2018年10月09日公開
2018年10月09日更新
メアリと魔女の花の主題歌はセカオワのRAIN!歌詞や選ばれた理由は?
メアリと魔女の花は2017年に公開されたスタジオポノックによるアニメ映画作品です。メアリと魔女の花では主題歌にセカオワのRAINが起用されていました。少し不思議なメアリと魔女の花の世界観に見事にマッチしているセカオワのRAINの歌詞はどのような意味があるのか?またメアリと魔女の花に起用され主題歌を歌うセカオワはどんなグループで、なぜ選ばれたのかなどを詳しく調査してみました。
目次
メアリと魔女の花の主題歌や選ばれた理由を調査!
「借りぐらしのアリエッティ」や「思い出のマーニー」などを手がけた米林宏昌監督が、スタジオジブリ退社後に作り上げたアニメ映画が2017年公開のメアリと魔女の花です。メアリと魔女の花では主人公メアリの声優には杉咲花、キーとなる少年の役を演じたのはジブリ映画でも数多く声優の経験を持つ神木隆之介でした。原作はイギリスの女性作家であるメアリー・スチュアートが描いた児童文学になっています。
この記事ではメアリと魔女の花の主題歌を歌ったセカオワ、そして主題歌であるRAINの歌詞などを紹介します。独特な世界観を持つセカオワは人気のグループですが、メアリと魔女の花の主題歌に起用された理由はなんだったのか。また、RAINの歌詞はどのようなものなのか調べてみました。映画の最後に流れるセカオワのRAINは米林監督も一押しの出来になっています。
メアリと魔女の花の作品情報
メアリと魔女の花は、2017年7月8日に公開された長編アニメーション映画作品です。スタジオポノックのアニメーション映画初作品となっており、監督はスタジオジブリ出身の米林宏昌。同じく元スタジオジブリの西村義明がプロデューサーを務めており、キャッチコピーは「魔女、ふたたび。」でした。
赤い館村に引っ越してきた主人公のメアリは、森の奥で7年に1度しか咲くことのない不思議な花「夜間飛行」を見つけます。夜間飛行はかつて魔女の国から盗み出された禁断の花でした。不思議な花の力で一夜限りの魔法の力を手に入れたメアリは、魔法世界の最高学府「エンドア大学」への入学を許可されますがたったひとつ嘘をついてしまったばかりに事件が起きます。
メアリがストーリーを経ていく中で出会う驚きや喜び、過ちと運命、そして小さな勇気。今までの既存の魔女映画とはまた違う新しいアニメーション映画作品となっています。人物の愛らしい表情だけではなく、綺麗な風景も必見です。
メアリと魔女の花を制作したスタジオポノックは、スタジオジブリを退社した後にプロデューサー西村義明が立ち上げたアニメーションスタジオです。2014年末にはスタジオジブリの制作部が解体され、監督の米林宏昌と西村義明は共にジブリを退社しました。ジブリでの制作ができなくなった後も「機会がある限り、アニメーション映画を作り続けたい」という思いがあり、スタジオポノックの設立へと至ったのです。
2015年に会社を設立してから、メアリと魔女の花はスタジオポノック初の長編映画アニメーション作品として待望のリリースとなりました。スタッフの8割が元々ジブリにいたスタッフということもありメアリと魔女の花は絵柄や雰囲気が似ていることでも話題に上がり、視聴者の中には勘違いをした人もいるようです。2018年現在では3人の監督による短編アニメーション映画を制作中とのことです。
メアリと魔女の花の主題歌はセカオワのRAIN!
メアリと魔女の花の主題歌はセカオワが作りそして歌っているRAINという楽曲です。物語の最後に流れてくるメロディーは世界観と調和しており、メアリと魔女の花の世界観を崩さずにすっと耳に入ってくる楽曲になっています。主題歌を作ったセカオワについて、RAINの歌詞に迫ります。
主題歌を歌うセカオワとは
セカオワとは愛称・略称であり本当の名前は「SEKAI NO OWARI(せかいのおわり)」です。インディーズを経てメジャーデビューされました。紅白にも連続出場するなど知名度も高いです。このキャッチーなバンド名の由来は「世界が終わったような生活を送っていた頃に残されていたのが音楽と今の仲間だった」というボーカルであるFukaseさんが考えたものです。
メンバーの構成は4人からなっており男性3人女性1人のバンドです。上記写真の左から順に、ギター・ボーカルの「Fukase」1985年10月13日、ベース・ドラムなど「Nakajin」1985年10月22日、ピアノ・アコーディオンなど「Saori」1986年8月13日、DJ・サウンドセレクターなど「DJ LOVE」1985年8月23日。メンバーは全員東京都生まれです。DJ LOVEさんは二代目で、2008年に加入して今の構成になりました。
セカオワといえば「セカオワハウス」と呼ばれる一軒家で共同生活を送っていることでも有名です。メンバーの恋人を連れてきたりメンバーの誕生日にはホームパーティーをしたりとオープンな場所でファンにも知られています。メンバーの内NakajinとSaoriは結婚をしましたが、自宅とセカオワハウスを行き来したりと未だにセカオワハウスでの生活もしています。
セカオワの楽曲は「Dragon Night」や「RPG」などファンじゃなくても知っている曲も多いです。楽曲の特徴といえばポップで独特の世界観が広がっています。「RPG」では国民的アニメクレヨンしんちゃんの映画の主題歌になったことでも話題となりました。歌詞の中にもまるでひとつの童話や絵本、ゲームのような個性的でいて幻想的なものを彷彿とさせるものが多いです。メアリと魔女の花の主題歌も彼らの色が出ています。
セカオワ新曲「RAIN」の歌詞は?
メアリと魔女の花の主題歌となったRAINの歌詞にはどんな言葉が綴られているのか、実際に歌詞と照らし合わせて考えてみます。メアリと魔女の花の映画の場面を思い出せるような言葉が歌われていました。
魔法はいつか解けると 僕らは知ってる 月が咲いて太陽が今枯れた
出だしからいきなり映画の内容と合っています。メアリと魔女の花の中では一夜だけ禁断の花のお陰で使える魔法の力があります。いつか解けるというのはそのことだと言われています。
幸せなような 涙がでそうな この気持ちはなんて言うんだろう ファフロツキーズの夢を見て起きた 涙が頬で乾いていた
ファフロツキーズというあまり見慣れない言葉が出てきました。このファフロツキーズというのは「怪雨(かいう)」のことで「その場にあるはずのないものが降って来る」というものです。ファフロツキーズ現象などと呼ばれます。メアリと魔女の花の主題歌としての観点で考えれば、ほうきに乗った魔女のことだと言われています。
虹が架かる空には雨が降ってたんだ 虹はいずれ消えるけど雨は草木を育てていくんだ 虹が架かる空には雨が降ってたんだ いつか虹が消えてもずっと僕らは空を見上げる
サビの部分では虹と雨という言葉が頻繁に使われています。メアリは魔法の力を一夜でなくしてしまうけれど、その力が無くても自分自身で先へと歩んで行ける…という風にもとれます。セカオワの優しい歌声と音楽がメアリと魔女の花ととてもマッチングしていることがわかります。
雨が止んだ庭に 花が咲いてたんだ きっともう大丈夫 そうだ 次の雨の日のために 傘を探しにいこう
曲のラストの部分です。サビの歌詞で「雨は草木を育てていく」の通り、「雨の止んだ庭」には花が咲いています。雨というとネガティブに捉われがちですが、歌詞から想定すると無駄なものは無く自分を成長させることができる、また前向きになれる気持ちも窺えます。メアリと魔女の花の映画内容とも深くリンクしています。
メアリと魔女の花の主題歌にセカオワが選ばれた理由
メアリと魔女の花の主題歌にセカオワが選ばれた理由は何だったのでしょうか。その理由は米林監督が握っています。元々米林監督は「子供から大人まで幅広い世代の方が口ずさめる歌にしたい」という思いがありました。セカオワを起用した理由は「世界観とマッチしていた」からです。セカオワはストーリー性のある楽曲も多く、メアリと魔女の花の世界観に合っていたからこそ楽曲が使われました。
メアリと魔女の花の主題歌であるRAINはセカオワが元々もっていた曲ではなく、メアリと魔女の花の為に新たに制作された楽曲です。実際にセカオワは何度も米林監督や西村プロデューサーと話し合いを重ね、また重要なシーンを実際に見ながら楽曲制作に取り掛かりました。
RAINの歌詞を担当したのはボーカルFukaseとキーボードのSaori、作曲はDJ LOVE以外の3人で行われたようです。声優として参加している神木隆之介からも「物語に寄り添って、映画が終わっても心から離れない曲だと思いました」とコメントされています。
RAINはメアリの心の中を空模様になぞらえて書いた、とセカオワもいっており、実際に映画のストーリーも監督から直々に解説を受けて制作したことでメアリと魔女の花の世界観にすっと馴染んでいます。メアリと魔女の花の映画の中では、メアリの成長が描かれます。メアリの成長と共に自分も一歩踏み出してみよう、と思えるような楽曲を意識されているとのことで、ラストの方であたたかな気持ちになると評判です。
メアリと魔女の花の主題歌はセカオワのRAINまとめ
この記事ではメアリと魔女の花の主題歌であるRAINの歌詞、楽曲を作ったセカオワに焦点をあててきました。いかがでしたでしょうか。メアリと魔女の花のために制作されたRAINは世界観とマッチしていて、ラストで聞くと心地のよい曲になっています。これを機会にまたメアリと魔女の花、そしてぜひ楽曲のRAINも鑑賞してみてください。