2018年09月11日公開
2018年09月11日更新
AKIRAの金田のバイクがかっこいい!登場シーンやレプリカ画像・映像も紹介
「AKIRA」とは1988年公開のアニメ映画。「ジャパニメーション」の金字塔とも呼ばれる伝説の作品で世界に衝撃を与え、今尚根強いファンが多い。原作・脚本・監督は大友克洋で彼の名を一躍世界に広めた。日本の首都東京は新型爆弾投下により一部が廃墟と化した。暴走族でバイク少年の金田は友人だった鉄雄がサイキックとして覚醒し、別人のようになっていく様に遭遇する。謎の存在AKIRAを巡る戦いは容赦無く金田たちを巻き込んでいく。金田の愛車であるバイクのデザインも高く評価された。日本アニメ映画の秀作。
目次
AKIRAのあらすじを解説!ストーリーと感想もネタバレ考察!
今回は日本アニメ映画の金字塔として海外でも非常に評価の高い「AKIRA」についてあらすじをネタバレを含めて徹底解説し、その斬新なデザインでファンを虜にした主人公金田正太郎のバイクについて数多くのレプリカが作られた経緯などについても考察します。どうか最後までおつきあいください。
AKIRAとは?
元々は大友克洋の漫画作品であり「週刊ヤングマガジン」に連載された作品です。日本で発売された単行本は全6巻。アニメ映画については原作が連載中にもかかわらず、原作者の大友克洋自身が監督・脚本し映画用に書き直したシナリオで単行本3巻までの内容を纏めて公開されました。
製作の経緯や漫画原作者と劇場映画の監督・脚本が同一で、原作と異なる展開での劇場版の結末など、先に公開されて大好評となっていた宮崎駿の「風の谷のナウシカ」(1984年公開)との類似性がみられます。
大友克洋
大友克洋は漫画家・映画監督など様々な顔を持つクリエイターです。元々の本業は漫画家で「童夢」で高い評価を得ました。劇場映画への参加は1983年公開の「幻魔大戦」からです。このときはキャラクターデザインとして参加しています。
その後、「ロボットカーニバル」「迷宮物語」といったオムニバス形式の映画で押井守監督らと共に監督経験を積んだ大友克洋は長編監督作となる「AKIRA」の公開後、原作漫画の執筆を行う傍ら、様々な作品製作に関わっています。AKIRAの完結後は本業をアニメ映画製作にシフトさせていきました。
劇場版AKIRAについて
既にカルト的な人気作となっていたAKIRAを1988年に劇場公開した作品です。前述した通り原作完結前で脚本を大友克洋が劇場版独自に書き直ししました。
映画製作費に当時の日本映画としては破格の10億円をかけ、70mmプリント・総セル画枚数約15万枚を使用・アフレコではなくプレスコを採用して、会話のアニメートも出来るだけ自然に見えるように作画するなど、バブル期ならではの贅沢な制作体制を取りました。
現実とのリンク
劇中内で2020年東京オリンピックが開催予定です。30年前の作品であり全くの偶然ですが、奇しくも本当になってしまい、AKIRAファンを驚愕させました。
AKIRAの登場人物を紹介!
金田正太郎は本編の主人公で自称「健康優良不良少年」。ずば抜けた運動神経の持ち主であり煮ても焼いても食えない悪ガキ。盗品の改造バイクを駆り、日々を無目的な暴走行為に費やしています。暴走族チームのリーダー格で仲間からの人望も厚く。ケイを助けた事で、反政府ゲリラとも関わるようになります。鉄雄とは同じ施設で育った幼馴染で親友でしたが、己を見失った鉄雄を殺してでも止めようと奮闘します。
金田正太郎というのは横山光輝原作の漫画・アニメ「鉄人28号」の主人公と同姓同名。超能力者たちがそれぞれ25号、26号、27号というコードネームを持ち、AKIRAが28号であることや、大佐の名字が敷島なのも「鉄人28号」へのオマージュなのです。
島鉄雄は金田たちの暴走チームの一員。金田のバイクに憧れていますが到底扱える代物ではありません。26号ことタカシと衝突事故を起こしたのが切っ掛けで超能力に目覚めることになり、内に秘めていた劣等感が原動力となってAKIRAと同等の力を発揮出来るようになるのでした。しかし、急速に肥大し過ぎた力が彼を暴走させてしまい、最愛のカオリを殺めてしまいます。
ケイは反政府ゲリラの一員。タカシの暴走事故に巻き込まれ、警察に身柄を拘束されますがナンパ目的の金田の機転で助けられます。その後、爆弾テロを起こした後、グループ逃走の殿となっていたところを金田に助けられますが、逆に金田を助けようとして初めてその手で人を殺めてしまいます。超能力者たちの依り代となって鉄雄と戦いますが敗北。金田と甲斐に助けられ脱出しました。
カオリは鉄雄のガールフレンド。鉄雄は彼女を連れて逃げようとしますがクラウンのメンバーに発見され、胸を露わにされた上に顔の形が変わる程殴られます。その後、鉄雄の暴走に巻き込まれて圧死という正に悲劇の少女です。
山形は金田たちの暴走チームのサブリーダー。職業訓練校ではヤジ将軍。その身を案じていた鉄雄に殺されてしまいます。
甲斐は金田たちの暴走グループのメンバーです。他のメンバーたちと違いなかなか洒落た服装をしているのが特徴です。ラストまで生き残り金田の戦いをサポートし続けます。原作漫画でも最後まで生き残ります。
敷島大佐は軍の高官で超能力者達の監視役です。タカシの逃走現場で鉄雄を発見して拘束しています。東京壊滅の元凶となったAKIRAを憎んでおり、ネオ東京を守るために奮闘する正義感の強い軍人です。
ドクターはナンバーズと呼ばれる超能力実験体の責任者です。大西さんと言いますが作中でもエンドロールでも一貫してドクターとされます。鉄雄の暴走についてデータ収集に夢中になりすぎて観測車ごと圧死します。マッドサイエンティストというのはこうした手合いを指すのでしょうか?
竜こと竜作は反政府ゲリラのリーダーです。ケイからとても信頼されています。スポンサーの根津からの指示を受けて破壊工作を行っています。タカシを逃がしたのも竜作の部下の仕業でした。
実験体と称される超能力者たち
キヨコは通称25号と呼ばれ、未来予知や幻覚発生、テレポートの能力を持つ少女です。キヨコはネオ東京の崩壊と多数の死傷者が出るという未来を予知しています。
タカシは通称26号と呼ばれます。彼の逃走を幇助した人物が死亡し、タカシが爆破を起こした後に高速道路上にテレポートして鉄雄と衝突したことが物語の発端となります
マサルは通称27号とよばれます。大人びた服装を好み、軍に協力的でその力を貸しています。タカシの回収にも一役買いました。しかし、タカシやキヨコ…そしてアキラとは強い絆で結ばれています。
AKIRAのあらすじをネタバレ解説!
映画「AKIRA」のあらすじをネタバレ解説します。前段で説明した通り、原作漫画と劇場版では設定が大幅に異なる場合もあります。あらすじと平行してなるべく沢山の画像でシーンを再現して、作品をご紹介させて頂きます。
1988年
発端は1988年に東京に新型爆弾が投下されて首都が壊滅状態になったことによります。しかし、オープニングでも明らかな通り爆弾が投下された形跡はなく、巨大な力の炸裂が東京を破壊したのでした。
第三次世界大戦が勃発して有耶無耶になり、31年後に堀のように広がった湾に囲まれたネオ東京として復興したのでした。
そして、2019年
政府と反政府ゲリラの対立が先鋭化し、1970年代のような闘争の時代に突入していたネオ東京。
政治とは無関係な金田たちのグループは対立する暴走集団クラウンといざこざを起こして路上で暴れ回っていました。
そんなとき老人のような少年を伴った男が渋滞車両やデモ隊に隠れるようにして逃走していました。
爆発と消失、そして…
男は警官隊に射殺されます。そのことで少年が叫び声を上げると周囲のビルが破壊されて爆発する大惨事となるのでした。ケイが見守る中、少年は姿を消します。
出典: http://amass.jp
一方、金田たちの暴走行為も終わりに近付いていたとき鉄雄は突如出現した少年を轢きそうになり、謎の力で吹き飛ばされます。
金田たちが鉄雄を心配して近付くと老人のような少年は別の少年に連れ去られ、金田たちはアーミィに拘束され、鉄雄も連れ去られるのでした。
ケイとの出会い
警官隊に引き渡された金田たちは見え透いた嘘でその場を凌いで釈放され、拘束された活動家たちの中にケイを見つけた金田は彼女も仲間の一人だと嘘をついて逃がします。
しかしケイは見え透いた下心を覗かせる金田に名乗ることもなく雑踏に姿を消すのでした。
唾棄すべき日常への回帰
鉄雄は敷島大佐に能力を見出されて病院で保護されていました。一方、金田たちは職業訓練学校で校長の呼び出しを受け体罰を受けます。
皆、連れ去られたままの鉄雄の身が心配でした。鉄雄のガールフレンド、カオリも彼の身を心配します。
鉄雄脱走
軍の病院に隔離されていた鉄雄はそこから脱走し、寮生活をしているカオリのもとへ行きます。
何処かへ逃げようという鉄雄はカオリを連れ、学校に立ち寄って金田のバイクを盗み出して走り去ります。
しかし、鉄雄はバイクを扱いきれずクラウンのメンバーに発見されて、カオリは辱めを受けて殴られ、金田のバイクは燃やされようとしていました。金田たちも慌てて駆けつけます。
鉄雄の異変
金田たちの救援で鉄雄とカオリは助けられますが、鉄雄はカオリを殴った相手を殺そうとし、助けた金田たちへの劣等感を強くします。
そんな中、頭の中に響く何者かの声に鉄雄は昏倒します。軍は鉄雄を監視しており、鉄雄はまたしても軍の回収部隊によって金田たちの前から連れ去られるのでした。
テロ
バイクを取り上げられてふて腐れた金田たちは夜の街でたむろします。その時、爆音と共に街が爆破され、治安部隊と反政府ゲリラの銃撃戦が始まります。
逃げるゲリラの中にケイを見つけた金田は後を追います。治安部隊に追われるケイを見つけた金田は銃撃されそうなケイを助けますが、金田が撃たれそうになりケイは引き金をひいてしまうのでした。
鉄雄の悪夢とキヨコの予言
鉄雄は幼少期に施設に預けられ、金田と共に育った過去を思い出していました。しかし、突然ビルが崩壊し、自分の体が崩れていきます。金田に助けを求めるのですが・・・。
鉄雄は荒い息と共に目覚めます。それらは夢でした。一方その頃、25号ことキヨコが未来予知の内容を語っていました。
ネオ東京が破壊されて大勢の人間が死ぬ。予言を聞かされた大佐は深刻な危機が迫っていることを痛感します。
「あの子を行かせてはダメ」。どういうことだと大佐に問われたドクターは慌てて計器を確認しますが異常は見当たりません。キヨコの未来予知が発現したとドクターは確信します。
地下施設
大佐とドクターは地下施設へと向かいます。キヨコの予言が指すあの子がかつて東京を消滅させた28号ではないかと疑ったためです。
しかし、冷凍隔離された28号ことアキラに今の所なんの変化の予兆も見て取れませんでした。
鉄雄奪還作戦
軽い調子で殺人を宥める金田を無視してケイはアジトで竜こと竜作を探していました。そこへ竜作達が戻ってきます。金田は竜に何者かと詰問されます。
金田は竜に監禁されますが監禁部屋を抜け出した金田は彼らが実験体として捕まっている鉄雄を解放しようとしていると聞き、参加を申し出ます。
ゲリラたちの出資者であり国会議員の根津も金田を万一の保険と考えていました。熟し切ったネオ東京を破壊する。それがゲリラ達の狙いだったのです。
腐りきった軍と警察による支配体制にネオ東京の破滅を願う人々は確実に増えていたのです。
紛糾する議会
敷島大佐は現状を議会に訴えてキヨコの予知に対する追加予算を申請しますが、逆に大佐自身のAKIRAに対する熱意が反政府デモを激化させていると糾弾されます。
危機意識の乏しい議員たちから大佐は査問委員会にかけると通告されます。憤慨した大佐は席を蹴って出て行くのでした。
鉄雄奪還作戦
金田たちの鉄雄奪還作戦は進められていましたが、鉄雄はチヨコたちによって苦しめられていました。鉄雄は病室を抜け出して外に出ようとします。鉄雄のサイキック能力は徐々に覚醒しつつあったのです。
下水道から潜入した金田たちは発見され、治安部隊と交戦状態となります。金田は咄嗟の機転でケイを助けるなど活躍するのでした。
しかし、肥大する鉄雄の能力はキヨコやタカシたちの能力を完全に凌駕して研究員たちを苦も無く殺していました。
鉄雄は妨害するチヨコやタカシたちのいる子供部屋を目指して侵攻します。最早、普通の人間の手に負える存在ではありません。
鉄雄は子供部屋へと到達しキヨコたちを狙います。そこに金田たちのホバーバイクが到着します。
金田は鉄雄を助けに来たと言うのですが、鉄雄は命掛けで助けに来た金田を嘲笑するのでした。
既に鉄雄の肥大する超能力は制御不可能な所にまで到達していました。哄笑と共に子供部屋を破壊した鉄雄は外へと逃げ去るのでした。
崩れた瓦礫の下敷きになって金田は失神し、ドクターと共に子供部屋に駆けつけた大佐は事態の深刻さを痛感します。
鉄雄はAKIRAの地下施設を目指していました。キヨコはケイとの出会いになにか特別な縁を感じます。
野に放たれた野獣
鉄雄拘束のため作戦の指揮を執る敷島大佐でしたが、事態が見えていない議員たちは全権剥奪命令を出して大佐の身柄を拘束しようとします。大佐はやむなくクーデターを発令するのでした。
一方、鉄雄は暴走グループの集合場所だった酒場に赴きマスターを惨殺してドラッグを入手した後、現れた山形を殺害します。
あれほど固執していた金田のバイクについても鉄雄は興味を失っていました。自分の力に酔っていたのです。
一方、捕らえられた金田はケイから鉄雄がAKIRAのところを目指している事を聞きます。AKIRAとはなにかについてケイは語ります。原初の剥き出しの力それがAKIRA。次第にケイの言葉にチヨコの言葉が重なり出します。
扉の鍵が開き、罠を疑いつつも二人は脱出します。暢気な金田は竜とケイの関係を聞き出そうとします。
大佐のクーデターと鉄雄阻止作戦
戒厳令が敷かれ街には鉄雄阻止のため戦車が繰り出していました。大きな戦いの予兆が差し迫っていました。
酒場からマスターと山形の遺体が運び出されている様子を見守っていた甲斐はたまたま通りかかった金田たちに山形の最期と変貌した鉄雄の様子を伝えます。
甲斐が呆然と見守る中、金田は鉄雄のバイクを弔いと決別のため「馬鹿野郎ぉ」と叫んで壁にぶつけ破壊します。
しかし、そこにタカシが現れてケイを連れ去ります。キヨコはテレパシーで金田に語りかけ、鉄雄が超能力者として覚醒し彼を止めるにはケイの力が必要なのだと説明します。
カタストロフ
敷島大佐は全議員の拘束を命じます。根津の許にもその知らせは届いていました。根津は関係書類を処分した上で秘書達をも殺害し、資産を持って逃亡を図ります。
街では蜂起した市民による暴動が広がっていました。アキラの名前が叫ばれて、担ぎ出されるミヤコ。
一方、鉄雄は街で暴れていました。ショーウィンドウからマントを引き摺りだして羽織ります。
戦車による砲撃が敢行されますが鉄雄は物ともしません。逆に戦車は爆発させられて大勢の市民を巻き込みます。
根津は持てるだけの資産を持ち出して逃亡しますが、銃撃した筈の竜作にしつこく後を追われた根津は逃走中に発作を起こして倒れます。
こうして根津も呆気なく死亡するのでした。竜作も呆然と人々の蜂起を見ながら、銃撃がもとで死亡します。
一斉蜂起した人々は軍に立ち向かう鉄雄をアキラだと叫んでは治安部隊と衝突を繰り広げます。街は正にパニック状態でした。
そんな中、力無く街を歩いていたカオリはテレビカメラに映し出された鉄雄の姿を見て呆然とします。
一体何が起こっているのか、カオリが見ている前でテレビ中継のヘリは墜落します。カオリには何故人々が鉄雄をアキラと呼ぶのか理解出来ませんでした。
金田は鉄雄が自分のバイクを欲しがっていると感じて事態の中心に向かうつもりでした。甲斐は招集を掛けるべきだと言いますが、金田は一人で決着をつけるつもりでした。
アーミィは果敢にも鉄雄にレーザー光線銃での攻撃を仕掛けます。しかし、鉄雄のバリアに阻まれて拡散するのでした。
鉄雄の反撃で橋は崩落してしまいます。アーミィの部隊はおろか橋にいたミヤコや無関係の人々まで巻き込まれます。
AKIRA
鉄雄は建設中のオリンピック競技場の地下にAKIRAが眠ると確信して其処を目指していました。大佐は現場指揮のため、ドクターは鉄雄をモニターするために現場に急行します。
鉄雄はAKIRAの眠る地下施設へと向かいます。しかしそこで待っていたのはキヨコたちによって超能力を与えられたケイでした。
一方、金田は破壊された検問所でレーザー光線銃を調達し、オリンピック競技場へと向かいます。
オリンピック競技場建設現場に到着した大佐は大地を割ってせり上がる28号封印施設を見て愕然とします。
キヨコやタカシら子供達の力を借りたケイは尚も鉄雄に猛然と戦いを挑みます。二人の力のぶつかり合いはやがて地下施設を破壊します。
崩壊する封印施設からはAKIRAの力が漏れ出していました。漏れ出した力は辺りを無差別に破壊します。
鉄雄の攻撃でケイは吹き飛ばされ、既に崩れつつあった封印施設は完全に崩壊してしまいます。封印を解いて中を見た鉄雄は驚愕します。其処に入っていたのはAKIRAのなれの果てでした。
アキラは30年前に巨大な爆発で東京を壊滅させた後、軍によって徹底的に研究されましたがその力の源は分かりませんでした。科学技術の進歩を待って再調査のためにアキラは地下施設に冷凍保存されていたのです。
大佐から施設への帰還を呼びかけられた鉄雄は拒否します。やむなく大佐は切り札となるSOLの使用を決断するのでした。
金田と鉄雄の対決
アキラの標本を並べた鉄雄は苦笑します。「理科の時間じゃねーんだよ」そのとき金田が近付いてくる足音が聞こえました。
「どうしたんだよ、モメ毎か?」と尋ねる金田に「ああ、でももう済んだんだ。もう少し早ければ見れたのにな」と嘯く鉄雄。
「俺はまた心配しちまったぜ、またベソかいて泣いてんじゃねぇかってよぉ」と金田は鉄雄を挑発します。「金田、俺はお前が目障りだったんだよ。ガキの頃から何をするにもお前が指図しやがる。いつも子供扱いだ。どこにでも出てきてボス面しやがるっ!」と次第に鉄雄は感情を露わにします。
「金田だぁ!」と絶叫する鉄雄に金田は言い放ちます。「さんをつけろよ、デコ助野郎ぉ!」こうして二人の戦いの火蓋は切って落とされます。
金田はレーザー光線銃で先制し、バリアが間に合わなかった鉄雄は転げ落ちます。更に畳み掛ける金田でしたが、鉄雄にかわされ、逆に超能力で持ち上げられます。
しかし飛ばされ際に金田は反撃していました。レーザーが肩を掠めて鉄雄は負傷しますが、金田も転がり落ちます。
金田は身を隠して攻撃のチャンスを待ちますが、飛ばされていたケイが起き上がろうとしていました。思わず叫ぶ金田に鉄雄は嗤い、隠れる金田を攻撃します。
壁越しに一発放って目眩ましにした後に金田の放った一撃は鉄雄の腹を貫通しますが、あいにくレーザー光線銃はバッテリー切れしかかっていました。
銃を放りだし金田は吠えます。「汚えぞ鉄雄ぉ、素手で勝負しろぉ!」この一言に一瞬ポカンとした鉄雄は思わず笑ってしまいます。
SOL
武器を失った金田との戦いに優位に立った鉄雄でしたが徐々に青い光に包まれます。訝るように体を確認していた鉄雄でしたが・・・。
次の瞬間、上空から放たれた巨大光線兵器に体を焼かれます。SOLとは衛星軌道からの光線兵器でした。
鉄雄はSOLの攻撃で右腕を失います。攻撃の衝撃で目を覚ましたケイは辺りを呆然と見回します。
金田を呼ぶ甲斐の大声が辺りに響く中、第二射が放たれようとしていました。金田は岩を持ち上げて鉄雄への攻撃をしようとしていたのですが、第二射は金田に照準されていました。鉄雄は咄嗟にバリアーを張って金田を守ります。
鉄雄は発射装置のある宇宙へと登ります。そしてSOLを占拠して無差別発射した後に、衛星もろとも破壊します。
金田は甲斐とケイに促されて脱出します。大佐は遂に切り札をも失ってしまいました。鉄雄は地上に帰還すると瓦礫から失った右腕を再生します。
競技場にて
大佐はドクターが増幅装置で鉄雄をサポートしていたことを知り激怒します。そして一人で競技場に乗り込むことを決めます。一方、金田たちは休息とレーザー光線銃のバッテリーチャージを行います。鉄雄との決着の時は迫っていました。
一方、カオリは鉄雄の身を案じて一人競技場に向かっていました。鉄雄は今や玉座となった石造りの椅子近くにアキラの標本を並べていたのです。
カオリは建設中の競技場の影で悶絶する鉄雄を発見します。そして、鉄雄に何故人々が鉄雄をアキラと呼ぶのか尋ねます。鉄雄はそんなものは最初から居らず、結局のところ破壊をもたらしてくれるなら誰でも良かったと答えます。
しかし、カオリと話している間にも鉄雄の体は勝手な暴走を始めていました。右腕が勝手に肘掛けと融合しかけています。
大佐は施設に戻って治療しなければ命がないと説得を試みますが、鉄雄に弾き飛ばされます。薬で抑えられていた力が暴走を始めているとドクターは判断します。
悲鳴を上げるカオリに薬と助けとを求める鉄雄を大佐は銃撃します。弾丸が命中した鉄雄は転倒します。
しかし、鉄雄の右腕は既に暴走し掛けていました。大佐を狙うように伸びた右腕にカオリも驚愕します。
右腕に飲まれかけた大佐を救ったのは金田が放ったレーザー光線銃でした。最後の決着をつけるため金田も参戦します。
再び鉄雄と金田のバトルが再開しますが足場を破壊され壁際に追い詰められた金田は瓦礫の下敷きになるのを覚悟しますが、瓦礫は金田を避けるように落ちます。それはタカシの力でした。
マサルとキヨコもアキラの標本が並べられた祭壇にやってきます。大佐は驚きますが3人は此処が正念場だと考えて駆けつけたのでした。
鉄雄が3人に気を取られた隙に金田は鉄雄を狙います。転倒した鉄雄は起き上がろうとしますが・・・。
鉄雄の肉体はどんどん膨張していきます。既に原型を留めないほどになりその巨体はあらゆる物を呑み込むのでした。
弱気になった鉄雄は金田に助けを求めますが、既に手の施しようがありません。やがて鉄雄はカオリまでも呑み込んでしまいます。
カオリの悲鳴が響き、金田はやめろと絶叫します。しかし、そんな金田自身も肥大した鉄雄の体に呑み込まれてしまいます。
AKIRA復活
大佐が慌てふためき、金田とカオリが鉄雄に呑み込まれた状況だというのに3人は標本という無残な姿のAKIRAにじっと祈りを捧げ続けます。
カオリは鉄雄の意に反して圧死し、金田は運良く脱出しました。鉄雄の手が3人の許にも伸びてきます。大佐は逃げるように促します。大佐と3人も呑み込まれようとしたとき、AKIRAの標本が割れはじめます。タカシが顔を上げると其処には・・・。
死んでしまったはずのアキラが立っていました。3人との再会を喜びます。大佐はキヨコのテレポート能力でトンネル近くに立っていました。
光の渦に呑み込まれていた顔が元に戻った鉄雄は金田に助けを求めます。金田は鉄雄の名を叫びながら近づき、タカシに制止されますが振り切って渦に飛び込みます。
タカシはマサルたちの制止を振り切り金田の後を追います。3人の力なら金田一人は助け出せると意を決したマサルとキヨコも渦の中に飛び込みます。甲斐とケイは街を呑み込む光の渦を目撃していました。
旅立ち
金田はその内側で鉄雄と自分の幼少期の記憶や、キヨコやアキラたちが受けた手術と実験の記憶を垣間見るのでした。キヨコと会話した金田は鉄雄と友達になったことを思い出した瞬間、ケイに名前を呼ばれていました。そして、自分が光の渦の外側にいることを知ります。
鉄雄、アキラ、キヨコ、タカシ、マサルを呑み込んだ光の渦はネオ東京を壊滅させる巨大なブラックホールとなり、やがてゆっくりと縮退をはじめます。そしてビッグ・バンが起こります。
金田は今や光の粒となってしまった超能力者たちを押し頂くのですが、最期にはその手の中で消えてしまいます。静寂の中で空から光が降り注ぎます。ネオ東京の中心部は再び呑み込まれてしまいました。
金田は駆けつけたケイに「ありがとう。呼んでくれただろ、聞こえたぜ」と礼をいいます。甲斐は金田のバイクを見ただけで涙声になっています。
「鉄雄くんは?」というケイに、金田は「いっちまった、あの3人も、アキラも」と答えるのでした。ケイはなにかを尋ねかけますが、横から現れた甲斐が「金田ぁ」と泣きながら走り寄り無事を確認するため遮られてしまいます。
甲斐が「鉄雄は?」と問いかけ、金田が「どうかなぁ、きっと」と答えたとき、空から光が差し込みます。それはまるで甲斐と金田に「僕は此処だよ」と鉄雄が返事をしたかのようでした。
大佐も人気のない道路を歩いていました。金田達もバイクで走り去ります。キヨコの声が響き、「僕はテツオ」という声で物語は幕を閉じるのでした。
AKIRAの見どころシーンをネタバレ紹介!
あらすじは如何だったでしょうか?なるべく各シーンを盛り上げる場面を多く盛り込みました。続いてAKIRAの見所シーンを紹介したいのですが、鉄雄の暴走シーンについてはあまりにもグロテスクかつ残忍な描写が多いので自粛致します。ご覧になりたい方は動画を用意致しましたので自己責任でお願いいたします。
金田バイク大活躍の暴走族同士の抗争シーン
まずは絶対に紹介しなければならないのが冒頭部。金田達の暴走グループがジャンキー集団のクラウンと抗争に発展するシーンです。
最終的に怪物と化してしまう鉄雄も金田のバイクをいじるごく普通の少年です。思わずこうしていじってみたくなる気持ちには男性ならば共感必至でしょう。
テールランプの残像が印象的なこのシーン。ビルの描き込み具合といい、本当に30年前の作品かと疑う描写やスタイリッシュなカットです。
疾走するクラウンのグループ。後ろ姿ですがリーダーの余裕ぶりに強敵という佇まいが漂います。
戦い慣れしているのを如実に現す得物。ただの鉄パイプでなくバイクのカラーとマッチした使い込まれたシロモノという表現です。
クラウンのリーダーであるジョーカーさん。ネタバレですが原作漫画内では甲斐の説得で金田たちの協力者となって鉄雄たちと戦います。
お互い暗黙の了解済みでの白線上でのチキンレース。その結果、ジョーカーは落車してします。
正に勝負アリといったこのシーン。金田のドヤ顔から車体が奥へと遠ざかる。屈指のワンシーンです。下はあらすじで使用したものより後のカット。フルブレーキングですが白線が車体の真ん中。
編集中に外国語での指摘も見ましたが、わりと最近のアニメである「偽物語」(「化物語」、「傷物語」に続くシリーズ3作目)の作中でもこのシーンを再現しています。どうやらオマージュは他にも多くそれほど印象的ということのようです。
金田と鉄雄の対決
会話のやりとりが面白いのであらすじの方で詳しくご紹介しました。各シーンを繋げた動画が観たいという方向けに用意します。
あらすじに入れ損ねた金田が鉄雄の超能力でAKIRAの標本と共に宙に浮かされるシーンも用意致しました。
鉄雄の暴走
本作中でも屈指の名シーンなのですが冒頭でお断りした通り閲覧注意です。心づもりが出来た方だけ再生ボタンを押してください。心臓が弱い方や女性には絶対にオススメしません。場合によっては酷いトラウマになります。
ギリギリ大丈夫だろうかということでカオリの前に肥大化した鉄雄の赤ん坊のような顔が、あらすじで使用したシーンとこのシーンだけでも生理的にダメという方は、絶対に上の動画を再生しないでください。物凄く後悔することになります。
AKIRAに登場するバイクは実車がある?画像付きで紹介
原作漫画内では単なる小道具に過ぎなかった金田のバイクでしたが、斬新なデザインと劇場版劇中での要所要所の活躍もあり、人気が過熱しました。
最初の試みは劇場公開の1988年にタイトーがスポンサーとなりホワイトハウスというメーカーに依頼して原作漫画に忠実なレプリカバイクを製作したものの現在は海外で行方不明とのことです。
原作者公認の金田のバイク
これは2012年の大友克洋原画展の宣伝広告を兼ねて福岡-東京間を走った金田バイクです。レプリカとしての再現性はこれ以上ないという出来のこのバイク。当然原画展の目玉として展示され、多くのファンに披露されました。
金田のバイクのレプリカ?近未来バイクスティングレー
こちらがスティングレーです。レプリカバイクとしての出来はイマイチなのですが、実車を限定台数販売したという実績があり、そこは評価に値します。価格は189万円ほど。現在は生産中止となっていますがボディだけは購入出来るということです。
海外でもKanedabikeは人気
海外ではKanedabikeと呼ばれてやっぱり人気。この金田バイクレプリカは2007年にラッパーのカニエ・ウェストのプローモーションビデオ用に作成されたものの結局カットされ、使われなかったというものだそうです。
2011年に4000ドル(33万円ほど)で売り出したというもの。サイン入りだそうですが、サインはいらないような気がします。
レプリカではないけど影響はモロに見て取れるホンダのNM4
歴としたバイクメーカーのホンダもNM4を2016年に販売開始。価格も106万円とお手頃の実車バイクです。11色のカラーから選べるそうですが、赤を選ぶ人が多いのだろうかと。
世田谷学園美術部製作の金田のバイク
世田谷学園中高等部の主に高校生さんたちが2016年に作ったのがこちらです。金田バイクレプリカとしての再現性は今ひとつですが、部活動で作ろうというその情熱と心意気に感動します。再展示、再々展示の機会があるようですので都内在住の方はチェックしてみましょう。
見た目のレプリカではなく中身のレプリカ。SUBARU ZECOO
SUBARUが2016年に発売したZECOO。これは金田のバイクのレプリカではなく、「日本初の電動バイク」として開発されたもの。東京オリンピックのある2020年までにどうにか電動バイクを走らせたいという熱意のもとで開発されたというシロモノです。
価格は888万円で49台限定生産でしたが、959万400円で現在も買えるようです。近未来を体験するという意味でもアクセルを捻れば即全開というこのバイクが街中を疾走する日本というのは海外から来た方にも衝撃を与えそうです。
まとめ
上はスズキのバイクだそうですが詳細不明。それにしても色々な方々が金田のバイクの再現を試みられているようです。まるで鉄腕アトムのよう。しかし、ブログの意見で「コレぞ正しく」というものはないというご指摘でした。ならば今後も挑む余地が大いにありそうです。
AKIRAを見た人の感想を紹介!
さてバイクの次はAKIRAを観た感想をご紹介。くどくどした感想よりもスパッとした感想を沢山ご紹介させて頂きます。
映画の中の時代設定が2019年で、2020年に東京オリンピックで、日本もオワコンで、現実もその通りじゃんか!よし。あとは大爆発を待つだけであるwww
まずは世紀末待望論的なこの感想からご紹介。もっとも公開時はともかく世紀末は大分遠いのですけど、こういう感想もありだといわれています。
すごくキャラクターが動くなあ、と感じた。この頃のアニメがいちばん丁寧だったんじゃないか、というくらい。なかでもこれは確かにすごい。
1988年の翌年に「機動警察パトレイバー」。パトレイバーはOVAからテレビシリーズを経て劇場版3作。そして、数年前に実写ドラマから劇場版に。大友克洋監督と同列かそれ以上に国際的評価の高い押井守監督がまだ映画を主戦場としていない時期ですから、TVアニメでも丁寧な作りの作品が多かったよう。製作資金が潤沢なバブルの恩恵でもあります。下は国際的に評価が高い劇場版第2作のポスター。
自分の生まれる前に制作されたアニメとは思えない。色褪せないどころか、ここを超えられる作品はそうそう出来ない。作画やばすぎ。
宮崎駿監督が巨匠として着々と地位を築きつつあるとき、次世代を担うクリエイターは既に業界で作品作りに励んでいました。「AKIRA」と同じ年にOVAで公開された「トップをねらえ!」、監督は庵野秀明。皆まで言いません。
既に「AKIRA」でさえ制作から30年経過しているが、現在のアニメや漫画やゲームのほとんどはこの作品をなくしては語れないほど、全てが影響下にある。
名場面で触れましたが「偽物語」でのあの演出を観てしまうとまだAKIRAの影響は日本のアニメ界の源流に流れているようです。
原作好きからしても、映画のサイズにまとめるように設定をうまく変えて、よく辻褄合わせたなって思ったけど、演出と音の問題が深刻だった
締めくくりとなるまとめにてこの感想が指摘した問題に触れようかと。原作至上主義者さんの感想が抜けてしまいましたが、まとめにて救済させて頂きます。
AKIRAのあらすじを解説!ストーリー・ネタバレ考察まとめ
劇場公開当時はまだAKIRAが連載途中で伏線の回収は原作漫画にて行われました。東京壊滅に関わったAKIRAこと実験体28号の覚醒。超能力者たちの激しいバトル。そして、鉄雄が世界征服に乗り出すなどを経て、金田と鉄雄のバトルとなります。
AKIRAに不足していた要素
実は感想での評価に顕著に表れていましたが映像美などにはほぼ最高評価がついていたのに対し、登場人物や声優、音楽については並の評価でした。残念ながらそうした評価を覆すだけの材料には乏しいです。シーンを観ただけで脳裏に蘇るような音楽もなく、声優もケイ役の小山芙美さんはともかく他は今ひとつ。登場人物に関しては下記に考察する通りです。
まだ薄っぺらかった個性的な登場人物たち
大友克洋自身が脚本したとはいえまだまだ個性的な登場人物たちが何を考え、どういった思想をもち、何を目的にしているかという部分については単行本の前半部分だけでは十分に表現しきれていませんでした。重要人物のミヤコ様もモブキャラ同然の扱いです。上は冷凍睡眠から覚醒したアキラ。
上はミヤコ様、アキラの力を目撃して失明しましたが元19号という超能力者。そうした意味で原作漫画のファンからは不満が出ましたが、やむを得ないことです。つまりまだ其処まで話が到達していませんでした。下は共闘期間が長くなり正に息ピッタリの金田とケイ。
これは「風の谷のナウシカ」を映画でしか観たことのない人が、ナウシカを博愛主義者の絶対善、クシャナを非情な悪人と見做すのと同様。原作漫画中でナウシカも人を殺め、蟲を殺すなど「生きるため罪を重ねる一人の女性」、クシャナを「母を人質にされ、兄に監視される悲劇の皇女」で部下思いかつ、母譲りの優しさを持ったもう一人のヒロインだとは知らないからです。
劇場版AKIRAでは金田が鉄雄を殺そうとする動機も「不良同士の喧嘩の延長線」のようですが、原作漫画内では山形をこうした形で殺されています。如何に鉄雄が同じ施設の幼馴染みだからと簡単に赦せるものではなかったわけです。
最終回は連載誌上では金田とケイが夕日を眺めるシーンで終わっていますが、単行本発売時に後日譚が加筆され、アキラと鉄雄が作り上げた大東京帝国を金田、ケイ、甲斐たちが受け継いで、外国からの軍隊に上のセリフを言い放ち、生き残った大佐や鉄雄たちも登場しています。
AKIRAに足りなかったものを補うと…
AKIRAに足りなかった登場人物・声優・音楽・演出という要素を補うと…TVで7年、劇場で9年遅れという「新世紀エヴァンゲリオン」になるわけです。最終回が意味不明とされるテレビシリーズはともかく、旧劇場版「シト新生」「Air/まごころを、君に」は謎も孕みつつ、世界中の人間を虜にしました。
登場人物はとにかく個性的かつ曲者揃い、声優はこの人しか考えられないというマッチング。音楽は聞けばどの場面かわかるほどでクラシックの名曲も多用。そして演出は言うまでもないことです。
まとめ
今回は不朽の名作AKIRAをご紹介させて頂きました。30年前とは思えない作品だという意見が圧倒的。そして、この作品が日本のアニメ界のみならずハリウッドの巨匠たちに与えた衝撃は計り知れないです。正に昭和の終焉に相応しい日本から来た「黒船」としてアメリカを揺るがせたと言っても過言ではありません。
日本はともかく、他国では「アニメ=子供が観るもの」という固定観念を粉々に打ち砕き、オタクが全世界共通語になる先鞭でした。そして同時代に「AKIRAってスゲー」で終わらなかった同業者たちが次々と革命を起こすわけです。そんなわけでAKIRAを観たことのない若いアニメファンは是非、懐かしいオールドファンも30年越しにご覧になられては如何でしょうか?