進撃の巨人のユミルは死んだ?その正体は顎の巨人の継承者だった?

アニメ『進撃の巨人Season2』で、巨人だったことが明らかになったユミル。最終話でヒストリアに別れを告げたユミルは果たして死んだのか?その正体とは一体何だったのか?『進撃の巨人』の世界の真相にも関わるユミルの過去も含めて徹底解説!

進撃の巨人のユミルは死んだ?その正体は顎の巨人の継承者だった?のイメージ

目次

  1. 【進撃の巨人】ユミルとは?
  2. 【進撃の巨人】ユミルの基本プロフィールを確認!
  3. 【進撃の巨人】実は十番以内?ユミルは隠れた実力者!
  4. 【進撃の巨人】衝撃の正体!ユミルは元々巨人だった?
  5. 【進撃の巨人】ユミルが抱える凄惨な過去とは?
  6. 【進撃の巨人】意外と情に厚い?ユミルの優しさ
  7. 【進撃の巨人】自分よりも大事な存在?ユミルとヒストリアの関係
  8. 【進撃の巨人】「女神様」となって死んだユミル
  9. 【進撃の巨人】ユミルの記憶はポルコに受け継がれた?
  10. 【進撃の巨人】ユミル好きは今後「顎の巨人」の動向に注目!

【進撃の巨人】ユミルとは?

『進撃の巨人』のユミルは、エレンと同期の104期生の中でもキツイ言動と打算的な性格が特徴的な少女だ。初期の頃はクリスタとよく一緒に居るという印象しかなかった彼女だが、実はその正体や過去は『進撃の巨人』の世界の真相に迫る重要なものだった。アニメ『進撃の巨人』Season2の時点では生死不明となったユミルだが、果たして彼女は死んだのか?ユミルについて徹底的に迫る!

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【進撃の巨人】ユミルの基本プロフィールを確認!

ユミルはそばかすと鋭い目つきが特徴の少女だ。身長は172cm、体重63kgと女子にしては長身で、容姿も原作ではやや男性的である。誕生日は2月17日で、14歳で104期訓練兵団に入団し、17歳で調査兵団に入団した。利己主義で打算的な性格であり、訓練兵時代にはサシャに恩を売ってパシリにするなど、他人を利用することに躊躇がない。クリスタの内面を看破したり、サシャの敬語の理由をすぐに察するなど、洞察力もかなり高い。

【進撃の巨人】実は十番以内?ユミルは隠れた実力者!

ユミルの戦闘能力はかなり高く、本来であれば104期訓練兵団の上位10名に名を連ねるはずだった。しかし、安全な憲兵団入りの権利をクリスタに渡すため、彼女を10番以内へと入れようと調整した結果、公的にはクリスタが10位となった。『進撃の巨人』第9巻では、クリスタが「誰に聞いたって10番内はあなただと答えるはず…」と言っていることから、傍目に見てもユミルの実力は高いことが分かる。

【進撃の巨人】衝撃の正体!ユミルは元々巨人だった?

【進撃の巨人】クリスタを守るため正体を現したユミル!

ユミルの正体は『進撃の巨人』第10巻で明らかになった。ウトガルド城跡で巨人に囲まれ、立体機動装置も着けていなかったユミル、クリスタ、コニー、ライナー、ベルトルトといった104期生たちは危機に陥る。そんな中、塔から飛び降りて巨人化し、塔に群がる多数の巨人を相手取ったユミル。ユミルが正体を現して戦ったことで、ウトガルド城跡に居た104期生たちは九死に一生を得ることになる。

【進撃の巨人】ユミルの元々の正体は知性の無い巨人だった?

ユミルが巨人化した姿に、ライナーとベルトルトは見覚えがあった。ライナーとベルトルトは壁外の国・マーレから、壁内の王家が所有する、全ての巨人を操る力を持つ巨人「始祖の巨人」を奪還すべく壁内へと侵入した戦士であった。戦士たちは巨人化能力を有するが、人間でもあるため、知性を持たない巨人に狙われる。壁外から壁を目指す間に、ライナーたちの仲間・マルセルを食った巨人の正体が、ユミルが巨人化した姿だったのだ。

【進撃の巨人】ユミルが食べたのは「顎の巨人」の継承者!

マルセルはマーレが所有する「顎(あぎと)の巨人」の継承者であり、マーレ戦士たちの頼れるリーダーだった。巨人化能力を有した者を食った無知性巨人は、その巨人の力を手に入れた上で人間に戻ることができる。元々壁の外をうろつく無知性巨人であったユミルは、顎の巨人の継承者であるマルセルを食べたため、人間に戻った。その後マーレ戦士であるベルトルトが壁を破壊したことで、壁内にうまく潜り込むことができたのだ。

【進撃の巨人】ユミルの巨人・「顎の巨人」の特徴は?

顎の巨人の特徴は、『進撃の巨人』第24巻で語られている。顎の巨人は、小ぶり故に素早く、強力な爪と顎で大抵のものは砕くことができる。本来すぐに巨人の力を使いこなすのは難しいと言われるが、『進撃の巨人』第10巻や第12巻での戦いぶりから、ユミルは顎の巨人を使いこなしているように見える。図らずも顎の巨人の継承者となったユミルだが、案外継承者としての素質があったのかもしれない。

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【進撃の巨人】ユミルが抱える凄惨な過去とは?

【進撃の巨人】ユミルの故郷とは?

ユミルの過去を確認する前に、『進撃の巨人』第21巻で明らかになった世界の真相に触れておこう。約1800年前、「大地の悪魔」と契約し巨人の力を手に入れたユミル・フリッツ。彼女は死後魂を分け、それが無知性巨人とは一線を画す「九つの巨人」の力となった。彼女の子孫であるエルディア人達はエルディア帝国を築き、巨人の力を使って大陸を支配する。しかし、敵国マーレによって、エルディアは滅亡寸前に追い込まれてしまう。

エルディアの王家とエルディア人達はマーレから逃れるため、パラディ島という島に逃げ込む。これが壁内人類の始まりだ。一方、大陸に残されたエルディア人も居た。彼らはマーレの収容区に住まわされ、人権を剥奪されて生きている。そんな状況の中、エルディア帝国の復権を志し、徒党を組むエルディア人たちも少なからず存在した。恐らくユミルは、そのような人達の象徴として祭り上げられたのだと考えられる。

【進撃の巨人】「ユミル」を演じ続けたユミル

ユミルの過去は『進撃の巨人』第22巻で明かされた。物心ついたときから物乞いのひとりだったユミルは、ある日男に「ユミル」という名前を付けられる。もちろんそれは、エルディア人の祖先である「ユミル・フリッツ」が由来であり、復権派からは恐らく神のように崇め奉られたことだろう。与えられた「ユミル」という役を演じるだけで、皆が幸せになれる。そう信じたユミルは「ユミル」を演じ続けた。

しかし、それは長くは続かなかった。エルディア人の国家反逆罪を、マーレは何よりも重い罪としていたのだ。ユミルはその象徴として、「悪魔」と罵られ、全身に石礫を受けた。それでも彼女は皆が助かるならと「ユミル」を演じ続けた。しかしその甲斐はなく、ユミルを始めとした復権派は、パラディ島へと連行された。そこで巨人の脊髄液を注入されて無知性巨人に変えられ、パラディ島で人食い巨人として彷徨うことになったのだ。

【進撃の巨人】60年間終わらない悪夢を見ていたユミル

ユミルは60年もの間、壁外を彷徨っていた。このときのことをユミルは「終わらない悪夢を見ているようだった」と語っており、60年という詳しい年月も自覚していることから、巨人となっていた間も朧げな意識はあったのだろう。60年前にマーレでエルディア復権派のシンボルとして崇められ、国家反逆者としてマーレから追放され、壁外をうろつく無知性巨人となり、顎の巨人の力を手に入れた少女……それがユミルの正体だ。

【進撃の巨人】ユミルが利己主義だった理由とは?

ただ存在するだけで世界に憎まれたユミルは、自我を持たない人食い巨人となる運命も甘んじて受け入れた。そのときユミルは、「もしも生まれ変わったら、今度は自分のためだけに生きたい」と心から願った。偶然にも顎の巨人の継承者を食べたことで人間に戻ることができたユミルは、再び自由に人生を歩み始める。ユミルが利己主義だったのは、「自分のために生きる」という彼女の迷いない願いから来るものだったのだ。

【進撃の巨人】イルゼが出会ったのはユミルの心棒者?

ちなみに、『進撃の巨人』第5巻に掲載されている特別編「イルゼの手帳」では、調査兵団の兵士・イルゼが、知性の無いはずの巨人が意味のある言葉を喋ったという記録を残している。その巨人が発したのは、「ユミルの民」「ユミル様」「よくぞ」という言葉だ。この巨人の容貌と台詞から、その正体はユミルを心棒していたエルディア人が巨人化した姿だと推察される。第5巻時点での伏線が、ユミルの過去によって回収された形だ。

【進撃の巨人】意外と情に厚い?ユミルの優しさ

何かとキツい言動の多いユミルだが、実はその裏には優しさがあることも多い。例えば『進撃の巨人』第9巻では、故郷の言葉を恥ずかしがって同期にさえ敬語で話すサシャに対し、「人の目を気にするなんてくだらない」「お前はお前でいい」と喝を入れている。言葉は乱暴だが、過去のことから自分のために生きようとしているユミルなりにサシャを想っての発言である。

『進撃の巨人』同巻では、コニーの村が壊滅はしたものの人が死んだ様子がなかったこと、手足の衰弱した巨人がコニーの家で寝ていたことを聞き、ユミルはコニーの村の住人が過去の自分と同じように巨人化させられたと悟ったのだろう。その真実を知ればコニーが傷つくと思ったユミルは、コニーを馬鹿にする形で話をうやむやにした。一時的な誤魔化しに過ぎなかったとはいえ、そこには確かにユミルのコニーへの気遣いが感じられる。

【進撃の巨人】自分よりも大事な存在?ユミルとヒストリアの関係

【進撃の巨人】正反対なのにニコイチ?ユミルとクリスタの仲

過去の経験から自分のために生きようとしていたユミルが、壁内で見つけた「自分よりも大事な存在」がクリスタだ。時折優しさは垣間見せるものの毒舌なユミルと、誰にでも優しく「女神」とさえ呼ばれているクリスタ。ふたりは正反対ではあるが、訓練兵時代からいつも一緒に居た。特にユミルのクリスタへの好意はかなりあからさまで、クリスタのために死亡率の高い調査兵団に入るほどである。

【進撃の巨人】過去のユミルとクリスタはそっくり?

ユミルがクリスタを気に掛けていたのは、クリスタと過去の自分を重ねていたからだ。ユミルはウォール教の教会に盗みに入ったときに聞いた話と、その鋭い洞察力によって、クリスタがどうして「良いこと」をしようとするのか看破していた。家から追い出された妾の子で、「クリスタ」という偽りの名前を演じていた彼女が、人から死ぬほど良い子だと思われながら死にたいと願っていることに、ユミルは気づいたのである。

偶然得た第二の人生を送ることになったユミルは、それでもその名を捨てなかった。「ユミル」という名前を背負って自由な人生を送ることで、生まれ持った運命などないと証明しようとしていた。一方クリスタは、過去のユミルと同じように、与えられた役を演じて死のうとしている。ふたりは根本的な部分で正反対で、しかし過去のユミルと現在のクリスタはよく似ている。だからこそユミルは、クリスタを放っておけなかったのだ。

【進撃の巨人】クリスタの覚悟を知ったユミルの微笑み

そしてユミルはクリスタと約束をする。ユミルが正体を明かしたとき、クリスタは本当の名前を名乗って生きる。その約束は果たされ、ユミルが巨人という正体を明かして104期生を守った後、クリスタは「ヒストリア」という本当の名前をユミルに教える。ヒストリアが本当の名前で生きていく覚悟を決めたと知ったユミルは、安心したような表情を見せた。

【進撃の巨人】ユミルとヒストリアの別れ

その後、エレンと共に、ユミルはベルトルトとライナーに攫われる。ヒストリアのためにふたりに協力しようとしていたユミルだが、ヒストリアの「自分のために生きよう」という言葉に協力することを止める。しかし、マーレの戦士としての務めと104期との友情との板挟みになっていたベルトルトの悲痛な声を聞き、最終的にユミルは彼らを救うことを選択した。ヒストリアに「ごめんな」と別れを告げるシーンは、多くの読者を泣かせた。

【進撃の巨人】ユミルがヒストリアに遺したもの

ユミルはヒストリアにとって大きな存在だった。一緒に自分たちのために生きようと言ったにも関わらず、ベルトルト達の方を選んでしまったユミルに怒りを見せるほどだ。『進撃の巨人』第16巻において、ヒストリアは「自分なんかいらないと泣いてる子を助ける」という使命を見つける。それはユミルがヒストリアにしてくれたことだ。ユミルは空っぽだったヒストリアを導いてくれた存在だと言っても過言ではないだろう。

【進撃の巨人】「女神様」となって死んだユミル

【進撃の巨人】ベルトルト達を救って死んだユミル

ユミルはベルトルトとライナーを助けるために、ヒストリアに別れを告げた。偶然とはいえマーレの戦士から巨人の力を奪ったユミルが生かされるはずもなく、ユミルが次の顎の巨人の継承者に食われることは必至だ。それでもユミルは、自分を悪夢から救ってくれたベルトルト達に借りを返すために、マーレに連れて行かれることを選んだ。ユミルは紛れもなく自分の意志のままに進みながらも、クリスタのように他人を救って死んだのだ。

【進撃の巨人】ヒストリアに宛てたユミルの手紙

死ぬ前に、ユミルはヒストリアに手紙を書いている。その内容は『進撃の巨人』第22巻で明かされた。そこには、自分がこれから死ぬということ、でも後悔はないということ、ユミル自身の過去について綴られていた。まだヒストリアと結婚できていないことが心残りだと冗談めかして締めくくられた手紙に、ヒストリアは「バカだなあ」と呆れている。素直じゃないいつものユミルのまま、ユミルは死んだのである。

【進撃の巨人】ユミルの記憶はポルコに受け継がれた?

【進撃の巨人】ユミルは死んだが記憶は生きてる?

『進撃の巨人』第22巻で死んだことが確定したユミルだが、実は彼女の記憶はまだ生き続けている。九つの巨人の継承者は、その前身の継承者の記憶を受け継ぐ。ユミルはマーレが定めた顎の巨人の継承者、ポルコ・ガリア―ドによって食われたため、ユミルの記憶は断片的とはいえポルコの中に存在する。現にポルコは、『進撃の巨人』第23巻で、ユミルの記憶を見たことをほのめかしている。

【進撃の巨人】死んだユミルとヒストリアに再会の可能性が…?

ポルコの中にユミルの記憶が生きているのであれば、今後の『進撃の巨人』の展開次第では、ポルコがユミルと自身の記憶を混濁させることも有り得る。ヒストリアは始祖の巨人を受け継ぐべき王家の血を引いており、巨人によって作られた場所で、彼女が九つの巨人の継承者に触れれば、記憶の蓋が開くかもしれない。そうなれば、ユミルの肉体は死んだとはいえ、ポルコの体を通したユミルとヒストリアの再会は不可能ではないだろう。

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【進撃の巨人】ユミル好きは今後「顎の巨人」の動向に注目!

死んでしまったユミルだが、先述の通り、『進撃の巨人』の今後の展開次第では彼女に触れられる可能性も無くはない。ユミルが偶然手にし、そしてマーレの戦士に返した「顎の巨人」はエレン達の敵として活躍するだろう。今後の『進撃の巨人』では、いよいよ始まるエレン達の新たな戦いに加え、顎の巨人の動向にも注目だ。

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