【天官賜福】慕情（ムーチン）の過去をネタバレ！殿下・花城との関係や妻は？

慕情（ムーチン）は、天官賜福の主人公である謝憐との関わりも深い重要なキャラクターです。ここでは、天官賜福の慕情に妻はいるのか、どのような過去を持っているのか、謝憐（太子殿下）や花城とはどのような関係なのかについて、ネタバレ紹介していきます。慕情が天官賜福という物語の中でどのような役割を持っているのか、詳しくチェックしておきましょう。

天官賜福は、墨香銅臭によって書かれた中国のBLファンタジー小説です。2017年6月より中国のウェブ小説サイトにて連載が開始され、2018年6月に完結しました。2020年には中国の動画配信サイト「bilibili」にてアニメの配信が開始され、日本では2021年に日本語吹き替え版が放送されました。

かつて武神として崇められた主人公の謝憐は、ある事情から二度も天界を追放され、三界の笑い者と呼ばれるようになっていました。その彼が三度目の飛昇を果たすところから物語は始まります。謝憐は神官として出直すべく、人界で活動を始めました。その彼の前に、三郎という謎めいた少年が現れます。

天官賜福に登場する慕情（ムーチン）は、西南を守護領域とする武神で、玄真将軍と呼ばれています。信徒の多い慕情は天界の中で高い地位に就いていますが、かつては謝憐の副将として彼に従っていました。慕情は上品でありながら冷たさを感じる顔つきをしており、皮肉めいた言動をよく取ります。意地が悪いように見えますが、素直になれないだけで優しい一面も持っています。

天官賜福に登場する慕情（ムーチン）は謝憐（太子殿下）の副将であった過去を持ちながら、謝憐に対して意地悪とも取れる態度を見せています。なぜ彼がそのような態度を取るようになったのか、慕情の過去に関するネタバレをチェックして、謝憐との関係を確認してみましょう。またここでは、慕情に妻がいるのかどうかについても触れていきます。

天官賜福に登場する慕情（ムーチン）は仙楽国に生まれた貧民であり、罪人を父親に持つ人間でした。彼は仙楽国の王立道場である皇極観に弟子入りすることを望んでいましたが、家柄ゆえにそれが叶わず、謝憐（太子殿下）のお茶くみをしたり、掃除などの雑用をしたりしていました。それでも慕情は雑用の間に、独学で修行を積んでいたようです。

慕情の努力を見た謝憐は彼の姿勢に感動し、自分の師匠である仙楽国師に慕情の弟子入りを認めるよう頼み込みました。謝憐の頼みは受け入れられ、慕情は謝憐とともに武術の修行をします。慕情が刀の扱いに長けた武神としての地位を確立できたのは、この出来事のおかげであるところも大きいようです。この当時、謝憐と慕情の関係性は良好でした。

天官賜福の世界では、人間が飛昇を果たすことで神官（神）となります。天官賜福の主人公である謝憐（太子殿下）は17歳のときに飛昇し、神官となりました。その際、慕情は点将されて中天庭の神官となっています。点将とは、飛昇した神官からの指名を受けて天に昇ることを指します。慕情は武神となった謝憐の副将としての役割を与えられました。しかし、慕情は後に謝憐のもとを去りました。

事の発端は、仙楽国で争いが起こったことです。謝憐は、人界に干渉してはいけないという禁を破り、祖国を救うべく天から降りました。副将であった慕情もそれに付き従います。結果として、謝憐は仙楽国を救うことができませんでした。禁を破ったことで天界を追われ、国が滅んだ元凶として仙楽国民から恨まれるようになった謝憐は、人界で放浪生活を始めます。

当初は慕情もともに生活していましたが、彼には養わなければならない家族がいました。このままでは家族も謝憐たちも守れないと判断した慕情は、謝憐のもとを離れます。慕情は見限ったつもりはなかったようですが、結果的に謝憐のもとを離れてそれきりになってしまったため、見限ったと思われても仕方のない状況になったのです。

謝憐のもとを離れた慕情は自力で飛昇し、神官となりました。過去の出来事が原因で謝憐に対して素直になれず、再会後は彼に嫌味をぶつけていますが、現在でも謝憐のことを気にかけています。

天官賜福に登場する慕情（ムーチン）に妻はいません。妻がいる、という話が挙がったのは、慕情と同じく過去に謝憐と行動をともにしていたキャラクター・風信です。風信に妻がいるという噂が流れたため、慕情にもいるのではないか、と考える人たちが出てきたようです。

ここからは、慕情（ムーチン）と扶揺（フーヤオ）の関係についてネタバレ紹介していきます。天官賜福に登場する扶揺は、中天庭の武官です。慕情の部下である彼は、人界で任務にあたる謝憐（太子殿下）を手助けするため、自ら志願して人界に降りてきました。実は扶揺の正体は、慕情その人です。

天界から追放されていた謝憐は三度目の飛昇を果たし、神官として出直すことになりました。慕情は謝憐のことを気にかけていましたが、過去の確執があるため素直に謝憐へと手を差し伸べることはできません。そこで、扶揺という別人として、謝憐に協力しようとしたのです。

ここからは、慕情（ムーチン）と花城（ホワチョン）の関係についてネタバレ紹介していきます。花城は四大害の1人で、血雨探花という異名を持つ鬼王です。彼はかつて神官たちに勝負を挑み、勝負に応じた33人全員を打ち負かしました。花城はその際、神官たちに「勝負に負けたら天界より飛び降りて人間に戻る」という約束をさせていましたが、神官たちはそれを守りませんでした。

その結果、花城は神官たちを祀る1万以上の寺院を焼き払い、神官たちを強制的に天から引きずり降ろしています。この事件があったため、天界の神官たちは花城を恐れています。慕情も花城を危険な存在として認識しており、花城が謝憐に近づくことを良く思っていません。一方、花城も慕情には嫌悪感を抱いています。それは、慕情が謝憐のもとを離れた人物であるためです。

花城にとって、謝憐は何より大切な神様です。謝憐が最も辛いときに、慕情は傍にいることを許された身でありながら彼のもとを離れました。謝憐の身に起こった惨たらしい事件を知っている花城にとって、慕情は許しがたい存在の1人です。また、花城は仙楽国の少年兵士として生きていた頃、慕情によって軍から追い出されるという経験もしています。そのことも、花城が慕情を嫌う原因の1つとなっているようです。

ここからは、天官賜福のアニメで慕情（ムーチン）の声を担当した声優について紹介していきます。天官賜福で慕情の声を担当した声優が、天官賜福以外にどのような作品に出演しているのか、どのようなキャラクターを演じているのか、チェックしていきましょう。

アニメ・天官賜福の日本語吹き替え版で慕情の声を担当したのは、声優の小林千晃です。小林千晃は1994年6月4日生まれで、神奈川県出身。所属事務所は大沢事務所です。映画鑑賞が好きだった小林千晃は当初、俳優を目指して映画学校に入学しました。

しかしその後、俳優になることを断念し、声優を志すようになります。声優としての活動を始めたのは、2017年頃です。2019年にテレビアニメ初主演を果たした彼は、2021年に行われた第15回声優アワードにて新人男優賞を獲得しました。

天官賜福のアニメで慕情の声を担当した小林千晃の主な出演作品は『Butlers〜千年百年物語〜』（茶野京一）、『賢者の孫』（トニー＝フレイド）、『妖怪学園Y〜Nとの遭遇〜』（九尾リュウスケ/ナインテイル）、『氷属性男子とクールな同僚女子』（氷室くん）、『マッシュル-MASHLE-』（マッシュ・バーンデッド）、『憂国のモリアーティ』（ルイス・ジェームズ・モリアーティ）、『地獄楽』（画眉丸）などです。

また『ブギーポップは笑わない』（竹田啓司）、『SK∞エスケーエイト』（馳河ランガ）、『Sonny Boy』（朝風）、『群青のファンファーレ』（牧皐汰）、『トモダチゲーム』（片切友一）、『転生賢者の異世界ライフ～第二の職業を得て、世界最強になりました～』（ユージ）、『クールドジ男子』（一倉颯）、『ラグナクリムゾン』（ラグナ）、『葬送のフリーレン』（シュタルク）などにも出演しています。

素直じゃない慕情に関するコメントです。慕情は謝憐に対して冷たい態度を取りますが、内心では謝憐のことを気にかけています。慕情の素直じゃないところが好きだという人は少なくありません。しかし、素直じゃない慕情の魅力を理解するには、天官賜福の物語をひと通りさらっておく必要があるようです。

慕情は、天官賜福の物語が進むにつれて魅力が明らかになっていくキャラクターです。天官賜福に触れれば触れるほど慕情のことが好きになっていく、というファンは少なくありません。

慕情が好きだという人は少なくありませんが、一方で慕情のことが好きになれない、という人もいます。天官賜福の物語に触れたばかりの人にとっては、慕情の言動が理解しがたいようです。

ここでは、天官賜福に登場する慕情（ムーチン）についてネタバレ紹介してきました。慕情は、物語が進めば進むほど解像度が上がって魅力的に見えてくるキャラクターです。興味を持った人は、天官賜福の物語に触れて、慕情の言動をじっくりチェックしてみると良いでしょう。