2024年02月05日公開
2024年02月05日更新
メアリと魔女の花は魔女の宅急便のパクリ?ジブリに似てる理由やシーンを解説
「メアリと魔女の花は魔女の宅急便のパクリ?」という疑問を考察していきます。退屈な日々を過ごす主人公のメアリが、「夜間飛行」の騒動に巻き込まれる物語が描かれているメアリと魔女の花。本記事では、メアリと魔女の花の作品概要とあらすじや、制作を担当したスタジオポノックの情報をまとめていきます。また、「メアリと魔女の花は魔女の宅急便のパクリ?オマージュ?」という疑問や、ジブリ作品と似てるシーンを紹介していきます。
メアリと魔女の花とは?
メアリと魔女の花の概要
【64本目】
— 轍 (@wadach1eiga) February 3, 2024
メアリと魔女の花(2020)
魔女の花を見つけたことから魔法世界に迷い込んだ少女メアリの冒険を描くアニメーション映画でスタジオポノックの長編第1作。ジブリ由来の完成度の高いアニメーションを活かせる場を設定しており圧倒的な画力でのファンタジーを楽しめた。#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/U5P8p9YO39
パクリ説や似てるシーンを考察する前に、まずは「メアリと魔女の花」の基本情報を紹介していきます。メアリと魔女の花は、2017年に放映されたアニメ映画で、制作は「スタジオポノック」が担当しました。イギリスの作家であるメアリー・スチュアートが発表した「小さな魔法のほうき」が原作で、興行収入は32億円を記録しています。
メアリと魔女の花のあらすじ
メアリと魔女の花の主人公はメアリ・スミスです。メアリは好奇心旺盛で天真爛漫な性格の少女で、逆立った赤毛のツインテールの特徴があります。物語冒頭で大叔母が暮らす館に引っ越しており、テレビやゲームがないことで退屈な日々を過ごしていました。そんな中、森に迷い込んだ時に「夜間飛行」という花を見つけ、独りでに動き出した箒に乗って魔女の国に入ってしまいます。
メアリと魔女の花は魔女の宅急便のパクリ?オマージュ?
ここからは、「メアリと魔女の花は魔女の宅急便のパクリ?」という疑問を考察していきます。メアリと魔女の花は、作画とストーリーが高い評価を受けていますが、ジブリ作品と似てるという意見が挙がっています。ジブリ作品と似てるシーンやオマージュについて考察していきます。
魔女の宅急便は1989年に公開されたジブリ作品で、原作は角野栄子の児童書です。1985年に長編アニメの企画が立ち上がり、興行収入は約43億円と推測されています。また、魔女の宅急便がヒットしたことで、「固定給の導入」「新人の定期採用」という仕組みができました。
パクリ説①絵がジブリそっくり
【アニメてにをは・魔女の宅急便/予習その
— アニメてにをは@石曽根正勝 (@animeteniwoha) April 28, 2022
12】
トンボの自転車飛行機が壊れて思わず大笑いするキキの表情、動作。
この「長回し」の笑いは隠れた名シーンと言えるかもしれない。
20秒を超えながら千変万化する笑いの演技。常人でない技。#金曜ロードショー #魔女の宅急便 #アニメてにをは pic.twitter.com/aVa884ZnFO
スタジオジブリは1985年に設立された制作会社で、これまでに「魔女の宅急便」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」などの作品を手掛けています。メアリと魔女の花の制作には、スタジオジブリのスタッフが参加しているため、「絵が似ている」という意見が挙がっています。そのため、パクリやオマージュではなく、スタッフの癖で絵が似た可能性が高いです。
メアリと魔女の花では、魔女が存在するファンタジー世界が舞台になっています。魔女の宅急便も同様の世界が舞台になっているため、メアリと魔女の花に対してパクリやオマージュという意見が挙がっています。また、絵が似ているため、「メアリと魔女の花はジブリ作品」と勘違いしている鑑賞者が多いです。
パクリ説②主人公の成長
メアリと魔女の花
— ユイ (@AP01W5vnT6SFsQV) September 1, 2018
はじめてやったけど
めちゃめちゃ面白い作品でした
見ててハラハラとかいろんな
感情が湧き出て楽しかったです
またジブリの作品で
好きなものが増えました#メアリと魔女の花 #ジブラーさんと繋がりたい pic.twitter.com/Hkbhl4skMJ
メアリと魔女の花の主人公は11歳で、魔女の宅急便の主人公は13歳です。両者は未知の世界に旅立ち、少しずつ魔女として成長していきます。また、人間社会や魔女の世界でコミュニティを作っているため、設定が似ていることもパクリやオマージュと言われている理由です。
魔女の宅急便の主人公は、自ら成長を求める活発な性格をしています。メアリと魔女の花の主人公は、受け身な一面があるため、受動的に成長していく印象があります。そのため、両作品の主人公は成長過程に違いがあることが分かります。
パクリ説③魔女の使い魔である黒猫
うちのこメアリと魔女の花の猫とそっくりでわらう pic.twitter.com/hJXUDbA7B7
— ๑モヨロン๑ (@moyoronda) December 15, 2023
メアリと魔女の花と魔女の宅急便の主人公には、「猫と行動を共にしている」という特徴があります。魔女の宅急便の猫であるジジは、人気が高いキャラクターのため、猫の設定を使ったこともパクリやオマージュと言われている理由です。また、「メアリの感情表現がキキと似てる」という意見が挙がっています。
パクリ説④ほうきで飛べないシーン
「メアリと魔女の花」
— 棚猫 (@ta_na_ne_ko999) July 23, 2017
昔懐かしいシンプルなおとぎ話感。メアリのちょっとお調子者な感じが子どもらしくて良いし猫が可愛いし面白かった。新しい一歩を踏み出す時に過去を見つめなおす事も大切。そこここに散りばめられた懐かしさとエンドロールの言葉にグッときた。魔法の先をどうするか次回も期待。 pic.twitter.com/Gjfo5psUOH
魔女の宅急便の主人公はキキです。キキは13歳の少女で、魔女のしきたりで実家から離れることになりました。そのため、空飛ぶ魔法を活かして宅配業を行っていましたが、物語途中に魔法が使えなくなるシーンが描かれています。メアリは「夜間飛行」の力で空を飛んでいましたが、途中で夜間飛行の効果が切れているため、メアリと魔女の花は魔女の宅急便のオマージュという意見が挙がっています。
魔女の宅急便のトンボは、空に憧れを抱いている少年です。終盤に飛行船を地上に繋ぎ止めるためのロープを張っており、風で飛ばされたトンボをキキが助けるシーンが描かれています。メアリも男の子を助ける時に空を飛べるようになったため、メアリと魔女の花は魔女の宅急便のパクリという説が浮上しました。
パクリ説⑤メアリの大叔母とパイを届けた先のおばあさん
今『魔女の宅急便』を子供たちと見てる。青い屋根のお家の老婦人が孫のために焼くニシンのパイって孫は「あたしコレ嫌い」って言ってるんだから、孫の家にとっては所謂「イヤゲモノ」(舅姑や祖父祖母から一方的に押しつけられる贈り物)になってるのかなぁ…とか思ってしまう。大人になりました、私。 pic.twitter.com/TTpwkkpf9G
— すずお🍄発達育児 (@mukimukikinokom) August 20, 2023
メアリと魔女の花には、メアリの大叔母のシャーロットが登場しています。シャーロットは赤い館の女主人で、メアリを見守る優しい性格をしています。魔女の宅急便では、キキがお婆さんにパイを届けるシーンが描かれており、「シャーロットとお婆さんが似てる」という意見が挙がっています。
メアリと魔女の花がジブリに似てる理由
パクリ説やオマージュについて考察した後は、メアリと魔女の花がジブリ作品に似てる理由をまとめていきます。メアリと魔女の花は、スタジオポノックが制作を担当していますが、ジブリ作品と勘違いしている鑑賞者が多いようです。監督とキャッチコピーの情報もまとめていきます。
理由①スタジオポノックとジブリの関連
『メアリと魔女の花』より
— シャンプー@スプラと料理 (@shanpoo_3) August 31, 2018
わが家のごはん
“でもやっぱり わが家が一番‼︎”
できましたぁ(*´꒳`*)
シャーロット叔母様が作ってくれた料理
とっても温かい印象で安心感が演出されていますね✨作画の方が美味しそうです♡すごい♡#メアリと魔女の花 #金曜ロードショー#再現料理 #アニメ飯 #飯テロ pic.twitter.com/JIg43A9FuO
スタジオポノックは2015年に設立された制作会社で、これまでに「ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-」「屋根裏のラジャー」などの作品を手掛けています。2014年に宮崎駿が引退を宣言しており、2015年に制作部が解散したため、退社したスタッフがスタジオポノックを設立しました。2024年2月時点の資本金は500万円で、西村義明が代表取締役社長を務めています。
理由②米林宏昌監督は長年ジブリにいた
「メアリと魔法の花」等のアニメーション映画監督の米林宏昌さんのお仕事場、スタジオポノックさんにお邪魔してきました。絵を担当された3月刊の『はるのにわで』について雑誌MOE(白泉社)のインタビュー取材を受けられ、絵本制作についてたっぷりお話し下さいました。どんな記事になるか楽しみです! pic.twitter.com/xHPySB1OeT
— 福音館書店 (@Fukuinkan_PR) January 13, 2022
メアリと魔女の花の監督は米林宏昌です。米林宏昌は石川県出身で、大学を中退してスタジオジブリに入社しました。約20年制作に携わっており、「思い出のマーニー」では監督を務めています。学生時代に「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」を見たことがジブリファンになったきっかけで、「宮崎駿のように観客の五感を刺激する作品を作りたい」と話しています。
監督の米林宏昌は、「宮崎監督に一切相談せず、自由に作品を作った」とコメントしています。また、作風が魔女の宅急便と似ていますが、宮崎駿が差し入れを持って現場に来たと話しているため、悪い印象は抱いていないことが分かります。スタジオジブリは2015年に制作部が解散しているため、スタジオポノックが意思と技術を受け継ぐ形になりました。
理由③「魔女、ふたたび。」の意味
魔女、ふたたび。
— あおさん (@ghibli_a_o_s_n) February 24, 2017
宮崎駿、ふたたび。 pic.twitter.com/APtrBR4lNp
メアリと魔女の花には、「魔女、ふたたび。」というキャッチコピーが使用されています。魔女の宅急便はスタジオジブリの代表作品のため、キャッチコピーは魔女の宅急便を感じさせるものになりました。意味は説明されていませんが、スタジオジブリの元スタッフが制作に携わっているため、魔女の宅急便をイメージしている可能性があります。
「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」はスタジオジブリの代表作品ですが、興行収入的には成功していません。また、魔女の宅急便のヒットで会社が安定しているため、スタジオポノックは願掛けの意味のキャッチコピーを使用した可能性があります。
メアリと魔女の花に関する感想や評価
パクリ説やオマージュについて考察した後は、メアリと魔女の花に関する感想をまとめていきます。メアリと魔女の花は、興行収入32億円を記録しているヒット作品のため、鑑賞者から様々な感想が挙がっています。
感想:メアリと魔女の花は面白い!
メアリと魔女の花、久しぶりに見た(*´︶`*)ノ
— 夢野夢 (@zhuran32150) December 17, 2023
とても面白い☺️
映画の鑑賞者からは、「メアリと魔女の花は面白い」「主人公の成長が面白い」という感想が挙がっています。また、魔女の宅急便と設定が似ていますが、「それぞれの面白さは違う」という感想も挙がっています。
感想:キャストの演技が上手い!
メアリと魔女の花 見てる。これ、ジブリじゃなく、卒業スタッフたちの制作会社なのね。
— まゅげ@早くフル勤務したい💧 (@mofu_mayu) September 1, 2018
杉咲花、声優うまい!ここ最近のジブリ系作品よりいいかんじ。
メアリと魔女の花では、俳優と女優がキャラクターの声を演じています。俳優と女優のアニメの演技は酷評されることが多いですが、「メアリと魔女の花はキャストの演技が上手い」という感想が挙がっています。
感想:魔女の宅急便と似てる!
メアリと魔女の花が魔女の宅急便になんとなく似てるの気のせい?
— う🐾 (@ultimo76z) December 15, 2023
本記事で考察したように、メアリと魔女の花と魔女の宅急便には類似点があるため、「魔女の宅急便と似てる」という感想が挙がっています。また、スタジオジブリは2015年で実質的に解散しているため、「スタジオポノックが後を引き継いでほしい」という感想も挙がっています。
メアリと魔女の花のパクリまとめ
本記事では、「メアリと魔女の花は魔女の宅急便のパクリ?」「似てるシーンは?」という疑問をまとめていきました。メアリと魔女の花の監督はジブリ出身のため、作画が似るのは仕方がないという意見が挙がっています。また、作画は似ているけれど、それぞれに違う面白さがあるという意見も挙がっています。メアリと魔女の花を見たことがない方も、本記事を参考にしながら見てみて下さい。