君の名は。のなんでもないやの歌詞の意味を考察！三葉役・上白石萌音が歌う挿入歌

もう少しだけでいい、あと少しだけでいい、と何度もリフレインされるこの歌詞は、この歌の時点ではすぐそばにいて背中合わせに座っているようなそんなイメージ。だけど、この二人には離れ仲ればいけない時間が迫っています。その時間までの間を愛しむような世界観があります。

この歌詞・曲を作ったのはRADWIMPSの野田洋次郎です。野田洋次郎は子供の頃から、転校、引っ越しを繰り返しています。それも日本から離れる事もありました。引っ越しによる一緒にいられる時間のタイムリミットを歌っているように感じるという意見もあります。

タイムフライヤーのいう歌詞は、意味は、「time」（時間）と「fly」（飛ぶ）にerをつけて、飛ぶ人と解釈する動詞+erで、~をする人、～する物体をあらわして、名詞にすることで、時間を飛ぶ人と解釈できます。なかには、「君の名は。」の中で重大な役割を果たすティアマト彗星のことではないかと深読みする人もいます。

僕らタイムフライヤー、とあるのはこの彗星に呼び寄せられて時空を行ったり来たりする僕らになぞらえているという意見もあります。

ずっとそばにいたのに、何らかの要因で二人は離れてしまいます。はぐれっこの前の歌詞はかくれんぼです。かくれんぼは、自分たちの意志で隠れるあそびです。でもはぐれっこは、自分たちは離れたくなかったのに何かの、いたずらで離れてしまうそんな悲しさや、寂しさを現わしています。

映画「君の名は」では、この彗星が来るのは「君の名は。」の中のクライマックスシーンで使われています。このまま彗星が村を襲ってしまったら、二人は永遠に会えなくなり、永遠に会えないはぐれっこになっていまします。

時を駆け上がるクライマーであったはずの、僕らが、クライヤー。このクライヤーの意味するところは、はぐれっこになってしまって、悲しいという意味で、cry+erをつけた嘆き悲しむ人という意味になります。歌詞には派手なクライヤーと言っているので、その泣き方はちょっとやそっとでは止まらない程の号泣に近いものであるのでしょう。

派手なクライヤーはちょっとやそっとでは泣き止みません。この歌の主人公が止めてみたいと思っても、簡単に止める事が難しいほどの号泣です。心が裂けてしまいそうな深い悲しみの中にある人が想像されます。

悲しくて笑うのは、という「なんでもないや」の歌詞の前に嬉しくて泣くのはという歌詞もあります。スポーツ選手が、よい得点や記録を出して、うれしすぎて涙を流すシーンは、多くの人が見ているシーンです。では「なんでもないや」の歌詞の「悲しくて笑うのは」について調べてみます。

辛いことがあった人が、「大丈夫」と言って強がって笑って見せる事があります。あるドラマのシーンでは「笑ってないと泣いてしまうから」というセリフもありました。けれどこの「なんでもないや」の歌詞の悲しくて笑うには、もっと深いものがあるという人もいます。

後に続く歌詞で、「君の心が君を追い越した」とあります。泣くだけ泣いてすっきり心のデトックス（毒素を抜く）とか、カタルシス（心にたまった悲しみの感情を浄化させる）というもっと高い所にあるという説もありました。悲しいという感情ととことんつき合って、自分の中ですっきりさせるそんな心地よさです。

歌詞の通り過ぎた風は、隣にいつもいた人がいれば、自分の隣を風が通り過ぎる事もなくて、だけど隣にぽっかり空いた空間を風が通り抜けていくそんな様を現わしているという意味の歌はたくさんあります。「なんでもないや」の歌詞の「通り過ぎた風」はどんな意味を持っているのか前後の歌詞で考えてみます。

二人の間を通り過ぎた風とあるので、まだそこに相手はいて、でも泣いたりした後の空はやけに透き通っていると書かれています。心地いいすがすがしさがあるのに、寂しさを感じる風。例えば真夏の扇風機の風は、暑くて少し気温が下がらないと心地いいとは言えません。けれど心地よい風が吹くころ夏は終わりを告げ一抹の寂しさを感じるものに似ているという人もいます。

卒業式の後の教室、窓を開けて、今まで教室にありがとうと言いながら掃除をするとき、教室は爽やかな空気に包まれますが、心は、寂しさを感じます。自分の中を通り抜けた風は寂しくても何かを残してくれたそんな風と解釈する人もいました。

「なんでもないや」の歌詞の「父の言葉」にはいつも尖っていたという形容詞が付いています。その言葉が、今日は暖かく感じたとあります。なぜ尖って不愉快に感じるような父の言葉が、暖かく感じることが出来たのか。この点が「なんでもないや」の歌詞の一つの謎です。映画「君の名は。」の中で、主人公の二人には母親がいません。

三葉の方は病死したという説明がありましたが、瀧の方は、離婚したのだと思っているという説明が人物紹介にありました。なので、二人に親としての注意をするのは、どちらも父親の仕事になっています。例えば朝ごはんを「よく噛んで食べなさい」と言われてたとします。「いちいちうるさい」と感じるか慌てて飲みこんでのどに詰まらせないか心配してくれていると考えられるか、受け取る気持ち次第です。

思い切り泣いて、体の中のいらないものを浄化させて、父親の優しさが見えて来たからこそ、この歌詞の父をうたった部分は、丁寧な言い回しになっていることからも見えてきます。誰かとの出会いが、心に優しさや思いやりをくれた事で今まで見えなかった、優しさが見えてきたという意見もありました。

学生にとって「放課後」は一日の終わりです。この歌詞の中にもっと小さなころのおもちゃが出てきたりして過去を回想しているシーンにそのおもちゃを買ってくれたのは誰なのかを考えると、いつもは話をしないクラスメイトに「また明日」と声をかけるこの歌の主人公。この歌の中で主人公の中の変化は、父親の言葉を暖かく感じるようになったことです。

だから、急に今まで話したことのないクラスメイトに声をかけたのは、「あなた」イコール父親の存在を近くに感じることが出来たからではないかという意見がありました。大好きな女の子は君。大切に育ててくれた人は「あなた」そんな使い分けを放課後の一瞬に切り取っている暖かいシーンです。

「君の名は。」の映画で主人公たちは、大きな奇跡を起こし、死ぬはずだった人も死なずに済んでいます。でもその彗星の事故は時間という空間がねじ曲がり、瀧と三葉を出合わせました。お互いの存在もこの事件の事も忘れていた瀧とみつは、だけど心のどこかにそれは残っていました。

「なんでもないや」という言葉の後に続「く今から行くよ」は、この歌の中で何を現わしているのか。「今から行く」というのは、お互いの事を思い出したのだろうか。心の中の何かが反応して引き合って、いるただそれだけで理由なんて「なんでもないや」ただ会いたいという気持ちで会いに行くという意見がありました。

また別の解釈では、会いに行く、探しに行く、迎えに行く。今から行くと言っても色々な形があるという意見もあります。二人の出会いが偶然なのか、必然なのか、運命なのかもうなんでもいい、ただ会いに行くでいいのではという意見もありました。

上白石萌音さんが歌う、「なんでもないや」は、「君の名は。」が大ヒットして、「君に感謝! 大ヒット御礼舞台挨拶」で急遽野田洋次郎さんに指名されて、野田さんがその場で、ギターのキーを上白石さんの声の高さに言葉では、何の打ち合わせもなく、本当に急に行われました。このイベントは２０１６年９月３日に行われました。

「君の名は。」のこのイベントは２０１６年９月３日に行われました。「君の名は。」は、2016年8月の公開なので、公開から、約1月たってからのファンへの感謝のイベントで、野田洋次郎さんが歌うことは予定していましたが、まさか上白石萌音さんが歌ってくれるとは、ファンも上白石萌音さん本人も思ってもみなかった事のようです。

野田洋次郎さんは、この「君の名は。」の主題歌「なんでもないや」を上白石萌音さんに歌わせるのに半音で4つ挙げると野田さんは、言っていたのですが、上白石萌音さんの希望で2つでということで、キーの高さも即興でその場で決めました。この時の様子は「君の名は。」のlu-rayコレクターズ・エディションの特典Disc3に収録されているとのことなので、しっかり自分のモノにしたい人は手にすることが出来ます。

現在ドラムスの山口智史が病気療養中により休養中のため、ドラムスはサポートメンバーなどで対応しています。山口智史は、一時期脱退も考えたそうですが、メンバーたちの強い希望により無期限の休業という形をとっているメンバーのつながりの強いバンドです。

野田洋次郎さんは1985年7月5日生まれでRADWIMPSの楽曲のほぼ全部の作詞・作曲を手掛けています。血液型はA型で、身長は180㎝で両利きだそうです。2018年現在まだ未婚のようです。小学校に上がる直前にアメリカのテネシー州、そのあとはLAに引っ越しをして、10歳の時に日本に戻ってきました。中学・高校と桐蔭学園に進み、慶応義塾大学に合格し入学しましたが、中退しています。

桑原彰さんは、1985年4月4日生まれで、血液型はA型、右利きですでに結婚されているそうです。野田洋次郎さんと高校時代からの知り合いで、RADWIMPSを最初に二人で始めた仲間です。高校時代にRADWIMPSの可能性を信じ音楽で生計を立てると言って高校を辞めてしまったそうです。その後は、音楽学校のMI JAPAN東京校ギター科を卒業したそうです。

武田祐介さんは1985年5月24日生まれで、身長1647㎝で右利き、すでに結婚されているそうです。洗足学園音楽大学ジャズ科を卒業しています。大学生の頃、たまたま近くにいた売れているバンドのRADWIMPSに入ったと言っています。

山口智史は、1985年3月20日生まれで、身長168㎝、あ型ですでに結婚しています。洗足学園音楽大学ジャズ科で同じ武田と同時期、同じ理由でRADWIMPSに加入しています。RADWIMPS加入前には、目たるバンドにいた事もあります。2015年9月23日、持病のフォーカル・ジストニアという神経症を発症し、本人は脱退の意向を示したが、無期限休業という形をとることになりました。詳しくは公式ページに書かれています。

「君の名は。」の主題歌「なんでもないや」を歌ったRADWIMPSは、2001年に野田洋次郎（ボーカル）と桑原彰（ギター）の2人で彼らが高校時代に結成されました。野田洋次郎が大学に進学したタイミングで、当時洗足学園音楽大学に通っていた武田祐介（ベース）と山口智史（ドラム）の2004年にRADWIMPSの基本の形になりました。

RADWIMPSというバンド名は、海外生活のある野田洋次郎がアメリカ英語のスラング（俗語）であるすごい・強い・いかしたという意味のある「rad」とそれに反対の弱虫・意気地なしの意味の「wimps」を合わせた「マジスゲービビり野郎」「かっこいい弱虫」「見事な意気地なし」の意味があるそうです。

バンド活動を本格的に行い始めたのは、2005年、地道に活動して徐々に人気が出始めFM横浜でラジオ番組をもつなど人気が広がり、その後順調にオリコン1位を重ねることのできるバンドに成長しました。多くの人に認知されるようになったのは、映画「君の名は。」の音楽を手掛けてから爆発的な人気になりました。

「君の名は。」の主題歌といったら「前前前世」というくらい有名になってしまった曲です。この曲は、映画を見る前までは、曲のノリで聞いていた人も、映画を見た後で、野田洋次郎が映画「君の名は。」の中の世界観をこの歌に詰め込んでいる事がわかります。歌詞の解釈はネタバレになるので、映画を見た後の方がいいと言われています。

「君の名は。」の中で目を覚ました2人の主人公瀧と三葉の体が入れ替わっています。出会うべき二人だけど、二人が生きている時間が違います。だから、「心が体を追い越す」という意味のフレーズを使って、二人の入れ替わりの理由を伝えます。「遥か昔から知る声」に初めて会うここまでの道のりの中にあった絶望感や焦りなど含まれた思いです。

「前前前世から僕は君を探していた」歴史の通りなら彗星のカケラによって消えてしまった三葉の命や糸守村、その過去を捻じ曲げて、村から多くの人を避難させた瀧。そして3次元に戻って三葉の今に会いに来た瀧を歌っている歌です。

「君の名は。」の映画のオープニングを飾るのはこの夢灯籠です。「5次元にからかわれて」運命に翻弄されて「君に初めましての合図を決める」など映画「君の名は。」のオープニングにふさわしく君の名というワードも入れ込んであります。短めにサクッと流れますが、5次元とは何だろうと考えるとかなり深い歌詞です。

5次元って何だろうと調べると、難しい公式が出てきてわけがわかりません。けれど一つ一つ次元についてしらべると0次元が点、1次元が線、2次元が平面、3次元が空間（一般的に人間が暮らす空間として物語などに使われています。）4次元には時間軸が加わります。5次元にはここに老化や腐敗などが加わるものなのだそうです。

あまり深く考え込まず、タイムトラベルの物語が存在する4次元を超えたものの存在として考えてもいいのでいいのではないかという意見もありました。映画「君の名は。」は、そんな体験したことのない異次元へ連れて行ってくれる映画という意見が当てはまるかもしれません。

この曲は「君の名は。」のもう一人の主人公瀧が、彗星によって壊されて行く村に対して、何とかしなければと、必死になるそんな心情にあわせて流れます。新海監督はこのスパークルの歌詞の中で「美しくもがく」という部分に「君の名は。」という映画のテーマだと感じたそうです。

オープニングで歌われていた夢灯籠の5次元はこの歌にも存在していて、時間軸に翻弄される4次元をさらに超えた5次元の世界に到達してしまった瀧と三葉の「君の名は。」という映画の世界に音楽で包み込んでいます。

映画「君の名は。」のサウンドトラックの発売は2016年8が24日に発売されました。。RADWIMPSの持つ多種多様な音楽性が「君の名は。」を作り上げた新海監督の美しく繊細な世界観と絶妙なハーモニーを奏でるそういう仕上がりになっています。

通常版に加え、「君の名は。」の世界が十分楽しめる初回減退版も素晴らしいという意見が多く寄せられています。

ツイッターで「君の名は。」の挿入歌である「なんでもないや」について調べると、上白石萌音さんのバージョンへの評価が高い事がわかります。このツイートの人の言っている紅茶のCMは、妹の上白石萌歌さんの事ですが、姉妹揃って素晴らしい声と歌です。

もちろん、上白石萌音さんの歌だけでなく、野田洋次郎さんさんの声も素敵です、オーケストラを率いて、映画も上映しているんですが、音楽をメインに聞けるそんな上映会もいいですね。

映画は神木隆之介さんのファンだか映画をらみて、友達が選んで歌ってくれた歌で感激して、好きになるそういう人もいますね。カラオケでうまい人が歌った歌を好きになることもあります。

ちなみにこちらのツイートのかたは、購入したグッズを見てほしくてツイートを上げたと言っています。いろんなグッズも売られているのですね。

映画のPR動画などでは、「前前前世」が使われていて、映画を見てから、この昨比品「なんでもないや」に触れた人も多い作品です。「君の名は。」映画の舞台挨拶の時に上白石萌音（みつはの声優）が「なんでもないや」をうたったのも話題になりました。

「君の名は。」の映画に使われているどれも主題歌と言えるほどの映画のテーマを抱きしめているような曲のすべてを見ていくことで、またもう一つ深く「君の名は。」の世界を感じることが出来ます。単なる男女入れ替わりの物語ではなく、5次元という世界観をどう心に感じることが出来るか、そんな理由もあって「君の名は。」は大ヒットしました。

地上波での映画公開もされた「君の名は。」ですが、まだまだ人気は根強いです。2回目、3日目とみる時にはぜひ音楽にも注目して聞くと、さらに「君の名は。」の世界に引き込まれます。