【MIX】西村拓味は勢南のピッチャー！父親はタッチに登場した西村勇？

『MIX』には、主人公の立花兄弟に立ちふさがるライバルたちが登場します。西村拓味も立花兄弟のライバルの1人で、勢南高校でピッチャーとして活躍しています。西村は作中で重要な役割を担っているだけでなく、MIXと同じ世界線にある『タッチ』にも深く関係してくるキャラです。本記事では、MIXの西村がどういったキャラであるかを詳しく解説します。

MIXは、月刊誌のゲッサンで連載されている漫画です。作者はあだち充さんで、2012年から連載が始まりました。MIXはあだち充さんの過去作であるタッチの約30年後の物語で、連載開始当初から大きな注目を集めました。テレビアニメの第1シーズンは2019年に放送され、続く第2シーズンは2023年に放送されています。MIXにはタッチだけでなく、『みゆき』などあだち充さんの過去作の要素がいろいろと詰め込まれています。

中学生の立花投馬と立花走一郎は、親同士の再婚で一緒に暮らすようになった義兄弟です。2人はお互いに野球の才能に恵まれ、バッテリーを組むようになります。中学時代、監督のせいで思ったように野球ができなかった投馬は、高校から新たな監督のもとでエースとして活躍し始めます。立花兄弟以外にも有力な選手が入った明青学園野球部は、約30年振りの甲子園優勝を目指して練習に励むのでした。

MIXの西村拓味は、勢南高校の2年生です。父親が監督をしている、勢南高校野球部に所属しています。中学時代も野球部で、2年生からエースで4番を務めました。高校では1年生のときからエースとして活躍し、明青学園とも熱い戦いを繰り広げました。立花兄弟の実力を高く買っており、キャッチャーの走一郎をバッテリーの相手として誘ったこともあります。大衆受けしない顔やお調子者であるところなどが、高校時代の父親にそっくりです。

MIXの西村はピッチャーとしての実力はありましたが、昔からキャッチャーに恵まれませんでした。そこで、中学の野球部で不遇な扱いを受けている立花走一郎に目をつけ、自分とバッテリーを組まないかと家まで勧誘しに行きました。西村はそのときに音美と初めて会い、かわいい音美に一目惚れしてしまいます。その後は音美にアプローチしたり写真を部屋に飾ったりと、音美への恋心が加速していきます。

MIXには、西村拓味の父親も重要キャラとして登場します。西村の父親は、MIXの約30年前の物語でもあるタッチでも活躍していました。ここでは、MIXの西村の父親について詳しく解説します。また、西村の母親についても、あわせて説明します。

MIXに西村拓味が登場したとき、その名字と見覚えのある顔に既視感を覚えた人も多いでしょう。MIXの西村の父親は、タッチで上杉達也のライバルの1人として登場した西村勇です。西村の父親である西村勇は、息子と同じく勢南野球部に所属していました。西村勇はタッチの作中でギャグ要員として扱われることが多かったですが、野球の実力は本物です。

タッチのテレビスペシャルでは、プロ野球選手となった姿が描かれました。しかし、高校時代に故障した肘が悪化し、良い成績を残せずにプロを引退します。その後は母校である勢南高校野球部の監督として、後進の育成に力を注いでいます。息子のことを日本一のピッチャーだと思っており、「息子以上のピッチャーはいない」と豪語しています。

MIXの西村拓味の父親に続き、母親について見ていきましょう。西村の父親である西村勇は頻繁にMIXの作中に出てきますが、母親はわずかしか登場しません。しかも、顔がはっきりと映し出されないため、西村の母親が誰か気になった人もいるでしょう。原作の漫画で西村の母親がチラリと登場したとき、ファンの間では母親は鈴子ではないかと噂されました。

このときは西村の母親が鈴子かどうか判別できませんでしたが、アニメではクレジットにしっかりと「西村鈴子」の名前がありました。このことで、西村の母親が西村鈴子であることが判明しました。西村鈴子は、タッチに出てきた西村勇の幼馴染です。タッチの作中ではしばらく名前がわかりませんでしたが、テレビスペシャルで初めて「鈴子」という名前が登場します。

西村鈴子はずっと西村勇のことを想っていましたが、西村勇は浅倉南のことが好きでした。しかし、その後西村鈴子の想いを受け入れるようになり、最終的に結婚したようです。ただ、タッチの物語終了後に2人がどのように愛を育み、いつ結婚したかはわかっていません。MIXでの西村勇と西村鈴子の夫婦姿には、ファンの間から歓喜の声が上がりました。

MIXのアニメで西村の声を担当したのは、声優の奈良徹さんです。MIXには西村の父親である西村勇も登場し、タッチのときから引き続き中尾隆聖さんが声優を務めました。奈良徹さんはベテラン声優の中尾隆聖さんとの共演について、自分でも驚くほど自然な演技ができたと振り返っています。ここでは、MIXの西村の声優である奈良徹さんのプロフィールや、これまでに出演した主な作品などを紹介します。

奈良徹さんは5月7日生まれの声優で、血液型はB型です。生まれた年や年齢は、公表していません。子供の頃は宇宙や恐竜などに興味を持っており、地学の教師を目指していました。しかし、学力が足りなかったことから、教師への道を断念します。そのとき、たまたま声優養成所の広告を目にしたことがきっかけとなり、会社員として働きながら声優養成所に通い始めます。

奈良徹さんは日本ナレーション演技研究所とTalk backを経て、ケンユウオフィスの所属となりました。ハスキーな声質が特徴で、アニメ以外に海外作品の吹き替えなどでも活躍しています。趣味は歌や読書、一人旅などで、特技には剣道3段や書道6段などを上げています。

奈良徹さんがこれまでに出演した主なテレビアニメと担当キャラは、『BECK』の桜井裕志や『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』の立木惇、『テラフォーマーズ』のアレクサンドル・アシモフなどです。その他、『僕のヒーローアカデミア』の砂藤力道、『つくもがみ貸します』の野鉄、『インセクトランド』のガブリエルなども演じています。

また、『妖怪ウォッチ』ではクマ（熊島五郎太）やムリカベを始め、数多くのキャラを担当しました。劇場版アニメでは、『劇場版イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来』の宍戸佐吉や、『THE FIRST SLAM DUNK』の深津一成などを演じています。

MIXの西村拓味は、高校時代の西村勇にそっくりです。そのため、まだ西村勇が登場していないときから、大勢の人が西村拓味の正体に気づいていました。顔や性格まで父親に瓜二つであるところに、思わず笑ってしまった人もいたようです。

MIXの西村拓味は、「憎めないキャラ」として評判です。西村拓味は主人公たちのライバルという立ち位置にいるため、どうしても損な役回りであることが多いです。しかし、優秀な野球選手であるという事実に変わりはなく、試合中の冷静な姿に魅力を感じる人もいました。

MIXのファンの中には、西村拓味が一番好きだという人も大勢います。西村はギャグ要員として登場することが多いですが、実は真面目で面倒見が良い性格です。西村の魅力に気づいているファンは多く、MIXのライバルキャラの中でも西村は人気が高いようです。また、「悪役顔だけどいいやつ」という感想も数多く見られました。

MIXの西村拓味の両親や、アニメの声優などをまとめました。MIXの西村は実力のあるピッチャーですが、作中ではそれほど高い評価を受けていません。しかし、その実力は本物で、立花兄弟も西村には試合で苦しめられました。西村は3枚目として描かれることが多いですが、多くの魅力を持ったキャラです。物語が進めば進むほど、西村の魅力に気づかされることでしょう。ぜひMIXの漫画やアニメで、西村の活躍を振り返ってみてください。