【天官賜福】三郎はなぜ鬼になった?正体・過去や指輪のネックレスについて解説

天官賜福に登場する三郎がなぜ鬼になったのかについて、この記事では紹介していきます。三郎の正体は鬼界の絶境鬼王鬼・花城であることが天官賜福の劇中で明らかになります。三郎はなぜ鬼になったのか、その理由と経緯についてチェックしていきましょう。またここでは三郎がなぜ鬼になったのかだけでなく、彼の過去や三郎が謝憐に託した指輪の謎、腕に掘られた刺青の意味についても触れていきます。

【天官賜福】三郎はなぜ鬼になった?正体・過去や指輪のネックレスについて解説のイメージ

目次

  1. 天官賜福の三郎とは?
  2. 天官賜福の三郎はなぜ鬼になった?正体を考察
  3. 天官賜福の三郎の過去
  4. 天官賜福の三郎の指輪のネックレスや死因を考察
  5. 天官賜福の三郎に関する感想や評価
  6. 天官賜福の三郎はなぜ鬼になったのかまとめ

天官賜福の三郎とは?

三郎(サンラン)は、天官賜福(てんかんしふく)の主人公である謝憐(シエ・リェン)の前に突如現れたキャラクターです。ミステリアスな雰囲気をまとう彼の正体は、鬼の王である花城(ホワ・チョン)でした。彼は生前人間だったのですが、何かしらの理由で鬼となったようです。多くの人が気になるのは、三郎がなぜ鬼になったのか、というところでしょう。

ここでは三郎がなぜ鬼になったのか、その理由に迫っていきます。また、彼が謝憐に託した指輪の正体や、腕に刻まれた刺青の謎についても紹介していきます。天官賜福の重要キャラクターである三郎について知り、物語の世界をより深く楽しみましょう。日本語化されていない部分のネタバレが含まれるため、注意が必要です。

天官賜福の作品情報

天官賜福の概要

天官賜福は中国のBLファンタジー小説です。作者はアジアを中心に全世界でファンを獲得した大ヒットBL小説『魔道祖師』で知られる墨香銅臭です。天官賜福は2017年6月から2018年6月にかけて晋江文学城にて連載されました。小説は書籍化され、中国では全6巻が刊行されています。日本ではダリヤシリーズユニより翻訳版が出版されており、2024年1月時点で2巻まで刊行されています。

天官賜福は、2020年10月に中国の動画配信サイトbilibiliにてアニメが配信されました。日本では、日本語吹替版が2021年7月より放送されています。アニメ第2期となる『天官賜福 貮』も制作されており、日本では2024年1月より日本語吹替版が放送されています。作品の舞台となるのは架空の古代中国で、主人公である謝憐を中心とした物語が展開されます。

天官賜福のあらすじ

天官賜福の主人公は、17歳の若さで飛昇し天界の武神となった仙楽国の太子・謝憐です。彼は天帝からもその才を認められた優秀な神官でしたが、ある事情から二度、天界を追われてしまいます。それから800年の時が過ぎ、謝憐は三度目の飛昇を果たしました。信徒を獲得するため下界で奮闘していた謝憐は、三郎と名乗る見目麗しい少年に出会います。彼と絆を深める謝憐ですが、実は三郎は驚くべき正体を隠していました。

三郎のプロフィール

三郎は、信徒を獲得するため下界にいた謝憐の前に現れた謎の美少年です。誕生日は6月10日(中国歴5月6日)で、外見年齢は16~17歳程度。紅い衣をまとい、長い黒髪を1つにまとめています。

三郎は年若い割に博識で、特に神や鬼に関する知識が豊富です。絵を描くのも上手く、謝憐が拠点としている道観に招かれた際には、見事な仙楽太子(謝憐)の像を描いてみせました。また、ボロボロの道観に扉をつけたり、完璧に掃除をこなしたりもしており、大抵のことはできることがわかります。

三郎は謝憐のことを「哥哥(グァグァ)」と呼んで慕っています。哥哥は中国語で兄を意味する言葉です。実兄はもちろん、仲の良い年上の男性を呼ぶ際に使われます。アニメ・天官賜福の日本語吹替版では、三郎は謝憐に「兄さん」と呼びかけていました。謝憐に出会ったばかりの三郎が、なぜ親しみを込めて謝憐を哥哥と呼び、徹底的に彼のことを尊重するのか。その理由は、後に明らかになります。

アニメ「天官賜福 貮」日本語吹替版

天官賜福の三郎はなぜ鬼になった?正体を考察

ここからは、天官賜福に登場する三郎の正体に関する考察を紹介していきます。三郎はなぜ鬼になったのか、正体を隠す理由は何なのか、腕にある刺青の意味は何なのかなど、気になる点をチェックしていきましょう。

三郎の正体は花城

三郎の正体は、絶境鬼王・花城です。鬼界で名を馳せる4名の強大な力を持った鬼・四大害の1人で、二つ名は血雨探花(けつうたんか)。背を覆う長い黒髪と右目を覆う眼帯、紅い衣が特徴的な美丈夫です。

戦う際に使用する武器は、透き通った体を持つ美しい銀色の蝶・死霊蝶です。外見の美しさとは裏腹に、絶大な殺傷力を持っています。また、花城は柄に紅い眼球がはめ込まれた湾刀・厄命(オーミン)を腰に佩いています。彼の刀術は一級品で、膨大な数の敵を一瞬で斬り伏せられるほどです。数百年前、腕が立つはずの武神たちも、花城に打ち負かされました。

花城自身と彼が操る武器は、多方面から恐れられています。しかし、彼の正体を知りながら花城自身と彼の武器を恐れない人物がいます。それが謝憐です。謝憐は三郎が花城であることを知っても態度を変えず、花城の操る死霊蝶と厄命のことも好意的に見ています。

三郎が正体を隠す理由

三郎は自身の正体を謝憐に隠していました。その理由は鬼だとバレて警戒されることを恐れたため、とも考えられますが、一番の理由は三郎自身のコンプレックスに由来すると思われています。三郎は過去に人間として生きていました。

彼の右目にはある特徴があり、それが原因で人々から虐げられていたようです。過去の経験から、三郎は本来の自分自身を醜い存在だと思い込み、厭うようになりました。醜い姿を謝憐に見せて嫌われたくないという思いから、三郎は正体を隠していたのです。

花城の刺青の意味

アニメ・天官賜福の第5話を見ると、三郎の腕に刺青が刻まれていることがわかります。刺青が見えたのは一瞬で、この刺青が何を意味したものなのかは、視聴者はもちろん謝憐もわかりませんでした。実は、この刺青は「謝憐」という文字です。三郎は仙楽太子(謝憐)への忠誠を、刺青という形でその身に刻みました。

刺青は容易に消すことはできないものです。三郎の謝憐に対する気持ちの強さが、刺青の意味を知ることによってよくわかります。刺青の意味が明らかになるのは、原作の最後になります。

三郎が鬼になった経緯

先に触れた通り、三郎はかつて人間でした。彼はある事情から、信仰していた謝憐の役に立てないまま死んでしまいます。三郎の魂は鬼火となり、やがて人型の鬼となりました。その後、三郎は銅炉山という場所で数多くの妖魔と戦い、生き残りました。

この出来事は、三郎が現在の鬼界での地位を確立するきっかけとなります。この時、三郎は銅炉山にいた人間たちを助けたことで功徳を積み、飛昇したといわれています。鬼でありながら、謝憐と同じ神官になる資格を得たということです。しかし三郎は天を拒絶し、鬼であることを選びました。

三郎が鬼として生きることを選んだ理由

飛昇し神官となる特権を得たにもかかわらず、三郎は鬼として生きることを選びました。なぜ鬼になることをあえて選んだのか。その理由は、やはり謝憐のためだと考えられています。三郎にとって神は謝憐のみです。飛昇し、謝憐に無礼を働いた神官たちと同じ存在になるより、彼らに戦いを挑んで天から引きずり落とす鬼であるほうが良かったのでしょう。

また、天に昇って神になってしまうと、自分に祈りを捧げる見ず知らずの人間を救わなくてはならないという義務が発生します。三郎は自分の全てを謝憐に捧げることを望みとしており、そのため鬼であることを選んだのだという考察もありました。三郎の行動原理は常に謝憐なのです。

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天官賜福の三郎の過去

ここからは、天官賜福に登場するキャラクター・三郎の過去について紹介していきます。天官賜福は謝憐と三郎を中心に展開される、800年にわたる物語です。三郎の過去は、天官賜福のストーリーの中でも特に重要なものとなっています。過去、三郎の身にどのようなことが起こったのか、チェックしていきましょう。

過去①三郎は謝憐に助けられた

三郎は登場当初から謝憐を大切に扱っています。天官賜福を初めて見た人は、なぜ三郎がそこまで謝憐を尊重するのか不思議に思うでしょう。三郎が謝憐に傾倒するきっかけとなったのは、三郎が人間の子供であったときに起きたある出来事です。800年前、三郎は包帯で顔を隠した小汚い身なりの少年で、紅紅児(ホンホンアール)という名でした。

ある日、悲惨な生活を送っていた三郎は、仙楽国で行われた上元祭天遊の儀式中に城楼から落下します。それを抱きとめて救ったのが当時17歳の謝憐でした。三郎は当時10歳です。三郎を助けたために、謝憐が披露していた演技は予定と違うものになりました。また、そのとき謝憐が身に着けていた仮面が外れたことが不吉とされ、謝憐は予定外の動きをしたことを責められます。

しかし、謝憐が三郎を助けたことを後悔することはありませんでした。その後、謝憐は飛昇して神官になります。それから時が流れ、13歳になった三郎は謝憐を祀るお堂で生活していました。相変わらず辛い日々を送っていた三郎は、太子像に向かって自身が生きている意味を問いかけます。

太子像に向かって一心に祈っている三郎の姿を見た謝憐は、生きる意味がわからないのならば私のために生きなさい、と太子像を通じて声をかけました。この言葉に心を救われた三郎は、謝憐に全てを捧げて生きていくことを誓います。

過去②三郎は右目が無かったことからいじめられていた

三郎は紅紅児であった頃、顔を包帯で隠していました。特に念入りに包帯が巻かれていたのは、右目部分です。このことから、三郎は生まれつき右目がなかったためいじめられていた、という考察が生まれました。しかし、三郎が右目を失うのは鬼となったあとのことです。

幼少期、三郎には右目がありました。ただし、その右目は左目とは違う紅い色をしていたようです。いわゆるオッドアイです。紅い目は不吉とされており、そのため三郎はいじめられたとされています。彼が凶星のもとに生まれた子であったことも、虐げられた原因でした。

過去③三郎は自分の右目を抉った?

三郎が少年(小花)の姿でいるとき、彼には両目がありますが、花城の姿のときは右目に眼帯をつけています。現在、花城が眼帯をつけているのはオッドアイを隠すためではなく、右目がないためです。三郎が銅炉山で数多の妖魔と戦っていたときのことです。

三郎は銅炉山に迷い込んだ人間たちを助けるため、自身の右目を抉って後の愛刀・厄命を生み出しました。厄命の柄にある紅い眼球は三郎のものだったのです。厄命は自我を持つ特殊な刀で、謝憐に懐いています。刀の核ともいえる目が三郎のものであるため、謝憐が好きなのだと考えられています。

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天官賜福の三郎の指輪のネックレスや死因を考察

ここからは、天官賜福に登場するキャラクター・三郎が死亡した理由や、彼が謝憐のもとに残した指輪のネックレスについて紹介していきます。三郎が指輪のネックレスを謝憐に託した理由は何なのか、指輪にはどのような意味があるのかなどを見ていきましょう。

三郎は戦場で死亡した?

過去に謝憐の母国である仙楽国と仙楽国内にある永安との間で争いが起こりました。その際、人間だった三郎は謝憐のために仙楽国の少年兵として戦場に立ちます。三郎はその戦場で戦死してしまいました。

三郎は指輪のネックレスを置いて行った?

旧半月国での事件を解決し、三郎と謝憐は道観に戻ってきました。翌朝、謝憐が目覚めるとそこに三郎の姿はなく、謝憐は自分の首に指輪の通ったネックレスがかかっていることに気づきます。後に、謝憐と再会した三郎は指輪のことを「大して貴重でもない」と説明しましたが、実際は三郎にとって非常に重要な物でした。

三郎の指輪の正体

この指輪の正体は、血雨探花・花城の骨灰です。骨灰とは、鬼の命そのものです。骨灰を手に入れれば骨灰の主である鬼を使役することができ、また骨灰を破壊すればどれだけ強い鬼でも消滅させられます。三郎によると、鬼界の風習で、鬼は自分が認めた者に骨灰を託すことがあるそうです。

自分の命を差し出す行為であるため、それをする鬼は滅多にいません。三郎は自身の骨灰を指輪がついたネックレスという形で謝憐に託しました。謝憐が死ぬと、指輪も壊れて三郎は消滅します。三郎は謝憐になら命を奪われても構わないし、謝憐とともに消えることができるなら本望であると考えていたのです。

天官賜福の三郎に関する感想や評価

アニメ・天官賜福で三郎の声を担当している福山潤についてのコメントです。福山潤は、三郎が少年姿であるときは声を少し高めに、花城のときは低めに演じています。その上で謝憐に対する優しい口調は変わりません。姿に違いがあっても同一人物なのだとわかる演技が、ファンの間で高く評価されています。

三郎は少年姿のときは可愛らしさがあり、本来の姿のときは大人の格好良さと色気を見せます。戦闘時には謝憐を気にかけながらも軽やかに動き、圧倒的強者の雰囲気を醸し出していました。三郎は様々な魅力が集まったキャラクターであることがわかります。

いついかなるときでも謝憐を優先して行動する三郎は、ファンの間でスパダリと評されています。彼の言動をよく見ると、そのひとつひとつに謝憐への愛情と慈しみが溢れていることがわかります。

天官賜福の三郎はなぜ鬼になったのかまとめ

ここでは、天官賜福に登場するキャラクター・三郎がなぜ鬼になったのか、彼の過去に何があったのかなどをまとめて紹介してきました。三郎は全てを謝憐に捧げてきた一途なキャラクターです。三郎のことが気になった人はこの機会に天官賜福をチェックしてみると良いでしょう。

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