【銀魂】斉藤終（アフ狼）を徹底考察！モデル・声優やエリザベスとの関係は？

「銀魂」は、集英社の少年向け週刊雑誌「週刊少年ジャンプ」に2004年の2号から、2018年42号まで本編が連載されました。2019年中に番外編が掲載されてそれで終了すると言われています。この漫画の原作・作画共に空知英秋の初連載作になります。漫画の舞台は江戸時代なのですが、現代日本で使われているスマホや、電化製品が漫画の中に出てきます。

作者の空知英秋さんは、この漫画のジャンルを「SF人情なんちゃって時代劇コメディー」と名前を付けて、いわゆる幕末のドラマで、おなじみの登場人物をモデルにして話を膨らませています。もちろんSFの要素を盛り込んでいるので、「宇宙生物と言われるエリザベス」や「タダの機械では？」とおもわれるジャスタウェイなど、人間以外にも楽しいキャラクター満載です。

物語の、簡単なあらすじは、江戸時代末期に坂田銀時たちの住む江戸に、地球は「天人（あまんと）」と呼ばれていた宇宙生命体の襲来を受けてしまいます。それからすぐに、地球人と天人との間に十数年にも及ぶ攘夷戦争が勃発してしまいました。この宇宙人は、黒船に乗ってやってきたアメリカをモデルにしているのではと言われています。

時の政府は、宇宙からの「天人」に弱腰になり、「天人」の言うところの開国をして、さらに当時の幕府は天人たちに乗っ取られ、天人が裏であやつる傀儡政権となってしまいました。「天人」たちに逆らおうとする者たちは、次々に弾圧されて、命を落としてしまうものもいます。

そして時は20年ほど流れ、剣術道場の跡取りである志村新八の目の前に、万事屋を営む、侍の心を持った坂田銀時と言う男が現れます。天人たちの命令で刀を取り上げられている時代、侍の心を取り戻すべく、新八は、銀時の万事屋で働くことにしました。万事屋には戦闘種族と言う能力の夜兎族の神楽と言う少女や巨大犬の定春が、新八の後に続きました。

銀時・新八・神楽に犬の定春のいる万事屋を中心にシリアスな話もあり、コメディ要素たっぷりな話、人情噺などが舞い込んできます。今回まとめる斉藤終は、物語の中盤の真選組の話で出てきます。レギュラーの登場人物ではないのですが、登場人物の中では人気キャラに上がっています。

斎藤終（さいとうしまる）とは、「銀魂」の出演人物で銀魂の中にある江戸の治安を守る特高警察組織「真選組」の三番隊隊長です。真選組の組織は、局長の近藤勲、副長の土方十四郎、一番隊隊長の沖田総悟の3人が中心になり、組織されています。名前を見るとわかりますが、幕末の新選組のパロディ・オマージュ・モデルと言う形です。

真選組のあり方については、ただ組織の成り立ちは、江戸時代が終わり、刀を持たなくなった時代にの警察組織。西郷隆盛が、刀を奪われた武士たちのその後の勤務先として、組織した警察がモデルなのではと言われています。

寡黙で、ほとんど言葉を発することがなく、仲間も何かしゃべったと驚いたら、漫画でよく使ういびきの表現「ZZZ…」といういびきだったというくらい、しゃべりません。その為か、口元を覆面で覆っています。真選組に加入したのは、近藤・土方・沖田とは昔からの仲間であり、年齢は近藤・土方より年下で、沖田からは、終兄さんと呼ばれています。

無口であるという共通点から、エリザベスと気が合っている場面も多いのですが、エリザベスの持つプラカードと斉藤終の持つスケッチブックのちょっとした諍いから険悪な状態にななったこともあります。しかし、戦いの時の二人は息がぴったりです。

銀魂の一員、真選組の斉藤終が、アフ狼と呼ばれる理由は、外見からも分かるように、派手なアフロの髪型です。アフロヘアーではありますが、カールした縮れた髪の毛と言うよりも毛量がすさまじく多い印象の、かみ型です。

「銀魂」の中で斉藤終の任務は、モデルとなった幕末の新選組の斉藤一が、新選組を離れた後、西郷隆盛がいた頃の明治政府が作った警察組織で働いていたことから、斉藤終の任務もそれをモデルにしていると言われています。また、名前の由来ですが、斉藤一に対して斉藤終だという説もありますが、西郷隆盛から来ているという説があります。

西郷隆盛の本名は「吉之助」、妻は「いと」と言います。斎藤終の父の名前は「冬吉」母の名前は「糸」終わるという文字の作りに「冬」と「糸」があり、そこから「終」になったそうです。冬と言う文字は西郷隆盛にはありませんが、冬吉という名前には吉之助の吉があり、妻の糸」は同じだからという推察もあります。

「銀魂」の中の真選組のメンバーは、モデルとなっている幕末の新選組のメンバーの強さと同程度に考えていいのではという、考察があります。特に真選組の最強の剣士といわれる沖田と斉藤終は、同程度の強さがあるという設定になっています。二刀流で両手に刀をもって、鷹かうスタイルです。真選組への加入テストで、桂小五郎をモデルにした桂小太郎とは、互角の戦いをしたと言う話があります。

桂小太郎ももちろん強いのですが、互角の勝負になったのは、実は気の弱さゆえに話せない斎藤終が、真選組三番隊に仲間が欲しくて、手加減したのではという推測もあります。

銀魂の登場人物の名前は、一部を除いて、ほとんどが幕末から明治維新に活躍した大河ドラマや、時代劇でよく扱われる人物をモデルにしています。実際の新選組の人たちは、新政府軍と戦って命を終えるものと、明治新政府軍と、新しい日本を作るのに協力したものとに分かれます。斉藤終のモデルになった斉藤一は、生き残り、次の時代を生きた一人です。

剣の腕では、新選組のトップ３に入り、沖田総司、永倉新八と斉藤一の3人が、剣術の指南として活躍していたと言います。新政府軍の力が強まり、会津が落ちた時に、自分から潔く、降参して新政府軍の軍門に下ります。名前もその時に斉藤一から藤田五郎に変え、警察組織をやめた後も剣道の師匠として生き、72歳で生涯を閉じました。

「銀魂」の「真選組」の「斉藤終」のモデルになった斉藤一は、現存する写真なども、目元の涼しい二枚目ですので、大河ドラマや時代劇でも、少し癖のあるイケメンが演じることが多いです。大河ドラマ「新選組！」ではオダギリジョーさん、「八重の桜」ではミュージシャンの降谷建志さんが演じました。

映画「るろうに剣心」では、江口洋介が演じ、悪はすぐに斬るといった正義感の塊の警察官としても描かれました。映画版「銀魂」では、斉藤終の出演はないようですが、今後作られるとしたら、誰が演じるのか興味深いところです。

イケメンで、強く、寡黙な斉藤一は、陸軍御用掛を担当したのちに、警察では、警部までに昇進した後、師範学校の剣道の指南をしながら、警備員として斉藤一らしく働きました。その後の東京女子師範学校の庶務・会計は斉藤一のイメージと違うという人もいます。

アニメ「銀魂」で「真選組」の斉藤終の声を担当したのは、声優・ナレーター・ラジオパーソナリティとしての仕事もこなす桜井孝宏が演じました。2016年に朝ドラ「半分青い」で主演を演じた永野芽郁が演じる女子高生が何故か紙袋をかぶっているクラス委員に恋をするという「こえ恋」では、まさにその甘い声が武器となった役の声優として登場しています。

「銀魂」の斎藤終は、ノート（スケッチブック）での会話が多く、たまにナレーション的に声優がしゃべるといった形になので、桜井孝宏さんの声がたくさん聞くことが出来るわけではありません。が、レアな魅力として楽しみにしていたファンもいました。

「銀魂」の真選組の斉藤終の声優を演じた桜井孝宏さんは、1974年6月13日愛知県岡崎市にうまれました。米屋の3兄弟の長男で、幼少の頃に、偶然テレビで声優のインタビュー番組を見て、中学の教師の意見なども参考に声優を目指します。進路も代々木アニメーション学院の名古屋校に進学し、声優としての道を歩み始めました。

1996年、テレビアニメ『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』で声優として正式デビューしました。養成所時代からいくつかの仕事はしていましたが、はじめの頃は、オーディションに参加するもなかなか仕事が決まらないという時期が続いたと言います。決まらない時期が続き、自分の声優としての道を考え始めた頃に、『デジモンアドベンチャー』と『快感フレーズ 』の2作のレギュラーが1999年に決まり、現在に至ります。

その後、ラジオ、アニメ、舞台と活躍の幅を広げていましたが、関係する舞台に盗作疑惑などがあり、放送中のテレビアニメを除き、活動を自粛する時期もありました。復帰後は、海外にもその声へのファンも多く、いろいろなイベントでの賞も受賞し、アニメ声優、ゲーム声優、ナレーターなど手広く活躍しています。眼鏡をかけている写真も多いですが、伊達メガネであると言っています。

「銀魂」の真選組の斉藤終を声優として担当した櫻井孝宏のこれまでの出演作をプロフィールにあげたもの以外で紹介します。デビュー後、オーディションに合格しない中でも、ポケモンの敵キャラやその他のアニメで小さな役でも地道に重ねていました。

アニメファンの中では有名な作品にも多く出演しています。アニメをあまり知らない層にもわかる作品としては、昭和アニメの「おそ松くん」が大人になった「おそ松さん」では、主演のおそ松を演じています。テレビドラマで人気だった「花より男子」では、嵐の松本潤が演じた道明寺司役をアニメ版の声優として櫻井孝宏が演じています。

2019年には、海外でも人気の漫画の「フルーツバスケット」では、主要キャストの兄である草摩綾女の声を担当するということで、期待を持たれています。この作品は、過去にアニメ化されていますが、連載途中でのアニメ化だったこともあり、連載が終了後のアニメ化にも注目が集まっていました。

銀魂の登場人物、斉藤終は真選組の三番隊隊長として沖田・永倉と並ぶ剣豪として登場します。エリザベスは快援隊（モデル：海援隊）の坂本辰馬（モデル：坂本龍馬）が桂小太郎に贈った謎の宇宙生物として登場します。登場した当初エリザベスは、桂小太郎の変なペットとして登場していました。

しかし徐々にエリザベスの能力がわかってくると、おばけのQ太郎のような見た目のわりに戦闘力は高く、指が無いような手なのに器用で勘も良い生物です。いつのまにか桂小太郎の右腕と呼べる程の地位に納まっています。宇宙生物なので口からドリルを出して地中を掘ったり、刀を研ぐこともできる多才な才能を持つ秘密兵器でもあります。

桂小太郎は、そんなエリザベスを溺愛するかのように扱っています。対して斎藤終とエリザベスは、はじめは、お互いに無口なキャラとして出会い、どこか通じ合うものを感じています。けれど「さらば真選組篇」では、お互いの主張をするのに使う、エリザベスはプラカード、斉藤終は、ノート（スケッチブック）の出すタイミングによる小競り合いになります。

けれど戦場に二人で立つと、お互いの背中を向け合い、目の前の敵を倒すタイミングは絶妙で、息もぴったりと合い、戦いのあと、二人で闇の中を走っていくという、青春ドラマのような関係を築いています。

前にも書きましたが、「銀魂」の真選組の斎藤終は、極端なほどの無口で、何を考えているかわかりません。そして剣の腕前は、とてつもなく強いです。その為、真選組の三番隊長と言う肩書はありますが、隊員がその恐ろしさにすぐにやめてしまうという悩みを持っていました。そんな時に、桂小太郎が真選組の潜入捜査としてアフロ姿で入隊してきました。

その日、斎藤終は、日記に「真選組にアフロは2人もいらないZ」と書きますが、「三番隊が人手不足なので仕方なく承認したZ]と苦しい胸の内を描いていましたが、その実、仲良くしたいという思いでアフロヘアーで変装してきた桂小太郎を迎えました。入隊し、三番隊の副長になった桂小太郎ですが、斉藤終が真選組を裏切っているという情報を流し、斉藤終を聞きに陥れます。

自らの無実を証明するのに、桂小太郎と斉藤終は一騎打ちをすることになりましたが、その時に、桂小太郎のアフロのカツラがとれ、斉藤終の容疑が晴れました。そして逃げる桂小太郎を追いかけ再び戦う斉藤終です。その時「に言葉はなくても自分は今まで多くの人と剣で語り合ってきた」と悟り、桂小太郎を逃がしてやります。

モデルとなった真選組の斉藤一の人気が高いこともあり、「銀魂」の真選組の斉藤終の人気もそれに伴って、人気があり、また無口なアフロヘアと言うキャラクターも手伝って、グッズもいろいろ出ていました。ノートや缶バッジ、タオルハンカチ、缶ペンケースなどいろいろなグッズがありました。

しかし、現在は生産していないようなので、Amazonのマーケットプレイスやネット上のフリマ、オークションサイトなどで、比較的高値での取引となっています。グッズの中には、好敵手であるエリザベスとのシーンを描いたものや、エリザベスとノート・プラカード対決をしている絵柄の物まであります。

「銀魂」の真選組の斉藤終だけでなく、「銀魂」は、日本以外の世界のアニメ・漫画ファンから人気のため、日本語以外のコスプレショップもあります。「真選組]の隊員の服としての衣装が主に売られていて、アフロヘアのカツラや、口元を隠すマスクなどは、別に用意している人も多いようです。こちらは、楽天などのコスプレショップや、Amazon、各種オークションサイト、中古品のフリマなどでも売られています。

コミケなどのイベントで着る人や、自分たちで「銀魂」の雰囲気のある場所で撮影会などをしている人の画像も多く見かけます。コスプレーヤー同士の写真共有サイトもあるので、それぞれに楽しんでいる姿もネット上にアップされています。

真選組の中での出来事です。「最近冷蔵庫の食品が紛失する事件が続いている。粛清対象だZ。…何も見なかったZ」これは、斉藤終の日記的な文章ですが、斉藤終が、捕まり裁判を受けている時に、坂田銀時（主人公）が、斉藤終を助けるために、腹話術で助けようとした、近藤・土方・沖田の冷蔵庫での悪事をばらそうとします。

こちらも斉藤終が、裁判状態だったころに、普段斉藤終が、しゃべらないのは、日本語がわからない別の国の人なのではないかと、聞かれた時に答えたのが、「ナニイッテルカワカリマセン共和国です」と、ウケねらい？で答えたのがこの言葉です。

言葉と言うよりも、万事屋への斉藤終の置手紙です。「たとえこの剣で初めて友達になれそうだった者を斬ることになろうともこの鳴り響く剣撃一つ一つが 私が彼等にかけられる唯一の言葉」これから、桂さんと戦う前の斉藤終の言葉です。

真選組に潜入してきていた桂小太郎との戦いで、どうしたら仲良くなれるのだろうと、悩んでいた斉藤終が、桂小太郎と剣を交えながら、（心の中で）言った言葉です。「自分には言葉はいらない、言葉の代わりにたくさんの人と剣を交わしてきた、それこそが言葉と同じくらい雄弁なものだった」とつぶやきます。無理に話そうとしなくてもいいと自覚します。

桂小太郎だけでなく、同じようなことを桂小太郎の相棒であるエリザベスにも言っています。「「もはや言葉はいらぬな。敵の背中には崖。俺たちの背中にはお前がいる。」桂やエリザベスと心がふれあった斉藤終、桂の助言に真選組は、それぞれに次の道に行くもの、責任を取った者と別れていきます。

エリザベスと斉藤終は、二人で息の合った戦いをした後、もう二人の間にノート（スケッチブック）はいらないとも言って、二人でどこかに走っていってしまいました。

銀魂の真選組、斉藤終愛にあふれた作品です。ツイッターで、色付けの過程などを見せてファン同士で、応援し合う正しいツイッターの使い方が、大好きなキャラクターを完成見導いたようです。

人と話している時、100％全て間違わなかったという人は少ないです。斉藤終は、そういう言葉を発する事で相手に失礼がないかを考えているうちに、言葉を発する怖さから、話さない人です。共感する人も多いです。

昔は、ガチャガチャと言うのは、子供達のゲームでしたが、最近では大人が欲しいキャラクターを求めて、回したり、メンバーコンプリートを目指すそうです。なので、映画チケット売り場より、こちらに列が並ぶこともあります。

銀魂で、斉藤終と共に、しゃべらないキャラのエリザベスですが、映画の舞台あいさつでは、結構しゃべります。

誕生日など、いろいろ不明な部分も多い、斉藤終です。ファンの方は、自分で好きな日を決めて、誕生日祝いをしているそうです。友達になりたい人の名前をZ帳と言われるノートに書いている斉藤終、いろいろと、ファンの金問をわしづかみにするキャラ設定もあります。

お笑い要素がたっぷりの銀魂ですが、史実通りに打ち首になったり、切腹したりするキャラクターも出てきます。斉藤終のモデルである斉藤一も、そういった、粛清のための役割を演じた人でした。だからこそ、無口で怖い部分もありましたが、銀魂の世界では、人を思う心が、無口にさせる斉藤終はとても魅力的です。

優しく、描かれていますが、斉藤終の姿勢と言うのは、厳しくまじめに描かれていて、そこに、エリザベスや坂田銀時などのメンバーなどのいからみで、思わず笑ってしまうシーンをふんだんに書き加えて、楽しめる漫画です。実際にこの時代を生きた人物を調べながら見るとより、楽しく読むことが出来るのが、銀魂です。