2018年11月12日公開
2018年11月12日更新
ゲゲゲの鬼太郎の天童夢子はどんなキャラ?鬼太郎との関係や犬山まなと比較検証
『ゲゲゲの鬼太郎』といえば水木しげるさんを代表する大人気漫画。60年代~2010年代まで約10年周期ごとに新作アニメが放送され、幅広い世代から愛されている作品です。この記事では、シリーズで最も視聴率の高かった『ゲゲゲの鬼太郎』3期に登場するオリジナルヒロイン天童夢子を中心に紹介しています。夢子ちゃんの画像など様々な情報を掲載しているほか、6期に登場するヒロイン犬山まなについても取り上げてるので、3期世代はもちろんのこと世代ではない方もぜひ最後までご覧になってください。
目次
ゲゲゲの鬼太郎の夢子ちゃんとは?犬山まなとも比較!
出典: https://anibu.jp
妖怪マンガ及びアニメの金字塔『ゲゲゲの鬼太郎』の3期に登場する人間の女の子、天童夢子とはどんな人物なのか?アニメ初のオリジナルヒロインの夢子ちゃんにスポットを当てて紹介しています。夢子ちゃん初登場に関する基本情報や小ネタなどを掲載しているほか、水木先生が描いた夢子ちゃんの画像も掲載。また2018年4月に放送開始した『ゲゲゲの鬼太郎』6期に登場するヒロイン犬山まなについても取り上げています。
ゲゲゲの鬼太郎とは?
水木しげる原作の妖怪を題材にしたマンガ及びアニメ。幽霊族最後の生き残りである鬼太郎が、父親の目玉の親父や仲間の猫娘、一反もめんなどの仲間たちと共に人間社会に悪さをする妖怪や関わった悪い人間を退治する基本1話完結の物語です。これまでにアニメは6期まで制作され、各シリーズで映画化(2018年時点で映画は5期まで)、2007年にはウェンツ瑛士さん主演で実写映画化もされました。
元々は1954年の紙芝居『墓場鬼太郎』が始まり。65年に「少年マガジン」読み切り掲載して67年には連載化、68年のアニメ化に伴い『ゲゲゲの鬼太郎』にタイトルが変更されます。アニメ&連載終了後もその人気は衰えず、71年にはアニメ2期の放送開始に合わせて『少年サンデー』で連載。その後も様々な出版社で連載を続けますが、2015年に水木しげるさんが逝去されたことで原作は未完結のまま終りを迎えます。
アニメの放送は、1期68~69年、2期71~72年、3期85~88年、4期96~98年、5期2007~2009年、2008年には深夜枠で「墓場鬼太郎」が放送され、そしてアニメ放送50周年を記念して制作された6期が2018年からスタートしました。『ゲゲゲの鬼太郎』は各シリーズで世界観が異なっており、今回メインで取り上げる3期の鬼太郎は、人間のために戦う正義感の強い人情味あふれるヒーローとして描かれています。
ゲゲゲの鬼太郎の夢子ちゃんはどんなキャラ?画像も紹介!
夢子ちゃんとは?
天童夢子(てんどうゆめこ)とは、『ゲゲゲの鬼太郎』3期の第2話「鏡じじい」に登場した人間の女の子。鬼太郎に鏡じじい(上記画像の妖怪)の魔の手から救ってもらったことがキッカケで鬼太郎を始めとした妖怪たちと友達になり、それ以降「ゲゲゲの鬼太郎」3期の殆どの物語に登場して活躍しました。
『ゲゲゲの鬼太郎』3期のテーマは「現代社会に生きる妖怪、人と妖怪の共存共栄」であり、夢子ちゃんは妖怪と人間の橋渡し役として重要な役目を担っています。そんな彼女の夢は絵本作家になること、そして意外にも年齢は公式で公表されておらず、身長と体重が143㎝39kg(当初の設定は138㎝32kg)と公表されています。
夢子ちゃんの性格は?
画像を見て分かる通り妖怪の傷を手当してあげるなど、敵妖怪にも思いやって接する穏やかで優しい性格の夢子ちゃん。可愛らしい外見と優しい性格からか妖怪に狙われたりして危険な目にあったり、ねずみ男などの妖怪に惚れられて付きまとわれたりすることもあります。ただ意外にもしたたかな一面も持ち合わせており、自分に好意を抱いているねずみ男を利用して御しこともありました。
夢子ちゃんは小学生の女の子ながら自分よりも幼い子供を身を挺して庇ったり、鬼太郎がピンチに陥ったときに毒気で人を狂わせる妖怪、邪魅(じゃみ)相手に単身で戦いを挑む勇敢な姿も見せました(上記画像)。また普段はとても優しい夢子ちゃんですが、妖怪相手に竹竿やゴルフクラブで叩き伏せたりするちょっと怖い一面も垣間見せたりもしています。
夢子ちゃんは猫娘とはライバル関係?
『ゲゲゲの鬼太郎』といえば忘れてはいけないのが全シリーズに登場しているヒロインの猫娘です(1期は単発出演のみ)。鬼太郎に恋愛感情を抱いている猫娘と夢子ちゃんは、画像を見てわかるようにお互いに鬼太郎ことで嫉妬して火花を散らすこともある恋のライバル関係です。
二人は鬼太郎絡みのことでいがみ合ったりもしますが、夢子ちゃんと猫娘は決して仲が悪いわけではなく、普通に女の子同士の会話をしたり、お互い協力しあって困難に立ち向かったりする親友でもあります。第55話 「(秘)指令!!ねずみ男は死刑だ」では、閻魔大王にねずみ男の処刑命令を下され、友達を殺すのを躊躇する鬼太郎の気持ちを察し、猫娘と夢子ちゃんがねずみ男を救うため人肌脱いだこともありました。
鏡じじいにさらわれたキッカケは若い頃の祖母は似ていたから!
母方の祖母おはなの若い頃と夢子ちゃんは画像を見て分かる通りとてもよく似ています。それは鏡じじいも見間違えるほど。3期の鏡じじいは、おはなが暮らしていた村の付喪神(100年以上経った道具などに宿る精霊)として祀られていた鏡(鏡じじい)でしたが、時代の流れにより廃村して鏡だけ取り残されてしまったので鏡じじいは遊園地のミラーハウスへと場所を移して暮らすようになります。
ミラーハウスに偶然訪れていた夢子ちゃんを村で一番のお気に入りだったおはなと見間違えて鏡の中へとさらったのが夢子ちゃんが妖怪と関わり合うキッカケ。ちなみに第70話「鏡地獄!妖怪うんがい鏡」では、雲外鏡(鏡の妖怪)の策略で悪事の濡れ衣を着せられた鏡じじいを「ちょっとエッチでロリコンだけど悪い妖怪さんじゃないの」と鬼太郎から庇う優しさを見せました(上記画像は第70話の方の1シーン)。
夢子ちゃんの家族構成は?
夢子ちゃんの家族構成は、父の正夫(まさお)、母の優子(ゆうこ)、弟の星郎(ほしろう)の4人家族。お父さんは妖怪を信じず融通が利かない堅物の典型的な仕事人間。お母さんは母親のおはなさんの影響なのか妖怪に理解を示して鬼太郎たちを娘たちの良き友達と快く思っています。お母さんは家族ぐるみでしか妖怪被害に遭っていませんが、お父さんは妖精ニクスにストレスを抜かれて会社をサボってしまったことがありました。
元気でわんぱくな小学生の星郎は、勉強が苦手ゆえに優等生の姉と比較されることに劣等感を抱いて妖怪に利用されたことがありました。また、姉と同じく鬼太郎のことを慕っており、天童家の中では夢子ちゃんの次に出演回数が多い星郎ですが、そもそも夢子ちゃんが行方不明になったとき鬼太郎に調査依頼をするため妖怪ポストに手紙を出したのが星郎で、その行動が姉を助け鬼太郎たちと知り合うキッカケになりました。
江戸時代の夢子ちゃん?
江戸時代を舞台とした番外編、第101話「妖怪捕物帳猫騒動」は虚無僧に人殺しの濡れ衣を着せられた絹問屋の飼い猫お玉(妖怪猫又)が主役の物語。この絹問屋の娘の名前が「お夢」といい、お玉を連れて家出した矢先で知り合った鬼太郎に殺人事件の真犯人探しを依頼します。画像を見て分かる通り夢子ちゃんと名前や容姿がよく似ており、まるで夢子ちゃんの前世か先祖のよう。ただ、あくまで番外編なので関係性はありません。
夢子ちゃんの身に起こった災難
整った容姿に頭脳明晰な上、妖怪に対しても心優しく接するなど一見完璧とも思える夢子ちゃんですが、好奇心が高すぎるゆえ自分の危険を顧みない無鉄砲な行動をして鬼太郎やねずみ男を呆れさせてしまう欠点があります。また彼女はねずみ男が持ち込んだトラブルに巻き込まれたり、妖怪に目をつけられやすい受難体質もあり、これまで様々な妖怪によって命の危険をさらしてきました。ここではそんな数ある中の一部を紹介します。
この画像は第25話「妖怪ぶるぶる」のワンシーン。家族旅行中だった夢子ちゃんの宿泊先に先回りしたねずみ男は、宿に代々伝わる絵を燃やして妖怪ぶるぶるの封印を解いてしまいます。夢子ちゃんからの連絡を受けて悪行を行うぶるぶるを捕らえた鬼太郎。しかし封印するための絵を準備してる間にねずみ男が山菜と間違えて夢子ちゃんに食べさせてしまい、夢子ちゃんの体内でぶるぶるが復活してしまう不幸に見舞われてしまいます。
この画像は第37話「妖怪おどろおどろ」のワンシーン。人間の子供誘拐事件を解決するため鬼太郎は夢子ちゃんを囮にして犯人である妖怪おどろおどろの居場所を突き止めたのですが、屋敷を探索中におどろおどろの策によって鬼太郎とねずみ男は霊界転送で霊界へと送られてしまいます。そして、ひとり取り残されてしまった夢子ちゃんは、子供の生き血をすする妖怪おどろおどろに襲われて、危機的状況に陥ってしまいます。
この画像は第59話「宵待ち草の後神」のワンシーン。露天商で妖怪後神が販売していたサボテンを購入したねずみ男や夢子ちゃんの友達が行方不明になる事件が発生し、鬼太郎たちは夢子ちゃんの友人宅の生花店に向かいます。生花店で鬼太郎と夢子ちゃんは妖怪サボテンに飲み込まれてしまうのですが、一見するとかなり危ない状況。ところがこの後、後神の恋人を探すことになる切ない悲恋物語へと進んでいきます。
この画像は第93話「進化妖怪かぶそ」のワンシーン。誤って無人ロケットに乗って月へと行ってしまった妖怪かぶそ。月に暮らしていた妖怪赤頭に「知恵の実」与えられて地球へと帰されたかぶそは、知恵を得て独自の文明を築き上げます。急成長を遂げたかぶそに目をつけたねずみ男が夢子ちゃんを巻き込んで要塞に潜り込んだところをかぶそに見つかってに磔られてしまいます。
この画像は劇場版『最強妖怪軍団!日本上陸!!』のワンシーン。家族旅行で那須高原へと訪れていた夢子ちゃんは、旅行先で購入した反物を着物に仕立てて着るのですが、実はその反物は中国妖怪チーの丸薬によって強制的に姿を変えられてしまった日本妖怪で、妖術の類によって夢子ちゃんたちは中国妖怪の操り人形になってしまいます。
ゲゲゲの鬼太郎最終回の悲劇
3期の殆どの物語に登場して幾度となく危険な目に遭ってきた夢子ちゃんですが、『ゲゲゲの鬼太郎』3期放送終了直後に放送枠を別の時間帯に移して放送した全7話の追加エピソードの最終章「地獄編」の最後で、とてもショッキングな展開が待ち受けてます。
この「地獄編」とは、宿敵ぬらりひょんとの最後の決着を描いた長編物語。ねずみ男が遺跡で掘り起こした「地獄枕」が原因でねずみ男と夢子ちゃんが地獄に落とされてしまったのが物語の始まりになります。その最終回で鬼太郎は天叢雲剣を手にしたぬらりひょんと妖怪ヌルリ防を倒して地上に向かっていたみんなと合流するのですが、その時に天井の崩れた岩が夢子ちゃんの頭に直撃して夢子ちゃんは命を落としてしまいます。
鬼太郎の母親は、人間でありながら幽霊族(目玉の親父の元の姿)と夫婦になったことで、その罪として地獄に落とされていました(3部及び関連作品のみの設定)。しかし鬼太郎がぬらりひょんを倒した功績で母親は生き返り、一緒に地上へと戻ることを許されます。そんな地上へと向かう途中で起きた悲劇に、鬼太郎の母親はある行動を起こします。
鬼太郎の母親が自分の命を与えて夢子ちゃんは無事生き返ります。鬼太郎は、これ以上夢子ちゃんを危険な目に合わせないため、今までの出来事は夢だったと思わせるため妖怪との関わり合いを断ち切ろうとしますが、鬼太郎の母親が手当してくれた布と鬼太郎たちとの大切な思い出を忘れたくないという夢子ちゃんの想いが再び鬼太郎たちとめぐり合わせて、夢子ちゃんと鬼太郎が再会を果たしたところで3部は幕を閉じました。
マンガに成長した夢子ちゃんが登場している
出典: https://2ch.vet
第3期放送期間時に『コミックボンボン』で連載されていた脚本:金田益実、作画:森野達弥(水木プロ作品表記)の『ゲゲゲの鬼太郎最新版』の11話で、中学生になった夢子ちゃんがファンサービスで登場しています。また、テキストのみですが、スーパーファミコン『ゲゲゲの鬼太郎 復活! 天魔大王』のプロローグで、未来(1999年)の夢子ちゃんが現代の鬼太郎に危機を知らせる手紙を送っています。
超貴重!水木しげる先生が描いた夢子ちゃん
水木しげる先生自身もアニメオリジナルキャラの夢子ちゃんを描いて作品に登場させています。妖怪の解説&画集作品『続 妖怪画談』にて鬼太郎たちと食卓を囲む夢子ちゃん姉弟が描かれており、貴重な水木先生画での夢子ちゃんと星郎を見ることができます。
ゲゲゲの鬼太郎の夢子ちゃんと鬼太郎の関係は?
妖怪と関わったことをキッカケに人間と妖怪の橋渡し役として活躍してきた夢子ちゃんですが、妖怪と接するがゆえに幾度も危険な目に遭っており、夢子ちゃんの危機に鬼太郎が必ず駆けつけて助け出してきました。夢子ちゃんはそんな強くて優しい鬼太郎に好意を抱いていましたが、恋愛に発展することなく最後まで大切な友人の一人として接しました。
恋愛関連には疎いため夢子ちゃんを大切な人間の友達としか見ていなかった鬼太郎ですが、夢子ちゃんのことを意識した描写がいくつも描かれてるので恋愛感情を抱いていた可能性はあります。しかし、鬼太郎は幽霊族最後の生き残りであり、かつて幽霊族であった目玉の親父と添い遂げたために母親が地獄に落ちてしまった経緯があるため、夢子ちゃんを守るため鬼太郎はあえて友人関係のままでいたのかもしれません。
ゲゲゲの鬼太郎の夢子ちゃんと犬山まなを比較検証!
犬山まなとは?
6期の第1話「妖怪が目覚めた日」で初登場した中学一年生の女の子。人々に妖怪の存在が忘れさられた現代社会で、まな自身も妖怪の存在をあまり信じていませんでした。しかし、妖怪のびあがりの封印が解けて危機一髪だったところを鬼太郎に助けてもらったことで妖怪の存在を信じるようになります。その後、妖怪の姿が見えるようになり、更に妖怪城とたんたん坊の事件解決に貢献したことで鬼太郎と友達になります。
犬山まなはどんな女の子?
好奇心旺盛な上、鬼太郎の妖怪退治に積極的に関わろうとする向こう見ずな性格なので、妖怪城の人柱になりかけるなど命の危険をさらしてしまうことが度々あります。また、少々怒りっぽい一面もあり、初対面だった鬼太郎に「マミ」と名前を聞き間違えられたことに怒り「まなだよ、犬山まな!」と鬼太郎の頬を引っ張ったことがありました。
無鉄砲で怒りっぽい一面はあるものの、正義感が強く優しい心の持ち主である犬山まな。彼女の人懐っこい性格と整った容姿から繰り出される明るい笑顔で、女好きの鏡じじいはもちろんのこと一反もめんやカラス天狗、あのぬりかべまで魅了してしまう、天性の妖怪たらしの資質を持ち合わせています。
好きなものはハンバーグとイワシのつみれ汁、特に伯母の作ったのつみれ汁が大好物です。またスマホケースなどの小物類が、大仏やぬりかべ女房(5期に登場したぬりかべの奥さん)など中学生の女の子らしからぬ変わったデザインを好みます。ちなみに犬山まなが作中で使用した大仏デザインのケースは実際にグッズとして商品化されました。
犬山まなの家族構成は?
父親の祐一(ゆういち)、母親の純子(じゅんこ)の3人家族の犬山家は、戸建ての家に別荘持ちと意外と裕福な家庭。しかし共働きのため不在も多く、夫婦共々いつも寂しい思いをさせている娘を気にかけてる娘想いの優しい両親です。お父さんは意外にも遊ぶことが大好きでお化けが大の苦手という子供っぽい性格で、お母さんは気が強くて物事に動じないしっかりもの。猫娘や西洋妖怪編で登場した魔女アニエスも全く気にしていません。
犬山まなの6期での役割は?
最初は妖怪について半信半疑だった犬山まなは、鬼太郎たちと関わったことで妖怪が見えるようになり、鬼太郎たちの友人として妖怪退治の手伝いや人間と妖怪の橋渡し役として活躍しました。3期の夢子ちゃんと同じく主に人間側のヒロインとしての役目を果たしているのですが、それ以外にも犬山まなには6期の重要な役目を担っています。
犬山まなは目玉の親父曰く「偶然力」(ぐうぜんぢから)が普通の人間よりも優れており、まなの偶然力で様々なめぐり合わせや事件解決の糸口が生まれました。最初に犬山まながSNSで妖怪ポストの場所を尋ねたとき、偶然その投稿が猫娘の目に止まったこと。鬼太郎と妖怪の戦いの最中、鬼太郎の元へと駆け寄った際に空き瓶を踏んで転んだときの瓶で敵の弱点を発見するなど犬山まなの偶然力で奇跡が生まれてきました。
そして犬山まなの前に度々現れる謎の人物「名無し」との関わり合い。まなを「虚ろな器」と呼び、複数回に渡って謎の印を刻んでいます。記事執筆時点(2018/11)では詳しく明かされていませんが、これらの伏線を考えると犬山まなには今後の物語の中枢を担う重要な役目があることは間違いありません。
犬山まなと猫娘との関係は?
二人が初めて顔を合わせたのは第2話から。最初は猫娘の鬼太郎への嫉妬からか犬山まなに対する印象が悪く、二人の間からは険悪なムードが漂っていました。ところが鬼太郎が霊界送りで不在の間、見上げ入道から身を挺して戦ってくれた猫娘の姿に感銘を受けて犬山まなは猫娘を慕うようになります。
普段から「猫姉さん」と呼んで慕う犬山まなの姿は、3期のようなヒロイン同士によるライバル関係ではなく、強くてかっこいい姉を敬愛する妹のような仲良し姉妹の関係。アニメ雑誌などでもWヒロインとして二人仲良く取り上げられています。
犬山まなは現代版夢子ちゃん?二人の相違点は?
4期以来(5期は映画のみ)となる人間のヒロイン犬山まなですが、初登場時は3期の「天童夢子」を彷彿とさせるヒロインの登場で、一部の間で「夢子の二番煎じ」「3期のオマージュ」など書かれてました。しかし、物語が進んでいくことに夢子ちゃんと犬山まなとの違いが明確になり、元気で爽やかな犬山まなは6期のヒロインとして人気を博して視聴者から愛されるまでにいたります。
3期のテーマ「現代社会に生きる妖怪、人と妖怪の共存共栄」の象徴でもある夢子ちゃんは可憐な容姿に勉強できる優等生。かつて敵だった妖怪にも優しく接し、殆どの仲間妖怪に対して敬語で話しています。また鬼太郎に恋愛感情を抱いてるので猫娘とは親友でありながら恋のライバルとして描かれているほか、目的を円滑に進めるため妖怪を利用する少し腹黒い部分もありました。
一方6期のテーマ「人と妖怪の距離感、多様性の在り方」の象徴である犬山まなは、鬼太郎のことを恋愛対象として見ておらず、お互い呼び捨てで呼び合う一定の距離をおいた友人関係。また猫娘に対してもライバル関係ではなく尊敬するお姉さんと慕っています。性格もおしとやかなで計算高い夢子ちゃんとは違い、好奇心旺盛で純真無垢など二人の特徴は大きく異なります。
夢子ちゃんとは異なるタイプのヒロインとして活躍している犬山まなですが、明るくて優しい性格と妖怪を魅了する可愛らしい笑顔で妖怪に好かれやすく、好奇心旺盛ゆえに危険な目に遭いやすいため「妖怪に好かれる、トラブルに巻き込まれやすい」という夢子ちゃんとの共通点もあります。
ゲゲゲの鬼太郎の夢子ちゃんが祐太のおばあちゃん?
上記画像の男の子は『ゲゲゲの鬼太郎』6期に登場する犬山家の隣家に暮らす小学生の男の子で名前は裕太。犬山まなに弟のように可愛いがられ、裕太も「まな姉ちゃん」と呼ぶ姉弟のような間柄です。3期の星郎のような弟ポジションとして活躍する裕太ですが、「裕太のおばあちゃんは夢子ちゃんなのでは?」という説が一時期ネット上で話題になりました。
妖怪に詳しいおばあちゃんの影響で妖怪知識が豊富な裕太。第1話「妖怪が目覚めた日」の吸血木事件(のびあがり)では、人が木に変わる怪現象を妖怪の仕業だと見抜き、唯一裕太の言うことを信じてくれた犬山まなに妖怪ポストと鬼太郎のことを教えて、まなと鬼太郎たちが知り合うキッカケを生みました。
そんな妖怪の知識が豊富な裕太のおばあちゃんが実は夢子ちゃんで、3期と6期の物語が繋がっていたら嬉しいという一部のファンの間で話題になったわけですが、この話題に関して「夢子ちゃんがおばあちゃんだと50年以上経っていることになる」「鬼太郎シリーズの設定は各期ごとにリセットされる」など年齢の辻褄が合わないことやこれまでの設定に関する否定的な意見が多かったのが世間の反応でした。
裕太のおばあちゃんですが、夢子ちゃんではなく鳥取県境港在住だった少年時代の水木しげる先生のお宅(本名は武良茂)でお手伝いをされていた「のんのんばあ」がモデルではないかとされています。ちなみにこちらの画像は、鳥取県境港市にある「水木しげるロードの妖怪たち」のブロンズ像「のんのんばあとオレ」。
「のんのんばあ」とは境港の方言で信心深いおばあさんという意味で、観音さまをのんのんさまと呼ぶことから由来しています。のんのんばあこと景山ふささんは、子守をしながら妖怪の話を聞かせて水木先生に大きな影響を与えており、漫画家水木しげる誕生の原点になった偉大な方。6期は水木先生をオマージュした演出が多く散りばめられているため、裕太のおばあちゃんのモデルは「のんのんばあ」が濃厚とされているわけです。
ゲゲゲの鬼太郎の夢子ちゃんを演じる声優を紹介!
『ゲゲゲの鬼太郎』の夢子ちゃんの声を担当されてたのは元声優の色川京子(いろかわきょうこ)さん。鬼太郎以外の作品では『聖戦士ダンバイン』のリムル・ルフト、『ストップひばりくん』の大空つばめなどを演じられていました。現在は声優を引退して「東京アナウンス学院放送声優科」の講師をされており、ゲーム作品など自身が過去に関わったキャラクターの収録のみ声優としての活動をされています。
ゲゲゲの鬼太郎の天童夢子についてまとめ!
最も人気を博した3期でヒロインを務めた夢子ちゃんは、3期を盛り上げた立役者として活躍して子供たちに大きな反響を与えました。現在放送中(2018年時点)の6期では、ヒロインを務める犬山まなが、夢子ちゃんとは違った魅力で作品を引き立てています。アニメ放送50周年以上の歴史があり幅広い世代から親しまれてる『ゲゲゲの鬼太郎』、3期と6期お互い負けず劣らずの良作なので、ぜひ家族揃って両作品楽しんでみてください。