探すため、父の職業であるプロハンターを目指す旅に出立する所から物語が始まります。旅先で出会った仲間たちと共にプロハンターを目指し、父親を捜す旅を続けながら彼らとの絆を描いた冒険活劇です。本作品は、ストーリーの舞台にちなんでハンター試験編・天空競技場編・ヨークシン編・グリードアイランド編・キメラアント編・会長選挙・アルカ編・暗黒大陸編に区分されます。

作中のキーパーソンの1つである「念能力」とは、自らの肉体から放たれる生命エネルギー、オーラを自在に操る能力を指ます。念能力は、オーラの使われ方によって、強化系・変化系・具現化系・操作系・放出系・特質系の6系統に分類されます。オーラの系統は、生まれつき決まっているもので、自身の持つ系統の能力であれば最大限までレベルを上げることが可能です。

ハンターハンターの主要キャラクター・キルアの生家として登場したゾルディック家は、暗殺を請け負う一家です。キルアの兄・イルミのように、自身の目的のためなら暗殺もいとわないという者や、祖父・ゼノのように「暗殺はあくまで仕事」と割り切り、対象者以外の殺生は行わないことを仕事のルールに課している者も少なからずいます。

ゾルディック家は、地元でも知られた伝説の暗殺一家で、有名な観光スポットとして紹介されています。作中では伝説の暗殺一家ということで、あらぬ噂がささやかれていますが、実際は、潜伏は行なっておらず、広大な邸宅外を観光に訪れる客が多く、地元では名家として慕われています。

伝説の暗殺一家・ゾルティック家の次男として登場し、肥満体型が特徴のミルキ・ゾルティックは、ハンターハンター主要キャラクター・キルア・ゾルティックの兄にあたります。

以下は、ハンターハンターのミルキ・ゾルディックのプロフィールです。

• 誕生日：17歳（ハンターズガイドでは19歳）
• 身　長：182cm、141kg
• 家　族：祖父・ゼノ、父・シルバ、母・キキョウ、兄・イルミ、弟・キルア・アルカ・カルト

長年に渡って引きこもり生活を送り続けるも、グリードアイランド編のオークション参加をきっかけに、10年ぶりに外の世界に出る。

体術に優れたゾルディック一家の中で、唯一肥満体型のミルキは、ハンターハンターでもかなり目立つ外見をしています。作中では、自宅に引きこもってパソコン操作をする場面が多くみられますが、移動シーンでは、自室から父親のいる部屋に向かう途中にも関わらず、既に汗をかいてしまうほどの巨体であり、本当に仕事をしているのか怪しいとの声もささやかれています。

自身の欲求を満たすためなら、人の命も粗末に扱ってしまう非道な面を持ち、将来を期待されている弟・キルアに嫉妬する描写が多く見られます。しかし、キルアとはお互い憎まれ口を叩きつつも、時には協力する姿勢を見せたり、家族の仕事をサポートする役割を担うなど、家族を大切に思う一面ものぞかせています。

ミルキの部屋には、数えきれないくらい多くのフィギュアが飾られており、フィギュアやゲームを収集するオタクとしての一面も見られます。特にフィギュアに関しては、キルアとの取引で命より大切なフィギュアが壊されることに異常な恐怖心を募らせていました。

グリード・アイランド（G.I）を購入する目的で、およそ10年ぶりに外出したミルキは、現役の暗殺者でありながら、普段は引きこもり生活を送っています。グリードアイランドを手に入れるために1人で外国まで赴き、現地でオークション参加していたことから、必要性のない限り外出を控えていることが考察されます。

10年も自宅に引きこもっていたことや、ミルキの戦闘シーン・暗殺の仕事を請け負うシーンが見られないことから、ミルキの強さについて様々な憶測が飛び交っています。弟・キルアや兄・イルミと比べれば、明らかに戦闘力は弱いことが考察されますが、彼らのサポート役としての活躍には、強い

キルアを始め美形ぞろいのゾルディック一家ですが、巨体のミルキは誰が見ても美形とは言い難い姿をしています。しかし、一部のハンターハンターファンの間では、ミルキも痩せたらイケメンになるのではとささやかれています。

ハンター試験不合格後、鞭でキルアを痛めつけるミルキの言動は、弟に対する嫉妬にも捉えられますが、2人の兄弟仲は、決して悪いものではありません。作中では、キルアがミルキに対してグリードアイランドに関する情報を聞いたり、戦闘用ヨーヨーを製作してもらうなど、情報収集や武器の制作などの面ではかなり信用を置いていたことが伺えます。

ハンターハンター・ミルキの念能力について詳細は明かされていませんが、ミルキの部屋に飾られた無数のフィギュアから「人間の証明（オーダースタンプ）」がミルキの念能力ではないかと考察されています。しかし、ミルキ自身が念能力・人間の証明（オーダースタンプ）を発動させる描写がなく、彼の念能力について疑問が生じています。

ミルキの念能力だと推測される「人間の証明（オーダースタンプ）」は、具現化したスタンプを人形に押印することで操ることができる念能力です。作中では、幻影旅団・団長クロロの念能力「盗賊の極意（スキルハンター）」にて人間の証明（オーダースタンプ）が登場し、その背景には、クロロと団員・イルミとの取引が関係し、ミルキの念能力はクロロに貸し出されることが示唆されています。

「人間の証明（オーダースタンプ）」がミルキの念能力だと考察される背景は、部屋に飾ってあるフィギュアの多さだけでなく、ゾルディック家の念系統が関係します。ゾルディック家では、キルアや父・シルバのように白髪の人間は、代々変化系の念能力者だと推定され、ミルキを始めとする黒髪の人間は、母・キキョウの遺伝子を濃く受け継いでいることや、兄弟のイルミやカルトは操作系の能力者であることが判明しています。

黒髪で、無数のフィギュアを集めるミルキの姿や言動から「人間の証明（オーダースタンプ）」が、ミルキの念能力だと有力視され、操作系の念能力者であることが考察されます。

ハンターハンターでのミルキは、念能力「人間の証明（オーダースタンプ）」を使うシーンは勿論、戦闘や暗殺を行うシーンすら描かれておらず、彼について疑問が生じています。その背景として、兄・イルミが幻影旅団のクロロとの取引に、ミルキの能力が一時的にクロロに差し出されることが取り交わされています。よって、ミルキが念能力を使わない理由には、兄・イルミによって使えないことが原因に挙げられます。

イルミが加入する幻影旅団に、ゾルティック家の末っ子・カルトが入団します。当初は、元団員・ヒソカの後釜として加入したカルトでしたが、ハンターハンター・キメラアント編にて、「兄さんを取り戻すため」に入団したことが明かされます。兄さんの正体は不明ですが、ヨークシティ編でのイルミとクロロの取引から、おそらくカルトが指す兄さんとは、ミルキを指すのではと推測されます。

また、作中でカルトが取り戻そうとしている物の正体は、ミルキの念能力とされる「人間の証明（オーダースタンプ）」を指すのではと、考察されています。

ハンターハンターでは、ミルキの念能力だと考察される「人間の証明（オーダースタンプ）」の他に、ミルキの暗殺方法にも様々な憶測が飛び交い、10年も引きこもり生活を送っていた背景から、暗殺仕事を行なっているのかという疑問の声も生じています。

ハンターハンターにて、ミルキの活躍はほとんど描かれず、そもそも暗殺をするのかという疑問も生じています。10年も引きこもりを続けてきたミルキでしたが、グリードアイランド購入のための資金集めに、仕事を請け負うシーンが見られます。このシーンから、ミルキが暗殺業を行なっていることが判明し、引きこもりであることから遠隔操作を用いた方法であることも推測されます。

目的が無い限り外出することのないミルキの暗殺方法は、遠隔操作した爆弾を用いて行います。しかし、作中で唯一登場したミルキの開発兵器の威力について、「爆竹程度の威力しかないため、致命傷を負わせることができない」などの欠点が言及されており、暗殺者としての実力は低いことが伺えます。

ゾルディック家では、暗殺者としての実力はかなり低く描かれるミルキですが、彼が制作したと考えられるキルアの「特殊合金製生のヨーヨー」や、遠隔操作による暗殺で使用する爆弾のように、新兵器の開発を得意とする一面を見せています。

ゾルディック家始まって以来の天才と称されるキルアは、6歳の時点で天空闘技場200階に上り詰める実力を持ち、既に暗殺の仕事を行なっていたことが語られています。また、ゾルディック家の教育方針を考えると、ミルキも、引きこもり生活を始める以前に、家業に携わっていたことが考察されます。

また、祖父や父親の暗殺スタイルから、おそらくミルキも素手で戦闘を繰り出していたことが推測され、仕事での失敗が、現在のひきこもり生活や遠隔操作による暗殺スタイルにつながるでしょう。

暗殺者として戦闘力は低いミルキには、パソコンという得意分野があります。特にハッキングはプロ中のプロと称されるほどの腕前を見せており、ミルキのハッカーとしての腕前は、厳重なセキュリティが施されたプロハンター専用のサイトに無断で侵入すルシーンが描かれています。また、作中の台詞から、ハッキングの技術を活かした仕事をしていると推測されます。

ちなみにゾルティック家が請け負う暗殺依頼は、イルミが暗殺した十老頭のように企業や組織の重役を対象に仕事が遂行されます。しかし、ミルキの高度なハッキング技術は、企業や組織その物の崩壊もしかねないと推測され、ミルキが請け負う仕事は、人ではなく、組織の崩壊を主な仕事にしているとも考えられます。

暗殺仕事のために爆弾を製作したり、ネットポリスやハッカーハンターに目を付けらるくらいのハッキング技術を持つミルキの腕前は、ゾルディック家では一目置かれる実力だと示唆されます。また、彼らの祖父・ゼノの台詞から暗殺者としてではなく、技術者として高く評価されています。これらミルキの言動から、主に家族の仕事のサポート役として、暗殺に必要な備品を製作する活動をしていることが考えられます。

1999年と2012年にアニメ化されたハンターハンターにて、ミルキ・ゾルディック役を演じた声優は、それぞれ声優の石塚堅さんと斉藤貴美子さんが担当しました。以下では、声優・石塚堅さんと斉藤貴美子さんのプロフィールと主な出演作を紹介します。

1999年に放送された旧アニメハンターハンター・ミルキ・ゾルティックの声を、声優・石塚堅さんが担当しました。石塚さんは、1995年から声優活動を開始し、現在はフリーで活動しています。

旧アニメ版ハンターハンターにて、ミルキ・ゾルティックの声を演じた石塚堅さんは、大阪府出身の声優で、現在はフリーとして活動しています。主にアニメ作品に多数出演する傍らゲームキャラクターやドラマCDにも出演しています。

以下は、石塚堅さんの主な出演作品です。

• 機動戦艦なでしこ：軍人役
• さくらももこ劇場コジコジ：コロ助
• B-伝説！バトルビーダマン：Mr.ビーダ
• 銀魂：黒駒勝夫

2012年に放送された新アニメハンターハンターのミルキ・ゾルディックの声は、声優の斉藤貴美子さんが担当しました。斉藤さんは、青二プロダクション所属の声優・ナレーターとして活動しています。

新アニメハンターハンターのミルキ・ゾルディックの担当声優・斉藤貴美子さんは、1977年生まれ、長野県出身で、主におばさんや老婆の役を担当することが多く、アニメ作品を始め、海外映画の吹き替えも行なっています。

以下は、斉藤貴美子さんの主な出演作品です。

• 機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ：ククビーダ・ウーグ
• ドラゴンボール超：教授夫人
• クラシカロイド：コーチ
• イナズマイレブンオリオンの刻印：エヴァ・ゴードン

パソコンを用いた情報収集や新兵器の開発など、技術面では並外れた実力を発揮する一方、家業を含め戦闘力はかなり低いことが示唆されるミルキ・ゾルディックの感想を以下に紹介します。

ミルキの部屋の背景を見ると、人気漫画・アニメ作品のキャラクターを模したシルエットのフィギュアが描かれています。ハンターハンター作者・富樫義博さんは、漫画「幽☆遊☆白書」の作者としても知られ、妻の武内直子さんは「美少女戦士セーラームン」の作者として高い知名度を誇っています。

美形ぞろいのゾルディック一家の中で、ミルキの肥満体型はひときわ目立つ存在です。しかし、全体的に肥満体質であっても、顔は兄弟たちと並ぶかっこいい容姿に描かれています。ファンの間では、ミルキも痩せれば、イルミやキルアのようなイケメンになるのではとささやかれています。

ハンターハンターのミルキ・ゾルディックのキャラや、彼の念能力とされる「人間の証明（オーバースタンプ）」、気になる暗殺方法などを紹介しました。ゾルディック5人兄弟の中で、最弱とも呼べるミルキですが、どこか憎めないキャラクター性で、密かに人気を集めています。