2018年09月22日公開
2018年09月22日更新
ゲド戦記の声優一覧!ひどいと言われる理由やキャストの評判・口コミも紹介
映画「ゲド戦記」はジブリのアニメ作品です。その声優にはどのような方たちが名を連ねていたのでしょうか?声優一覧を紹介しながら、ゲド戦記が公開されてからのキャストの評判と口コミをまとめました。数々の名作を生みだしてきたスタジオジブリの制作でありながら、ひどい内容だと言われてしまうことがあったゲド戦記が、どのようなアニメーション映画だったのか、なぜひどいと言われてしまったのかを調べました。
ゲド戦記の声優を一覧で紹介!
アニメにおいて重要視されるもののひとつに、キャラクターの声がどんな声になるのか、つまり声優は誰か、というものがあります。声優の声が吹き込まれることで、アニメキャラの命が宿るとすれば、声優の声質や演技力、雰囲気が大事になるのは当然のことでしょう。
アニメ映画「ゲド戦記」は、賛否両論分かれた映画でしたが、ひどい内容だという意見の中に、声優に関するものも多くあった作品でした。「ゲド戦記」の声優一覧には、どのような面々が並んでいたのでしょうか?
ゲド戦記とは?
ゲド戦記は、1968年から2001年にかけて、アメリカの女性小説家アーシュラ・K・ル=グウィンによって書かれたファンタジー小説です。魔法使いゲド(通り名はハイタカ)の物語で、全6冊になる長編小説です。「指輪物語」や「オズの魔法使い」「ナルニア国物語」などと並べられることの多い作品です。
スタジオジブリ制作の長編アニメーション!
その「ゲド戦記」をアニメ映画にしたのが、あのスタジオジブリです。2006年7月に公開されました。原作のうち、第3巻を中心にしながら、他の部分も取り入れ、さらに宮崎駿の「シュナの旅」という短編も織り交ぜた内容となっています。
監督は宮崎吾朗!
監督を務めたのは宮崎駿さんの長男である宮崎吾郎さんです。脚本も、宮崎吾郎さんによるものです。この「ゲド戦記」が、宮崎吾郎初監督作品になりました。2011年7月に、2作目となる「コクリコ坂から」が公開されています。2014年には、NHKでテレビアニメ「山賊の娘ローニャ」を監督しました。
ゲド戦記の声優一覧!
それではここから、スタジオジブリのアニメ映画「ゲド戦記」の声優を一覧で紹介します。一覧には普段から映画やテレビでよく見かける有名な豪華キャストが並んでいます。声優として声だけで演じると、普段とはまた違った印象を受けるキャストもいるかもしれません。
ジブリ映画の声優は、普段声優として活動してはいない俳優さんや、お芝居そのものをしていない人が抜擢されることも多く、そのたび話題になります。ゲド戦記も、監督は息子の吾郎氏になりましたが、声優選びはそれまでと同様の路線だったようです。
岡田准一(アレン役)
アレンを演じたのはV6のメンバーでもある岡田准一さんです。2015年に日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞と最優秀助演男優賞のW受賞をするなど、ジャニーズの中では演技派で、数々の映画に出演しています。ゲド戦記に続き、前述の「コクリコ坂から」でも声優を務めています。
手嶌葵(テルー役)
テルーを演じたのは、当時まだ新人の手嶌葵さんです。歌手である彼女の歌声を気に入ったジブリの鈴木プロデューサーから、宮崎吾郎監督の耳にも入り、ゲド戦記の主題歌とヒロイン・テルーの声優を担当することになりました。続けて、岡田准一さんと同様、「コクリコ坂から」でも、主題歌と声優に参加しています。
菅原文太(ハイタカ・ゲド役)
ハイタカ(ゲド)を演じたのはベテラン俳優の菅原文太さんです。2014年に亡くなりましたが、数々の映画やドラマに出演され、ジブリ映画では「千と千尋の神隠し」に続いての声優としての参加でした。
田中裕子(クモ役)
ハイタカへの復讐心に燃える魔法使い・クモは男性キャラクターですが、演じたのは女優の田中裕子さんです。朝ドラこと、連続テレビ小説「おしん」で世界的に有名な女優になりました。ジブリ映画は、「もののけ姫」に続いての声優参加です。
風吹ジュン(テナー役)
ハイタカの理解者であり、テルーを育てた女性・テナーを演じたのは、朝ドラなど数々のドラマに出演されている女優・風吹ジュンさんです。風吹ジュンさんも、「コクリコ坂から」でも声優として参加されています。
香川照之(ウサギ役)
クモの部下で人狩りをするウサギを演じたのは香川照之さんです。多数の受賞歴のある俳優で、歌舞伎役者でもあり、このゲド戦記が声優初挑戦の作品でした。その後、「コクリコ坂から」にも声優として参加しています。
小林薫(国王役)
アレンの父である国王を演じたのは、俳優・小林薫さんです。ジブリ映画では、「もののけ姫」と「猫の恩返し」と同時上映した短編「ギブリーズepisode2」に続いての声優参加でした。
夏川結衣(王妃役)
アレンの母である王妃を演じたのは女優・夏川結衣さんです。モデル業を経て女優になり、第2の夏目雅子と呼ばれ、数々の作品に出演し、声の仕事としてはナレーションもしています。
倍賞美津子(女主人役)
元はまじない師だった女主人を演じたのは、女優・倍賞美津子さんです。「ハウルの動く城」でソフィー役をした倍賞千恵子さんと、姉妹揃ってのジブリ映画での声優参加となりました。
内藤剛志(ハジア売り役)
死に至る麻薬・ハジアを売る商人を演じたのは、刑事役を多くこなす俳優・内藤剛志さんです。ジブリ映画では、「千と千尋の神隠し」、「コクリコ坂から」でも声優として参加しています。
ゲド戦記の声優がひどいと言われる理由は?
ゲド戦記のキャストは豪華な顔ぶれで、声優一覧が発表された時も大きな話題となりました。しかし、そのキャスト一覧には、いわゆるプロの声優といわれる人の名前はほとんどなく、俳優といわれる人ばかりが名を連ねていました。
俳優としては数々の受賞歴があり、映画やドラマにひっぱりだこで、その演技力が各方面で絶賛されるキャストでも、声だけの演技をする声優としても同じように受け入れられるわけではなかったようです。アニメファンの多くは、キャラクターを演じる声優が誰なのかも大きなポイントで、プロの声優のような絶妙の間や声の抑揚などが期待通りではないと、ひどいキャストだと評価します。
原作がある分、原作の「ゲド戦記」のファンにしてみれば、アニメ化にあたり声のイメージにあう声優がキャストとして並ぶのを期待するだけに、言わば顔の売れた俳優を声優として起用するのはただの宣伝効果をねらったものであり、大事なアニメキャラクターの声というものをないがしろにしたひどいキャスティングだとうつったのでしょう。
また、映画にまとめるにあたり原作の内容を部分的に使っているため、原作とは別の作品になってしまったとして、ひどい映画だったという評価にもつながったようです。原作者も、後日映画「ゲド戦記」に対する違和感や不満に思う点を公式に発表しています。しかし、ハイタカを演じた菅原文太さんの声と、テルーの歌声は原作者も絶賛でした。
ゲド戦記の声優キャストの評判や口コミを紹介!
好評の感想
芸能人声優ものは苦手なのですが、ゲド戦記は好き。というかクモ役の田中裕子さんのドスの効いた演技とかもう…香川照之さんの三下っぽい演技とか倍賞美津子さんの一シーンの迫力とか…
— ぽよ_よ_(ФωФ) (@miso_pytc) May 26, 2018
文太さんは重々しいけどさww ハイタカは明夫さんか運昇さんが…(なんか違うアニメになりそうだけど)
プロの声優ではないとしても、その声の魅力や抜群の演技力に感動したという声は上がっています。声だけで演じる難しさやかっての違いはあっても、そこはベテラン俳優陣だけあって、アニメのキャラクターにしっかりと命を吹き込めていたのでしょう。
田中裕子さんの声優力には脱帽です。女優時でも素晴らしいのに。
— こじらせたガール (@Kograsee11yyyy1) January 12, 2018
#ゲド戦記#声優#女優#田中裕子
田中裕子さんは「もののけ姫」でもエボシ御前役で参加されていましたが、今回の「ゲド戦記」では、悪役のクモを不気味に演じていました。主人公アレン役の岡田准一さんも、あとから名前を見てびっくりしたという声も多く、陰のある主人公を演じきっていました。
不評の感想
主要キャストほぼ俳優で埋めて 声優を役不明にあてるてどういうこっちゃ。
— 津遊【映画化おめでとう!】 (@mizokucheers) January 5, 2018
だけん評価が落ちるんじゃない?🤧#ゲド戦記 #声優 #俳優 #ジブリ
スタジオジブリ作品でも、初期の頃は主人公やメインキャラクターは、声優として普段から活躍している方たちがキャストとして並んでいましたが、「ゲド戦記」はメインキャラクターの全員がいわゆる俳優だったので、アニメファンはがっかりしたようです。
ああ、酷い棒読みだ…
— るくれるく(CV.石井正則) (@djalminha20) January 12, 2018
「 #ジブリ の映画は #声優 が最悪」
そんなレッテル貼られる事に、心を痛める二馬力時代からのファンもいるのですよ。 #ゲド戦記
原作者のアーシュラ・K・ル=グウィン氏が公式に発表した感想が、あまり好意的な内容ではなかったことも物議をかもし、原作ファンにまでひどい映画だったと評価されることになってしまいました。特に、原作にはない、主人公アレンが父親である国王を殺してしまう点については多くの人が失望したようです。
ゲド戦記の声優まとめ!
ここまで、スタジオジブリのアニメ映画「ゲド戦記」について、声優一覧を紹介しながらその評価や口コミについてまとめました。再び映画化されるという話もあるゲド戦記ですが、原作者アーシュラ・K・ル=グウィン氏は、2018年1月に残念ながら他界されました。原作者にも、原作ファンにも、高評価を受けられる作品になることを祈ります。