【推しの子】転生の条件・理由を考察！ゴローとさりな以外にも転生者はいる？

「【推しの子】」とは、週刊ヤングジャンプに連載中の漫画です。いわゆる転生ものとしてスタートした同作品は、芸能界の光と影などに切り込むサスペンス作品でもあり、絶大な人気と支持を獲得してきました。この記事では、推しの子の重大な謎と伏線といわれる転生について特集します。ゴローとさりなが、星野アイの子供として転生者になった経緯や理由、転生の条件、ゴローとさりなの転生のその後などを紹介していきます。

推しの子は、週刊ヤングジャンプ2000年21号から連載スタートしました。同作品のコミックスは、2024年2月現在既刊13巻です。推しの子は、原作担当が赤坂アカ、作画担当が横槍メンゴのコンビにて執筆されています。赤坂アカは、「かぐや様は告らせたい」の作者としても有名で、推しの子より漫画原作者へと転身しました。横槍メンゴは、「クズの本懐」や「レトルトパウチ!」を大ヒットさせた女流漫画家として知られています。

推しの子は、原作漫画が反響を呼んだことで、メディアミックスが展開しています。2023年4月12日から6月28日まで、テレビアニメ版が全11話放映されました。アニメ版は、新規ファン層の開拓に成功しており、第2期の放映が2024年に予定されているのです。また、2024年に実写映像化がアナウンスされました。Amazon Prime Videoにて同年冬にドラマシリーズが配信され、その後映画版が公開予定というスケジュールです。

ゴロー（雨宮吾郎）は、宮崎県の総合病院に勤務する産婦人科医でした。天導寺さりなは、退形成性星細胞腫を患っていたゴローの患者です。さりなは12歳の若さでこの世を去っており、ゴローは彼女の影響で、アイドルの星野アイの熱狂的なファンになっていました。ところが、アイは現在アイドル活動を中止しています。ある日、ゴローが勤める宮崎総合病院に、お忍びでアイが訪れました。彼女は、双子を妊娠していたのです。

赤坂アカ原作、横槍メンゴ作画の大ヒット漫画推しの子は、サスペンスものとして認知されている作品です。その一方で、ゴローとさりなが星野アイの子供に転生するなど、ファンタジーものの要素も見受けられました。なぜ、二人は転生者となったのでしょうか？この章では、推しの子のストーリーの中で行われる転生について、転生する世界や条件、そして転生の理由などを、三項目に分けてネタバレを含めながら考察紹介していきます。

推しの子の重要な要素とされる転生について、まずは一般的な定義や意味を調べてみました。辞書によると、転生には「生まれ変わること」という意味があります。このことが転じて、「環境や生活を一変させること」との意味があることもわかりました。なお、転生の読みは「てんせい」が一般的とされているとのことですが、「てんしょう」が元々の読みであるらしく、輪廻転生など宗教的な事柄が含まれているのが窺えるのです。

転生という概念は、2000年代に入り、多くのライトノベルや漫画、そしてテレビアニメ作品などで見られるようになりました。現世で冴えない生活を送っていた主人公が、アクシデントで死亡して、前世での記憶を有したまま転生した世界（主に異世界）で以前とは違った良い人生を送ろうとするという形が一般化しており、「転生もの」や「異世界転生もの」などと呼ばれ、一大ジャンルを形成しているのです。

推しの子で描かれる転生は、他の転生ものとは一線を画しているとのことです。その最たる理由は、推しの子における転生先が、異世界ではなく前世での世界と同じだからでした。また、前世での死亡から、ほぼ時間が経過していない時代に転生している点においても、他の作品とは相違が見られるのです。このように、現代劇に積極的に転生を取り込んでストーリーに昇華させたところが、推しの子の際立った人気の理由とされてきました。

推しの子において転生者が、転生者たる理由や条件について考察しています。推しの子における転生者とは、ゴローとさりなの二人です。二人は、星野アイの子供で双子の兄妹のアクア（愛久愛海）とルビー（瑠美衣）に生まれ変わった転生者でした。ゴローとさりなには、医者と患者という関係の他に、アイドルオタクという共通点もあり、当初はさりなが同い年のアイドルアイの熱狂的なファンとして描かれていたのです。

その後、ゴローもさりなの影響を受けて、アイの大ファンになっています。先にさりなが病死し、ゴローはアイのストーカーに惨殺されました。その結果、二人はアイの双子の子供に転生したという経緯があります。推しの子のストーリー内で、転生者になれる条件や転生の目的などの詳細が明らかにされていないため、謎に包まれている展開や要素ですが、少なくともゴローとさりなは、推していたアイドルの子供になれたのです。

推しの子は、謎と伏線がそこかしこに散りばめられた漫画だと評されています。とりわけ、転生や転生者について、熱心なファンが様々な考察をしてきました。その中でも、転生者になれる条件や、転生できる理由などが、考察対象になっているとのことです。推しの子のストーリーの中では、先述した通り転生者の条件やその理由については明かされていません。今後の推しの子のストーリー進展が、大いに注目されているのです。

推しの子のヘヴィなファンが行っているとされる転生者の条件の一つに、「親の愛情不足」があるとのことです。アクアに転生したゴローは、自分が産まれたことと引き替えに母親を失うという壮絶な過去を有していて、さらに育ててくれた祖父母と上手くいっていませんでした。また、さりなも、両親が見舞いにすら来ないという環境が描かれており、二人に共通する親の愛情不足が、転生者への条件だと推察されるに至ったのです。

上記した推察は、推しの子の原作漫画の第75話でのカラスの少女の発言から、ファンが推察したものです。カラスの少女は、他にも「魂のない子を産んだ母親を導いた」と語っていました。この発言から、「アイは双子を死産したのではないか。そして、魂のない双子にゴローとさりなが転生したのではないか？」という考察が行われるようになり、転生の条件の重要な一つに、死産という要素の可能性があることがわかったのです。

週刊ヤングジャンプ誌上にて好評連載中の芸能界サスペンス漫画の推しの子は、アクアとルビーがゴローとさりなの転生した姿であることが判明しています。熱心なファンの間では、「転生者は二人だけではないかもしれない」との考察や推察が行われてきました。果たして、ゴローとさりなの他に転生者はいるのでしょうか？この章では、推しの子におけるゴローとさりな以外の転生者の可能性について、三人を取り上げて考察します。

星野アイは、推しの子における最重要キャラクターの一人です。ストーリー開始時点で、彼女はアイの芸名でアイドルグループ「B小町」の絶対的なセンターに君臨している16歳の少女でした。両目に星の光を宿しているのが特徴的な美少女であり、メンバーカラーは赤、そしてトレードマークにしているウサギのキャラクターを髪留めにしています。アイの身長は151cmと決して大きくありませんが、明るくポジティブな性格でした。

アイは、16歳というアイドル絶頂期に妊娠して、アクアとルビーを出産しました。しかし、当然のことながらこの事実は公表されておらず、アクアとルビーは事務所社長の斉藤ミヤコの子供とされているのです。そして、その後もアイはアイドルとして大成功を収めますが、彼女の20歳の誕生日記念公演となる東京ドームでのライブ当日に、彼女のストーカーだったリョースケに刺されてそのまま命を落としました。

重要キャラクターの早過ぎる死を受けて、「アイは誰か他のキャラクターに転生するかもしれない」という噂が、ファンを中心にして流れたとのことです。2024年2月の時点で、アイが転生したという事実はありません。また、新たに産まれたキャラクターもいないのです。しかしながら、アイに施設育ちという過去があり、両親の愛情がなかったことから、「転生の条件を満たしている理由で転生するかも」と考える人が多くいました。

推しの子の中で、正体が転生者だと考察されているキャラクターに、カラスの少女がいます。カラスの少女は、原作漫画の第75話で初登場しました。本名は、明かされていません。幼い少女の姿をしており、カラスの群れを引き連れてアクアとルビーの前に現れるという、異様な登場の仕方をしています。さらに、転生の条件や理由を匂わせる発言をしたことで、「この少女は転生者本人の可能性がある」と考察されてきたのです。

また、カラスの少女は、アクアとルビーが転生者であることを知っています。他にも、アイの魂の行き場所についても知っていることが示唆されており、アクアとルビーに向かって「自分の役割を果たすように」と進言していました。その後、彼女はアクアの挑発に乗った形で、映画「15年後の謎」にアクアとルビーの子役で出演することとなり、芸名が必要になります。そして、「ツクヨミ」の芸名で活動していくのでした。

推しの子に登場するカミキヒカルとは、芸能プロの神木プロダクションの社長です。ヒカルは、長めのヘアスタイルと、目に星を宿していることが特徴のイケメン青年に描かれていました。彼は表向きは笑顔を絶やさず、物腰も柔らかな好青年のようです。ところが、黒川あかねが推理したところによると、アクアが仇として探し続けている星野兄妹の父親である可能性が高いとされており、大きな謎を持つキャラクターとされました。

また、カミキヒカル自身も、アイの殺害を教唆した人物だとあかねに疑われているのです。このエピソードからもわかるように、ヒカルは、自らが価値を見出した存在が滅んでいく様を見ることに悦楽を感じる、道徳心の欠落した人間であることが窺えました。そして、事実が発覚するのを防ぐためには、人を殺すこともやむなしと考えているシリアルキラーであり、女優の片寄ゆらが、彼の策略で転落事故に見せかけて殺害されています。

さて、カミキヒカルが転生者である可能性についてですが、2024年2月現在まだ明らかにされていません。転生者の条件と推察される親の愛情の欠如や、転生できる明確な理由があるのかも不明です。しかしながら、彼がアクアとルビーの父親だと仮定すると、親子で転生者ということになり、どのような理由でそうなったのかが大きな謎として顕在化するため、ますます推しの子のストーリーの進捗具合が注目されるのです。

テレビアニメ版も大ヒットしたことで知られる芸能界サスペンス漫画の推しの子は、主人公のアクアとその双子の妹のルビーが、ゴローとさりなの転生した姿である点が、ストーリーの大きな核になっているとのことです。そして、二人が双子の兄妹へと生まれ変わった経緯に違いがある点が、推しの子をより面白くしていると高評価されてきました。この章では、推しの子のゴローとさりなが転生した経緯を、各々の項目に分けて紹介します。

星野愛久愛海（ホシノアクアマリン）に転生する前のゴローは、本名を天宮吾郎といいました。ゴローは、あらすじの章でも触れた通り、宮崎総合病院の産婦人科だったのです。彼の父親の正体は不明で、母親はそのことを息子に明かす機会も得ることができず、ゴローを出産するとすぐに死亡しました。ゴローは、祖父母に引き取られて育ったものの、自分の出生が母親の死亡の原因だということに深いトラウマを抱え続けています。

ゴローのネガティブな感情は、人間関係にも影響を及ぼしており、祖父母との関係も最悪だったことが示唆されていました。彼が産婦人科医になったのも、消極的な気持ちによるものです。ゴローは、研修先の病院で、天導寺さりなと出会いました。病院へ見舞にすら来ない彼女の両親に激怒し、彼女に対して深い同情を寄せていたのです。さりなが亡くなると、アイドルオタクだった彼女の影響で、B小町のアイを推すようになりました。

そして、運命の瞬間がやって来ます。なんと、休業中のアイが極秘出産をするために、東京から遠く離れたゴローの病院を訪れました。予期せぬ推しとの関係構築に戸惑う彼でしたが、決して医者としての枠をはみ出すことなく、彼女の出産を見守っていたのです。しかしながら、アイの出産当日に立ち会おうとした矢先、彼女のストーカーの襲撃を受けて死亡してしまい、その結果アイの息子のアクアに転生したという経緯がありました。

推しの子の星野瑠美衣（ホシノルビイ）の前世であり、彼女に転生した天導寺さりなは、ストーリー開始時点で既に亡くなっていました。さりなは重度のアイドルオタクであり、同い年のB小町のセンターアイのことを、一生懸命推していたのです。さりなは、退形成性星細胞腫という難病を患っており、4歳の時点で「余命10年以内」という悲しい宣告を受けていました。そして、入院先の病院で、ゴローと出会ったのです。

ゴローと出会った時点で、さりなはアイ推しのアイドルオタクでした。見舞いに来ない両親のことはそれはそれで理解したふしがあり、その代わりに自分のことを本気になって心配してくれたゴローに想いを寄せるようになります。初恋の人であるゴローに何度も求婚していて、ゴローは「さりなが16歳になったら考える」と返答したのですが、このことをさりなは結婚OKと捉えていたようで、結婚の約束として昇華されていました。

生きようとする懸命な想いも空しく、さりなは12歳でこの世を去りました。そして、アイの娘のルビーとして転生することになったのです。つまり、アクアもルビーもともに「推しの子」であり、タイトルの回収に唸ったファンが多いといわれています。

転生と芸能界の光と影という、遠い要素を一つのストーリーの中で描き、絶大な人気を得ている漫画の推しの子は、アクアとルビーがそれぞれ前世の記憶を持ちつつ、お互いの前世に気づいていない状況がファンを惹きつけたとのことです。それでは、ストーリーの進展とともに、二人はお互いの前世に気づいていくのでしょうか？この章では、推しの子のアクアとルビーのお互いの転生について、ネタバレを含めて紹介していきます。

アクアとルビーが、お互いの前世に気づいた経緯についてネタバレしますと、原作漫画の第122話で明らかにされました。アクアは、ルビーの前世がさりなだと薄々気づいていましたが、ルビーがさりなが生前にゴローに託した「アイ無限恒久久遠推し!!!」のキーホルダーを持っていたことで、彼女がさりなだと確信します。そして、ルビーもまたキーホルダーのことをアクアが知っていたことで、彼がゴローだと気づきました。

ルビーは、前世でゴローのことを想っていました。アクアがゴローだと判明したことで、彼女がアクアに愛情を持つ可能性は高いといわれています。しかしながら、現世での二人は血のつながっている兄妹でした。このことが、崩しようのない最大の障害として、特にルビーに立ちはだかることは想像に難くありません。また、アクアもどのような感情をルビーに見せるかが注目されており、推しの子の今後の展開に目が離せないのです。

この章では、推しの子に関するX（Twitter）でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。推しの子は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、推しの子の大ファンだと思われる方のツイートです。同作品を見て、アイを殺害した真犯人を探すミステリーだと思っていたけれども、そのような単純なストーリーではないことを知って、面白いと高評価していました。

こちらは、推しの子を熱心に見ていると思われる方のツイートです。テレビアニメ版から同作品のファンになったとのことで、その後原作漫画を読み、出来の良さが格別だと評していました。

こちらは、推しの子の原作漫画を読んでいる方のツイートです。同作品の最近の展開が、引き延ばしのように感じて、もっと前に綺麗に完結していれば名作足り得たとつぶやいていました。

この記事では、推しの子の転生について特集してきました。転生は同作品の中で重要な要素でありながら、まだまだ謎と伏線が多いといわれています。転生の状況に注目しながら、推しの子を見てください。