【天官賜福】風信（フォンシン）は妻と子供がいた？過去や南陽との関係をネタバレ

風信（フォンシン）は天官賜福に登場するキャラクターの1人です。ここでは、風信に妻子がいるという噂の真相や、主人公である謝憐との過去などを紹介していきます。風信について知ることで、天官賜福の物語がよりわかりやすくなります。風信の詳細を見ていく前に、まずは天官賜福の基本情報を押さえておきましょう。

天官賜福は『魔道祖師』で知られる作家・墨香銅臭が描く中華BLファンタジー小説です。中国のウェブ小説サイトで2018年まで連載された本作は、2019年にコミカライズ作品が発表され、2020年にアニメ化されました。中国では全6巻の書籍が刊行されており、日本では日本語翻訳版が2巻まで刊行されています。

慈悲深い仙楽国の太子・謝憐は、17歳の若さで飛昇し武神になりましたが、ある禁忌を犯して二度も天界から追放されました。800年後、謝憐は三度目の飛昇を果たします。しかし、800年もの間追放されていた彼を信仰する信徒はいませんでした。謝憐は人界に降り、信徒を獲得すべく動き出します。その謝憐の前に、三郎と名乗る美しい家出少年が現れました。2人は数々の事件に巻き込まれながら、その中で絆を深めていきます。

風信（フォンシン）は天官賜福に登場する神官の1人です。東南を守護する武神である彼は多くの信徒を抱えており、人界には彼を祀る寺院が8000近くあります。身長は188センチ、得意な武器は弓です。よく眉間にしわを寄せており苛立っているように見えますが、これは癖のようなもので、実際は常に苛立っているわけではありません。

風信は天官賜福の主人公・謝憐の元護衛で、謝憐が14歳の頃から彼に仕えていました。彼は非常に忠誠心が強く、謝憐の両親からの信頼も厚かったようです。同じ神官であり、過去に謝憐の副将を務めていた慕情とは800年以上の腐れ縁で、よく喧嘩をしています。

ここからは、天官賜福のキャラクターである風信と他キャラクターの関係性についてネタバレ紹介していきます。天官賜福の主人公である謝憐と風信にどのような過去があるのか、風信に妻子がいたという噂は真実なのか、詳しくチェックしていきましょう。日本語翻訳されていない部分のネタバレに触れます。日本語翻訳版が発売される際、内容や話のニュアンスが変わってくる可能性があるため注意してください。

先述の通り、天官賜福に登場する風信（フォンシン）は、元々は謝憐の護衛をしていました。14歳の頃から謝憐に仕え始めた彼は、飛昇した謝憐によって慕情と共に中天庭の武官に指名され、仙楽宮太子殿の第一神将になりました。忠誠心の強い風信は、謝憐が仙楽国を救うために禁を破って人界に降りた際も、彼に付き従っています。

結局、謝憐は国を救うことはできず、仙楽国が滅亡した責任を押し付けられ、民から恨まれるようになりました。天界から追放されていた謝憐は下界で逃亡生活を送ることになり、従者である風信も行動を共にします。逃亡生活の中で、慕情が離脱し、謝憐の両親が亡くなりました。

辛い出来事の連続で心を病んでいた謝憐は、風信も自分を見放すのではないかという恐怖に取り憑かれ、彼がそれを口にする前に自分のほうから風信を突き放す選択をします。この出来事をきっかけに、風信は謝憐から離れました。

風信（フォンシン）には、過去に妻と子供がいたという噂の真相を紹介していきます。かつて、仙楽国に剣蘭という女性がいました。剣蘭が風信の妻だといわれている人物です。彼女は仙楽国の元貴族でした。仙楽国の美女格付けの常連であった彼女は、謝憐の后を選ぶために開かれた宴に参加したこともあります。風信はその剣蘭と、仙楽国が滅んだあとに出会いました。

2人は惹かれ合い、情を交わしましたが、結局は別れてしまいます。その後、風信は剣蘭が別の男の妻になり幸せに暮らしたと思っていました。しかし現実は残酷です。風信との子供を身籠もっていた剣蘭は、子供が生まれてくる前に子供と一緒に殺されました。

そのため、母子揃って鬼になったようです。風信は剣蘭が身籠もっていたことを知りませんでした。風信は責任を取り、剣蘭と子供を引き取ろうとしますが、当の剣蘭がそれを拒否しました。神官が鬼の妻子を養うことは、現実的ではありません。結局、風信と剣蘭が復縁することはありませんでした。

天官賜福には南陽将軍という神官が登場します。南陽将軍とは、風信（フォンシン）のことです。天官賜福の登場人物は、本名ではなく異名や肩書で呼ばれる者が多いため、作品に触れ始めたばかりの読者は誰が誰なのか混乱しがちです。南陽将軍と呼ばれるキャラクターは風信である、とあらかじめ覚えておきましょう。

南風（ナンフォン）は中天庭の武官で、南陽将軍・風信（フォンシン）の部下です。彼は、三度目の飛昇を果たした謝憐を手助けするため、自ら志願して人界で活動する謝憐のもとにやってきました。南風は風信の部下であるということになっていますが、実はその正体は風信自身です。

風信は、謝憐が最も辛い時期に離れてしまったことを悔い、謝憐のことを密かに気にかけ続けていました。再び神官として戻ってきた謝憐を心配した彼は、姿を変えて謝憐の供につき、彼に協力しようと考えたようです。

ここからは、天官賜福のアニメで風信（フォンシン）の声を担当した声優について紹介していきます。風信の声優が天官賜福以外にどのような作品に出演しているのか、チェックしていきましょう。

天官賜福のアニメで風信（フォンシン）の声を担当したのは、声優・歌手の古川慎です。古川慎は1989年9月29日生まれで、熊本県出身。所属事務所はトイズファクトリーです。彼は5歳のときに『新機動戦記ガンダムW』を見て、ヒイロ・ユイ役の緑川光の声に憧れ、声優という職業を意識するようになりました。

プロ声優としてデビューしたのは、2011年のことです。2013年にテレビアニメ初主演を果たし、2018年には歌手としての活動も開始しました。2015年にアニメ『ワンパンマン』の主人公を演じたことがきっかけで、知名度が上がっています。2020年に行われた第14回声優アワードでは、助演男優賞を受賞しました。

天官賜福のアニメで風信（フォンシン）の声を担当した古川慎の主な出演作品は『ゴールデンタイム』（多田万里）、『精霊使いの剣舞』（カゼハヤ・カミト）、『ミカグラ学園組曲』（湊川貞松）、『ワンパンマン』（サイタマ）、『orange』（須和弘人）、『刀剣乱舞』（大倶利伽羅）、『TSUKIPRO THE ANIMATION』（神楽坂宗司）、『かぐや様は告らせたい～天才たちの恋愛頭脳戦～』（白銀御行）などです。

また『覇穹 封神演義』（哪吒）、『アイドルマスターSideM』（アスラン＝ベルゼビュートII世）、『転生したらスライムだった件』（ベニマル）、『Dr.STONE』（大木大樹）、『カードファイト!!ヴァンガード』（新導ライブ）、『憂国のモリアーティ』（シャーロック・ホームズ）、『ブルーロック』（烏旅人）、『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-（2023）』（志々雄真実）などにも出演しています。

剣蘭について触れられるシーンは現状日本語翻訳化されていないため、生前の彼女が風信の正式な妻だったのかはわかっていません。しかし、風信が妻にしたいと願うほど剣蘭を愛し、また子供がいたことは事実です。風信に妻ともいえる存在と子供がいたことを知り、衝撃を受けたファンは一定数いるようです。

風信と剣蘭の過去話が辛いという人のコメントです。風信と剣蘭は愛し合っていましたが、当時の環境が原因で別れざるを得ませんでした。2人の結末にやりきれない気持ちを抱いたファンは少なくないようです。

天官賜福には謝憐と花城を筆頭に、数々の魅力的なキャラクターが登場します。その中で風信が一番好きだというファンは少なくないようです。天官賜福に触れる際は、謝憐と花城だけでなく風信の活躍にも注目してみると良いでしょう。

ここでは、天官賜福に登場するキャラクター・風信の過去や、妻子がいるという噂について紹介してきました。風信は、天官賜福の主人公である謝憐との関係も深い重要なキャラクターです。彼のことが気になった人は天官賜福の小説やアニメに触れて、風信の魅力を自身の目でチェックしてみましょう。