打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?の評価・レビュー・感想!酷評の理由も

2017年夏に公開された『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は映像は綺麗というレビューを集め高い評価を受ける一方で、そのストーリーの内容には辛口の感想が目立ちます。『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の感想を良いものと悪いものに分けたのは何か、またそれぞれ視聴者は何をもってそのような感想を持ったのでしょうか?この記事ではストーリーのあらすじやキャスト、またプラスとマイナスの評価をつけている人々のレビュー、特に酷評なレビューについてそれぞれご紹介をしたいと思います。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?の評価・レビュー・感想!酷評の理由ものイメージ

目次

  1. 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?の感想・評価を紹介!レビューが酷評の理由とは?
  2. 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?はあらすじが低評価?内容を紹介
  3. 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?のキャストと評価を紹介
  4. 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?のレビュー紹介:プラスの感想・評価
  5. 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?のレビュー紹介:マイナスの感想・評価
  6. 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?が低評価の理由は君の名はが関係?
  7. 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?にはドラマがある!評価・感想も紹介
  8. 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?の評価・レビュー・感想まとめ

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?の感想・評価を紹介!レビューが酷評の理由とは?

2017年8月に公開された長編アニメーション映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は、ファンからの期待が集まる中華々しく公開が開始されました。しかし、映画を視聴した人々から多くの酷評を得るという結果になってしまいました。『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』はどこがそんなにいけなかったのでしょうか?

この記事では『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の何が視聴者の感想を分けたのか、また実際にプラスな感想を持つ方とマイナスな感想を持つ方はどのような感想を持っているのでしょうか?あらすじやキャストなどに加えて、実際に視聴者のレビューや感想をご紹介します。

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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?はあらすじが低評価?内容を紹介

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の感想をやレビューを見ていると多くの視聴者はストーリーについて酷評をあげています。ここでは『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の映画のあらすじをご紹介します、ネタバレを多く含みますので、これからご覧になる方はご注意ください。

舞台は海沿いの小さな町

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の舞台は海沿いにある小さな田舎町、茂下町(もしもちょう)です。この町にある中学校に通う主人公の島田典道(しまだのりみち)と及川なずな(おいかわなずな)は中学1年生の同級生です。夏休みのある日、登校日だったその日は茂下神社でのでお祭りと花火大会が行われる日でした。その日、なずなは母親の再婚をきっかけに夏休み中に転校をすることになります。

典道には安曇祐介(あずみゆうすけ)という仲の良い友人がいました。朝は他の友達と一緒に登校するほど仲の良い2人ですが、2人は同じ人ーなずなのことが好きだったのです。しかし照れ隠しなのかわかりませんが、お互いにその思いをはっきりと口にしないまま、なずなへの気持ちをはぐらかしたり、ひた隠しにしたりします。典道、祐介、なずな、この3人の三角関係のような恋物語が大きな鍵を握っているのです。

なずなに思いを寄せる典道と祐介

典道と祐介は、登校日のその日にプール掃除の担当でした。そして2人でプールへ行くとそこにはスクール水着姿のなずながいるのでした。何故ここになずながいたのかはわかりませんでしたが、典道と祐介はそんななずなを少し気にしながらプール掃除を終えます。掃除が終わると2人は水泳で50m競争を行おうということになり、お互いに負けた時に代償を支払う賭けをしたのです。

賭けの内容は、典道が買ったらONE PIECEの新刊を祐介が買うというものでしたが、祐介が勝った時はなずなに告白をする、というものでした。と、そこへ競争をするような2人の雰囲気を見つけたなずなが自分も混ぜてほしいと駆けてきます。なずなは自分が勝ったら自分の言うことを聞いて、というお願いをしました。そして勝負がスタートします。

祐介より典道のほうが水泳は速いようなのですが、典道はターンの瞬間水中でなずなに見とれてしまいターンを失敗してしまいます。そのせいで典道は大幅に遅れてゴールをすることになるのですが、その間に1着になったなずなは2着だった祐介を夜に行われる花火大会に誘います。祐介が何故自分を誘うのかという問いを投げかけると、『好きだから』と一言だけなずなは返しました。

打ち上げ花火は横から見ても丸い?

典道達がプールでの競争を終えて教室に戻ると、教室では数人の友達が打ち上げ花火は真横から見るとどう見えるのか、ということに関して論争を繰り広げていました。打ち上げ花火は横から見た時に丸いか平らなのかの2派に別れた典道達は、夜に茂下神社で行われる花火大会で確かめようという話になりました。

皆は17時に神社に集合して、花火がちょうど真横から見えるはずの灯台に向かう約束をするのですが、その時間はなずなが祐介に迎えに行くといった時間と同じでした。祐介は学校から帰った後すぐに典道の家に現れました。そして17時まで典道の家で一緒にゲームをして時間を潰すことにしたのです。

典道はプールでターンに失敗した時に負った傷が痛みだしたので、実家が病院を営んでいる祐介の紹介で1人診てもらいに行くことになりました。それは約束だった17時より少し前のことでした。病院に向かう典道に祐介は、なずながもしいたら行けなくなったと言っておいてと言われてしまいます。そして祐介の言う通り、病院で祐介を待っていたなずなに、典道は祐介が来ないことを告げたのでした。

私、家出してきたの

典道が病院から出ると、そこには先に出ていったはずのなずなが待っていました。そして2人でポツポツ話をしながら典道となずなは小道を歩きます。典道はその時になずなが引いているトランクが気になり、それが何なのかを尋ねました。するとなずなは家出をしてきたと言ったのです。

なずなの父親は1年前に既に他界しており、母親がこの度再婚をすることになったのです。しかし母親の再婚をなずなは許すことができず、家出をしてきたのでした。典道となずなが歩いていると、なずなの母親がなずなを追って現れました。なずなは連れ戻されるのが嫌で逃げて必死に抵抗しましたが、母親に引きずられるような形で連れて行かれてしまいます。そこへちょうど病院へ典道を迎えに行こうとした祐介達が現れたのです。

母親に捕まった時になずなが落とした弾みで開いてしまったなずなの荷物の側に綺麗なガラス玉が落ちていました。不思議な存在感を放つそのガラス玉は、なずなが朝海で拾ったものだったのです。そしてなずなはこのガラス玉を拾ったことで今回家出することを決心したと言っていました。そしてプールでの競争で勝ったほうを花火大会に誘うと決めたとも言っていました。

なずなが連れて行かれてしまったことについて典道は酷くショックを受けました。そして祐介を見た瞬間に怒りがこみ上げてきたのです。何故なずなとの約束をすっぽかしたのか、何故プールでの勝負に勝ったのが自分ではなく祐介だったのか、そう考えると典道は祐介に掴みかかり殴ってしまっていました。そして悔しさからかそのガラス玉を思い切り力を込めて投げたのです。

もしも…を叶えてくれる不思議なガラス玉

典道が投げたガラス玉は不思議な光を放ち、そして急速に時間が巻き戻り始めます。そして気がつくと典道はまた昼間のプールにいたのでした。そして今度はどうたら自分が祐介に勝ったらしく、なずなは典道を花火大会に誘うのでした。典道は先程までの記憶を持ったままでしたが、周りの皆は違うようでした。典道はそのままなずなに付き合い電車の駅までやってきます。そこでなずなは典道に駆け落ちしようと誘います。

典道が動揺し電車に乗るかどうかを迷っていると、そこへなずなの母親が再婚相手の男性を連れてなずなを連れ戻しにやってきました。連れて行かれてしまうなずなを何とか助けようとする典道でしたが、大人の力には到底及ばずなずなは連れて行かれてしまいます。

典道がなずなが連れて行かれる時に落としていったガラス玉を拾い、半ば放心状態で道を歩いていると、灯台へ向かう途中だった祐介達と合流します。祐介は典道がなずなを連れて何処かへ行ってしまったことに怒っていました。自分もなずなが好きなのに、どうして典道がと憤っていたのです。そして灯台の上へ上る途中に祐介は夏休みが終わったらなずなに告白すると宣言します。

灯台のてっぺんに上り詰め、典道達が見た花火は信じられないことに平らだったのです。典道はそこで今自分のいる世界に違和感を覚えます。そして祐介に『なずなは俺が取り戻す』と強い決意を伝えると、もう一度過去へ遡ろうとガラス玉を夜空へ投げたのです。こうして典道はなずなと一緒にいるために不思議なガラス玉を使って過去へ遡るのです。

なずなと一緒にいられるなら

典道はなずなと一緒にいられるように今日を繰り返します。一緒に電車に乗り込むこともでき、今度こそなずなと一緒にいられると思ったのに、今度はなずなと2人で電車に乗っているのを灯台へ向かう途中だった祐介達に目撃されてしまいます。とっさに隠れようとしましたがもう遅く、祐介達は電車のすぐ後ろを線路の上を走って追いかけてきます。

しかもそれだけではありません。前の駅で逃げることができたなずなの母とその再婚相手が電車に並走する形で車で追いかけてきたのです。電車になずなの姿を見つけるとなずなの母は車窓から乗り出して大きく手を振りなずなを呼びます。しかしここまで来てもなずなは連れ戻されたくありません。典道は次の駅で降りようとなずなの手を引きます。

そして最後のタイムループ

最後のタイムループをした後、典道は望んだ通りなずなと一緒にいられる世界にやってきました。典道は自分が何度か過去に遡りこの世界に辿りついたことをなずなに話します。信じてもらえないかと典道はため息をつきましたが、なずなは意外にも典道の話を信じました。

不思議な雰囲気になってしまった世界を典道となずなは散策しながら、2人は海へと向います。その夜の海で泳ぐなずなを見て典道はなずなと一緒にいたいという思いを強くします。しかしこの世界のままでいたらどうなるのかはわかりませんが、元の世界に戻ってしまうとなずなは転校してしまいます。

ならばこの世界のままでもいいと典道は思いますが、そうもいきません。偶然浜辺を歩いていた花火師があの不思議なガラス玉(おそらくなずなが拾ったものとは別のもの)を拾ってしまい、したたかに寄っていたその花火師はそれを花火玉と間違えて空高く打ち上げてしまいます。そして打ち上げられたガラス玉は美しく砕け散り、典道となずなは元の世界に戻ってしまうことを予感しました。

そして最後に元の世界に戻ったと思われる新学期の教室で典道達の担任が出席をとります。1人1人の名前を呼ぶそのシーンには祐介が何とも言えない表情で映っていました。しかしその時に典道となずなの姿はなく、物語はここで終わりを迎えるのでした。

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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?のキャストと評価を紹介

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』はキャストについても一部酷評があります。それは声優を起用せずに、主人公の2人を芸能人が務めたからです。もちろん芸能人が声優を務めて評判が良かった映画はいくつもありますが、今回はそうはならなかったようです。

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のレビューサイトでは、大体の方がこのキャスト部分、特に主人公の2人について取り上げて評価をしています。高評価というよりは酷評が多いように感じるこのキャストについて、ここでは『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の酷評に繋がる要因の1つになったキャストをご紹介します。

島田典道 / 菅田将暉

主人公の典道を演じたのは、映画やドラマ、歌手活動などで活躍されている菅田将暉(すだまさき)さんです。彼の演技には視聴者も意見が別れている部分があります。それはやはり実年齢と作中のキャラクターの年齢に差が開いている部分に要因しているのだと思われます。菅田将暉さんが現在25歳(2018年11月13日時点)なのに対して、主人公の典道は12歳か13歳の中学1年生です。

もちろん本職の声優であればこのあたりはうまく演じられたのでしょうが、本職でない菅田将暉さんが演じるにあたって、『なかなか頑張っていたんじゃない?』という感想と、『ちょっと無理があるだろ』というプラスとマイナスのレビューに別れたのです。ですので、プラスの感想を持った方々は違和感なく映画を見られたでしょうし、マイナスの感想を持たれた方は声の違和感が気になって映画に没入できなかったようです。

及川なずな / 広瀬すず

ヒロインの及川なずなの声を演じたのは、女優の広瀬すず(ひろせすず)さんです。菅田将暉さん同様、ドラマに映画にと活躍中の人気の女優さんです。しかし、彼女の声優としての演技にはとてつもなく酷評が集まっています。視聴者の皆さんはかなり広瀬すずさんの棒読み感に意識を割かれたようです。『広瀬すずってこんなに演技下手だっけ?』とストレートな感想を掲載しているレビューサイトもあります。

菅田将暉さんと典道ほど実年齢とキャラクターの年齢に差があるわけではありませんが、それでもやはり年齢に開きがあります。そこがやっぱり受け入れられなかった方と受け入れなかった方で大きく感想が異なったようです。

安曇祐介 / 宮野真守

重要キャラクター祐介を演じたのは、アニメ好きなら知らない人はいない宮野真守(みやのまもる)さんです。声優の中でも圧倒的な人気を誇る宮野真守さんですが、やはりプロは違うといったかんじを見せつけられます。宮野真守さんは現在35歳で、実年齢との差を言えば結構開きがありますが、何の違和感もなく聞き入ることができた視聴者がほとんどのようでした。

その他の人々

その他、典道と祐介の友人には浅沼晋太郎さん、豊永利行さん、梶裕貴さん、典道達の学校の先生には花澤香菜さん、櫻井孝宏さんなど、他の作品で主役を張るレベルの声優達が勢揃いです。主人公の2人があまり上手い印象を与えないタイプの芸能人だったために、余計に違和感を感じてしまった方も多かったのではないでしょうか?

ちなみに『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』にゲストとして出演しているのが、なずなの母親役の松たか子さんです。松たか子さんと言えば、アナと雪の女王でエルサ役を演じており、主題歌の『レット・イット・ゴー』が爆発的な人気を収めたことは記憶にある方は多いと思います。出番が少ないというのもありますが、声に違和感を感じた方は少なかったようです。

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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?のレビュー紹介:プラスの感想・評価

酷評の多い『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』ですが、もちろん面白かったというプラスの感想を綴っているレビューサイトもたくさんあります。ここではどのような点が『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の酷評ではなくプラスの評価に繋がったのかをご紹介します。

圧倒的に美麗な映像

まず『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』で評価が高いのは、”絵が綺麗”という点です。田舎の風景に花形の打ち上げ花火のシーンは素敵に描かれています。特に3度目の打ち上げ花火は水彩画のような繊細で鮮やかに描写されており、思わずため息が出るほどでした。酷評をしているレビューサイトでも極彩色で彩られた超豪勢に仕上げた映像だけは称賛をしています。

まるでミュージックビデオ

また挿入歌やエンディングテーマといった音楽も評価が高いです。特に挿入歌については、バックに流れるアニメーションとマッチしており、まるでミュージックビデオを見ているような感覚に陥ったとレビューをしている方もいます。挿入歌とエンディングテーマはDAOKOさんという方が歌っています。ニコニコ生放送出身の方のようで、若者を中心に人気を集めている方だそうです。

エンディングテーマは、DAOKOさんと米津玄師さんが歌っています。米津玄師さんもDAOKOさん同様ニコニコ動画出身の方になります。2018年3月14日に発売された『Lemon』は第96回ドラマアカデミー賞でドラマソング賞を受賞するなど、今人気を集めているシンガーソングライターです。気になる方は他の楽曲も合わせてチェックしてみてください。

溢れ出す中学生らしさと思い出すあの頃

主人公達はまだ子供の中学1年生です。なずなは大人っぽく描かれていますが、対象的に男子が異様に子供っぽく描かれています。この辺りに自分のその頃を重ねて懐かしい気持ちになれたという感想が多いです。また典道、祐介、なずなの恋愛関係に『わかるわかる』と共感をする読者も多いようです。

1つレビューサイトをご紹介しますと、そちらの方は『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』という作品は”恋愛に不自由したことがない人には全く共感に値しない作品”であるとレビューをしています。自由がない、田舎者の中学生の不自由な友情や恋愛に共感させられたと綴るその内容は共感できる方も多いのではないでしょうか?

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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?のレビュー紹介:マイナスの感想・評価

酷評の多い『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』ですが、それではどのような点が酷評のレビューに繋がったのでしょうか?ここでは酷評のレビューをいくつかご紹介します。

ヒロインのなずなに感情移入できない

酷評のレビューに多かったのは、ヒロインであるなずなに感情移入がしづらい、最悪全く感情移入できない、というものでした。なずなは両親の再婚が許せなくて家出をし、最後のほうには典道と一緒にいる未来を望んでいます。しかし、祐介のことを好きじゃないのに好きだと言ったり、自分にはビッチの血が流れているというような過激な言葉を口にしたり、何だかキャラクターがブレブレだと評価されています。

また典道とかけおちした後は水商売でお金を稼いで生きていく、など自分の外見に多少自信がありそれを鼻にかけているような部分もあって、男子をもてあそんでいるように感じします。さらに何となく性的な表現も多く、特に同性である女性視聴者は感情移入がしづらかったのではないでしょうか?

最初のセリフは病人のような小さな声で先生に話しかけるのですが、そのシーンで『あ、控えめなキャラなのかな?』と思えるのですが、この後典道達と水泳の勝負に混ぜて!と元気にプールサイドを走ったり、典道にかけおちを迫ったりと、最初から最後までブレブレです。中学生らしいと言えばそうかもしれないのですが、不安定すぎてともかく感情移入がしづらい点が酷評に繋がっています。

ストーリーが軽薄

本作のストーリーは大道のタイムリープが主軸です。かけおちというのも恋愛ものとしてはありだと思われます。ですが、タイムリープが起こるきっかけがあまりにも単純すぎ、ストーリーの軽薄さに拍車をかけています。

タイムリープが起こるきっかけはあらすじでもご紹介したとおり、不思議なガラス玉を思い切り投げるというものです。あまりに単純で誰でも簡単に使えそうな設定がタイムリープの価値を大幅に下げているのを映像でごまかされているように感じる方もいるようです。

ストーリーが結局わからない

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』については、最後まで結局どっちなんだっけ?としこりを残すような終わり方をしている部分があります。まず、結局打ち上げ花火は横から見ると丸いのか平らなのかがわかりにくいです。『え、丸いってことでいいんだよね?』と自信なさげな感想をあげている方もいます。結局どっちが正しいのでしょうか?

またヒロインのなずなが典道と祐介のどちらが好きだったのかもわかりにくかったようです。なずなは一番最初に祐介を花火大会に誘う時は好きだから誘ったと明言しますが、タイムリープをした典道を誘う時は好きだとは言いません。また最後のガラス玉が砕け散るシーンでは、なずなと祐介が仲良く祭りを満喫している姿が映し出されています。これについてなずなは本当は祐介のことが好きだったのではないかと推察する方もいます。

極めつけは1番最後にもとの世界に戻ったと思われる世界での出席を取るシーンです。おそらく新学期になった1番最初の出欠確認なのですが、そこにはなずなと典道の姿がありません。なずながいないのは転校したからだということで納得できるのですが、では典道は何故いないのでしょうか?そして何故いないのかわからないまま映画はエンドロールに突入してしまうのです。

いわゆるキャラクター達のその後は視聴者の皆様のご想像にお任せしまうということなのでしょうが、それにしても想像できるだけの情報が足りなさすぎるのです。ですので、結局視聴者は『きっとこうだよね。』と感想で盛り上がるどころか、『結局どういうこと?』となってしまい酷評に繋がっているようです。

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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?が低評価の理由は君の名はが関係?

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を酷評しているレビューが多い要因として、2016年の夏にヒットして『君の名は。』が原因だとレビューしている方々がいらっしゃいます。公開年も違う『君の名は。』が何故『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の酷評のレビューに繋がったのでしょうか?ここではそちらについてまとめました。

あまりにも似ている予告編

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』と『君の名は。』の予告編映像について、この2つが似ていることが要因の1つとしてあげられます。まずはこちらが『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の予告編になります。

後半からセリフのラッシュが続くのですが、このテンポ感などを覚えていてください。具体的には1分20秒あたりの部分です。このあたりの雰囲気、テンポをよく覚えたまま次に『君の名は。』の予告編を御覧ください。

いかがでしたか?後半のテンポよくセリフのラッシュが続くシーンが『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』と『君の名は。』ソックリだったではないでしょうか?こちらの2つを見た方々は、予告編が似ている件から『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を『君の名は。』のテンションで見に行き、全く違う作風にがっかりして結果酷評を書く多くのレビューが生まれたのです。

やはり多くの方々が『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を見た後に、『何だか思っていたのと違う』という感覚に陥ったようです。それにしても上映後に『…え?』という声があがるというのは相当のレベルで『思っていたのと違う』感があったのでしょう。

公開時期や作品映像の雰囲気が酷似

予告編を見ていない方でも『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』について、『君の名は。』を連想する方が多かったようです。まず公開時期が共に夏真っ只中だったことと、舞台が夏ということです。厳密に言うと『君の名は。』は季節が映っていくので夏の映画とは一概には言えないですが、メインポスターの主人公の制服が夏服だということや、背景に真っ青な空が大きく描かれているので夏を連想させられます。

その他にも夏は『サマーウォーズ』のようなヒット作が過去にありました。そのせいか皆さん無意識に夏のアニメーション映画に自分が思っている以上い期待してしまっていたのではないでしょうか?『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』はそういった不運もあって評価が低く、酷評溢れる映画になってしまったのかもしれません。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?にはドラマがある!評価・感想も紹介

酷評の多い『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』ですが、実はこの作品には原作とも言える実写ドラマがあるのをご存知でしょうか?しかもその原作ドラマの評価は皆さんとても高いです。あらすじもかなりこ異なるようです。ここでは『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の実写ドラマについてご紹介します。

ドラマとアニメの違い

アニメ映画版ではキーアイテムとなっている不思議なガラス玉ですが、実は実写ドラマ版では出てこないのです。ドラマ版も見ている人からすればこのガラス玉こそが物語をめちゃくちゃくする要因だったとのではと考えています。この不思議なガラス玉はドラマ晩が約50分の内容だったのに比べてアニメ映画は約90分になっており、映画の尺を伸ばすために登場したアイテムと思われます。

このドラマ版は『If もしも』という番組内で放送されたドラマで、主人公の選択によってその後のストーリーがどう変化するかを見せるドラマシリーズなのです。そのため本来はタイムリープものではなく、さらに番組内には”どちらかが主人公の空想であったりやり直しであったりしてはいけない”というルールがありました。

原題も『少年たちは花火を横から見たかった』でしたが、『If もしも』の番組内に各エピソードのタイトルは「〜するか、〜するか」という形で統一するというルールが番組にあったため、現在の『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の形になったと言われています。

このドラマはテレビドラマとしては異例の日本映画監督協会新人賞を受賞したため各方面にファンも多く、評価が高いドラマになっています。そのため原作ドラマを見ている人々はアニメにもある程度期待を持っており、結果としてアニメ映画でがっかりさせられる部分が大きかったと言われています。

ドラマについての感想は?

ドラマについては先程書いたとおり賞を受賞しているだけあって、高い評価をしている方々が多いです。特にアニメでは酷評されているなずなについては、ドラマ版でなずなを演じている奥菜恵(おきなめぐみ)を絶賛する声が多いです。アニメのように不自然なぐらいの不安定さもないし、アニメで言われていた性的な表現などもありません。ここが大きく違っていたことを悔しいと表現する方もいます。

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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?の評価・レビュー・感想まとめ

いかがでしたか?今回は『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のあらすじ、登場人物のご紹介に加えて、映画のレビューについても多方面からご紹介しました。見る方によって感想が違うのは当然のことなのですが、ここまで酷評に偏っているのも珍しいのかもしれません。ご興味をお持ちの方は是非1度御覧ください。

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