僕のヒーローアカデミアのステインはヒーロー殺し！正体やかっこいい個性も紹介

僕のヒーローアカデミアとは、週刊少年ジャンプで2014年32号から連載されているヒーロー漫画です。世界総人口の約8割が何らかの特異体質（個性）を持って生まれる超人世界で、無個性だった主人公の緑谷出久ことデクが雄英高校ヒーロー科の仲間たちと最高のヒーローを目指して成長していく物語です。

赤黒血染（あかぐろちぞめ）ことステインとは、「ヒーロー殺し」の異名を持つ敵（ヴィラン）です。その名の通り各地で数々のヒーローを襲撃し、これまで17人を殺害、その他に23人を再起不能にしました。出現した場所で必ず4人以上に危害を加えています。ステインの犯罪歴はオールマイトが登場して以降の単独犯罪者では、最多の殺人数と言われており、犯罪史上に名を残すであろう”ヒーロー殺し・ステイン”と言われています。

ステインの個性は「凝血」と言い、相手の血を自分の体内に取り込むことで最大8分間、相手の体の自由を奪うことが出来ます。持続時間は血液によって異なり、O型→A型→AB型→B型の順で変わります。ちなみに彼の血液型はB型です。戦闘で相手の血を摂取する為、刀やナイフなどの刃物を扱い、すばやい動きで圧倒的な力を誇ります。単純な能力ですが、その個性の正体を見破るまでは特に厄介だそうです。

英雄回帰を望むステインにはヒーローに対する強い思想があり、今のヒーロー達を”現代ヒーローは英雄を語る偽物”と言い酷く嫌悪しています。その思想とは”ヒーローとは見返りを求めてはならない 自己犠牲の果てに得うる称号でなければならない”というもので、変わってしまった今のヒーロー社会を正す為、自らが手を下し偽物のヒーローの粛清を繰り返すことで、世間にその事を気付かせようとしています。

犯罪を犯してでも成し遂げようとする彼の想いの強さは並並ならぬもので、その行動力には強い執念を感じます。ヒーロー殺し言われている彼の正体は、やり方の間違えた物凄い努力家なんじゃないかと言われています。

ステインは敵（ヴィラン）連合から一団に入らないかと誘われ、互いの目的は対局にあるものの「今を壊す」という点に置いての利害が一致した為、一団に入ります。しかしヴィラン連合の死柄木はステインのことを気に入っておらず、脳無を使って邪魔を始めます。

脳無が暴れている一方で、ステインは街を正すために必要な犠牲者を探し、保須市の路地裏でヒーロー殺しを始めます。そこで先日ステインが襲ったヒーロー・インゲニウムの弟、飯田天哉に見つかり戦闘が始まります。ヒーロー殺しの正体がわかり仇を打とうとするも力の差は歴然で、飯田くんはすぐやられてしまいます。そこに駆けつけたデクと轟が共闘し、2対1での戦闘が始まります。

血液の相性も悪く部が悪くなったステインでしたが五分の勝負が続き、終盤で持ち直した飯田くんも加わり最後にはやられてしまいます。戦い終えた後、「3対1の上にこいつ自身のミスがあってギリギリ勝てた」と言っていたのでステインの実力は相当のものだったのでしょう。その後エンデヴァーの応援要請のおかげでグラントリノやその他のヒーローがやってきますが、そこに脳無もやってきてデクが捕まえられてしまいます。

そのとき誰よりも早く動きデクを助けたのはステインで、ボロボロにながらも最後に「俺を殺していいのは本物の英雄だけだ!」と叫んで気を失ってしまいます。捕まって尚、犯罪者に立ち向かい、最後まで自分の信念を突き通す姿と迫力にその場のヒーロー達は硬直しました。

実はステインも昔オールマイトのデビューに感銘を受けた一人で、ヒーローを志し私立のヒーロー科高校（雄英高校）に進学します。ですが〔教育体制から見えるヒーロー観の根本的腐敗〕に失望し、一年の夏に中退してしまいます。10代終盤まで英雄回帰を訴え続け、街頭演説を行いますが言葉に力はないと諦念し、以後の10年間は義務達成の為、独学で殺人術を研究します。

ステインも昔から悪事を働いていた訳ではありません。悲しい過去から今の彼ができてしまったのでしょう。ずっと憧れていたものが想像と違った、というのはとても辛いことです。それでもそこで終わらず、一人だろうと諦めず行動し続けた彼の姿は、とても凛々しくかっこいいものでした。

事件翌日「ヒーロー殺し」の異名を持ち、数々の犯罪で世間を騒がせたステインが遂に捕まったと報道され、世間では大きく話題となりました。この報道で市民は安堵したものの、中には「残念」の声も上がっており、世間の一部には彼のファンがいたことも間違いありません。

その他にも”事実今までに彼が現れた街は軒並み犯罪率が低下しています ある評論家が「ヒーロー達の意識向上に繋がっている」と分析しバッシングを受けたこともあります”なんてこともあったらしく、やり方は間違っているが街と市民を安全に導いた実績は確実に認められています。何より「ヒーロー達の意識向上に繋がっている」というのはステインの本懐である英雄回帰に近い成果が得られたのではないかと思います。

僕のヒーローアカデミアのステイン編では、彼のかっこいい台詞や名言がたくさん出てきたとファンの中でも話題になりました。どの台詞も魅力的なのですが今回は厳選して少し紹介します。

偽物のヒーローはもちろん、多くの犯罪を繰り返している死柄木達に対しても言っている言葉です。この台詞を見るとステインは本当は誰よりも世界の平和を願っているんじゃないかと感じられます。

死柄木の真意を試した際に言った台詞です。確かに人は、追い詰められた時ほど、正体を表すものなのかもしれません。ずっと一人で戦ってきたからこそ、本当に信じられる相手なのか試す術を身につけていたんでしょう。

英雄、すなわちヒーローの称号に重みを感じます。それを名乗るのは容易ではありません。偽物とは言えヒーロー殺しをしているステインですが、本物のヒーローに対しては尊敬しているのがわかります。

ステインがヒーローを襲いに行く際に言った台詞です。現代ヒーロー達の間違ったヒーロー観に自らが気付くまで、ステインはいつまでも現れ、偽物のヒーロー達を粛清し続けるという意味で言ったのでしょう。

兄の仇を討とうとして、やられていたヒーローを差し置き、私欲の為だけに戦って捕らえられた飯田くんに対してステインが放った台詞です。ヒーローの本質を間違えるなと諭したのでしょう。

ヒーロー殺しは徒らに犯罪をしているのではなく、あくまでもこの社会を正すためにしているというステインの思想が感じられる台詞です。ステインはやり方が違うだけで、他のヒーロー達と同じく世界がより良くなるようにと頑張っていたのでしょう。

たとえ犠牲が必要でも、それが悪事だとわかっていても、いつかは誰かがしなければいけなくなります。己の手を汚してでもそれを成し遂げようとする意志の強さと想いの強さを感じる台詞です。

英雄と書いてオールマイトと読んでいるステインを見ると、やはりヒーローとして認めているのはオールマイトだけなんだということが、よくわかります。偽物のヒーローに彼を裁くことは出来ません。

僕のヒーローアカデミアのステイン編で大きく関わり大活躍した雄英高校の出久、飯田くん、轟くん、その他のヒーローや敵（ヴィラン）達の名前や個性などをまとめて紹介します。

オールマイトとは「平和の象徴」と謳われ、絶大な人気と信頼があるNo.1ヒーローです。ステインが憧れ、唯一認めているヒーローです。個性のワン・フォー・オールは少し特殊で、個性を"譲渡"する個性、力をストックする個性の二つの能力があり、この個性は先代から引き継がれていてオールマイトで8代目の継承者になります。現在はオールマイトから緑谷出久に引き継がれてますが、個性の正体は機密事項とされています。

敵（ヴィラン）連合の一員である死柄木弔（しがらきとむら）は、崩壊という個性を持っています。その名の通り触れたものを崩壊してしまう恐ろしい力です。オールマイト抹殺を強く望んでいるという点で、ステインとは対照的です。

敵（ヴィラン）連合の一員で死柄木の付き人のような存在で、今回の交渉も彼がいたから何とか形になりました。個性のワープゲートは、とても便利で連合での移動はいつも彼の個性を使っています。

敵（ヴィラン）連合で作られた戦闘生物です。元々は普通の人間で、複数の個性が見合うよう全身薬物等で体をいじられ作られた改造人間です。気味の悪い容姿の正体は作られた過程にあるのでしょう。一体一体の能力は違いますが、戦闘用に作られただけあってどれも相当強いです。

物語の主人公である緑谷出久ことデクは雄英高校ヒーロー科の1-Aの生徒で、元はこの超人世界では珍しい無個性でしたが、憧れだったオールマイトと出会い、個性の「ワン・フォー・オール」を伝承します。今回の事件では、グラントリノとの移動中に騒ぎに巻き込まれ保須市へ向かいます。事件以来ずっと飯田くんのことを気にかけていたデクは、ヴィラン連合とヒーロー殺しの繋がりにいち早く気付き、飯田くんの元へ向かいました。

雄英高校ヒーロー科の1-Aの生徒で、エンジンという個性を持っています。何事にも全力で曲がったことが大嫌いな真面目な彼はクラスで委員長をしています。彼の家は家族みんながヒーローで、年の離れた兄（インゲニウム）に小さい頃から強く憧れ、ヒーローになることを決意し雄英高校へ進学しました。そんな尊敬する兄がヒーロー殺しにやられてしまい、仇を討つ為に兄の務めていた街に職場体験へ行きステインを探し戦います。

雄英高校ヒーロー科の1-Aの生徒で、半冷半燃という強い個性を持っています。父親であるエンデヴァーとの親子関係が悪く、母親の個性だけを使っていました。その原因は辛い過去にあったのですが、雄英体育祭でデクから言われた「君の力じゃないか」という言葉で過去のしがらみが取れ、今は二つの個性を使ってます。今回の事件では、エンデヴァーと行動し保須市にいたのでデクからのSOSにいち早く駆けつけることができました。

No.2ヒーローのエンデヴァーは上記でも記した通り轟焦凍の父親です。今回の事件でも保須市にヒーロー殺しが出てくると読んでおり、いち早く街へ向かっていました。No.2ヒーローと言われるだけあってその判断力と勘の良さはさすがのものです。ステインとは遭遇しなかったものの、街で暴れていた脳無を次々と倒し街と市民の安全を確保しました。

グラントリノは、デクの職場体験先のヒーローで、オールマイトの先生でもあります。ワン・フォー・オールの正体を知っている数少ない一人です。今回の話でも、急な襲撃にも関わらず、街への危害を抑えながら脳無を撃破し、その実力は相当なもの。オールマイトが恐れるのも納得の強さです。

僕のヒーローアカデミアで悪名高い「ヒーロー殺し」ステインでしたが、その正体は思ってたような悪人ではなかったようです。最後まで己の信念を曲げない姿はやはりかっこよかったという声が多く、そんなところがファンの方から支持される魅力の一つなのではないでしょうか？

そしてデクや飯田くんも言っていたように、ステインは間違ったことは言っていませんでした。ヒーローを殺すというやり方も、10代の頃の街頭演説で言葉だけでは力が足りないと感じたから行動へ移り、結果こうなってしまったんでしょう。だからと言って人を殺めてもいい理由にはなりませんし、選択を探せたらよかったのですが、もし誰かが耳を傾けていたら、一緒に動いてくれる人がいたら違う未来があったかもしれません。

正義とは何か、混沌とした世界の中でそれを見据えるのは簡単じゃないです。正義の反対は別の正義なんてのは本当によく言ったものですが、ステインが目指したヒーローの在り方も、プロヒーロー達のヒーローの在り方も、最終的に平和を守る形へと繋がっていたんじゃないかと言われています。

現在「僕のヒーローアカデミア」は週刊少年ジャンプで連載中で1＾18巻（2018年4月現在）までのコミックスが発売されています。その他「僕のヒーローアカデミアすまっしゅ」も少年ジャンプ＋で連載されてます。

TVアニメは、第一期が2016年04月03日から06月26話（全13話）に放送、第二期が2017年3月25日から09月30日（全25話）に放送されていました。そして現在、2018年04月07日から読売テレビ・日本テレビの土曜夕方05時30分から第三期が放送されています。絵が綺麗で、とにかく声優さんが豪華です！OPEDは米津玄師やLisa、amazarashiなど、その他のアーティスト含めいい歌ばかりで、かなりオススメです。

原作者・堀越耕平さん総監修のオリジナル劇場版「僕のヒーローアカデミア 〜THE MOVIE〜 2人の英雄」が2018年08月03日に公開されます。原作でもアニメでも描かれていない空白の夏が明かされます！その他にもヒロアカ世界初の海外が舞台だったり若き頃のオールマイトが登場するなど、見どころがたくさんあります。特報やビジュアルが発表されるにつれ期待の声が高まっています。

今回は僕のヒーローアカデミアのヒーロー殺しステインの個性や正体についてまとめさせて頂きました。僕のヒーローアカデミアはその他にも味方敵共に魅力的なキャラクターがたくさんいます。ジャンプの代名詞と言える（友情・努力・勝利）のヒーロー物語、まだ作品を知らない方はぜひ一度ご覧になってはいかがでしょうか？