AKIRA・アニメ映画版の評価や感想は?漫画との違いやラストもネタバレ解説

AKIRAのアニメ映画版の感想や評価を解説します!1988年に発表されて以来、日本のアニメ史上に大きな影響を与えたAKIRAのアニメ映画ですが、この作品は30年以上たった今でも高い評価や感想を受けています。そんなAKIRAのアニメ映画版が意外にもゴールデンタイムの地上波では放送されていない理由は何なのか?AKIRAのアニメ映画に対する感想、評価にはどんなものがあるのか?公開後多くの時が経っているにもかかわらず、高い人気のAKIRAアニメ映画版に寄せられる感想や評価について徹底解説します!

AKIRA・アニメ映画版の評価や感想は?漫画との違いやラストもネタバレ解説のイメージ

目次

  1. AKIRAのアニメ映画版の評価や感想を徹底調査!
  2. AKIRAのアニメ映画版とは?
  3. AKIRAのアニメ映画版のあらすじを紹介!
  4. AKIRAのアニメ映画版のラストをネタバレ解説!
  5. AKIRAのアニメ映画版の漫画との違いは?
  6. AKIRAのアニメ映画版の評価や感想を紹介!
  7. AKIRAのアニメ映画版の評価や感想まとめ!

AKIRAのアニメ映画版の評価や感想を徹底調査!

1980年代、漫画史上に残る高い評価を得ることになった作品が登場しました。それが大友克洋さんが描くAKIRA(アキラ)です。AKIRAはそれまでの漫画作品に比べて描写が細かく、絵のレベルが非常に高いことから、たくさんの人達から高い評価や感想が寄せられました。

そんな中、大友克洋さんは1988年にAKIRAのアニメ映画を監督することになります。アニメ映画版AKIRAは公開されると日本のみか世界的に広がっていき、高い評価を得ることになりました。

21世紀に入った現代でもアニメ映画AKIRAの評価は揺るがず、様々な感想が出てきています。そこで、ここではAKIRAアニメ映画版の感想や評価を徹底解説していきます。アニメ映画版AKIRAに興味のある方はこの記事の解説をどうぞ最後までご覧ください!

アキラ

AKIRAのアニメ映画版とは?

大友克洋さんが監督したAKIRAのアニメ映画は1988年(昭和63年)、日本で発表されました。AKIRAのアニメ映画が公開された当時はまだ原作漫画が終了していない状態だったので、大友さんはアニメ映画用に絵コンテを新たに描き下ろすことになりました。

この絵コンテを核にして、原作コミックで3巻ほどの内容をアニメ映画に収めます。AKIRAのコミック3巻分というと、鉄雄が暴挙と化し、アキラが蘇り、ネオ東京が壊滅するあたりまでの内容です。またAKIRAのアニメ映画版のみのラストが用意されていました。アニメ映画版で描かれたラスト部分は原作漫画の終盤にも共通するような要素があると解説されているものもありました。

AKIRAアニメ映画を監督した大友克洋

AKIRAアニメ映画版を監督したのが、漫画家でもある大友克洋(おおともかつひろ)さんです。大友さんは1954年4月14日に宮城県で生まれています。地元の高校を卒業した大友さんは1973年には「漫画アクション」という雑誌で漫画家としてデビューを飾りました。

大友さんの代表作には「童夢」や「AKIRA」があり、これまでにない漫画作品として高い評価を得ました。原作漫画AKIRAは細かく絵が描き込まれており、凝った遠近法も用いられて独特な世界観が出されていました。そんな原作漫画の世界観をAKIRAのアニメ映画版は引き継いでいます。

ThumbAKIRAの金田のバイクがかっこいい!登場シーンやレプリカ画像・映像も紹介 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

AKIRAのアニメ映画版のあらすじを紹介!

ここではアニメ映画版AKIRAのあらすじをネタバレで解説していきます。アニメ映画版は原作漫画3巻分までをベースにしているので、AKIRAの漫画版を知っている方なら大体の物語の流れは分かるかもしれません。

復興したネオ東京!

青年向けのSF漫画であるAKIRAアニメ映画版の舞台は東京です。しかしAKIRAの世界ではかつて第三次世界大戦が起きており、東京は壊滅することになります。しかし2019年になると東京は復活してネオ東京と呼ばれることになりました。

さらに半年後には東京オリンピックが開催されることになっています。偶然かどうかは分かりませんが、AKIRAは2020年に日本でオリンピックが開催されることを予見しているという解説も多々あります。そんな舞台の中、AKIRAのアニメ映画冒頭で金田と鉄雄はバイクに乗って高速道路を走っていました。

AKIRAのアニメ映画に登場するアキラとは?

AKIRAのアニメ映画版でタイトルにもなっているアキラとは、この作品の中心人物的少年で、28号と解説されることもあります。アキラ少年は1982年に目覚めるのですが、彼は驚異的な能力を発揮して東京をメチャクチャにしてしまいました。このため軍に捕らえられたアキラは地下に連れていかれて冷凍保存されてしまったのです。

突如奇妙な子供現る!

AKIRAアニメ映画のネタバレで、金田達がバイクで走っていると、いきなり謎の奇妙な子供が登場したので、鉄雄はバイクで転んでしまいました。突然の事態にケガを負った鉄雄ですが、今度は軍用ヘリまでが登場します。

突如現れた奇妙な子供は26号と解説され、名前はタカシでした。軍用ヘリは鉄雄とタカシを連れて飛び立っていきました。

ゲリラの少女ケイと出会う金田

次の日、金田はゲリラ活動をする少女のケイと会いました。ケイはアキラを探しているという事を金田に言います。その後ケイは金田のガールフレンドとなります。一方鉄雄はラボという場所にいたのですが、ここで不思議な能力が解放され始めることになります。

暴走族を返り討ちにする鉄雄

不思議な力を得た鉄雄は夜の街に繰り出すと、暴走族に絡まれてしまいました。金田達は鉄雄を救出に入ろうとするのですが、鉄雄は暴走族を逆に返り討ちにしていました。

暴走族を痛めつける鉄雄に対して、金田は止めに入るのですが、鉄雄は「命令するな!」と拒否します。この時、鉄雄から発されたのは何らかのエネルギーでした。

さらに鉄雄は「アキラ!」と絶叫を始めました。この光景に金田達は唖然として、何が起こっているのか分かりませんでした。この時、鉄雄には何らかのパワーが覚醒していたのです。

AKIRAの主人公金田正太郎

AKIRAのアニメ映画版で主人公の金田正太郎は、運動神経の高い青年です。金田は運動能力が高いことから大佐からも一目置かれる人物でした。金田はケイを助けると、その縁で反政府ゲリラ達と接するようになりました。金田はケイとの出会いで人間関係にも変化が起こったのです。

金田と鉄雄は昔からの仲良しだったので、鉄雄が暴挙と化した時にはさすがの金田も驚きました。金田は一時は鉄雄を銃で撃とうとさえしました。しかし金田は暴走しているとはいえ幼馴染を銃で殺すことは出来ず、やがて鉄雄と共にAKIRAの不思議な力に飲み込まれていきます。

Thumb「AKIRA(アキラ)」漫画が東京五輪を予言?結末ネタバレ注意! | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

AKIRAのアニメ映画版のラストをネタバレ解説!

ここではAKIRAのアニメ映画版のラストをネタバレで解説していきます。AKIRAのアニメ映画版はラスト部分が劇場版のみの展開となっており、意味深な終わり方をするので色々な評価や感想が寄せられています。

AKIRAアニメ映画版のラストのメッセージとは?

AKIRAという作品は、地震やテロ、東京開催のオリンピック、人災や安保法など色々な要素が込められているからこそ、そのメッセージが気になる作品です。果たして大友克洋さんはAKIRAアニメ映画版のラストにどのようなメッセージを残したのでしょうか?

ここで考えられるのが、「0」や「無」という概念です。AKIRAのアニメ映画ではプラスとマイナスの要素が組み合ってゼロに戻ったという解説があります。以下よりAKIRAのアニメ映画版ラストの解説をする中で、ラスト部分に込められた意味を考察について解説していきます。

AKIRAのアニメ映画版のラストをネタバレ!

AKIRAのアニメ映画版で、ミヤコ教の教祖であるミヤコや超能力を扱うマサル達は鉄雄が成長するのを心待ちにしていました。ミヤコ達は鉄雄やAKIRAの不思議なパワーを封印したいと思っていたのです。そこで鉄雄とAKIRAとを対決させる作戦まで考えていました。

しかし強大なパワーを得てしまった鉄雄の体は、飽き足らずに更なる力を求めて暴れます。そんな時、宇宙衛星SOLはビーム砲を落とすのですが、鉄雄はこれを身に取り入れてしまいます。ビーム砲を取り入れた鉄雄はさらなる能力の発揮を遂げて、ビッグバンを起こすことになりました。

ここでAKIRAが目覚めると、マサル・キヨコと一緒に鉄雄を抑えるための手を打ちます。それはAKIRA側もビッグバンを起こすことでした。AKIRAの作戦は成功し、鉄雄を抑えることが出来ました。しかし鉄雄を収縮したAKIRAは自分自身が無になってしまったのです。鉄雄を収縮した末に自らが無に帰ったAKIRAの存在が、プラスマイナスゼロの概念に繋がっているのかもしれません。

AKIRAが鉄雄を収縮して無に帰った時、ネオ東京はかつてのように壊滅していました。金田やケイ達は崩壊した東京に現れると独立国を打ち立てることになります。「大東京帝国AKIRA」が新しい東京の名前になったのです。ここで金田とケイはバイクに乗って走り去ります。金田とケイがバイクで走り去っている途中、鉄雄達の幻影が現れました。こうしてAKIRAは終了します。

AKIRAのラスト8ページに意外な展開が!

AKIRAの原作コミックのラスト8ページには意味深な演出があると言われています。以下よりAKIRAのラスト8ページに起こる状況を解説していきます。AKIRA原作漫画で最後の8ページで描かれるのは、金田やケイがバイクで走り始めるシーンです。7ページ目では広がるビル群が倒れそうになる描写がされています。

そして6ページに入ると山形の幻影が登場しました。5ページ目では鉄雄の幻影までが登場しています。4ページに入ると、倒れかけそうになっていたビルに注目が集まり、2~3ページ目の見開きへと繋がります。そして2~3ページの見開きでは壊れていたと思われたビルが元に戻っているかのような描写がされています。

AKIRAの世界の中で時間が逆戻りしたような感覚にもさせられる状況で物語はラストを迎えているのです。AKIRA原作漫画ラスト8ページの感想としては、ビルが今から倒壊してみんな死んでいく予兆というコメントもありました。しかし中には金田達の尽力で崩壊した東京がこれから立て直される事になるという解説も存在します。

東京再建の意見には伏線となる裏付けもありました。AKIRAの原作コミックの5巻、400ページに意味深なおばさんのセリフがあるのです。おばさんはケイに対して、死なないように忠告しました。

今後はケイ達の時代が来るのだから、ちゃんと生きて子孫を残すようにおばさんは伝えていたのです。AKIRAで語られたおばさんの言葉が伏線であれば、今後金田達が東京を元通りにすることは十分に考えられるでしょう。

AKIRAや鉄雄の能力が意味するものとは?

AKIRAのアニメ映画版でもラストでは東京が壊滅状態になりました。ここから予想できるメッセージとしては、壊れた町が新しい世代の人間達によって復興するという意味が考えられます。新たな街を作るのは新しい時代を背負う自分たちであり、自らの事は自らが守り、必要があれば戦うというメッセージだという意見がありました。これはAKIRAの伏線で描かれたおばさんのメッセージとも繋がります。

またAKIRAの中で使われた鉄雄やAKIRAの途方もないパワーは何なのかという疑問もあります。鉄雄やAKIRAのパワーにさえ、作品としてのメッセージがあると考えられるのです。これは人間によってコントロールすることのできない力として、「核」を象徴しているという意見がありました。

他にも津波や地震といった災害を象徴しているのかもしれません。核や災害といった出来事はいつ起こるかわからず、いざとなれば危険がわが身に迫ってくるかもしれません。そんな時に自分の身は自分でも守ろう、自分達の力で街を再建していこうというメッセージが、AKIRAのアニメ映画版ラストにはあるのではという感想が存在します。

AKIRAのアニメ映画版の漫画との違いは?

ここではAKIRAの原作コミックとアニメ映画版とで異なる部分について解説していきます。AKIRAに出てくる登場人物はほとんど同じですが、キャラ同士の関係性や設定、ストーリーに若干の違いがあります。またキャラによっては大きな違いがあり、ラストの展開も異なっています。

映画には登場しないキャラがいる!

AKIRAの原作コミックとアニメ映画版の違いとして、映画版に登場しないキャラクターがいることが挙げられます。AKIRA原作漫画では大切な役柄のキャラクターがアニメ映画版では出てこないことから、ストーリーがスマートにまとまっています。一方AKIRAの原作ではアニメ映画では出てこないキャラが登場する分物語も厚みを増して展開していきます。

原作漫画に比べるとAKIRAのアニメ映画版は物語がコンパクトなので、この作品をサクッと楽しみたい方には向いているかもしれません。ミヤコ教に属する何人かはAKIRAのアニメ映画版で登場しません。また原作コミックでは大切な役にあるミヤコ教の教祖ミヤコですが、アニメ映画ではその他大勢の一人にすぎず、登場はしても簡単に死んでしまいます。

AKIRA原作コミックの金田達は薬物乱用者だった?

AKIRA原作コミックとアニメ映画版の違いとして、原作で登場する金田達は習慣的に薬物を使用しているキャラクターだという点があります。そして鉄雄までが興奮剤などの薬物を使用するようになってしまうのです。さすがにドラッグの使用に関しては重い問題なので、漫画と映画版の大きな違いと言えます。

原作コミック版のAKIRAは復活していた!

AKIRA原作コミックとアニメ映画版の違いとして、映画版ではAKIRAの体は切断されてばらされてしまいました。そんなAKIRAの遺体はホルマリンにつけられていたのですが、漫画版では状況が違います。原作コミックのAKIRAは完全復活を果たしていたのです。

原作でAKIRAは冷凍保存されていたことから、無事に復活できたのですがノーマルな状態に戻れたわけではありませんでした。あくまでAKIRAは半分目覚めているような状態で、いつ暴挙と化すかは分からない状況です。そんなAKIRAは周りの人間から翻弄されるようなところもありました。

AKIRA原作コミックではネオ東京崩壊後に大東京帝国が作られる

AKIRAの原作コミックではラストで東京が壊滅してしまうのですが、その後鉄雄がやってきて大東京帝国を宣言する点がアニメ映画版とは異なります。大東京帝国建国後はまるで王族のような雰囲気で椅子に座るシーンもあります。東京の崩壊と再建というテーマが見え隠れするエピソードです。

アニメ映画版に登場するカオリは、漫画では鉄雄の侍女

AKIRAのアニメ映画版で鉄雄のガールフレンドとして活躍したカオリは、原作では鉄雄の侍女の立場にあります。隊長は少女達をたくさん連れてくるのですが、彼女達に危険な量の薬物を投与します。こうして弱った少女たちに鉄雄は淫らな行為をすることになるのです。

しかし少女達の中で一人だけ薬物を飲まず家族の元に持ち帰ろうとした者がいました。それがカオリでした。カオリはやがて鉄雄の侍女となるのですが、鉄雄にとってカオリの存在は大きなものになっていきます。鉄雄は自らの侍女なしではいられないような存在になっていくのです。

カオリ漬けになる鉄雄ですから、漫画版でカオリが亡くなる場面では相当なショックを受けています。またAKIRAアニメ映画版では、少女達を連れてきた隊長は登場しません。アニメ映画版でカオリは鉄雄の事を「鉄雄君」と呼びますが、漫画版では「鉄雄様」と呼んでいました。

クラウンとの関係性の違い

AKIRAのアニメ映画版と原作漫画との違いとして、クラウンとの関係性があります。アニメ映画版では最初から金田達はクラウンと戦っています。しかし、原作漫画ではクラウンのリーダーに当たるジョーカーと金田達は組む事になりました。

こうして金田やジョーカー達は鉄雄に立ち向かっていくこと事になります。ちなみにAKIRAのアニメ映画版でジョーカーは金田とタイマンの戦いに入り、見事に負けてしまいました。

AKIRA原作漫画ではアメリカの特殊部隊が登場

AKIRAの原作漫画とアニメ映画の違いとして、漫画版ではアメリカの特殊部隊が登場することが挙げられます。アメリカの部隊は鉄雄やAKIRAに匹敵する存在として表れるのです。

AKIRAのアニメ映画版の評価や感想を紹介!

ここからはAKIRAのアニメ映画版の評価や感想について解説していきます。AKIRAのアニメ映画が1988年に公開されて多くの月日が経ちましたが、この作品に対する高い評価や感想には変わりがありません。果たしてAKIRAのアニメ映画にはどのような感想が寄せられているのでしょうか?

世界観が良い!

AKIRAのアニメ映画版の感想として多いのが、世界観が魅力的という事でした。AKIRAの世界観はカップヌードルのFREEDOMのCMで使われるだけあって、その影響力や社会への浸透度が大きいことがうかがわれます。他にもAKIRAのメカニックな世界観に対しても評価が挙がっています。

AKIRAに登場するバイクにしても独特なデザインで、メカニックなものが好きな人には響く部分があるのかもしれません。AKIRAは30年も前に作られた作品ですが、ここに登場するバイクは現代の目線で見ても斬新さを感じるという感想もありました。

AKIRAはアニメ映画版も素晴らしいですが、原作漫画版の世界観も気にいってる方は多くいます。特に漫画版は細密に描き込まれた絵が独特な世界観を醸し出しています。AKIRAの原作漫画が持つキャラの心理描写や熱烈なメッセージは時代を超えて人に響く世界観を形成しています。

他にはAKIRAの作者大友克洋さんは漫画家として漫画業界に大きな革新をもたらしました。大友克洋以前と以後という言い方が出てくるほど、大友さんの描く緻密な絵の世界観は突出しています。AKIRAは今でも全然通用するくらい面白く、その世界観や物語、メカデザインも含めて最高に良いという、大絶賛の感想も存在します。

他にはAKIRAのアニメ映画版の魅力として、作中で使われた音楽や効果音が世界観を盛り上げていたという感想がありました。原作漫画とは幾分内容が異なりますが、アニメ映画作品として納得の出来で、現代の若者にも見て欲しいという感想までありました。

絵が素晴らしい!

AKIRAの魅力として挙がるのが絵の素晴らしさです。AKIRAのアニメ映画版の絵の感想として、予想外にシンプルな絵柄に驚いたという意見がありました。AKIRAの劇場版が公開された当時、アニメの世界では手の込んだ絵が多く使われていた時期でした。複雑な絵柄がアニメで流行っていた時代だったのです。

原作漫画のAKIRAにしても細かい描き込みが目立つ作風なので、アニメ映画版が意外にも簡素な絵柄だったことが新鮮で良かったという感想があります。他には大友克洋さんの描く絵の構図や画力の高さが高い評価として挙げられていました。

AKIRAは物語も面白いですが、緻密で正確な絵柄も人気の要因となっています。他にはAKIRAで描かれる絵の赤の使い方が上手いという感想もありました。

AKIRAに登場するキャラクターやメカなどには赤が多く使われていますが、これが視聴者の目に印象深く残っているようです。AKIRAを描かれた大友克洋さんの絵の素晴らしさに惹かれて画集を購入した人も多いようです。

近代アニメ作品の金字塔的存在

AKIRAのアニメ映画版は近代アニメ作品の金字塔的作品だという評価がありました。AKIRAの作者大友克洋さんは、1980年代に日本の漫画を革新した存在だとも言われています。大友さんが現れる以前の漫画は劇画か、デフォルメされた漫画かに分かれていました。

リアルな感のある劇画ですが、現代の漫画と比べるとやや古い印象がぬぐえませんでした。またデフォルメされた漫画の絵は記号化されていきました。そんな中に現れた大友克洋さんの作風は漫画業界を変えてしまいます。

大友さんはデフォルメされた人物、背景の絵、メカなどを細部まで詳細に描くことで、作品にリアリティをもたらしました。例えば髪の毛を一本ずつ描いてみたり、年取った人の皺をリアルに描いたり、バイクなどの内部のメカ部分まで描き込んだりしました。

この大友さんの描き方の背景にはアメリカンコミックやバンドデシネなどの影響が存在します。AKIRAの衝撃は相当大きくて、その後の漫画やアニメ作品などに大きな影響を与えており、AKIRAなくしてこれら作品はありえないという感想までありました。

AKIRAアニメ映画版のその他感想や評価

AKIRAのその他の感想として、キャラクターの動きが活発で、アニメが丁寧に作られているという評価がありました。AKIRAのアニメ映画が公開されていた当時は相当反響があったようで、平日でもそれなりのお客さんが映画館に入っていたようです。

アニメ映画版AKIRAで鉄雄が自分の王国を作り、ハーレム状態を築いている様子がうらやましいという感想もありました。またアニメ映画版で流れる和風とも洋風ともとれる音楽が新感覚で、作品に独特な空気感を出していたという感想もあります。マイナスの感想としては、AKIRAに出てくる女性キャラクターが可愛くないという意見がありました。女性キャラクターを可愛く描いてほしい需要があるようです。

AKIRA映画版が地上波で放送されない理由と感想

日本のアニメ史上でも名高いアニメ映画AKIRAですが、ゴールデンタイムの地上波では全く放送されないという状況があります。ジブリ作品はたくさん放送されるにも関わらず、傑作のAKIRAが放送されない理由について、感想も含めて解説していきます。

不良達に魅力がある!

AKIRAが地上波で放送されづらい理由として、不良達の存在が魅力的だという事が挙げられます。不良自体がAKIRAの主人公という事もあり、視聴者が不良に憧れてしまう可能性があると考えられます。例えば金田はバイクを改造しており、道路でも決められたスピードを越えて走っており、不良っぽい存在に見えてきます。

しかも金田はヘルメットをかぶらないでバイクに乗っているのです。他にも不良グループともめ事を起こしたり、ドラッグを使ったりと、AKIRAは地上波で中々放送しづらい作品となっています。しかしAKIRAの肯定側の感想としては、金田達はただ単に乱暴なだけで不良ではないという意見もあります。

しかし主人公の金田自身が自分達の事を「健康優良不良」だと言っているので、難しいところです。しかしジブリ作品の主要キャラにも盗人や泥棒などもいるので、不良だからダメという意見は疑問と感じる感想がありました。

残酷めな演出が多い!

AKIRAアニメ映画版は残酷でグロいシーンが多いことも地上波で放送されにくい理由として言われています。とりわけ鉄雄が特殊な力に目覚めた後は、グロいシーンが多発します。例えば人間がつぶされて内臓があふれ出たり、鉄雄の肉だるまシーンも強烈でした。

カオリが亡くなるときのシーンで、カオリの痛みが鉄雄の中に入っていくというセリフがあり、グロい演出がなされます。しかし人間がつぶれるなどの演出であれば、ジブリ作品でも使われているので、これだけが全てではないでしょう。

胸チラシーンがある!

AKIRAのアニメ映画ではカオリがワルの連中に服をはぎ取られるシーンがあり、ここで胸チラシーンがあります。ここも地上波放送で嫌がられる理由だと考察できます。胸チラシーン後には顔にパンチのシーンもあることから、暴力的だという感想もありました。

ナンバーズのメンバーが怖い!

AKIRAのアニメ映画版に出てくるナンバーズのメンバーが怖いという意見もあります。ナンバーズにはマサルやキヨコ、タカシがいて、特にキヨコの「夢を見たの」というシーンは幼い視聴者には強烈すぎるという感想もあります。またタカシが謎の乗り物に乗っている姿がユニークだとする感想もありました。タカシやキヨコ、マサル達は確かにミイラのような顔にも見えるので、視聴者からしたら怖く映るかもしれません。

子供達にする仕打ちがひどい!

AKIRAのアニメ映画版で決定的に重いのが子供達を虐待するような演出があるところです。超能力の素質を持つ子供達が連れてこられるのですが、色々な実験道具にされてしまいます。子供達が妙な薬を飲むことになったり、あまり地上波では放送しづらい展開が映されます。

その子供たちはタカシやキヨコのような姿になってしまうので、視聴者には非道な展開に見えてしまうのかもしれません。これらの演出は見方を変えれば、人権を侵害することや幼児虐待とも取れてしまうでしょう。ここまでの演出はジブリ作品でもしていないことから、AKIRAが地上波で放送されづらい要因になっていると考えられます。

裏の組織と繋がりがあるかもしれない説

AKIRAという作品は未来を予見していたのではないかと言われています。なぜならAKIRAの舞台は2019年の東京であり、まもなく東京オリンピックが始まるという展開があるからです。AKIRAは1980年代に作られた作品なのに、なぜか2020年に東京でオリンピックが開かれることを知っていたような感じを受けます。

他にもAKIRAではドラッグの流行や、失業者が多くなることまで予見していました。噂によれば、原子力発電所と街の壊滅についてもメッセージとしてAKIRAで取り上げられているといいます。不思議な偶然が多いことから、作者の大友克洋さんが未来に起こることを誰かから聞いていて、それを作品に込めたという意見も存在します。

ひょっとしたら現時点で私たちが気付いていないメッセージもあるかもしれません。AKIRAを観る人に気がつかれたらいけないようなメッセージがあることから、地上波放送を禁止されているとする感想もありました。根拠のない仮説ですが、不思議な偶然の一致がAKIRAのアニメ映画版にあることは確かです。

最後の終わり方が分かりづらい

AKIRAのアニメ映画版の最後の終わり方が理解しづらいという感想もありました。ラストの展開としては暴挙と化した鉄雄を抑える必要があり、AKIRAが覚醒します。そして鉄雄は光に吸い込まれるという展開になり、後を追った金田までが光に吸収されました。

金田を救い出そうと考えたタカシ、キヨコ、マサルも共に光に吸収され、金田を救出できましたが子供達は光の中に囚われてしまいました。東京を壊滅させた光は段々小さくなっていき、金田の手の内に収まってきます。そのまま映像は宇宙や不思議な模様の絵になっていき、子供のような声でセリフがつぶやかれます。鉄雄と名乗る人物の声で「もう、はじまっているからね…」と話されるのです。

最後はラッセララッセラという謎の言葉が出てきて終幕を迎えます。AKIRAのアニメ映画ラスト部分を観た人は、どういう意味なのか分かりづらいかもしれません。しかしその分、何か意味深なメッセージが隠されているようにも感じます。

ThumbAKIRAのあらすじを解説!ストーリー・感想などネタバレ考察 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

AKIRAのアニメ映画版の評価や感想まとめ!

AKIRAのアニメ映画版の感想を解説してきましたが、評価にも色々なものがありました。中でも多かったのが世界観と緻密に描き込まれた絵の魅力です。AKIRAの世界観は近未来型のSF作品で、退廃的な印象もありますが、作品に込められたメッセージ性にも注目が集まっています。

またAKIRA原作漫画で細かく描写された絵柄は漫画界の流れにも影響を与え、それがアニメ映画の中でも生かされています。AKIRAの感想や評価を知って今後もAKIRAのアニメ映画を楽しんでいきましょう!

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ