【天官賜福】帝君の正体と過去をネタバレ!謝憐・白無相との関係や最後は?

天官賜福の帝君は、天界に君臨する第一武神です。ここでは、帝君の正体と過去をネタバレ紹介していきます。帝君と天官賜福の主人公・謝憐はどのような関係なのか、四大鬼王の1人である白無相とはどのような関係なのか、詳しくチェックしていきましょう。またここでは、帝君の最後についても触れていきます。日本語翻訳版ではまだ描かれていない、作品最大のネタバレが含まれるため、これから作品に触れるという人は注意が必要です。

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目次

  1. 天官賜福とは?
  2. 天官賜福の帝君の正体をネタバレ
  3. 天官賜福の帝君の過去をネタバレ
  4. 天官賜福の帝君と謝憐・白無相との関係や最後を考察
  5. 天官賜福の帝君に関する感想や評価
  6. 天官賜福の帝君まとめ

天官賜福とは?

天官賜福の概要

天官賜福は、2017年6月16日から2018年6月20日にかけて、中国の小説投稿サイト・晋江文学城で連載されていたウェブ小説作品です。作者は『魔道祖師』を生み出したことで知られる墨香銅臭です。天官賜福は中国で書籍化され、全6巻が刊行されました。また、2020年には中国の動画サイト「bilibili」でアニメが配信されています。

日本では、ダリアシリーズユニより小説の日本語翻訳版が刊行されるようになり、アニメも翻訳版が制作・放送されました。2024年1月時点で、アニメ『天官賜福 貮』の日本語翻訳版が放送中となっています。

天官賜福のあらすじ

物語の舞台となるのは、架空の古代中国です。主人公の謝憐は、飛昇して武神となったものの、二度も天界から追放された過去を持っています。謝憐は三度目の飛昇を果たしましたが、もはや彼を神として信仰する人間はいませんでした。謝憐は神官として出直すため、人界へ降りて信徒を集め、功徳を積もうとします。その彼の前に、三郎という謎めいた少年が現れるのですが、彼の正体は驚くべきものでした。

アニメ「天官賜福 貮」日本語吹替版

天官賜福の帝君の正体をネタバレ

ここからは、天官賜福に登場する帝君・君吾(ジュンウー)の正体をネタバレ解説していきます。帝君は天官賜福という物語の中で重要な役割を果たすキャラクターです。帝君とは一体何者なのか、確認しておきましょう。帝君の正体については、中国語を翻訳した「魔翻訳」の情報が元になっています。日本語翻訳版では細かいニュアンスが変わる可能性があるため注意が必要です。

帝君は天界で一番偉い?

天官賜福に登場する帝君は、1000年もの間、天界の第一武神として君臨し続けてきたキャラクターです。名前は君吾、称号は神武大帝です。帝君は全ての神官をまとめる長であり、最も多くの信仰を集める神でもあります。神官の地位や法力の強さは、信徒の数とその祈りの強さによって変わります。特に、自分が守護を担当する地域の寺院や信徒の祈りが力の源になっているようです。

一方、帝君はあらゆる場所に膨大な数の信徒がおり、寺院が建てられているため、特定の場所からの祈りに依存することがありません。圧倒的な力を持つ彼は、人間だけでなく神官たちからも尊敬されています。帝君は天界の頂点に立つ者として、主人公の謝憐を2度、天界より追放しました。

帝君の目的は?

天官賜福に登場する帝君の目的に関する考察を紹介する前に、気になる帝君の正体について触れておきましょう。帝君には2つの正体があります。1つは、2000年前に存在した古代の国・烏庸国の太子殿下。もう1つの正体は、四大害の1人に数えられる等級・絶の鬼、白衣禍世・白無相です。彼の正体を知り、衝撃を受けた読者は少なくありません。後に、帝君は天官賜福という物語の根幹となる事件に関与していたことが明らかになります。

帝君が事件に関与した目的は、自分の完璧な理解者を作り出すためでした。天界の第一武神として堂々とした姿を周囲に見せていた帝君ですが、その裏で彼の心は病み、自身のことを心底理解してくれる人物を求めていたようです。帝君が心を病んだ理由は、彼の過去が関係しています。

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天官賜福の帝君の過去をネタバレ

ここからは、天官賜福に登場する天帝の過去をネタバレ紹介していきます。天官賜福の主人公である謝憐は悲惨な過去を持っていますが、その謝憐に負けず劣らずの悲惨な過去を持っているのが帝君です。帝君が過去に後述の出来事を経験した結果、謝憐が辛い経験をすることになりました。天官賜福では800年にわたる謝憐の生にスポットが当てられています。

謝憐が悲惨な目に遭う原因となった帝君の過去は、天官賜福という物語の核ともいえるものなのです。日本語翻訳版で帝君の過去が明らかになるまで待てない、という人はここで先にチェックしておきましょう。帝君の過去についても、中国語を翻訳した「魔翻訳」の情報が元になっています。日本語翻訳版では細かいニュアンスが変わる可能性があるため注意が必要です。

ネタバレ①烏庸国を救おうとした

2000年前、烏庸国という古代の国がありました。7つの城壁で囲まれたこの国には、才能に恵まれた太子がいました。その烏庸太子こそ、かつての帝君です。彼は飛昇し、神官になりました。当時、彼以外にも神官はいましたが、烏庸太子は数多いる神官たちの中でも特に強い力を持ち、目立つ存在であったようです。

ある日、眠っていた烏庸太子は、烏庸国が火山の噴火によって滅びる夢を見ました。それが予知夢であると悟った烏庸太子は、民を救う方法を考えます。烏庸太子は天に橋を架け、人々を天界に避難させようと考えました。どれだけ強力な法力を持っていても、国民全員を天へと移動させるのは大変なことです。他の神官たちは、烏庸太子の計画に反対しました。

周囲に反対され、国民から不審がられても、烏庸太子は民を救うために精一杯のことを行いました。天界に繋がる橋を、コツコツと作り続けたのです。それから3年後、烏庸太子が予知した通り火山が噴火し、烏庸国の民たちは烏庸太子が作った橋に殺到しました。

烏庸太子は懸命にその橋を支えていましたが、橋作りに専念した3年の間に多くの信徒を失っていた烏庸太子に、万人を救うための力は残っていません。民たちが歩いていた橋は壊れ、大勢の人々が上空から落下し、火の海に落ちました。

ネタバレ②国民が太子に失望する

烏庸太子は自分にできることを懸命に行いましたが、結果として多くの民の命を失いました。この悲劇をきっかけに、烏庸国の民たちは狂ってしまいます。民衆は、自分たちを救えなかった神・烏庸太子に全ての責任を被せ、怒りをぶつけました。烏庸太子を祀っていた寺院に火を放ち、彼の像を倒し、役立たずの神だと糾弾したのです。

ネタバレ③他の神官は誰も力を貸さなかった

烏庸国と烏庸太子が大変な目に遭っているにもかかわらず、天界にいる他の神官たちは誰も力を貸しませんでした。飛昇した当時の烏庸太子は、多くの信徒を抱えた力の強い神官でした。太陽のように輝かしい光を放っていた烏庸太子に嫉妬している神官は少なくなく、彼らは烏庸太子の失脚を望んでいたのです。

神官たちは多くの民を犠牲にしたことを理由に、烏庸太子を天界から追い出しました。もはや烏庸太子は神どころか、尊い太子ですらありません。彼が地上に戻ってからも、火山の噴火は続いていました。苦しむ烏庸国の人々に、他の神官たちが薬草や食料などの援助を始めます。民たちはそれをありがたがり、彼らの信仰はさらに他の神々へと移りました。神官たちは僅かな労力で、烏庸太子の信徒たちを横取りすることに成功したのです。

ネタバレ④烏庸国が火山の噴火によって消滅する

人界に降りた烏庸太子は、4人の従者とともに再び飛昇すべく修行をしながら、噴火を鎮める方法を模索していました。ある日、烏庸太子は従者たちに、噴火を止める方法がわかったと告げます。その方法とは、悪人を火山に投げ込むというものでした。

烏庸太子の考えに従者たちは怒り、大喧嘩の結果、従者4人のうち3人が烏庸太子のもとを去りました。その後、火山の噴火は一度収まりましたが、残っていた最後の従者がある事情によって烏庸国を脱出して間もなく、再び噴火を起こします。それが烏庸国の最後でした。再び起こった噴火の威力は凄まじく、烏庸国全体を飲み込んでしまいました。

ネタバレ⑤精神的におかしくなっていく帝君

烏庸国の最後より時を戻し、のちの帝君である烏庸太子が、天界を追われたあとどのような様子であったのかを改めて確認しておきましょう。先述の通り、天界を追われた烏庸太子は、従者たちと修行をしながら日々を過ごしました。

民を守れなかった元神に対する人々の目は冷たいものでしたが、烏庸太子はそれでも噴火を鎮める方法を模索し続け、生贄を捧げるという最悪の結論にたどり着きます。人の命が奪われることを厭う烏庸太子が出した驚くべき結論に、従者たちは困惑しました。

この時点ですでに、烏庸太子の精神はおかしくなっていたのだろうと考察されています。3人の従者たちが去ったあと、烏庸太子はある時突然マスクで顔を隠すようになり、人が変わったような振る舞いを見せるようになりました。

ネタバレ⑥帝君は裏切り者を三人殺害する

のちの帝君である烏庸太子のもとに残った唯一の従者・梅念卿(メイ・ニエンチン)は、他の3人の従者と全く連絡が取れないことを不審に思っていました。どれだけ烏庸太子に腹を立てていたとしても、ここまで連絡がつかないのは奇妙です。烏庸太子が、火山の噴火が収まった頃からマスクで顔を隠すようになったことも不審に思っていました。

さらに奇妙なのは、烏庸太子しかいないはずの部屋から、彼以外の声が聞こえてくることです。気になった梅念卿は烏庸太子の部屋に踏み込み、眠る烏庸太子のマスクを外しました。そこには、去っていった3人の従者の顔がありました。

烏庸太子は3人の従者を火山に投げ込み殺害したのです。従者たちの恨みは凄まじく、彼らは烏庸太子に取り憑きました。その結果、従者たちの顔が烏庸太子の顔に浮かび上がるようになったようです。烏庸太子の凶行を知った梅念卿は、烏庸国を脱出しました。

ネタバレ⑦帝君は天界に復讐する

1人になった烏庸太子は、その後再び飛昇を果たしました。天界に戻った彼は、当時天界にいた神官たちに復讐します。梅念卿は、烏庸国の事件があった際に天界にいた神官たちは、世代交代によっていなくなったと思っていました。

しかし実際は、烏庸太子によって皆殺しにされていたのです。天界から神官を一掃したあと、烏庸太子は人界に戻って君吾という新しい身分を偽造し、飛昇し直しました。そして、先代の神官たちの死体を使って仙京を再建し、新たな天界の帝君として君臨するようになりました。

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天官賜福の帝君と謝憐・白無相との関係や最後を考察

四大害の1人である白無相の正体は、帝君の分身体でした。ここからは、天官賜福の主人公である謝憐と帝君(白無相)の関係について紹介していきます。謝憐と帝君(白無相)の関係は、天官賜福という物語において非常に重要なものなので、詳しくチェックしておきましょう。

考察①帝君は謝憐を第二の白無相にしたかった?

帝君は謝憐に対して異常な執着を見せています。その理由は、謝憐がかつての自分と似ていたためです。謝憐は万人を救いたいという思いを抱いており、帝君も過去にはそう願い、自分にはそれができると信じていました。しかし、結局失敗してしまい、民からの信仰を失います。

帝君は自分に似た謝憐をかつての自分と同じ状況に追い込むことで、彼に自分と同じ道を歩ませようとしました。謝憐を第二の白無相にすることで、過去の自分の選択を正当化したかったのではないかと考えられています。また、謝憐が第二の白無相になれば、帝君に最高の理解者ができることになります。心底自分の心を理解し、決して裏切らない存在を、帝君は求めていたという考察もあります。

考察②白無相は帝君の分身?

白無相は、常に白い喪服を身にまとい、顔には泣き笑いの仮面をつけている絶の鬼です。帝君が天界に復讐した際、彼の分身として生まれたのが白無相でした。白無相は謝憐に執着し、謝憐の祖国である仙楽国を滅亡に導いています。

その後、白無相は謝憐に、仙楽国を滅ぼした永安への復讐のため、永安に人面疫を起こすよう唆しました。一度は白無相の目論見通りに動こうとした謝憐でしたが、彼は踏みとどまります。最終的に、白無相は本体である帝君に滅ぼされました。

考察③帝君の最後はどうなった?

天官賜福のクライマックスでは、主人公である謝憐たちが帝君と戦う姿が描かれます。この戦いで、帝君は謝憐に胸をひと突きされ、敗北しています。帝君が死亡したかどうかは、明らかになっていません。確かなことは、帝君が銅炉山で鎮められ、彼には最後の従者である梅念卿が付き添っているということです。

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天官賜福の帝君に関する感想や評価

天官賜福では、最後に帝君と謝憐たちの戦いが描かれます。帝君が最も活躍する場面であるため、最後までアニメ化してほしいと思っているファンは一定数いるようです。帝君役の声優は人気があるため、彼が演じる帝君の最後が見たい、という声も上がっています。

二度も追放された謝憐のことを、天界にいる神官たちの多くが蔑んでいます。しかし、帝君は謝憐のことを高く評価し、息子を見守る父親のように優しく接していました。天官賜福の最後にその優しさが崩れ、衝撃を受けた読者は少なくありません。衝撃的な最後をアニメで見たいというファンは多いようですが、現状、天官賜福が最後までアニメ化されるのは難しいのではないか、という意見が挙がっています。

天官賜福の帝君は、物語の黒幕でした。自分の目的のために謝憐を追い詰めた帝君ですが、彼の愚かさを愛おしく感じる読者は少なくないようです。また、帝君の行いをおぞましく思いながらも、できる限り帝君に寄り添おうとする梅念卿の姿に感銘を受けたという人もいます。

白無相は帝君に倒されて死んだと思われていましたが、実際は白無相の正体は帝君の分身でした。謝憐を苦しめた白無相の正体が、謝憐に優しかった帝君であると知った読者は皆、大きな衝撃を受けたようです。

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天官賜福の帝君まとめ

ここでは、天官賜福に登場する帝君の正体と過去について紹介してきました。帝君の正体は、謎の多い天官賜福という物語の中で最も読者を驚かせた要素です。日本語版の書籍が最終巻まで発売されれば、より詳しく帝君のことを知ることができるでしょう。それまでは、中国語版やその他の外国語版を翻訳して内容を読み取る必要があります。

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