推しの子はホラー漫画で怖い？つらいシーンやサスペンス要素も考察

こちらの記事では、『推しの子』が漫画読者から「ホラー要素があって怖い」という感想を持たれている理由について、ネタバレを交えて紹介していきます。詳しくは『推しの子はホラー漫画で怖い？ミステリー・サスペンス要素も考察』と『推しの子のホラーなつらいシーン一覧』の項目の中で紹介しているので、なぜ推しの子が「ホラー要素があって怖い」と言われているのか気になっている人は参考にしてみてください。

『推しの子に関する感想や評価』では、漫画読者の「ホラー要素があって怖い」という意見以外の感想について紹介しています。これから推しの子の漫画を読もうと思っている人は、そちらの項目も参考にしてみてください。「ホラー要素があって怖い」という感想を紹介する前に、まずは下記の項目で推しの子の作品概要と物語のあらすじを紹介しています。推しの子の作品情報をおさらいしたい人は、そちらにも目を通してみてください。

推しの子は、2020年4月から週刊ヤングジャンプにて連載されているアイドル少年漫画で、ミステリージャンルのアイドル成長ストーリーとして人気の作品です。2024年2月時点では、コミックスが13巻まで発売されており、週刊ヤングジャンプ以外に、漫画配信サイト少年ジャンプ＋にも掲載されています。

推しの子の原作ストーリーは、『かぐや様は告らせたい』の作者・赤坂アカ先生が担当しており、かぐや様は告らせたいが完結するまでの間、同時進行で連載していました。また、作画は『クズの本懐』の作者・横槍メンゴ先生が担当しています。2023年4月から6月までアニメが放送されたほか、2024年1月24日には実写映画化とドラマ化の発表がされ、公開を待ち望む声が寄せられています。

産婦人科医ゴローは、研修時代に知り合った12歳の少女さりなの影響で、アイドルのアイのファンになりました。ある日、産婦人科の患者としてアイが受診し、ゴローはアイに元気な子供を産む手伝いをしようと決意します。しかし、ゴローは、何者かによって殺害されてしまいます。次に目を覚ました時、ゴローはアイが産んだ双子の1人となっていたのでした。

推しの子は、ミステリー要素があるアイドルの成長ストーリーです。転生という超常現象はあるものの、幽霊や妖怪などの怪異は登場しません。しかし、推しの子を読んだ人からは「ホラー要素があって怖い」という感想が寄せられています。なぜそのような感想があがっているのかというと、その理由は、人間の腹黒さや殺人シーン、人間の死体が登場するからのようです。

アイドルものの漫画作品というと、青春や努力、成長などのキラキラとした物語が多い傾向にあります。しかし、推しの子は、今までにあまりなかったミステリージャンルの作品となっています。そのため、青春ものジャンルだと思っていた読者や、暴力シーンが苦手な人からは「ホラー要素があって怖い」と評価されることがあるようです。

推しの子は、ミステリージャンルのアイドルもの漫画です。そのミステリー要素が推しの子の醍醐味となっていますが、それが「ホラー要素があって怖い」と言われている理由にも繋がっています。主人公だと思われていたアイが悲しい死を迎えたり、アイの死の真相を探っているうちに、主人公のアクアとルビーが闇堕ちするダークな内容が、ミステリー・サスペンス要素を担っています。

次の項目『推しの子のホラーなつらいシーン一覧』では、推しの子の読者から「ホラーで怖い」と言われているシーンを、ネタバレを交えて紹介しています。どのようなシーンが怖いと感じているのか知りたい人は、そちらの項目にも目を通してみてください。

推しの子が「ホラーで怖い」と言われている理由の1つ目は、大人口調で喋る赤ん坊がいることです。推しの子の主人公・アクアとルビーは、転生したキャラクターで、前世の記憶を持って生まれてきます。そのうえ、生まれた直後から言葉を話すこともできます。

転生者が赤ん坊の頃から話すことができるのは、転生ジャンルの漫画ではよくある展開ですが、現実で言葉を話せる赤ん坊を見かけたら「気味が悪い」と感じる人もいることでしょう。そのような設定が、人によっては「ホラーで怖い」と感じる要素となっているようです。

主人公のアクアとルビーは、母親と同じく芸能関係の仕事を始めます。その過程で、イジメや差別などのドロドロとした人間関係に巻き込まれることになります。味方だと思っていた人物の裏の顔が見えるシーンや、いきすぎた好意による愛憎劇など、そのような人間の醜悪さが「ホラーで怖い」と言われる理由の1つとなっています。

生前の推しだったアイの子供に産まれたアクアは、初めはその生活を楽しんでいましたが、アイの死亡でその心境が一変します。自分の推しであり、母親であるアイが殺されたことで、深い悲しみと復讐心が芽生えます。そして、犯人を見つけ出すことを決意するのでした。クールでありながらも優しさを兼ね揃えたアクアが、復讐のために人を利用するキャラになったことで、ショックを受けた読者も少なくなかったことでしょう。

バイオレンス描写として「怖い」と言われているのは、ゴローの白骨死体です。作中でルビーは、前世の想い人であったゴローの遺体を発見してしまいます。人間の死をまざまざと思い起こさせるその姿や、その時のルビーの気持ちに共感した人から「怖い」「つらい」という声が寄せられています。

第8巻から登場する謎の少女も、推しの子の不穏な要素の1つです。この少女は、ルビーの前に現れ、アイとゴローの死の真相をにおわせます。なぜルビーが転生者だと知っているのか、また味方なのか敵なのか、それさえも不明なこの少女の登場によって、推しの子はさらにミステリー要素が強調されました。

アクアは第1巻で既に復讐の鬼と化しています。一方で、ルビーはアイの死の真相を知らないため、純粋に2度目の人生を謳歌していました。そのような2人の対比が推しの子の魅力でしたが、第7巻ではゴローが死亡していたことを知って、ルビーも闇堕ちしてしまいます。推しの子の明るい一面を担っていたルビーも闇堕ちしてしまったことで、読者からは「明るい要素が1つ消えてつらい」と評価されています。

推しの子の読者に特に「つらい」と言われているシーンは、登場キャラの死亡シーンです。規制がかかるほどの惨い殺し方や描写はないものの、読者にとって愛着のあるアイやゴローが絶命するシーンに、心を痛めた人は多かったことでしょう。また、その後登場したゴローの白骨死体も、ホラーが苦手な人には刺激が強いシーンの1つです。

主人公だと思われていたアイが死亡する展開は、正統派のアイドルジャンル漫画だと思っていた読者にとってはショックなものとなりました。しかし一方で、そのような展開になったことで、「作品に興味を持った」という人も少なくないようです。

推しの子は、漫画だけではなくアニメも「面白い」と話題となっています。動画配信サイトでも、人気デイリーランキングの1位を何度も獲得する人気作品として話題となりました。2024年にはアニメ第2期が放送予定となっており、「アニメ開始が待ち遠しい」という声が見られています。

推しの子のファンの間では、コミックス第1巻の表紙のアイのポーズが話題となっています。両手の指をじゃんけんの「チョキ」のような形にして顔の前に出し、舌を出すポーズがかわいいと評判です。また、この指の形が「猫の耳」を表しているという小話も話題となっています。

以上、推しの子が「ホラー要素があって怖い」と言われている理由について紹介してきました。推しの子がホラーだと言われている主な理由は、登場キャラが死亡するシーンが登場したり、人間の醜悪な内面が描かれているからです。主人公のアクアとルビーが復讐を決意するシーンに、ショックを覚えた人も少なくないようです。

「怖い」「つらい」という感想もある推しの子ですが、総評では「面白い」という評価が多い作品です。2024年には、アニメ第2期が放送予定となっているので、気になった人は公式サイトの新着情報をチェックしてみてはいかがでしょうか？