銀魂の江華は神楽や神威の母親！作中最強キャラの魅力・画像まとめ

週刊少年ジャンプで2004年から連載中の『銀魂』は、「天人（あまんと）」と呼ばれる宇宙人の襲撃により開国した江戸を舞台に、主人公の坂田銀時が営む万事屋を中心とした物語が展開する「SF時代劇」です。個性的な登場人物たちが織りなすドタバタコメディや、胸が熱くなる人情物語、そして宇宙規模で繰り広げられる先の読めないシリアスな展開と、一言で表すことのできないさまざまな魅力で人気を集めています。

今回は『銀魂』に登場する江華(こうか)について、彼女の人柄や、夫である星海坊主（うみぼうず）との馴れ初めから江華の最期、神威・神楽との親子関係まで、登場話数が少ないながらも魅力にあふれる江華を画像とともに紹介します！

江華は、『銀魂』で最強と称される宇宙三大傭兵部族の一角、夜兎（やと）族の女性で、『銀魂』のヒロイン神楽と、その兄である神威の母親です。神楽が幼い頃に病死した母親として、『銀魂』中でもたびたび存在が匂わされていましたが、『銀魂』原作第579訓（アニメは第324話）で、ついにその名前や容姿が明らかになりました。

前髪ぱっつんのロングヘアに立派なアホ毛、涼やかな目つきが特徴的な、スタイル抜群の美しい女性です。よく煙管をふかしていて、その姿もとてもクールでカッコイイです。

江華はかつての大戦によって死の惑星となり、見捨てられた夜兎族の母星・徨安（こうあん）に残った最後の“人”で、「徨安のヌシ」でした。

江華は冷淡な性格で表情の変化も薄く、男性的な口調で話すなど、近寄りがたい女性のように思われますが、これは滅びた徨安に、たったひとりで生きてきたためです。ひとりきりに慣れすぎた江華は「寂しい」という感情も忘れてしまっていました。しかし、ひとりの時に大声で歌ったり、稀にやってくる客をからかって楽しむなど、お茶目でかわいらしい一面もあります。

星海坊主と出会い、一緒に過ごすうちに江華は「寂しい」という感情を思い出します。また、神威と神楽が産まれてからは、口調も柔らかくなり、軽口を言うようになるなど、家族想いで優しい母親の一面を見せるようになりました。

ひとりぼっちで生きていた江華が星海坊主と出会い、神威と神楽という家族ができ、その中でさまざまな気持ちや表情を見せるようになる変化が、江華の魅力のひとつと言えるでしょう。

星海坊主は夜兎族の男性で、神威と神楽の父親、つまり江華の夫です。宇宙を飛び回って危険生物を駆除する掃除屋（えいりあんばすたー）をしており、戦闘力では『銀魂』でも一、二を争う強さを誇る、宇宙最強の戦士です。なお、「星海坊主」は仕事をするなかでついた通り名で、本名は「神晃（かんこう）」といいます。

星海坊主は、今でこそ上の画像のように寂しい頭をしていますが、江華と出会い、家族と過ごしていた頃は下の画像のようにフサフサでした。

初登場時は娘である神楽を連れ戻そうとしていましたが、神楽が万事屋一行と一緒にいることを認めてからは、遠くから父親としてその姿を見守っています。

江華と星海坊主が出会ったきっかけは罰ゲームでした。友人との飲み比べに負けた星海坊主は、「死の星に女を口説きに行く」という罰ゲームで徨安を訪れ、江華と出会いました。江華の姿を見た星海坊主は、その瞬間に生命の危機と一目惚れに似た感情を抱き、本能のままに江華を口説き始めます。

宇宙最強の男・星海坊主に言い寄られた江華ですが、全く相手にしませんでした。しかし、星海坊主が三日三晩にわたって江華を口説き続けた末に、本能を鎮め、自分の本名を伝えたことで、江華は星海坊主に興味を持ちはじめます。

それから星海坊主は江華に会うため何度も徨安を訪れました。江華は、星海坊主から外の世界の話を聞くうちに外界と彼自身に惹かれていき、長い時間をかけてふたりは結ばれます。江華と星海坊主は徨安を離れ、やがて神威と神楽が産まれました。

星海坊主と結婚し、神威と神楽が産まれ、星海坊主を尻に敷きながら幸せな家庭を築いていた江華でしたが、神楽を出産した頃から彼女の身体は病に蝕まれていきます。その原因は、江華の正体にありました。

江華の正体は、アルタナという惑星の生命エネルギーの影響を受け、徨安のアルタナを食らうかぎり死ぬことのない身体を持つ存在でした。しかし、それは徨安以外では生きられないことを意味しています。星海坊主とともに徨安を離れたことで、江華はアルタナの加護を受けられなくなり、神楽を出産した頃には身体が限界を迎えていました。

徨安以外では生きられないことを知りながらも、江華はそれを秘密にして星海坊主とともに徨安を離れることを選択しました。それは、家族の隣にいたいという想いからの決断でした。徨安でなければ江華は生きられませんが、徨安では星海坊主や神威、神楽は生きられません。江華は、自分の寿命を縮めることになると知りながらも、夫や子供たちと共に生きて死ぬことを願ったのです。

星海坊主が正体を知らずに江華を徨安から連れ出したことが、彼女の命を縮めることになったと知った神威は、次第に父を憎むようになります。そして江華を救うべく、神威は星海坊主に襲いかかりました。神威は星海坊主の左腕を切り落とすも返り討ちにされ、そのまま姿を消します。江華を救いたいという同じ願いを抱きながら、神威と星海坊主の父子はすれ違い、家族はバラバラになってしまいました。

神威が姿を消した後、星海坊主と神楽に看取られて江華は息を引き取りました。星海坊主は江華の正体を知ってから、彼女を生きながらえさせるために徨安中を探し回り、徨安のアルタナ結晶を手に入れていましたが、それが使われることはありませんでした。

たとえ命を削ってでも愛する家族の隣りにいることを選ぶ強さと、家族を想う愛情の深さも江華の魅力です。江華に生きて欲しいという同じ願いを抱きながら、すれ違ってしまった星海坊主と神威の哀しい関係も、江華がそれだけ強く愛される妻であり母であったことを物語っています。

『銀魂』のヒロインである神楽は、星海坊主と江華の間に生まれた娘です。両親譲りの高い戦闘力と優しい心を持ち、万事屋の頼れる仲間として活躍します。神楽が幼い時に亡くなった江華ですが、神楽は彼女のことを「マミー」と呼んで思い出を語るなど、母として慕っていたようです。また、神楽は江華にとてもよく似ています。

スタイルはまだまだ江華におよばずですが、『銀魂』原作第324訓、第325訓（アニメは第202話、第203話）では、下の画像のように美しく成長し、江華のおもかげを感じさせる2年後の神楽を見ることができます。なお、この時は「人の向上心に寄生するイボ型の異星人」が2年後の姿として成り代わっていたというオチがつき、結局もとの神楽に戻りました。

また、映画『劇場版 銀魂 完結編 万事屋よ永遠なれ』では、下の画像のような5年後の神楽を見ることができます。クールでスタイル抜群の江華によく似た美女に成長しています。

余談ですが、アニメ『銀魂』で江華の声を務められたのは神楽と同じ、声優の釘宮理恵さんです。神楽の凛々しくかわいらしい声も、江華譲りなのでしょう。

神楽の兄であり、宇宙海賊「春雨」の幹部としてたびたび万事屋の敵となる神威もまた、母である江華を慕い、守りたいと思っていました。その母を守りたいという気持ちが、父である星海坊主とのすれ違いを生んでしまい、星海坊主を超える強さを求める神威に繋がっています。神威という人物を語る上で、江華の存在は欠くことのできないものです。

神威も江華に似た外見的特徴を持っています。整った顔立ちや、たくましいアホ毛は江華から遺伝したのでしょう。

江華は『銀魂』開始時点で既に故人のため、誰かと戦ったことはありません。しかし、徨安に巣食っていた惑星寄生種オロチをひとりで圧倒したり、宇宙最強といわれる星海坊主が江華を一目見ただけで生命の危機を感じたことから、戦えば星海坊主より強いようです。結婚生活のなかでも星海坊主は江華の尻に敷かれていたようで、戦士としても母としても強い女性であったことがうかがえます。

また、江華の正体は『銀魂』最大最強の敵である虚（うつろ）と同じ、アルタナによって不死となった存在です。もし生きていてその能力を遺憾なく発揮できたとすれば、江華は星海坊主以上の戦闘力と、虚と同じ不死の力を持つ、『銀魂』でも最強クラスの人物だったかもしれません。

以上、『銀魂』に登場する神威と神楽の母、江華の魅力について画像とともにお届けしました。『銀魂』における江華の出番は、原作では合計4話、アニメでは合計2話と多くありません。しかし、江華はそんなことを感じさせないほど魅力に溢れた人物なのです。

滅びた惑星でひとりぼっちだった江華は、星海坊主と出会い、神威と神楽を産み、文字通り命懸けで愛する家族の隣で生きました。その美しさ、強さ、家族愛の深さが江華の魅力でしょう。そして、江華の存在によって、彼女を愛し守ろうとした神威と星海坊主という父子や、家族を大切に思う神楽もまた、よりいっそう深みのある魅力的な人物になっています。

江華以外にも、『銀魂』にはさまざまなドラマを持つ人物が多く登場し、『銀魂』の世界を彩ります。また、シリアスな人間ドラマだけでなく勢いのあるギャグもたいへん面白い作品です。『銀魂』は最終章に入り、物語は佳境を迎えました。笑いあり、涙ありの『銀魂』からこれからも目が離せません！