2018年10月05日公開
2018年10月05日更新
メアリと魔女の花の声優は下手?杉咲花や神木隆之介など出演キャスト一覧
2017年に公開された、スタジオポノックによるアニメーション映画「メアリと魔女の花」では、人気音楽グループSEKAI NO OWARIが主題歌を担当したことやスタジオジブリの雰囲気を感じさせるタッチが話題となりましたが、杉咲花や神木隆之介などの有名な俳優が声優として出演したことも人気の一つとなりました。今回は、そんな「メアリと魔女の花」への評価や声優キャストを紹介します。
目次
メアリと魔女の花の声優は下手と言われる理由を徹底調査!
スタジオポノックによるアニメーション映画「メアリと魔女の花」は、神木隆之介などのたくさんの有名俳優が声優キャストを務めたことで話題になりましたが、声優キャスト陣の一人、人気女優の杉咲花の演技が下手だということが少し話題となったようです。なので今回は、「メアリと魔女の花」の声優キャストが下手と言われた理由を徹底的に調査しました。
メアリと魔女の花の作品情報
「メアリと魔女の花」は、2017年の7月8日に日本で公開されたアニメーション映画です。制作スタジオはスタジオポノックで、この映画がスタジオにとって初めての長編映画となりました。監督は米林宏昌(よねばやし まさひろ)さんで、この方は過去にスタジオジブリで働いた経験を持っていて、スタジオジブリにいた頃は「借りぐらしのアリエッティ」や「思い出のマーニー」の監督も担当したほどの凄腕アニメーターです。
スタジオジブリは、宮崎駿監督が「風立ちぬ」を製作した後に監督引退を発表して制作部門が解体されました。そこでスタジオジブリのアニメーターたちが集まって新しく作られたのがスタジオポノックです。ちなみに、スタジオの名前である「ポノック」はセルビア・クロアチア語で「深夜0時」という意味で、新たな日の始まりを意味しているそうです。アニメーション界の新しい始まりを感じさせる、素敵な名前だと言われています。
スタジオジブリで働いていたアニメーターたちが集まったスタジオなので、キャラクターのデザインや水の描き方など、アニメーションの絵柄がとてもジブリに似ていて、当初「メアリと魔女の花」が公開された際はスタジオジブリの作品と間違われたことも多かったそうです。
今作品「メアリと魔女の花」の監督である米林監督は、この作品の前に「思い出のマーニー」を監督し、この作品は二人の少女の気持ちの移り変わりを少しづつ丁寧に描いた文学的な作品として知られています。美しい作品に仕上がった一方、米林監督は次の作品を「喜怒哀楽のはっきりとした、感情が飛び回るような作品を作りたい」と思っていました。それが「メアリと魔女の花」を作るきっかけになったそうです。
「メアリと魔女の花」はタイトルにもある通り「魔女」がテーマとなっています。米林監督は当初「ジブリの大人気作品である魔女の宅急便と比べられるから嫌だ」と思っていたそうですが、監督が原作の小説の面白さに魅了されて、「スタジオポノックの第1回作品として、エンターテインメントに溢れた情熱的な作品を作ろう」と決意しこのテーマに決めたそうです。
「メアリと魔女の花」原作小説の中で、「この扉を開けるのに魔法なんか使っちゃいけない。どんなに時間がかかっても、自分の力でいつもどおりに開けなきゃ」というセリフがあります。この背中を押してくれるようなセリフは、「魔法」が「スタジオジブリ」の隠喩であり、スタジオポノックが新しいことにチャレンジする様を描いているようだと言われています。
つまりこの「メアリと魔女の花」という作品は、スタジオジブリから飛び立ったクリエイターたちが、0からまた新しく何か作品を作ろう!というクリエイター魂と、これまでジブリという世界最高峰のアニメーションスタジオで働いてきたことへの敬意を存分にこめた作品だということが言えそうです。
メアリと魔女の花の声優キャスト!杉咲花などが出演
そんな「メアリと魔女の花」の気になる声優は、杉咲花など有名な俳優・女優を数多く起用していることでも話題になりました。声優陣は沢山の人が名前だけでも知っているほど有名で実力派な俳優・女優ばかりです。そこで、「メアリと魔女の花」の声優キャスト陣をご紹介します。
メアリ役/杉咲花
主人公・メアリの声優を務めたのは、「2015年の顔」に選ばれたこともある、今引っ張りだこで大人気の女優、杉咲花です。1997年10月2日生まれで、若いのに才能のある女優の一人です。ドラマでは、「学校のカイダン」や連続テレビ小説「とと姉ちゃん」、さらに最近放送された「花のち晴れ~花男 Next Season~」では、ドラマ初主演も努めました。大河ドラマ「いだてん~東京オリンピック~」にも出演していました。
また、杉咲花はドラマだけでなく、映画「無限の住人」や「湯を沸かすほどの熱い愛」、「BLEACH」など多数出演しています。実は、「メアリと魔女の花」だけでなく、声優として「思い出のマーニー」でも出演しています。子役から活躍しており、彼女が出演する味の素の回鍋肉のCMはとても有名です。2018年には写真集も発売されていて、今話題の女優です。
ピーター役/神木隆之介
このお話の鍵を握るキャラクターの一人である少年・ピーターの声優は神木隆之介が務めました。神木隆之介は子役から20年以上も芸能界の第一線で活躍している人気の俳優です。有名な映画に多数出演していて、日本映画歴代興行収入ランキングベスト5にランクインしている「千と千尋の神隠し」「君の名は。」「ハウルの動く城」「踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」の4作品に出演しています。
俳優としての活動だけでなく、声優としても人気の高い神木隆之介。1993年5月19日に生まれで、2歳の時に既にCMデビューを果たしています。また、「仮面ライダーアギト」や大河ドラマ「義経」「平清盛」で着々と演技力の頭角を現していました。ジブリ作品の声の出演を多くしていて、「千と千尋の神隠し」や「ハウルの動く城」だけでなく、「借りぐらしのアリエッティ」でも声優をしています。
アニメ監督からのラブコールの多い神木隆之介。劇場版ドラえもん1作目である「のび太の恐竜2006」では恐竜のピー助を演じたり、細田守監督作品である夏の風物詩「サマーウォーズ」では、主人公である大磯健二の声を演じて話題になりました。また、大ヒットを記録した新海誠監督による長編アニメ映画「君の名は。」でも主人公の瀧くんを熱演しました。
マダム・マンブルチューク役/天海祐希
魔法世界において最高学府である「エンドア大学」の校長で、物語の重要な要素となる謎を持っているマダム・マンブルチューク役を、天海祐希が演じています。天海祐希はもともと宝塚の月組トップスターで大活躍した後に女優へと転身したことで有名です。きりっと整った美貌と、宝塚で鍛え上げられた演技や歌を武器に様々な舞台で人気を集めています。
ドラマに映画と、その実力からいつでも引っ張りだこで、それだけではなくバラエティー番組にも時々出演し、老若男女問わず人気があると言われています。また、ジブリには過去「崖の上のポニョ」でポニョの母・グランマンマーレ役として声の出演を果たしています。
赤毛の魔女役/満島ひかり
メアリが手にしてしまう「魔女の花」についての秘密を知る謎の多い魔女は、満島ひかりが声優を務めています。満島ひかりのどこかクールでミステリアスな雰囲気がこの赤毛の魔女というキャラクターとリンクしていると話題になりました。
個々のパーツがはっきりとした顔立で、沖縄県出身。沖縄アクターズスクールで演技を学び、最初はFolder5というユニットで歌手として活躍していました。しかしその後独立して、司会やグラビア、アイドルなど、様々な仕事を経て今では映画にドラマ、CM,舞台など、様々なフィールドで実力を持って活躍しています。
フラナガン役/佐藤二朗
エンドア大学のほうき小屋の万人を務めるネズミのようなたぬきのようなキャラクターを佐藤二朗が演じています。佐藤二朗は1996年に演劇ユニットを立ち上げてから、演劇製作・出演を精力的に行なっていて、俳優としてだけではなく、映画監督、脚本家としてマルチに活躍している方です。三枚目の役どころを演じることが多いですが、ドラマや映画、どこにでも出演していて「三枚目といえば佐藤二朗」と思う人も多いそうです。
今までは主に舞台中心で活動されていましたが、近年では多数のドラマ・映画に出演し、2017年に公開された「恋妻家宮本」ではマダム・マンブルチューク役の天海祐希とも共演しています。アニメの声優としては、ディズニー・ピクサー映画である「インサイド・ヘッド」でビンボン役のキャストを務めています。
シャーロット役/大竹しのぶ
赤い館の主人で、メアリにとっての大叔母にあたる物静かなおばあさんの役を大御所女優である大竹しのぶが声優として演じます。映画、舞台、ドラマ、バラエティーと大活躍で、ジブリとの関係も深い女優のうちの一人です。「借りぐらしのアリエッティ」、「風立ちぬ」、またディズニー作品の「インサイド・ヘッド」にも声の出演を果たしています。
メアリと魔女の花の声優キャストは下手?
メアリ役の声優である杉咲花含め「メアリと魔女の花」の声優陣の演技が下手だったという意見があるそうです。ですが、メアリと魔女の花の声優たちは本当に下手だったのでしょうか?
杉咲花の声が特徴的なところもあり、メアリではなく杉咲花として聞こえてしまう、という意見もあったそうです。他にも、「セリフが棒読み」「感情の起伏が上手に表現できていない」「声優のネームバリューだけで、演技は下手」という辛辣な意見も寄せられていました。セリフで難しいものもあり、11歳で何事にもがむしゃらにとりくむメアリを演じるのは大きなチャレンジだったようです。
また、下手だと言われる理由は、声優のメンバーの理由の一つに挙げられます。今までジブリ作品に多数出演したことのある声優さんが沢山出演していたので、「ジブリのパクリだ」といった意見が「下手」に繋がったようです。
メアリと魔女の花の評価
声優キャストに対する評価だけでなく、「メアリと魔女の花」の映画そのものへの評価は賛否両論だったようで、良い意見からマイナスの意見までさまざまだったようです。ここでは、評価の良かった意見からシビアな意見を紹介しています。
どストレートのファンタジー作品
「メアリと魔女の花」では、現実の世界が出てくることは少なく、ほとんど魔法の世界を舞台の作品で、現実とかけはなれたファンタジーのものが数多く出てきました。近年ではそのようなファンタジー一色の作品はなかなか見られなかったので、観客の中には「現実を忘れられるような楽しい作品だった」と感じた人もいたようです。しかしその一方、大人の観客の中には「子供向け過ぎる」という意見もあったようです。
物語に入り込めなかった
映画において最も重要である要素のひとつである「物語」になかなか上手く入り込めなかった、というファンの方も多かったようです。「メアリと魔女の花」では、メアリが住む世界と魔法世界を何回も行ったり来たり、中盤になるにつれて物語が複雑になってきます。それによって混乱してしまう観客の方も多かったようです。
また、主人公である少女・メアリが少し自己中心的でわがまま過ぎて、あんまりメアリのことが好きになれなかった、という意見もあったそうです。確かに、杉咲花演じるメアリはピーターと衝突し、メアリのせいでピーターが危険な目にあってしまいます。登場するキャラクターのことを好きになれるかどうかというのは、映画において非常に重要なことなので、キャラクターが好きになれなかった観客は物語にも集中できなかったようです。
昔のジブリを感じる
ジブリが映画を作り始めた当初は、「風の谷のナウシカ」や「となりのトトロ」、「崖の上のポニョ」など、「メアリと魔女の花」のようなファンタジー一直線のお話のものをよく作っていましたが、最近では「コクリコ坂から」や「風立ちぬ」など、そうではないものも多くなってきました。昔のジブリの方が好きなファンの方にとっては、この「メアリと魔女の花」は昔のジブリ作品を彷彿とさせるところが人気だと言われています。
しかし、一方では、昔のジブリ作品に作風が似すぎていることから、「オリジナリティに欠けている」「鑑賞後に何の感情も沸かなかった」「今までのジブリの作品のつぎはぎのような感じがする」などと、厳しい意見があるのも事実です。
メアリと魔女の花の声優キャストは下手なのかまとめ
メアリと魔女の花の声優キャストは下手だ、という意見も時々見受けられますが、大半は素晴らしい作品として人気のようです。これからも、スタジオジブリだけでなく、スタジオポノックの新しい作品やこれからが楽しみです。