オーバーロードの漆黒の剣のニニャの性別は女？死亡後に蘇生されなかった理由は？

アニメオーバーロードは丸山くがね手掛けるライトノベルとして元々WEB小説として連載がスタートしました。2010年から掲載がスタートし、累計発行部数800万部を突破したことから「このライトノベルがすごい！」のノベルズ部門において1位を受賞しました。また現在発売されている13巻は年間「本」ランキングライトノベル部門において売り上げ数1位を獲得するなど一躍大人気作品となった作品です。

こういった原作小説の多くの人気からオーバーロードは2015年の7月にアニメ化がされ全国で放送が開始されました。小説ファンを多く抱えるオーバーロードはアニメにおいても高い人気を誇り、2918年の1月と2018年の7月に第2期と第3期が制作放送されることになり、合計3期に渡る長編アニメ作品となりました。ほかにもアニメオーバーロードは漫画やゲームなど幅広い分野に進出しており、勢いが止まることを知らない作品です。

そんなアニメオーバーロードの物語は他のアニメ作品と一風変わったものであり、ゲームにおけるRPGを舞台に本来悪役である魔王が主人公なっており、その魔王が苦悩しながらも世界征服を試みる作品となっています。オーバーロードの世界は大人気RPGゲームの「ユグドラシル」のサービスが終了した世界が描かれており、主人公のモモンガもこの大人気ゲーム「ユグドラシル」のプレイヤーの一人でした。

モモンガは人生を「ユグドラシル」に費やしており、「ユグドラシル」の思い出を振り返るためにアインズ・ウール・ゴウンの本拠地であるナザック地下墳墓に訪れます。しかしゲームのサービスが終了してもゲーム内のキャラクターが消えることなく存在しており、主人公モモンガはゲームの世界が現実となったのではないかと思い、驚愕します。

モモンガは自分が存在していることから他にもプレイヤーが世界に存在していると考え、名前をモモンガからアインズと名前を変えてアインズ・ウール・ゴウンの名前を広める活動を行います。しかしモモンガの考えはうまくいくことはなく、かつてプレイヤーが作った個性あふれるNPCがアインズによる世界征服を実現しようと画策します。そしてアインズはNPCの期待に答えるためにナザック地下墳墓で絶対支配者として君臨します。

しかしアインズであるモモンガは現実世界においては魔王とは全くことなるカリスマ性のかけらもない人物でした。そのことからアインズは支配者として頂点に立つことに苦悩します。その中でアインズは魔王を打ち倒す使命を帯びた者たちと激戦を繰り広げていくことになっていきます。

ニニャはアニメオーバーロードに登場する組織である漆黒の剣のメンバーの一人です。ニニャは漆黒の剣の中では最年少の魔法詠唱者にあたり、最年少ながらも魔法の第二段階まで使用できる腕前を持っており、スペルキャスターという異名を持っています。見た目は色白で女性・男性どっちともいえる中性的な顔立ちをしています。実は冒険者が異性をチームに入れるのを嫌うために女性である性別を隠し、男性と偽っています。

女性である正体を隠しているニニャが冒険者のパーティーに入った理由は自らの姉が貴族に連れていかれたという過去があり、そのことから姉を取り戻すために漆黒の剣の一員として戦うようになりました。そんなニニャは同じ漆黒の剣のモモンという人物に強い憧れを持ち、とても慕っています。しかしそんなニニャはある日仲間のンフィーレアという男性と店に戻った際にクレマンティーヌという女性と遭遇してしまいます。

クレマンティーヌと出会ったニニャはクレマンティーヌに執拗な拷問を受け、生き地獄を味わいます。そして最終的にニニャはクレマンティーヌの手によって殺害され、死亡します。ニニャは死亡寸前まで助けを求め続けたのですが結局誰も救出に来ることがなく、悲惨な最期を遂げています。

ニニャが所属している冒険者パーティーの漆黒の剣はリ・エスティーゼ王国を本拠地にする銀級冒険者チームです。漆黒の剣は力のバランスがとれたメンバー編成となっており、モモンも漆黒の剣に対してよくできたチームであると称賛します。このバランスの取れた漆黒の剣は敵であるゴブリンやオーガなどであれば、多勢で攻めてこようとも殲滅できるほどの力を持っています。

そんな漆黒の剣はある日ニニャの一言によって過去に13英雄の一人である黒騎士が持っていたとされる伝説の四大魔剣とあだ名される漆黒の剣のシリーズを入手してメンバー全員が使用するという目標を掲げ、漆黒の剣という名前が付けられました。しかし漆黒の剣シリーズの一つ魔剣キリネイラムはアダマンタイト級のラキュースが所持するものであったことから漆黒の剣を取り揃えるといった目標が頓挫してしまいます。

オーバーロードの世界では生まれつき手にしている一つの才能のことをタレントと呼んでいます。このタレントという能力は様々な種類があり、日常に役立つ小さなものから天才と呼ばれるほどの力を発揮するものまで存在します。例えばンフィーレアの持つタレントはオーバーロードの世界に存在するすべてのアイテムが使用できるといった大変珍しいとされるタレントを持っています。

本記事の主役であるニニャが持っているタレントの能力は魔法を常人が習得するよりも倍の速度で習得できるといったものになっており、漆黒の剣において最年少ながらこのタレントの能力でスペルキャスターの異名を獲得しました。もしニニャが死亡しなかったらオーバーロードの世界で偉大なるスペルキャスターになっていたのではないかといわれています。

アニメオーバーロードの主人公である魔王アインズは街で情報収集を行うためにモモンという全身を鎧に包んだ冒険者として行動をしていました。そんな中モモンは初めて関わりを持つことになる漆黒の剣のメンバーニニャ・ペテル・ダイン・ルクルットという4人の人物と出会います。その後モモンは行動を共にしているナーベと共に薬師であるンフィーレアの薬草採取の依頼を受けることになります。

その任務において偶然が重なり、漆黒の剣と共に薬草採取を行うことになります。薬草採取の途上で多くのゴブリンやオーガに襲撃を受けてしまうもののモモンの圧倒的力で殲滅し、漆黒の剣のメンバーはモモンの実力を称賛します。その戦いの夜、モモンは漆黒の剣のメンバーの様子を見ていたモモンはかつて自分と同じパーティーに所属していたメンバーを思い出し懐かしむセリフをつぶやきます。

それを聞いたニニャはモモンにかつてのメンバーに匹敵する仲間が現れると話すのですがモモンは冷たくあしらってしまいます。ニニャはモモンを怒らせてしまったと感じ、謝るもモモンは無言で答えます。実はモモンもこの時ニニャへの対応について深く後悔を感じており、気まずい雰囲気となってしまいます。そこでルクルットの軽い発言のおかげで仲直りすることになり、その後モモンとニニャは行動を共にしていくことになるのでした。

ニニャはンフィーレアの依頼を無事成功させ、モモンとは別行動をとることになります。そしてニニャはンフィーレアと共に薬草を店に運ぼうとします。するとそこにンフィーレアのタレントを狙っているクレマンティーヌという女性が立ちはだかります。別行動をとっていたモモンは用事を済ませてンフィーレアの家まで足を運びます。するとそこにはゾンビとなったペテルやルクルットなど漆黒の剣のメンバーの襲撃に遭います。

モモンは襲撃に遭うものの漆黒の剣のメンバーであることを知らないかのように無残にもゾンビとなった仲間たちを惨殺します。その後モモンはニニャを発見するのですがニニャはゾンビとなることなく、無残な拷問を受けて死亡していました。モモンは死亡したニニャの胸に布を巻こうとするのですがそこでニニャの性別が男性でなく、女性であったことが判明するのでした。

ニニャが女性である性別を隠し、男性と性別を偽って行動をしていた理由として挙げられるのがオーバーロードの世界におけるパーティー内の弊害です。オーバーロードに登場するパーティーは異性がメンバーに混ざると問題が起きると考えており、異性を加入させることを極端に嫌っていました。なのでこのことからニニャが女性である性別を隠して男性と偽っていたのではないでしょうか。

そんなニニャですがクレマンティーヌの襲撃を受けた際に漆黒の剣のメンバーはニニャだけを逃がそうとします。このことから実は漆黒の剣のメンバーたちはニニャの本当の性別が女性であるということを知っていたのかもしれません。

ニニャが死亡した後に発見された遺品の中にニニャの目的が描かれた日記が発見されます。このニニャの日記にはかつてニニャの姉が貴族に連れ去られてたという過去が書いてあり、ニニャが冒険者としてわざわざ女性であることを隠して男性と偽り、冒険を行ったことが判明しました。

オーバーロードの主人公であるアインズは死亡した者を蘇生させることが出来るアイテムである「ワンド・オブ・リザレクション」を所有していました。しかし死亡した者を蘇生させることが出来るのにも関わらず、クレマンティーヌの手によって死亡したニニャを蘇生させようとしませんでした。この理由の一つとして挙げられるのがアインズであるモモンが厄介ごとに巻き込まれないためだということです。

オーバーロードの世界で一度死亡した者を蘇生させる方法は限られた数しか存在しませんでした。モモン自身は街に繰り出すほど情報取集に力を注いでいる人物ですが逆に自分のことを知られることを極端に嫌っています。このことからモモンが死亡したニニャを蘇生させると称賛の中で自分に厄介ごとが舞い降りる可能性が出てしまったことからニニャを蘇生しなかったのではないかと考察されています。

もう一つの理由として挙げられるのが死亡したニニャを蘇生させるメリットがないということです。死亡した人間を蘇生させるには莫大な金銭と蘇生した者のレベルダウンが条件となっていました。モモンにとってはニニャは情報取集で知り合っただけの存在であり、たとえ魔法の天才だとしてもデメリットを負ってまで蘇生させるメリットがないと考えたと思われます。

さらにモモンは漆黒の剣のメンバーに対して仲間ではないと発言しており、仲間でもない者を蘇生させる理由は残念ながら存在しないものになっています。このモモンの行動に対し、視聴者から残酷だという感想が多く集められたのですが、モモンであるアインズはアンデットとして人間のような感情を抑制されており、人間の生死に関してメリット・デメリットだけで決めてしまうのは仕方がないことだと思われます。

性別が女性であると判明したニニャですが、ニニャの日記に描かれていた姉はナザリックの生活面の責任者であるセバスの恋人であるといわれています。このセバスという男性はひげを蓄えた初老のような見た目であり、オーバーロードの世界では珍しい「善」という性質を持っています。そんなセバスは役職や戦闘力においても階層の守護者と並ぶほどの実力を持っており、アインズからも強く信頼されている人物です。

セバスを信頼しているアインズはセバスにオーバーロードの世界で一番の常識人として通用すると称賛しており、隠密裏に街中で情報収集を依頼したりしています。アインズから圧倒的支持を受けるセバスはある日娼館の前に袋の中に詰められて今にも息絶えそうな一人の女性を発見します。セバスはほってはおけないと感じ、その女性を連れ帰り、プレアデスのソリュシャンに頼んで治療を受けさせます。

しかしセバスの女性を助けたことが災いを呼ぶことになってしまい、オーバーロードの犯罪集団である八本指と呼ばれる組織にセバスは命を狙われる事態に陥ってしまいます。さらにソリュシャンはセバスが人間の女性を連れて帰ったことに不服し、セバスに謀反の疑いがあるとアインズに報告してしまいます。この報告を受けたアインズはセバスの元を訪れることになります。

セバスの元を訪れたアインズはそこでセバスが連れて帰ってきた女性が性別が女性であったニニャの日記に描かれた姉ツアレだと判明します。そしてアインズはニニャへの恩返しという意味も含めてニニャの姉であるツアレを保護することになります。その後ニニャの姉ツアレは命を助けてくれた恩人であるセバスに好意を寄せることになり、セバスもまたツアレに好意を寄せていくことになります。

そしてツアレはナザックで見習いメイドとして住み込むことになるのですが、そんなツアレのことをメイド長であるワンコはセバスが結婚するまでの腰掛と認識することになります。こうした理由によりニニャの姉ツアレはセバスと両想いになり、恋人としての関係を築き上げるのでした。

女性である性別を偽って姉を取り戻そうとしたニニャを演じた声優は日本の女性声優である田村睦心です。田村睦心は1987年に青森県で生まれ、現在31歳の女性声優であり、身長は153センチと小柄な体格の女性です。声優の田村睦心の特技や趣味は書道やフルートであり、特に書道は師範代になるほど熱中しています。そんな田村睦心は好物となる食べ物が多数あり、梅干しやつまみなどお酒に関係するものが特に好きだと語っています。

田村睦心は元々日本の声優養成所である日本ナレーション演技研究所に在籍しており、日本ナレーション演技研究所卒業後の2007年にテレビアニメ「ef-a tale of memories.」で声優として本格デビューを果たしました。田村睦心は性別が女性ながらもハスキーな声質が特徴的であり、アニメの声優を務める際は少年役を務めることが多いです。

また田村睦心は同じ女性声優の西村麻弥や赤崎千夏と親交を深めており、プライベートでも頻繁に交流を深めていると語っています。テレビアニメや劇場アニメ、ゲームの声優など幅広い分野で出演し、多数の人気を博した田村睦心ですが2014年の8月に一度声優活動を休止しています。その理由は喉に出来たポリープが原因であり、高い声が出せなくなってしまい、そのポリープ除去のため1か月間声優活動を休養しました。

その後2014年の9月に無事復帰を果たした田村睦心は休養前と同じく声優活動を始めることになり、2018年には大人気少年漫画の「キャプテン翼」や「はたらく細胞」など様々な年代に支持されている人気アニメ作品に声優として出演しており、さらに海外映画や海外ドラマの声優も務めるなど幅広い分野で活動を続けています。

田村睦心はアニメオーバーロード以外でも多数の作品に出演している大人気声優です。そんな田村睦心は出演しているアニメ作品について一部ご紹介いたします。まず田村睦心は機動戦士ガンダムシリーズに多く出演しており、例えば「機動戦士ガンダムUC　RE：0096」のティクバ役や「機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ」でライド・マッス役を演じています。

機動戦士ガンダムのほかには武器商人をテーマに描いた「ヨルムンガンド」というアニメ作品で主人公であるヨナを演じ、この漫画がすごいに選ばれた人の体内の細胞を擬人化した作品である「はたらく細胞」でナイーブT細胞の役を演じています。また大人向けのアニメ作品だけでなく、アニメ「ドラえもん」や「バトルスピリッツ」など子供向けアニメ作品にも数多く出演しています。

また海外映画の吹き替えでは日本で大人気映画となった童話をテーマにした作品である「ナルニア国物語第2章カスピアン王子の角笛」やマーベルコミックに登場するヒーローの一人マイティ・ソーを主人公にした映画「マイティ・ソー」など世界中で知名度が高い作品に日本語吹き替えとして出演しています。

アニメオーバーロードを観た視聴者でニニャに対する感想の中で多くあったのが本記事でまとめさせて頂いたなぜニニャを蘇生させなかったのかと気になる声でした。オーバーロードに登場するニニャはタレントを持っており、優れた魔法技術を持っているといった理由で不思議に感じた方も多いことだと思います。やはりオーバーロードの主人公アインズとしてはデメリットの方が多いので蘇生させなかったと考えられます。

アニメオーバーロードを観た視聴者は一回だけでなく、何回からオーバーロードを見返したといった視聴者も多く見られました。そしてオーバーロードを見返すことによって物語に張り巡らされているニニャの姉に関することが判明し、喜ぶ方が多いようです。アニメオーバーロードは3期に渡って放送がされている分、後に続くストーリーの伏線が数多く仕込まれています。一度オーバーロードを見た際は伏線も探してみてください。

本記事では第3期に渡って放送された長編大作アニメオーバーロードに登場するニニャの性別の真実やニニャが死亡してなぜアインズは蘇生させなかったといった内容を一挙まとめてご紹介しました。これにより、ニニャは女性だと分かり、さらにオーバーロードの主人公アインズにとってニニャを蘇生させることはデメリットのほうが大きいから蘇生させなかったといった真実が判明しました。

アニメオーバーロードはニニャのように多数の登場人物が無残にも絶命してしまう作品となっているのですが、それを越えるほどのバトル描写がされており、悲しいけれど胸が熱くなるといった作品となっています。本記事を読んでアニメオーバーロードにご興味頂けましたら是非アニメオーバーロードを一度ご覧ください。