カードキャプターさくらのユエ（月）とはどんなキャラ？雪兎との関係や声優も紹介

「カードキャプターさくら」に登場する人気キャラクターのユエ。度々さくらの夢に登場する謎が多い人物でした。そして「カードキャプターさくら クロウカード編」終盤でようやく姿を現します。ユエは「カードキャプターさくら」においてクロウカードを守護する重役を担います。ここでは作中でのユエの活躍や演じた声優、その他登場人物との関係も徹底的に解説していきます。

「カードキャプターさくら」は雑誌「なかよし」で1996年6月号~2000年8月号まで連載されていた人気漫画です。その人気からアニメ化、映画化までされました。小学4年生の木之本桜は明るく運動神経の良い女の子です。ある日のこと、家の書庫で強大な魔術師が創ったカードが封印されていた本を発見します。それはカードを作った魔術師・クロウ・リードの名にちなんでクロウカードと名付けられていました。

しかし本に封印されていた本はすべて外に散布してしまいました。本を守護していたケルベロスは出会ったばかりのさくらにクロウカードを集める仕事・カードキャプターの役割を任せます。さくらは散布したカードを集めるためカードキャプターとしてクロウカード集めに奮闘することになるのです。豪華声優陣にも注目ください。

「カードキャプターさくら」の続編「カードキャプターさくら クリアカード編」も制作されました。クリアカード編では中学生となったさくらが描かれています。クロウカードをさくらカードに変え、クロウ・リードとのいざこざも解消し平和が訪れたと思われた矢先。夢の鍵を手に入れ周囲に巻き起こるクリアカードによる不思議な現象と対峙します。成長した登場人物や新キャラクターとの関係も見どころです。

画像の「ツバサクロニクル」は「カードキャプターさくら」のスピンオフ作品です。パラレルワールドとして本作のキャラクターが登場します。この世界ではさくらはお姫様として登場します。「カードキャプターさくら」では当初さくらは小狼とあまり仲が良いとは言えない関係でしたが、「ツバサクロニクル」では最初から仲良しです。「カードキャプターさくら」とはまた異なった世界観を楽しむことができます。

CLAMPは女性4人からなる漫画家です。画像のような美麗なイラストと独特の世界観に定評があります。連載媒体も様々で幅広い年齢層のファンから支持を得ています。作品は「X」、「魔法騎士レイアース」、「XXXHOLiC」、「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-」、「こばと。」などのファンタジーが多くありますが、「すき。だからすき」といった恋愛ものも手掛けています。

クロウ・カードとは大魔術師クロウ・リードが制作した画像のカードのことです。そして魔力を持つ者でなければこのカードを扱うことはできません。このクロウカードには創作者のクロウ・リードがつけた2人の守護者がいます。1人は初期からさくらをサポートするケルベロス（ケロちゃん）。そしてもう一人がユエです。ケルベロスが太陽を司る守護者に対し、ユエは月を司る守護者です。ユエという名前は中国語で「月」を意味します。

外見的特徴はさくらも「きれい」とこぼすほど美しい容姿。画像のように身体を包み込むほどに大きな翼。左耳にはピアス。地に付くほどのまっすぐ伸びた長い髪。衣装は民族衣装のような形です。夜の闇に映える白を基調とし薄い紫と黄色が指し色として入っています。月の守護者をイメージしたデザインです。声優の声は凛として澄んでいます。

ケルベロス曰く「性格悪い」。クールで表情はあまり変わらないため当初は冷たい印象がありました。しかし主人のさくらを気遣う時や前の主人クロウ・リードを思い出す時などには柔らかい表情を見せることもありました。さらにさくらが危険な目に遭う時は身体を張って助けに入るようになります。物語が進む中、こうした人間的な情も垣間見ることができました。

アニメでユエと雪兎の声を担当されたのは声優で歌手の緒方恵美さんでした。声優業では「新世紀エヴァンゲリオン」碇シンジ役といった少年キャラクターから、「美少女戦士セーラームーン」天王はるか役といった中性的なキャラクター、「魔法騎士レイアース」エメロード姫のような女性キャラクター役もこなす声優さんです。ユエ、月城雪兎役も美男子ぴったりの声優であるとファンの間で話題となりました。

さくらの予知夢に度々登場していたユエ。きちんと姿を現したのは「カードキャプターさくら クロウカード編」終盤の45話からでした。ここではアニメ「カードキャプターさくら」において主にユエが登場する回をまとめました。アニメを見てユエのキャラクターの魅力を見返していきましょう。

ユエはクロウカードを集め終わった後に持ち主の元に現れ、所有者として、さらに自分の主としてふさわしいかどうかを審判します。ユエの登場はさくらがクロウカードをすべて集め終わった後の45話。さらにアニメ「カードキャプターさくら」では原作よりも多くのクロウカードが登場します。そのため原作よりも登場が遅めでした。画像のように気絶していた雪兎は封印を解き、真の姿であるユエへと姿を変えます。

「我、審判者ユエ。最後の審判を執り行う」。 声優は同じく緒方恵美さん。クロウカード編終盤の有名なユエのセリフです。クロウカードは小狼とさくら2人が有していました。ユエは持っているクロウカードで自分を倒すように言います。まずは小狼が審判を受けました。小狼はタイムのカードでユエの足止めを計ります。しかしタイムはユエの支配カードであったため、カードの効能は効かず小狼は惜しくも敗れました。

46話「さくらと最後の審判」。最初に小狼が倒され、次にいよいよさくらの審判となります。さくらとユエが対峙するシーンとしてファンの間でも人気ある名場面でした。ユエは姿は違えどさくらの想い人である雪兎でもあります。さくらは強い攻撃をためらう様子を見せます。クロウカードの所有者が最後の審判に負けると、「この世に災いがおとずれる」と言われています。

その災いの内容はすべての人が自分が一番好きな人の記憶を失うというものでした。さくらはユエに敗北しかけた時に災いがおとずれた世界の断片を目にします。さくらはそれを「とても悲しい世界だった」と言い絶対にユエに勝つことを決意しました。そんな折、今まで傍観していた教師・観月歌帆がさくらに近づきます。歌帆は持っていた月の鈴の力をさくらの封印の杖に与えました。

画像のように封印の杖は星の力を宿す星の杖へと変わります。さくらは新たに強大な力を手にし、風のカードを使用します。風もユエの支配カードでしたが、新たな力を手に入れたさくらには敵わずユエは敗北しました。さくらはユエを傷つけることなく審判に合格。ユエは「さくらを我が主として認める」と宣言し雪兎の姿に戻るのでした。ここからさくらとの絆が深まっていきます。月明かりの元に繰り広げられるバトルが魅力です。

48話のタイトルは「さくらと目覚めた星の鍵」。クロウカード編が終わり、さくらカード編という新たな物語が展開していきます。新しい星の力を手に入れたさくら。自宅にさくら、雪兎、桃矢で帰宅します。その後、桃矢はアルバイトで外出。桃矢が外出したところを見計らってユエは真の姿になります。この回ではユエは飲み食いの必要がないことが判明します。

自分の名前をつけたくまのぬいぐるみを好きな人に贈るとよいと友人から聞いたさくら。早速雪兎へ渡すためのくまのぬいぐるみを作ります。一方小狼はさくらのことが気になって仕方ない様子を見せはじめます。さくらのことを好きなのではないかと思い悩む中、ユエは小狼に助言をしました。小狼が雪兎を好きだったのは本人の魔力に惹かれたためだとユエは言います。力を持つ者は力のある者に惹かれるという性質があるのです。

自分の心と向き合うことで本当に好きな相手が誰だかわかるはずだと小狼に伝え雪兎の姿に戻るのでした。ユエの言葉を聞き、小狼はさくらへの想いを自覚しました。ユエの面倒見のよさと優しさが感じられるシーンです。

さくらはできあがったくまのぬいぐるみを雪兎に贈ろうとしますが、そこで事件が発生します。さくらが雪兎に作ったくまのぬいぐるみが突然巨大化してしまうのです。さらにユエの調子があまりよくないということが次第にわかりはじめる回でもあります。

画像のように大量のひつじのぬいぐるみが降ってくる回です。クロウカードをさくらカードに変えるには多くの魔力を使います。さくらは魔力の使い過ぎによる疲労で連日眠い日が続いていました。一方でユエはケルベロスに自分の身に起こっていることを話します。ユエは外部から魔力を与えられなければ消えてしまうのです。現在の主であるさくらはユエに供給できるほどの魔力を有していないようでした。

ユエとケルベロスからクロウ・リードの思い出話を聞くことができる回です。ユエとケルベロスの微笑ましい掛け合いをみることができます。画像は雪兎の前ではさくらはカードキャプターであることを隠しているため、大慌てで杖を背中に隠しています。

59話は体育の授業でのバスケットボールに悩まされる話です。さくらを思う知世にも注目ください。この回ではユエとクロウ・リードであるエリオルが再会します。ユエがクロウ・リードに切に会いたいと思っていた様子がわかります。

桃矢が雪兎に自分の魔力を渡す回です。桃矢は魔力がなければ雪兎が消えてしまうことを知っており、ユエに自分の魔力を託します。そしてさくらは2人のその会話を聞いていました。自分の力不足を責め、桃矢が雪兎とユエを助けたことを知ったさくら。何かあれば兄のことを必ず守ると誓いを立てるのです。

66話のタイトルは「さくらの一番好きな人」。文化祭を雪兎とまわることになったさくら。その日とうとう雪兎に告白します。しかし、結果は失恋に終わりました。そんな中「星の道」という催し物を見ている時にさくらはクロウ・リードの気配を感じるのでした。文化祭の帰りに公園でさくらは小狼に雪兎にフラれたことを話すのです。

「カードキャプターさくら」の物語もいよいよ終盤。68話「さくらと過去とクロウ・リード」はクロウ・リードと暮らしていた頃のユエとケルベロスを見ることができます。クロウ・リードが自身の寿命を告げ、新たな主を迎えるよう促すとユエは声を荒げて反対します。ユエがクロウ・リードのことをとても慕っていたことがわかる話でした。

69話「さくらと現れたクロウ・リード」ではいよいよクロウ・リードとの最終決戦。ユエとルビー・ムーン、ケルベロスとスピネルの対戦を見ることができます。対等な立場かつ1対1の戦闘は、作中でこれがはじめてとなります。ユエとケルベロスより後に創られたルビー・ムーンとスピネル。やはり戦闘は苦戦しますが、さくらを守るために奮闘する姿は必見です。臨場感あふれる戦闘シーンが好評の回です。

「カードキャプターさくら」最終話になる70話「さくらと本当の想い」。いよいよクロウ・リードとの決戦に終止符が打たれます。前世がクロウ・リードであるエリオル。彼の目的はさくらの魔力を引き上げることにありました。自分がこの世で一番強い魔術師ではいたくないという思いからの行動だったのです。ユエとエリオル（クロウ・リード）の会話でさくらを主としてとても大切に思っていることがわかりました。

前述した通り、ユエはさくらが想いを寄せる雪兎の真の姿です。逆に言えば雪兎はユエの仮の姿ということになります。雪兎が人当りがよく穏やかな人柄に対し、ユエの性格は真逆です。表情はあまり変わらず、感情の起伏もわかりずく、非常にクールです。さらに雪兎が大食いなのに対し、ユエは飲食をしません。まったく正反対の人物のように見えますが桃矢は2人は似ていると言います。

雪兎自信はユエに関する記憶はありませんが、自分が人間ではないということに薄々気づいていました。一方で真の姿であるユエは雪兎の姿時の記憶もすべて持っています。ユエは仮の姿である雪兎のプライバシーも大切にしており、桃矢に人間ではないことを知られたくないという願いにも配慮した行動をとっていました。声優の緒方恵美さんの演じ分けにも必見です。

ここでは「カードキャプターさくら」作中のユエのかっこいいシーンを紹介していきます。「カードキャプターさくら クリアカード編」のユエの活躍も含みます。作中のユエの魅力を画像とともに振り返っていきましょう。

画像はさくらと小狼に対して最終審判を行う前の場面です。ユエが真の姿では初対面となるさくらに近づきあごクイをします。

最終審判を行う時のユエの画像です。夜空を背景に大きな白いツバサを広げて佇む姿が神秘的でした。

画像は「カードキャプターさくら」65話の1シーンになります。主であるさくらを守ることを約束し、桃矢から魔力をもらい受ける時のユエの画像です。エフェクトがユエをさらに美しく見せています。

画像はユエが光の矢を放つシーンです。整った横顔と夜の闇に白い衣装と髪、光る弓矢が幻想的に映り、ファンの間でも人気のある場面です。

アニメでは66話の場面になります。文化祭を雪兎と見て周るさくら。そんな時にクロウの魔力の気配を察知します。さくらの身を守るためユエはすぐに雪兎の姿を解き大きなツバサでさくらを守りました。

画像は「カードキャプターさくら クリアカード編」でのワンシーンです。さくらにどんな些細なことでも報告するよう頼んでいる場面でした。主であるさくらのことを心から大切に思い心配していることが分かります。

ケルベロスは太陽を司る守護者。太陽のケルベロスは自ら輝くことができます。つまり外部から魔力をもらわずに過ごせるのです。対してユエは月。主であるさくらから魔力をもらう必要があります。しかし当時のさくらの魔力はユエに供給できるほどありませんでした。魔力が不足するとその存在も消えてしまうことになります。そのことにいち早く気付いていたのがさくらの兄・木之本桃矢でした。

桃矢は雪兎の友人でもありました。そして雪兎のことをとても大切に思っていたのです。さくらの血縁ということもあり高い魔力を有していた桃矢は月城雪兎が人間ではないことも見抜いていました。作中で桃矢は何度も雪兎に何かを言おうとしていました。内容は人間でないことを知っているという告白だったのです。そんな中、ようやく桃矢は雪兎にそのことを告げるのです。

それを聞いたユエは雪兎の変身を解き桃矢の前に現れます。桃矢は目の前に現れたユエに自分の魔力を分け与えると言います。雪兎が消えてしまうことだけは避けたかったのです。そして桃矢はその魔力ゆえにさくらがカードキャプターとして活躍していたことも知っていたのです。

魔力を失えば桃矢はさくらが危険な目に合っている時も気付くことができなくなります。妹想いの桃矢にとってそれが最も危惧していたことでした。桃矢はユエに雪兎とさくらを守ってほしいと告げ、自身の魔力を明け渡したのです。

美麗でクールで時に不器用な優しさを見せるユエ。声優・緒方恵美さんの声も好評でした。作中での活躍も多く非常に人気のあるキャラクターです。「カードキャプターさくら」のユエの実際の評判はどうなのでしょう。ここではユエに関する評価についてまとめました。

クロウ・リードが生み出したとして高い戦闘能力を見せるユエ。しかしユエは自分の力では輝くことができないという儚い面もあります。そうした性質や外見の美しさも魅力の一つです。

「カードキャプターさくら」ファンの間では雪兎とユエどちらも好きという声が多く聞かれます。正反対に見える2人ですが優しいところなど似ている部分もありました。

ユエは自分を創った前の主人であるクロウ・リードをとても慕っていました。最終回でもそれがわかる描写があります。最終回でのクロウ・リードとユエの会話は切ないものがありました。

ユエが最後の審判を終えさくらを真の主として認めるシーンはファンの間でも非常に人気がある名場面です。

ユエは「カードキャプターさくら」の続編である「カードキャプターさくら クリアカード編」にも登場します。こちらでもユエの活躍をお楽しみいただけます。

長身で美しい容姿と雰囲気を併せ持つユエは「カードキャプターさくら」の中でも人気の高いキャラクターでした。大きなツバサで華麗に空を飛び戦闘を繰り広げるユエの姿も必見です。

ここまで「カードキャプターさくら」のユエの魅力について声優の情報を交え紹介してまいりました。ユエは美麗なだけでなく、主であるさくらや仮の姿である雪兎を思いやる優しさも持ち合わせたキャラクターです。ユエは「カードキャプターさくら」の続編「カードキャプターさくら クリアカード編」にも登場します。続編も担当声優は変わりません。ユエの活躍をぜひご覧ください。