【ザ・ファブル】宇津帆（ウツボ）は最後に死亡した？ヒナコとの関係やその後は？

ウツボ（宇津帆）は、「ザ・ファブル」に登場するキャラクターです。凄腕の殺し屋を主人公にした漫画である同作品には、癖のある悪役が多数出てきますが、その中でもウツボはクズキャラとして知られてきました。この記事では、ザ・ファブルのウツボについて特集します。ウツボのプロフィールとなぜ最後に死亡したか、彼と佐羽ヒナコや鈴木ヒロシとの関係、実写映画版のザ・ファブルでウツボ役を演じた俳優などを紹介していきます。

ザ・ファブルは、実写映画版が2作公開されるほどの大ヒットを記録し、2023年にはテレビアニメ化がアナウンスされた漫画です。最後の死亡シーンが多いバトルアクションものの側面と、ファブル（佐藤明）と相棒の佐藤洋子、そして二人の周囲を描いた人間ドラマの側面が両輪となり、幅広い層から圧倒的な人気と支持を勝ち取ってきました。この章では、ザ・ファブルの作品情報で、概要と序盤のシンプルなあらすじを取り上げます。

• ザ・ファブル：週刊ヤングマガジン2014年49号-2019年51号 コミックス全22巻
• ザ・ファブル The second contact：週刊ヤングマガジン2021年34号-2023年32号 コミックス全9巻　

ザ・ファブルは、第1部と第2部が上記の期間連載されました。同作品のコミックスは、シリーズ累計で2200万部の発行部数を記録しています。また、第41回講談社漫画賞一般部門を受賞するなど、内外で高評価されてきました。ザ・ファブルの原作者は、南勝久です。南勝久は、ザ・ファブル以前にも「ナニワトモアレ」を人気作品に押し上げており、走り屋や殺し屋などのとっぽいキャラクターを描いたドラマに定評があります。

ザ・ファブルの舞台である日本では、裏社会の人間からも都市伝説扱いされるほどの凄腕殺し屋ファブルが存在しています。ある時、ファブルと彼の仕事のパートナー女性は、ボスに呼び出されました。ボスは二人が動き過ぎたことを危惧して、なぜか「1年間一般人として大阪で暮らすこと」を命じたのです。その間は、当然のことながら人を死亡させることができません。こうして二人は、佐藤明・洋子兄妹として大阪に移住しました。

ウツボこと宇津帆は、ザ・ファブルの「宇津帆編」の主要登場人物です。ウツボの見た目は、一見物わかりの良さそうな中年男性ですが、裏に何かを隠しているような雰囲気が描かれていました。表向きは「太平興信所」を経営しているウツボは、裏では詐欺、脅迫、誘拐から果ては殺人まで、金のためならどのような卑劣なことでも平気で行える極悪人なのです。そして、なぜかウツボはファブル（佐藤明）と関わることになりました。

ちなみに、ウツボの本名は、川平浩一だと明らかにされました。つまり、宇津帆は偽名なのですが、なぜ彼が偽名を使わざるを得なかったのかについては、ファブルが関係しており、後の章で開設していきます。

実写映画版も大ヒットしたことで知られる人気青年漫画のザ・ファブルには、ウツボ（宇津帆）という悪党が登場して、ストーリーを大いに盛り上げたとのことです。ネタバレしますと、ウツボは最後に死亡するのですが、その死にざまが多くのファンの間で「なぜあの方法で死んだのか？」と話題になりました。ウツボは、なぜ最後に不可解な手段で死亡したのでしょうか？この章では、ウツボの最後の死亡シーンを、ネタバレ紹介します。

ウツボは、ストーリー本編の4年前まで、家出少女などを集めて売春させる組織の幹部として荒稼ぎしていました。ところが、やり過ぎて各方面から恨みを買い、送り込まれたファブルによって組織を壊滅させられたのです。ウツボは助かりましたが、実弟を含む組織員は最後に全員死亡しました。彼は偽名で暗躍せざるを得なくなり、ファブルに憎しみを抱いていたのです。そして復讐の機会を、虎視眈々と窺ってきたという経緯があります。

ウツボ（宇津帆）のファブルに対する憎しみと恨みは、半端なものではありませんでした。彼は、ファブルを必ず最後に死亡させようとして、ある仕掛けを施して山中で待ち受けていたのです。ウツボは、何と対人地雷を、地面に埋め込んでいました。彼は、鈴木ヒロシを部下に取り込んでいましたが、彼ではファブルに勝てないと考えて、最後の手段として地雷まで仕掛けて、自分の憎しみと弟の恨みを晴らそうとしたことが示唆されます。

ウツボは、部下の佐羽ヒナコもファブル殺害の場に同席させていました。これまで彼女に法に触れるようなことはさせてこなかったウツボでしたが、ファブル戦になると護身用として彼女に拳銃を渡していたのです。しかし、戦いの最後近くになると、ヒナコがウツボを銃で撃つという想定外の展開になりました。その理由は、ウツボがヒナコの両親を殺害した真犯人だと知り、ヒナコはウツボを死亡させる最後の機会を窺っていたのです。

ヒナコに撃たれたウツボでしたが、彼は防弾チョッキを着ていたため助かりました。ヒナコは、両親殺しの真相を知った後、怒りのあまり立ち上がり歩き出したのです。しかし、対人地雷の範囲内で、誤って足を踏み入れてしまいます。ヒナコの危機は、ファブルと鈴木が協力して回避されました。ところが、その様子を見ていたウツボが、今度はなぜか持っていた手榴弾を彼女に向かって投げており、再度窮地に立たされました。

ウツボがヒナコに向けて投げた手榴弾にいち早く反応したのは、鈴木でした。鈴木の正体も殺し屋であり、実色はファブルに及ばないものの、これまでにも多くの実績を上げてきたのです。鈴木は、ウツボが何かあった際にヒナコの命を狙うだろうことを、あらかじめ予想していた可能性があります。そして、彼が手榴弾を投げた時に、ウツボの頭部を狙って狙撃しました。ウツボは、最後に鈴木の銃弾を頭に受けて、あえなく死亡したのです。

実は、ウツボはなぜか手榴弾のピンを抜かずに投げていることが、最後に判明しました。彼がなぜ、自殺行為とも思える行動を取ったのかについては、「ファブルに勝てないことを自覚したから」や「ヒナコに悪いことをさせたくなかった」、さらに「誰かに自分を撃ってほしかった」などの理由が、熱心なファンの間で考察されてきました。真相は、何も語らずにウツボが死亡したため、永遠の謎になり解釈は読者に委ねられています。

ザ・ファブルの中でも屈指の極悪人キャラクターであるウツボ（宇津帆）は、意外にもあっさりとした形で死亡しました。同作品は、リアルな人間ドラマを描いた漫画であることから、その後ウツボが生き返るなどということはなかったのです。また、回想シーンという形でも、再登場していません。今後ウツボが登場する可能性があるとすれば、それはザ・ファブルのスピンオフ作品内での登場であり、期待するファンも多いとのことです。

コミックスがシリーズ累計2200万部を超えるメガヒット漫画として知られるザ・ファブルに登場したウツボ（宇津帆）は、ファブル（佐藤明）との間に因縁がありました。また、彼は他にも密接な関係のあるキャラクターが数名おり、その点がドラマを大きく盛り上げたとのことです。ウツボは、誰と関係があったのでしょうか？この章では、ザ・ファブルのウツボと密接な関りのあるキャラクターを、二人取り上げていきます。

佐羽ヒナコは、20歳の女性で、ウツボの経営する大平興信所で彼の秘書的な役割をしています。4年前のファブル売春組織潜入時に居合わせており、その時の事故で両足が不自由になり、車椅子生活となりました。ウツボに雇われたのは、表向きは彼の慈善家の一面を際立たせるためですが、裏では彼に手籠めにされてしまい嫌々ながら彼の性処理をやらされているのです。

ヒナコが甘んじてウツボの鬼畜の所業を受け入れている理由は、両親を殺害した犯人を捜し出して復讐するためでした。やがて、ウツボとファブルとの最終決戦の場で、ウツボが真犯人であることに気づき、彼に銃口を向けたのです。

鈴木ヒロシは、外見は20代の青年の風貌をしていますが、正体は20年の経験のあるプロの殺し屋でした。つまり、彼は40代に近い年齢であることがわかるものの、整形手術で若作りしていたのです。経験豊富な殺し屋であり、冷酷な性格の鈴木は、その一方で無駄な殺生を好みません。また、人情味のある一面も有しており、ヒナコに対しては思いやりを持って接していました。佐藤洋子にも、人殺しをしないようアドバイスしています。

鈴木とウツボの関係は、極めてビジネスライクなものでした。お互いに人柄については全く信用し合っていませんが、その実力は認め合っており、金でつながっている間柄であることが窺えます。しかしながら、ウツボがなぜか持っていた手榴弾のピンを抜かずに自分に射殺されたことを知った後は、彼に敬意を表して遺体を葬りました。

ザ・ファブルは、2019年と2020年の二度、実写映画版が公開されました。岡田准一がファブル（佐藤明）役を演じ、木村文乃（佐藤洋子役）と山本美月（清水岬役）など豪華俳優陣と共演したことで反響を呼び、大ヒットを収めたのです。実写映画版のウツボ（宇津帆）は、第2作「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」に登場しました。この章では、同作品でウツボ役を演じた俳優の堤真一のプロフィールと代表作を紹介していきます。

• 名前：堤真一（つつみ しんいち）
• 生年月日：1964年7月7日
• 出身地：兵庫県西宮市
• 身長/体重/血液型：178cm/非公表/AB型
• 所属事務所：シス・カンパニー
• 趣味：薪ストーブ、神社仏閣巡り、キャンプ、書道（写経）、料理、旅行、サウナ、水泳、読書、カメラ、DIY
• 特技：古武道（柳生心眼流黒帯）、柔術、剣術

堤真一は、1983年に友人に誘われる形で、千葉真一主宰のJAC（ジャパンアクションクラブ）の養成所オーディションを受けて合格しました。1984年にJACに正式入団し、同年にミュージカル「ゆかいな海賊大冒険」で俳優デビューしています。JAC退団後の1987年以降は、舞台や映画、テレビドラマに出演することで頭角を現し、人気俳優の仲間入りを果たしました。

• ALWAYS 三丁目の夕日シリーズ：鈴木則文
• SPシリーズ：尾形総一郎役
• NHK連続テレビ小説 マッサン：鴨居欣次郎役
• 本能寺ホテル：織田上総介信長役
• 土竜の唄シリーズ：日浦匡也（クレイジーパピヨン）役
• 決算!忠臣蔵：大石内蔵助役

この章では、ザ・ファブルに登場数瑠ウツボ（宇津帆）に関するX（Twitter）でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。ウツボは、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、ザ・ファブルの大ファンだと思われる方のツイートです。原作漫画と実写映画版の両方を押さえているようで、ウツボについて悪人だけれどもかっこいいと高評価していました。

こちらは、ザ・ファブルを考察していると思われる方のツイートです。同作品に登場するウツボについて、子供たちを危険から遠ざけて、危機意識の欠けた若者に育て上げた後で罠に嵌めるという計画が、とにかく素晴らしいと高評価していました。

こちらは、ザ・ファブルの原作漫画の大ファンだと思われる方のツイートです。同作品の宇津帆編が実写映画化されたニュースを知った当時、観に行きたいという感想をつぶやいていました。

この記事では、ザ・ファブルに登場するウツボ（宇津帆）について特集してきました。極悪人として描かれた彼は、ファンの間でも隠れた人気があるとのことです。ウツボに注目しながら、ザ・ファブルの原作漫画を読んでください。