【メアリと魔女の花】シャーロットおばあちゃんの正体は？赤毛の魔女が黒髪になった理由は？

メアリの大叔母であり、赤い館の主人であるシャーロットおばあちゃん。白髪に丸メガネをかけた優しいおばあちゃんですが、過去に魔女だったという意外な正体を秘めています。今は魔力がないため、普通の人として生活を送るシャーロットおばあちゃん。どのような理由で魔力が失われたのでしょうか。以下では、メアリと魔女の花から、大叔母のシャーロットおばあちゃんの正体や過去、赤毛の魔女が黒髪になった理由を考察しました。

メアリと魔女の花は、2017年に公開された長編アニメーション映画です。監督は、「思い出のマーニー」と「借りくらしのアリエッティ」で知られる米林宏昌監督です。

2015年に創設されたアニメ制作会社・スタジオポノックの第1作目となった、メアリと魔女の花のアニメ映画。原作は、イギリス人作家メアリー・スチュアートの小説「小さな魔法のほうき」です。

大叔母シャーロットが暮らす赤い館に引っ越してきた少女・メアリ。森の中で夜間飛行の花と箒を発見します。花の汁がついたことで箒が勝手に動き出し、メアリを魔女の国へ連れて行きました。ある魔法学校に到達し、夜間飛行の種を狙う魔女に目をつけられます。その後、シャーロットから大叔母の正体や夜間飛行に関する事実を聞かされたメアリ。魔女の危険な実験を止めるべく、人質になった友人を救うために魔女の国を目指します。

メアリが引っ越してきた赤い館の主人であり、メアリの大叔母にあたる女性です。両親は仕事のため、メアリだけが先に赤い館に引っ越しました。館にはゲームなどの遊びもなく、テレビも壊れており、退屈さを覚えるメアリ。そんな彼女をメアリおばあちゃんは温かく見守ります。

メアリの大叔母という立場から、彼女の祖父母の妹にあたるシャーロットおばあちゃん。実は、作中の重要人物であり、意外な正体や過去は大きな衝撃を与えました。さらに、映画序盤で登場した赤毛の魔女は、シャーロットの若き日の姿だったことが判明しています。シャーロットおばあちゃんは何者なのでしょうか。以下では、メアリと魔女の花から、大叔母のシャーロットおばあちゃんの正体や過去についてネタバレ考察しました。

メアリと魔女の花の冒頭で登場した、メアリにそっくりな赤毛の魔女。彼女の正体は、かつて魔女だったシャーロットおばあちゃんの若き日の姿でした。ある理由から夜間飛行の花を盗み、追っ手から逃げる途中だったシャーロット。映画後半にて、自身が魔女だった過去をメアリに打ち明けています。しかし、今は魔力がないため普通の人となってしまい、メアリの力になれないことを嘆いていました。

作中の断片的な情報から、過去にはすごい魔力を秘めた魔女だったと思われるシャーロットおばあちゃん。しかし、シャーロットの正体が魔女という設定は、メアリと魔女の花の映画オリジナル設定です。原作では、大叔母のシャーロットは魔女ではなく、普通の人間として描かれています。メアリからは優しいおばあさまであるけれど、お年寄りで耳が遠いと評され、映画版とはかなり異なるキャラクターとなっています。

魔女だったシャーロットおばあちゃんが追われていた理由は、7年に一度しか咲かない魔法の花を盗んだためでした。魔法の花は、普通の人間に魔力を与え、魔法が使えるようになる稀少な花です。さらに、花に含まれる魔力も相当であり、魔法の花を欲しがる魔法使いも多かったです。魔法の国にある最高学府・エンドア大学に通い、優秀な生徒であったシャーロット。

ある日、魔法の花を偶然発見し、校長のマダム・マンブルチュークと科学者のドクター・デイに報告しました。大学では良き教育者と科学者として慕われていた2人でしたが、魔法の花が手に入ったことで人格を豹変させます。魔法の花の種の実験にのめり込み、あらゆる魔法を使える存在を生み出そうと考えます。そこで、大学の学生を人体実験として利用し、魔法の花の魔力を最大限に活用しようと試みました。
 

しかし、マダムとドクターの実験は上手くいかず、多くの生徒が人体実験の犠牲となりました。自分のせいで2人が変わってしまったと罪悪感を覚えたであろうシャーロット。2人の暴走を止めるには、魔法の花の種を盗むしかないと考えたでしょう。そして、魔法の種を盗んだ日、大学では実験失敗による爆発が起きました。

夜間飛行の種を盗み出し、エンドア大学を脱出したシャーロット。箒にまたがり、追っ手から逃げる中、大学では第ニの爆発が起きました。爆風に巻き込まれたシャーロットは箒ごと落下し、種も地面に落とします。爆風の影響なのか、シャーロットの赤毛は黒髪に変化し、制服の色も紺から白へ変わりました。魔力を失い、普通の人となったシャーロット。その後、彼女はどのような人生を歩んだのか、誰にも分りません。

一方、赤毛の魔女によって盗まれた種は、シャーロットの落下と同時に深い森へ落とされ、魔法の花を咲かせました。そして、花が持つ魔力によって周辺の植物や動物たちの成長が促されます。また、シャーロットが乗っていた箒も森に放置され、持ち主が取りに来る日を待ち続けました。そして、十数年後、赤毛の魔女の血を引く少女・メアリに発見され、再び空を飛び回りました。

メアリと魔女の花の終盤、エンドア大学から箒で脱出したメアリ。箒に「戻れ」と命じると、魔女の屋敷のような古い家に到達します。実は、この場所はシャーロットおばあちゃんが昔住んでいた家でした。マダムとドクターから魔法の花を盗み、彼らから必死に逃げていたシャーロット。彼女が目指した先は、魔女だった頃に住んでいた昔の家だったかもしれません。

逃亡中にシャーロットは深い森へ落下、赤毛が黒髪に変化したことや箒を失ったことで、家に帰ることが出来なくなったでしょう。または、魔力が無くなった自分に魔女の家は不要と考え、そのまま放置していたとも考えられます。一方、魔法の家は主人であるシャーロットの帰りを待ち続けました。そして、十数年後、シャーロットの箒と共にメアリが訪れます。

メアリの大叔母が元魔女だったという意外な展開や、大学から魔法の花の種を盗んだ過去を秘めるシャーロットおばあちゃん。魔女だった頃はメアリと同じく赤毛でしたが、ある出来事をきっかけに黒髪に変化しました。若き日のシャーロットおばあちゃんに何が起きたのでしょうか。以下では、メアリと魔女の花から、シャーロットおばあちゃんが赤毛の魔女から黒髪になったことや、魔女でなくなった理由を考察しました。

かつてはエンドア大学の優秀な生徒であり、赤毛の魔女と呼ばれていたシャーロット。しかし、エンドア大学から逃げる途中、爆発に巻き込まれたことで黒髪に変化しています。爆発の衝撃で黒髪に変化したのでしょうか。一方、過去のシャーロットに起きた変化は髪色だけでなく、制服の色にも表れています。一体、シャーロットの身に何が起きたのでしょうか。

過去に魔女だったものの、現在は普通の人間として生活しているシャーロット。このセリフから、赤毛から黒髪になった理由は、魔女ではなくなったためと考えられます。メアリのピンチを聞きつけたことで、自身の正体と過去を明かしたシャーロット。メアリを助けることが出来ないことを嘆く姿から、もう魔力はないと推測できます。

つまり、赤髪から黒髪への変化は、何かしらの原因によってシャーロットの魔力が失われたことを示す伏線だったでしょう。しかし、作中ではその説を裏付けるセリフはなく、魔力を失ったことによる黒髪への変化は考察の域を出ません。

シャーロットの黒髪が魔力を失ったことを示す伏線だった場合、なぜ、彼女は魔力を失ったのでしょうか。ここで考えられるのが、逃亡中に巻き込まれた魔法の花の爆発です。爆風にあおられたことや、落下の衝撃によって魔力が失われたでしょう。しかし、身体的なショックで魔力がゼロになるのか、疑問が残ります。一方、魔法の花の爆発に魔力を吸い取る効果があった場合、その可能性は高いでしょう。

ピーターを人質に取り、夜間飛行の変身魔法実験に取り掛かるマダム・マンブルチューク。しかし、実験は失敗に終わり、全ての魔法を解こうと取り掛かります。その時、ピーターを覆っていた水色の液体がマダムに降りかかりました。実は、水色の液体には魔力を吸い取ってしまう強力な効果が備わっていました。魔力を奪われたマダムはただの人間となり、外見も白髪の老婆へと変貌しました。

このシーンから、魔法の花の実験に失敗すれば、全ての魔力を吸い取られるリスクが生じると考えられるでしょう。ちなみに、シャーロットが巻き込まれた爆発も、実験に失敗した際に生じたものです。もしかしたら、爆風にも魔力を吸い取ってしまう効果があったでしょう。爆発に巻き込まれ、箒から落下したシャーロット。その衝撃で気を失ったことで、魔力を一気に失ってしまったでしょう。

メアリと魔女の花の主人公の大叔母であり、映画の重要人物でもあるシャーロットおばあちゃん。温厚な老婦人と思いきや、その正体や過去はメアリも驚かせました。エンドア大学の優秀な生徒であり、赤毛の魔女だったシャーロットおばあちゃん。メアリを見守る優しさと意外な正体がファンの人気を集めています。以下では、メアリと魔女の花からシャーロットおばあちゃんの声優・大竹しのぶさんを紹介します。

シャーロットの声優を務めた大竹しのぶさんは、1957年生まれ、東京都出身の女優、歌手、タレントです。テレビドラマの一般公募に合格し、1973年に女優デビューを果たしました。ドラマや映画を中心に幅広いジャンルの作品に出演し、演技派女優として知られています。

芸能界デビュー後、数多くの作品に出演してきた大竹しのぶさん。劇場アニメへの出演歴もあり、「借りぐらしのアリエッティ」ホミリー役や「風立ちぬ」黒川夫人役を演じました。また、2023年公開の「君たちはどう生きるか」にも出演し、あいこ役に起用されました。

主人公の大叔母であり、メアリと魔女の花の重要人物でもあるシャーロットおばあちゃん。赤毛の魔女だった頃の姿は、メアリに非常に似ています。黒髪に変化したことで魔女でなくなったシャーロット。ただの人となった彼女は、どのような人生を送ってきたのでしょうか。以下では、メアリと魔女の花から、メアリの大叔母のシャーロットおばあちゃんに関する感想や評価を紹介します。

メアリと魔女の花は、大学から魔法の種を盗んだシャーロットの逃避行から始まり、メアリにそっくりな赤毛の魔女として注目を集めました。本編では魔力がない普通のおばあちゃんとして暮らすシャーロット。赤い館での生活に退屈するメアリを優しく見守る姿が好感を呼びました。また、メアリと魔女の花において、シャーロットの過去エピソードに惹かれたとの感想も見られ、彼女の過去を知りたいとの声も寄せられています。

メアリと魔女の花といえば、シャーロットの若き姿・赤毛の魔女も見どころであり、メアリと同一人物ではと思った方もいるでしょう。後に、赤毛の魔女の正体はメアリの大叔母と判明し、メアリを大人っぽくしたようなキャラデザでしょう。物語の重要人物であるシャーロットと赤毛の魔女。ファンからはシャーロットおばあちゃんの若い頃が一番かわいいとの声も見られ、メアリと魔女の花の人気キャラとなっています。

メアリと魔女の花の終盤にて、メアリが駆け込んだ魔法の家はかつてシャーロットが住んでいた家でした。落下の衝撃で魔力を失ったシャーロット。その後は、普通の人間になったために魔法の家に戻ることはなかったと推測されます。一方、事実を知らない魔法の家は主人公の帰りを待ち続けました。シャーロットと魔女の花に関する感想の中には、魔法の家がシャーロットの帰りを待ち続けていることにグッときたとの声も見られます。

メアリと魔女の花のシャーロットおばあちゃんの正体や過去、魔女ではなくなった理由などを考察しました。映画序盤に登場した赤毛の魔女の正体であり、主人公の大叔母にあたるシャーロット。かつて魔女だったという意外な過去は、ファンにとっても衝撃的な出来事となったでしょう。現在は普通の人として暮らすシャーロットおばあちゃん。メアリを優しく見守る姿は、見る者の心をほっこりさせます。