進撃の巨人のOPとED曲・挿入歌まとめ！3期のエンディング主題歌を考察

講談社コミックを原作とし、今や第3期にまでわたり放送されている大人気アニメ「進撃の巨人」の歴代OPとED、されに挿入歌や劇場版で起用された曲まで、調べまとめてみました。どのOP・EDも魅力的な曲となっているので是非これを読んで、聴いてみてくさい。

別冊少年マガジンで連載されている「進撃の巨人」を原作とした大人気アニメです。原作コミックの単行本発行部数は、2018年7月現在で累計7600万部を突破しており、大ヒットとなっています。

アニメ「進撃の巨人」第1期は2013年4月から9月まで放送、第2期は2017年4月から6月まで放送、そして今年である2018年7月から10月まで第3期の1stシーズンが放送されました。また、来年2019年4月から第3期の2ndシーズンが放送予定と発表されています。

ある時代、突如出現した謎の生物「巨人」によって人類は絶滅の危機の陥りました。かろうじて生き残った人類たちは、50メートルもの高さの壁に囲まれている都市を作り巨人の侵攻から身を守っていました。その壁は壁内中心部より「ウォール・シーナ」「ウォール・ローゼ」「ウォール・マリア」と呼ばれそれぞれを壁で仕切って生活をしていました。

壁外の世界に出ることを夢見る主人公のエレン・イェーガーは、壁外の世界を諦める人々に違和感を覚えていました。エレンは医者である父グリシャと優しい母カルラ、そして訳あってイェーガー家に引き取られた幼馴染のミカサ・アッカーマンと暮らしており、同じく壁外の世界を夢見るアルミン・アルレルトとは同じ夢を語れる親友でもありました。

そしてある日、突如現れた「超大型巨人」によってエレンたちの平穏な生活は崩れ去ります。50メートルもの壁よりも背の高い超大型巨人はシガンシナ区の壁を破壊、そして「鎧の巨人」によって追い討ちをかけられるかのようにウォール・マリアは巨人らの手によって攻め落とされてしまいました。その際、エレンは母親カルラが無残にも巨人によって捕食されるところを目の当たりにしていました。

家族・家・希望、何もかも失ったエレンは巨人へ強い憎しみを抱き、巨人への復讐を誓いました。そして5年の月日が経ち、エレンはミカサやアルミンと共に「第104期訓練兵団」へと入団し、ジャン・コニー・サシャ・ライナー・ベルトルト・アニ・マルコ・クリスタ・ユミルらをはじめとした仲間達と出会います。

訓練兵団卒業を目前としたある日、再び超大型巨人が突如出現しトロスト区の扉を破壊。再び人類に危機が迫ります。エレンら訓練兵団も駆り出されますがマルコをはじめとした班員達は次々と巨人の手にかかり戦死、ついにはエレンまでもがアルミンを助けるため身代わりとなり巨人に捕食されてしまいました。

エレンと引き換えに助けられたアルミンは、他の仲間らと合流しますが苦戦し窮地に陥ります。その時突如「巨人を攻撃する」巨人が現れ、アルミンはそれに乗じた作戦で窮地を脱しました。そして「巨人を攻撃する」巨人の正体はエレンだということがわかりました。エレンは危険因子ということで駐屯兵団に殺されそうになりますが、駐屯兵団を束ねるピクシス司令の判断で命を救われます。

エレンの巨人の力を利用しトロスト区の壁穴を塞ぐという作戦が遂行されましたが、巨人の力を駆使できないエレンは暴走してしまい作戦は難航しました。しかし、アルミンの語り掛けによりエレンは大岩を運び穴を塞ぐことができ、作戦は成功したのです。

大岩でトロスト区の壁穴を塞ぐことに成功したエレンですが、エレンが危険因子だという声は未だ強く、遂には処刑という判断まで下されそうに。しかし、エレンに興味を持った調査兵団の企てによって「調査兵団の管理下におく」ということで処刑を免れました。そして、エレンは精鋭揃いのリヴァイ班へ所属することになったのです。

ある日、壁外調査へ出た調査兵団はエレンのように知性を持ち合わせる「女型の巨人」に遭遇、女型の巨人はエレンの誘拐を目的としており、それを見越していた調査兵団団長エルヴィンとリヴァイ兵長は多数の犠牲を払いながら女型の巨人を捕らえたものの、逃がしてしまいました。そして、再び女型の巨人の襲撃がありエレンは連れ去られかけましたが、リヴァイとミカサの救出によって命からがら壁内へと戻りました。

「女型の巨人」の正体がアニであると気づいたアルミンはエルヴィンへ密告、そしてエルヴィンはアニの捕獲作戦を立案するしました。多数の犠牲を払いながらも巨人化したエレンと調査兵団の共闘により「女型の巨人」は討伐されましたが、肝心要のアニは自らを結晶化させてしまい一切口を利くこともなくなり謎の解明へとは至りませんでした。

第104期団は、ウォール・シーナ区という安全な地区で『エレンとクリスタの護衛』という名目で待機命令が出ており、調査兵団の監視下に置かれていました。しかし、現れるはずのない巨人が突如出現。その場を指揮していたミケはエレンら第104期団の待機命令を解除し近辺住民へ避難連絡へ行くよう伝えます。ミケは一人で複数の巨人の迎撃を開始、しかし途中で「獣の巨人」の妨害に合い無残な形でミケは命を落としてしまいました。

エレン・ミカサ・アルミンはエルヴィンと共にウォール・シーナ区に向かっていました。一方で近辺住人の元へ向かったコニーやサシャ第104期団は巨人の侵攻に遭遇しますが何とか乗り切ります。そして巨人が入ってきたであろう壁穴を探すも見つけることは出来ず、夜になり先輩兵士もいる古城で休息をとろうとします。しかし、夜であるにもかかわらず獣の巨人が率いる巨人達の襲撃にあってしまい、篭城戦をすることになりました。

篭城戦をするといっても第104期団は元は丸腰で待機命令が出ていたため、まともに戦える武器や立体起動装置を持ち合わせてはいませんでした。古城にあるもので応戦はするものの歯が立たず、唯一立体起動装置を持つ先輩兵士も次々と命を落とし絶望的な状況、その中でユミルがクリスタに「胸を張って生きろよ」と言い残し巨人の中へ飛び込んでいきました。

なんと、ユミルはコニーの持っていたナイフで自らを切りつけ巨人化をしたのです。そして獣の巨人に率いられた巨人達との戦いを繰り広げました。ユミルが巨人化して戦ったおかげで窮地をしのぐも、ユミルは瀕死状態に陥りました。その後、第104期団は駆けつけた調査兵団に救出されました。

ハンジはコニーたちが避難勧告の為に立ち寄っていた村を訪れ調査を始めます。荒らされた後も血痕もなく、ただ巨人に家が押しつぶされただけの痕跡だけが残る村、そして壁穴が一つもできていないこと、そしてエレンやアニが巨人化するということから「全ての巨人が人間が巨人へと変貌した姿なのではないか」という見方が強まりました。

窮地を脱した第104期団はエレンら調査兵団と合流します。そこで、ライナーはエレンに自らが『鎧の巨人』だということ、ベルトルトは『超大型巨人』だということを打ち明けました。そしてライナーはベルトルト共に、巨人化の能力をもつエレンとユミルを拉致し逃走しました。

連れさらわれたエレンらを奪還するために調査兵団と憲兵団は、巨大中の森に向かいました。そして、エレンの奪還に成功。しかし、エレンとミカサの前にエレンの母カルラを捕食した巨人が現れ、動けない二人を庇うために幼い頃から縁があったハンネスが犠牲となりました。

エレンはまた目の前で助けられなかったという無念さと怒りから、無意識に「座標」という能力を発動し、思うままに巨人達を操り巨人を撃退、ライナーとベルトルトもやむなくエレンの奪還を諦め、ユミルと共に撤退しました。そして調査兵団はエレンとクリスタを連れ壁内へと帰還したのでした。

何とか壁内へ帰還できたエレンとクリスタでしたが、レイス家の当主であるロッド・レイスの元へと送られてしまいます。調査兵団はその後を尾行するも中央第一憲兵団に妨害されてしまい、二人を見失ってしまいます。

更に、調査兵団が邪魔な中央第一憲兵団は、民間人殺害の疑いを調査兵団になすりつけエルヴィンを逮捕、調査兵団解体に向け動き出しました。しかしエルヴィンも、軍を束ねるザックレー総統と共に偽の王政を追放するクーデターを起こしました。その結果、調査兵団は無罪となりエルヴィンも解放されました。そしてこのザックレー総統のもと新しい政権が誕生しました。

ロッド・レイスのもとへ連れてこられたエレンとクリスタの奪還に向け調査兵団は、レイス家の礼拝堂へと侵入していました。そこでロッド・レイスはこの世界の真実、そしてエレンの父であるグリシャについて語り始めます。

ロッドは、グリシャは巨人の力を有しており5年前にレイス家を襲撃したこと、そしてそれにより「始祖の巨人」の能力をレイス家から奪ったこと等を話しました。続いて「始祖の巨人」の力は『あらゆる巨人を操る』力だと。そして100年前、初代レイスの王は始祖の巨人の力を使い石化できるという巨人の特性を利用し三重の壁を建造し、壁内の世界を作ったという。

一方のエレンは、ロッドとクリスタの影響もあり父グリシャとの最期の記憶を思い出しました。5年前、グリシャに巨人化の薬を投与されたこと、そして巨人化したエレン自身がグリシャを捕食した、ということだった。それはグリシャの意思によって、レイス家から奪った「始祖の巨人」をエレンへ託したということを意味するのでした。【巨人の力を保有する人間が巨人に捕食されると、その力は捕食をした人間に継承されます。】

5年前グリシャに奪われるまでレイス家によって管理されてきた「始祖の巨人」の能力を再びレイス家の管理下におくために、クリスタを巨人化させエレンを捕食させようとするロッドでしたがクリスタはこれを拒否しました。

ロッドは自ら巨人化の薬を摂取し超大型巨人を超えるほどの規格外な巨人となります。そしてエレンを捕食しようとしますが、駆けつけた調査兵団がこれを阻止。しかし、調査兵団は巨大な上に暴走するロッドに苦戦を強いられます。最期は巨人化したエレンとの協力もあり娘であるクリスタ自らが、ロッドに止めを刺したのでした。それにより、クリスタはロッド巨人を討った英雄として称えられ、女王となり新たな王として即位しました。

クリスタの女王即位から2ヵ月後。ウォールマリアの奪還、そしてエレンの家の地下室を目指すための作戦が開始されました。エレンたちの故郷であるシガンシナ区で一番最初に空けられた壁穴を、エレンは巨人の硬質化の特性を利用して塞ぐことに成功しました。

しかし、シガンシナ区は既にライナーやベルトルト、そして厄介な「獣の巨人」であるジークらのナワバリとなっていました。調査兵団は巨人達の襲撃を受け激しい戦闘となりました。しかし「獣の巨人」の知能は高く調査兵団は大損害を受けることになりました。

大決戦の末、なんとか調査兵団は勝利。しかしベルトルトの討伐は成功したものの、調査兵団団長であるエルヴィンをはじめとした殆どの兵士の命が落とされました。生き残った兵士はその数わずか9名だけだったのです。また、ベルトルトとの戦いで瀕死となったアルミンは、巨人化の薬によって巨人となり無力化されたベルトルトを捕食。そして「超大型巨人」の力を得たのでした。

進撃の巨人第1期前半のOP主題歌はLinked Horizonの「紅蓮の弓矢」でした。当時はじめて進撃の巨人のアニメを観ていた方はこの曲を聴いた際、衝撃を受けたのではないでしょうか。勇ましく且つ疾走感の溢れるこの曲は、まさにこの「進撃の巨人」の過酷な世界観を再現したようなシンフォニック（交響的）なロックナンバーとなっています。

Linked HorizonのRevoは、元々原作漫画の「進撃の巨人」の大ファンであり、アニメ化される前より個人的に「進撃の巨人のイメージソング」としてこの曲のベースとなる曲を作っていました。アニメ化が決まりオファーを受けたRevoは元の曲を改良しこの「紅蓮の弓矢」という曲が誕生しました。また、Revoが歌詞をつけた当初は制作側が「もっと（過激に）やれ」と言われ、その結果かなりインパクトのある歌詞に仕上がりました。

この「紅蓮の弓矢」が収録されている「自由への進撃」は発売してから初週にして12万枚超えのCDセールスを記録、さらに発売より2週間でCDセールスは16万枚に到達。2013年度オリコンCDシングルランキングではアニメソングにも拘らず年間30位にランクインをし、その年のアニメソングの代表とも言われ紅白歌合戦も出場し話題となりました。

面白い話をひとつ、この紅蓮の弓矢の「２番サビ部分」と「第1期のOP映像」にはちょっとした細工が仕込まれています。その細工とは、２番サビ部分を聴きながらOP映像を見てみるとわかりやすいのですが「２番サビのバックで聞こえる効果音はOP映像の映像と一致している」のです。上の動画を参照してみてください。

進撃の巨人第1期後半のOP主題歌もLinked Horizonの手がける「自由の翼」でした。この曲もRevoによって、アニメ「進撃の巨人」第2期のために書きおろされた曲となっており、リヴァイをはじめとした調査兵団のメンバー達をイメージしてつくられたプログレッシブ（革新的）なロックチューンとなっています。

Linked HorizonのRevoはこの曲がほぼ出来上がったところで、自分の解釈が原作者や制作側の方向性と同じなのかどうかが不安になり、打ち合わせを行いました。その結果それほどずれていないと確信したRevoは曲を聴かせたところ即座にOKが出て採用となりました。またRevoは、歌詞中のドイツ語の部分にこの楽曲のモチーフとなった調査兵団の主要メンバー達の台詞を忍ばせており、これはファンの中でも話題となりました。

進撃の巨人第2期OPもLinked Horizonの手がける「心臓を捧げよ」でした。この曲も今までのOPと同様に、Revoによって書きおろされた曲となっています。曲名は、進撃の巨人の作中での「人類の勝利のために命（心臓）をかけて戦う」という強い決意の込められた敬礼のポーズ（右腕の拳を握り、左胸に当てる）とその際の台詞に由来しています。調査兵団の強い意思と生命力を表すような、力強く躍動感のある曲となっています。

この曲の後半に「紅蓮の弓矢」とほぼ同じメロディーのところがあり、ファンの中では様々な考察がされました。その部分の「紅蓮の弓矢」の歌詞は『とらわれた屈辱は』『架せられた不条理は』となっており、「心臓を捧げよ」だと『あの日人類は思い出した』となっていてその先の歌詞は『奴らに支配されていた恐怖を 鳥篭の中に囚われていた屈辱を』と続いておりまさに「紅蓮の弓矢」の歌詞と同じ意味を持っています。

また「自由の翼」とも同じメロディーのところもあります。そこの歌詞は「自由の翼」だと『O mein Freund! Jetzt hier ist ein sien.（訳：同志よ！今ここに勝利を！）』となっており「心臓を捧げよ」での歌詞は『尊き彼岸（悲願）の勝利（Sieg）』となっており、ここの意味も強い勝利への想いが共通して現れています。

ここまで「進撃の巨人」の主題歌であるOP曲達を手がけている「Linked Horizon」ですが、どんなアーティストなの？と思う方もいるのではないでしょうか。Linked Horizonとは、元々が「Sound Horizon」という音楽ユニットを主宰するRevoによって結成された『他作品とのリンク（コラボレーション）を目的としたプロジェクト』です。その為、ユニット名の中にLinkという文字が入っています。

「Linked Horizon」は「Sound Horizon」と同様にメンバーはボーカルでもあるRevoのみで、その他のメンバーは各曲必要に応じてその都度編成されています。また、Linked Horizonは2013年での紅白歌合戦に出場し「紅蓮の弓矢」を歌唱しました。その紅白歌合戦でのパフォーマンスは、2001年より活動をはじめたSound Horizonからの活動を通じても初となる、ファン待望のテレビ出演となり、大きな話題となりました。

「進撃の巨人」第1期前半EDは日笠陽子さんの「美しき残酷な世界」です。この曲は進撃の巨人作中でのヒロインでもあるミカサ・アッカーマンの台詞を元に作られました。ED映像もミカサがメインに描かれており、幼いミカサから現在の調査兵団に所属するミカサになるまでが描かれました。また自身のMusic Videoで登場する鳥篭と鳥は、進撃の巨人作中の主人公エレン・イェーガーの気持ちをイメージしています。

日笠陽子さんは、アイムエンタープライズ所属の声優・歌手・ナレーターです。代表作は「けいおん！」（秋山澪役）、「生徒会役員共」（天草シノ役）、「IS インフィニット・ストラトス」（篠ノ之箒役）等があります。歌手活動としてはアニメ「けいおん！」よりキャラクターとして歌っていましたが、日笠陽子本人名義としてはこの「美しき残酷な世界」が歌手デビュー曲となっています。

「進撃の巨人」第1期後期EDはcinema staffの「great escape」でした。この曲もアニメ進撃の巨人の為に書き下ろされた曲となっており、歌詞の一文一文が進撃の巨人を彷彿させる歌詞となっています。ちょうどこの後期アニメのストーリーが主人公エレンが巨人化をするかという所で、例えば「誰かの呼ぶ声が耳鳴りの変わった。時が止まったみたいだ。さあ。目を覚ませ。」という歌詞等がエレンが巨人になる時の心境を歌っています。

great escapeを手がけるcinema staffというグループは、Gt辻友孝・Gt＆Vo飯田瑞規・Ba三島想平・Dr久野洋平の4人で結成されているバンドです。元は2003年に同級生同士で結成されたバンドで、メンバー脱退・加入もあり現在のメンバーとなっています。2008年にインディーズデビューをし、2012年にメジャーデビュー。そして2013年にこの「great escape」をリリースし、スマッシュヒットを記録しました。

「進撃の巨人」第2期EDは神聖かまってちゃんの「夕暮れの鳥」でした。この曲もアニメ進撃の巨人の為に書きおろされた曲です。この曲は今までのOPやEDとは打って変わりとても特徴的なEDで、衝撃的な絵も含まれる為に観る人によってトラウマになったという人も中にはいました。このEDのストーリーボードを作ったのは、まさに進撃の巨人原作者である諫山創先生でした。この双方の理由も相まって話題のEDとなりました。

「夕暮れの鳥」を手がける「神聖かまってちゃん」は、Vo＆Gt の子・Key momo・Ba＆Cho ちばぎん・Dr みさこ、の4人で結成されているバンドです。2008年に結成ネットで動画投稿や配信が話題となり2010年にメジャーデビュー。進撃の巨人原作者の諫山創先生が神聖かまってちゃんのファンでありEDへ抜擢され、神聖かまってちゃんはその為に事務所を放送局系列のポニーキャニオンに移籍したということも話題となりました。

劇場版「進撃の巨人」前編のOP主題歌はLinked Horizonの「紅蓮の座標」でした。この曲も劇場版「進撃の巨人」前編の為に書きおろされました。第1期前半のOP曲であり映画のサブタイトルでもあった「紅蓮の弓矢」をベースとし、アレンジを加えたような曲となっています。劇場版のOPにふさわしく壮大なオーケストラをバックにRevoが歌い歌詞も映画に登場するエレン達の強い決意を現したような歌詞となっています。

この劇場版「進撃の巨人」前編のOP主題歌を手がける事が決定したということを聞いたRevoは「アニメ放送が終わってからも、進撃が灯した焔は僕の中で燃え続けていました。今もなお燃えています。多くは語りません。思わず帰って走りたくなるような熱い楽曲に仕上がった。」とインタビューで答えており「進撃の巨人」への強い思いを込められて作った曲だというのが伺えます。

劇場版「進撃の巨人」前編のEDはMica Calditoの「YAMANAIAME」でした。この曲は、進撃の巨人テレビシリーズで劇中の音楽を手がける澤野弘之がプロデュースをし、劇場版「進撃の巨人」前編EDの為に書きおろされました。テレビシリーズのサウンドトラックにも参加しているMIKA KOBAYASHI、mpi、そして新たなボーカリストとしてMika Calditoの3名で歌唱しています。

MIKA KOBAYASHIはテレビシリーズのオリジナルサウンドトラックで活躍するアーティストで、mpiはテレビシリーズの挿入歌の歌唱を担当することの多いアーティストです。そして新たにメインボーカルを担当するMica Calditoは元々動画投稿サイトで活躍をし注目を浴びるアーティストで、この曲でのボーカル起用に大抜擢となりました。

劇場版「進撃の巨人」後編のOP主題歌はLinked Horizonの「自由の代償」でした。この曲も劇場版「進撃の巨人」後編の為に、Revoによって書きおろされました。こちらも「紅蓮の座標」が制作された時と同様に、第1期後半のOP曲でありサブタイトルである「自由の翼」をベースと、アレンジを加えたような曲となっています。

この「自由の代償」という曲は映画の世界観を表現するだけでなく、映画の映像やストーリーにシンクロさせた歌詞やフレーズを曲の中にふんだんに詰め込んだことで今までにない仕上がりとなり、大きな話題となりました。

劇場版「進撃の巨人」後編のEDはmpiの「the DOGS」でした。この「theDOGS」も、劇場版「進撃の巨人」後編の為にテレビシリーズの音楽を手がける澤野弘之によってプロデュースされ書きおろされました。この映画のラストであるEDにふさわしいロックバラードとなっており、ボーカルであるmpiがクールに歌いあげています。

ボーカルのmpiは「YAMANAIAME」の歌唱にも参加をし、アニメ「進撃の巨人」シリーズの挿入歌でもおなじみの方です。「進撃の巨人」以外でも「ONE PIECE FILM GOLD」、「彼岸島」、NHK連続テレビ小説「まれ」等、数多くの作品の曲に携わっています。また本業はベーシストですが、5年間のニューヨークへの海外生活経験もあり、作詞家・作曲家・歌手の活動をしながらも翻訳家としての活動も盛んです。

この「so ist es immer」は、コミックス「進撃の巨人」15・16巻に付属されていたDVDアニメーション、進撃の巨人のスピンオフ作品である「悔いなき選択（リヴァイ外伝）」の挿入歌（主題歌）として澤野弘之によって書きおろされました。

この「悔いなき選択」という作品はリヴァイが調査兵団でエルヴィンと出会い共に戦うようになるまでを描いた作品で、このコミックスはスピンオフ作品としてとして異例の人気を誇り大きな話題となった作品です。

「so ist es immer」は、この「悔いなき選択」で描かれたリヴァイという一人の人間の生い立ちや生きざま、そしてリヴァイが信頼し心のより所としていた仲間達を待ち受けていた悲惨な運命、これらをこの一曲で見事に表現しています。その為にこの「so ist es immer」という曲は、進撃の巨人を深く知るファンの中では有名で、とても人気のある挿入歌となっているのです。

この曲の作曲を手がけたのは「進撃の巨人」のアニメシリーズの音楽を担当する澤野弘之で、歌詞は英語部分がmpiでドイツ語部分はBenjaminが担当しました。この曲にピッタリな哀愁の漂うボーカルは、作曲を手がけた澤野弘之自身が担当し話題となりました。

この「Call your name」は、コミックス「進撃の巨人」24・25巻に付属されていたDVDアニメーション、進撃の巨人のスピンオフ作品である「LOST GIRLS（アニ外伝）」の挿入歌（主題歌）として澤野弘之によって書きおろされました。

この「LOST GIRLS」という作品は『女型の巨人によるエレン襲撃作戦』前日のアニの一日を描いた作品で、進撃の巨人の女性キャラの中でも人気が高いアニのファンにとっては必見の話となっています。

「Call your name」の歌詞を見てみると『大切な人を失った悲しみ』をテーマに作られている曲となっています。これはおそらく、アニの幼馴染であるベルトルトのアニへの気持ちを歌ったものだと考察されます。実際にこの「LOST GIRLS」の挿入歌以外の場面として、アニメ「進撃の巨人中学校」の第9話のアニとベルトルトがツーショットで花火を見る場面でも挿入歌として流れていました。

この「Call your name」ですが、２人のボーカルがいて、アニメバージョンのボーカルはGemieで、サウンドトラックバージョンのボーカルは澤野弘之となっています。アニメバージョンのボーカルを担当したGemieは、ボーカルとしては「Gemie」という名義で、そしてシンガーソングライターとして「R!N」という名義でも活動しており、今後も大きな飛躍を期待されている女性シンガーです。

2018年7月から10月まで放送された、アニメ「進撃の巨人」第3期第1stシーズンのエンディング主題歌は「暁の鎮魂歌」でした。この「暁の鎮魂歌」を手がけるのは、進撃の巨人の主題歌でおなじみのLinked Horizonでした。

「暁の鎮魂歌」は、今まで進撃の巨人アニメシリーズの全オープニングを手がけてきたLinked Horizon初のED主題歌への起用となりました。この第3期のストーリーの中で、かけがえのない人物を失い、それを引き換えに壮大な力を得るなど大きな変化を迎える調査兵団、それとリンクするようにこのLinked HorizonをEDへ起用するという変化、進撃の巨人の奥の深さを考えさせられる采配だと話題となりました。

「暁の鎮魂歌」のED映像を見ると、この第3期での重要人物のひとりとなるクリスタ（ヒストリア）がEDのメインとして描かれており、ヒストリア視点のEDだということがわかります。このことを元にED曲である「暁の鎮魂歌」の歌詞の意味を紐解いていきます。

「大地と大空は 何故別れたのだろう 世界は残酷で されど美しい」ですが、大地＝壁中の閉鎖された世界。そして、大空＝壁の外の広大な世界と比喩することが出来ます。続く「世界は残酷で されど美しい」はミカサの劇中での台詞として登場しています。ちなみにこのヒストリアをイメージとした「暁の鎮魂歌」のED映像は、初代EDのミカサをイメージしてつくられた「美しき残酷な世界」とリンクしているので、是非このEDと初代EDを見比べてみてください。

「石を投げる者と 投げられる者には 容易に越えられぬ柵がある」という部分は、ED映像と共に考察をしていきたいのですが、これはこの第3期でメインになってくるストーリーである『王政編』の内容がED映像に関ってきています。ED映像では幼いヒストリアの足元に石が投げられ、そこからヒストリアは水の中は沈んでいき、水面の向こう側に柵が現れます。

これはヒストリアの今まで隠されてきた悲しい生い立ちをED映像で表現しており、投げられた石は彼女の幼少期の出生の秘密を知る人物たちとの関係性、そして水中へ沈み水面に浮かび上がった柵は彼女と石を投げた者との大きな格差が表現されています。また、このED映像の柵、はヒストリアの生まれ育った牧場の柵に重ねて表現されています。

「立ち位置が変われば 正義は牙をむく 檻の中で吼えているのは 果たしてどちらか」という部分についての考察では、こちらも第3期のストーリーと大きく関係してきています。人間にはそれぞれの正義があり、ED映像でシルエットで登場した幼いエレンとの父グリシャやその他の登場人物達も同様にそれぞれの正義があります。

何かのきっかけでその立ち位置が変わったとき、上に立った者の正義が牙を向く。しかし、それでもその支配された中で自分の正義を叫び続ける者もいます。果たして正しいのはどちらの正義なのか、という深い意味の込められた歌詞となっています。ED映像で出てくるユミルも、ユミルとヒストリアの関係を知る人であれば心に響くようなED映像となっています。

「心臓を捧げた」という歌詞が入っており、第2期主題歌の「心臓を捧げよ！」と共通しています。しかし、前OPの「心臓を捧げよ！」という勝利を掴み取ろうとする歌詞に対し、この歌詞は「心臓を捧げた 戻せない黄昏に 進み続けた夜の果て 楽園は何処にある」とあり、これは『命を賭け進んではみたものの、楽園は見つからず路頭に迷ってしまった。』という意味だと考えられ、これは第3期のストーリーにも大きく共通しています。

以上、アニメ「進撃の巨人」第3期1stシーズンまでのOPとED曲・挿入歌のまとめでした。まだまだこれからも放送が決定しているアニメ「進撃の巨人」ですが、第3期2ndシーズンは2019年4月よりNHK総合にて放送されることが決定しています。第3期2ndシーズン、ストーリーはもちろんのこと、OP・ED曲はどのアーティストが担当するのか、そしてどのような曲になるのか、今から第3期2ndシーズンを楽しみして待ちましょう！