【ワンピース】ベガパンクのPUNK-03 想（エジソン）とは？能力や登場シーンは？

この記事では、漫画『ワンピース』に登場する、世界一の頭脳の持ち主で、様々な発明品を世に送り出した天才ベガパンクの想（エジソン）を特集します。これから、ベガパンクのPUNK-03 想（エジソン）の能力や想（エジソン）の登場シーンなどについて解説していきますが、エジソンの解説に入る前に『ワンピース』の作品情報をお届けしましょう。

『ワンピース』（ワンピース）は、尾田栄一郎による日本の少年漫画で、集英社の「週刊少年ジャンプ」にて1997年34号から四半世紀以上にわたり連載が続けられています。コミックスは107巻まで刊行されており、全世界での累計発行部数は2022年8月時点で5億1千万部超にも達しています。

東の海のフーシャ村に住む少年ルフィは、海賊・シャンクスと出会い、海賊への憧れを募らせます。その後、ルフィーは、シャンクスの件で山賊と争いとなり海に投げ込まれてしまいます。巨大魚に食われそうになったところを、シャンクスが左腕を犠牲にしながら救い出してくれました。後に村を後にするシャンクスから麦わら帽子を託されたルフィーは、立派な海賊になって彼と再会することを誓いました。

ここからは、この記事のメインテーマである『ワンピース』のベガパンクの話題に移ります。ベガパンクは、天才科学者で海軍特殊科学班SSGの班長をつとめる才気縦横の人物です。海軍内の科学者たちを指導し、「世界最大の頭脳を持つ男」として尊敬を集めていました。革新的な技術が登場すると、その陰には常にベガパンクの存在があると言われています。

ベガパンクの登場回は、433話「その海の名は」と485話「麦わらの一味・海賊狩りのゾロ」、485話「麦わらの一味・海賊狩りのゾロ」、684話「やめるんだベガパンク」。そして1061話「未来島エッグヘッド」です。最後の1061話「未来島エッグヘッド」で初めて姿を現しましたが、その前は名前のみ、もしくはシルエットでの登場でした。

サテライト（猫）とは、天才科学者・ベガパンクが開発した活動方式（システム）で、「猫」と表記して「サテライト」と呼ばれています。その実態は超高度な科学技術を用いて作られたベガパンクの分身、つまり複製（クローン）です。

ベガパンクの猫（サテライト）の中でもメインとなるのがPUNK-03 想（エジソン）です。エジソンは、海軍特殊科学班（SSG）所属の猫型ロボットです。ウサギの耳のような電極がついた楕円形の頭をしており、額には「03」と「想」の文字が書かれています。関西弁でせっかちに話すのが特徴です。新しいアイディアが頭に舞い降りるとすぐに紙に書きとめ、仕事を放り出してでもそれに没頭します。

PUNK-03「想（エジソン）」は、「想」という名のとおり、新しいアイディアや発想の泉を抱えています。突然、独創的なアイディアが頭に浮かび上がり、それを一早くメモ帳に記録しています。アイディアの洪水に時間を問わず襲われるため、食事や休憩などの基本的な生活ニーズはPUNK-06「欲（ヨーク）」に委ねています。

続いて、 想（エジソン）のエッグヘッド島での登場シーンを紹介します。麦わら海賊団が解散し、サウザンド・サニー号の一味はベガパンクの分身「猫（サテライト）」のPUNK-02「悪（リリス）」に招かれ未来島エッグヘッドに向かいます。このエッグヘッド島でPUNK-03「想（エジソン）」が初登場するのです。

ベガパンクのエジソンは、彼が創り出した最強の人造人間「セラフィム」を使って、エッグヘッド島にやって来た一味を襲撃しました。しかし、新たなアイディアが閃いた「想（エジソン）」は、戦闘中にもかかわらず戦場を離れて即座にアイディアを記録していました。たとえエッグヘッドで戦闘をしていても、ベガパンクのエジソンは、発明者気質を忘れないようでした。

想（エジソン）の名前は、アメリカの科学者トーマス・エジソンから取られました。「発明王」トーマス・エジソンは、1300以上の発明や技術革新を成し遂げ、"努力の偉人"や"不屈の人"など様々な異名を持つ努力家として知られています。そうしたところも、ベガパンクのエジソンにふさわしいとして、その名が採用されたのかもしれません。

シャカは、サテライト（猫）の中で"正"の役割を果たし、強い正義感を持ちつつ世界政府や海軍に協力します。しかし、同時にベガパンク本体（ステラ）に対しては抵抗心を持ち、彼を攻撃するよう命令したこともあります。

リリスは、自己中心的で非情な性格をしており、世界政府や海軍に対して反抗的な立場をとります。その一方で、愛らしい容姿ゆえに読者からの人気が高いキャラクターでもあります。麦わら一味がエッグヘッドに到着する直前、巨大ロボットが姿を現しました。

サテライトの中では一番身長が低く、機械っぽい外見が目立ちます。また、関西弁でしゃべり、自分のことを「ワイ」と呼びます。ベガパンクの発想部分を受け持ち、新しいアイディアを閃き、図面を描くことに長けています。

アトラスの名前は、ギリシャ神話の巨人アトラスに由来していると考えられます。男勝りな性格で、まだ詳細は描かれていませんが、他の猫（サテライト）同様にベガパンク本体（ステラ）と協力して活動しています。

そばかすの目立つ顔だちをしたヨークは、他のサテライトの食事、排泄、睡眠を管理しています。作中では「KDN」という行動が言及されていますが、おそらく人間の欲求「食う、出す（排泄）、眠る」の頭文字を取ったものでしょう。

ベガパンクの出身地は、偉大なる航路にある冬島「からくり島」の未来国バルジモアです。ここは、麦わらの一味のメンバーであるフランキーとも関係が深い国です。バルジモアは、ベガパンクにとって特別な意味を持つ場所で、幼少期をここで過ごしました。

バルジモアは永久凍土の冬島で、常に雪が降り積もる寒冷地です。その厳しい環境下で育ったベガパンクは、国の人々の生活を改善すべく「島全体を暖める土暖房システム」の開発に没頭しました。残念ながら、アイディアは頭の中で完成したものの、技術や資金面で実現が難しく未完に終わりました。それでも彼の情熱に触れた人々は、ベガパンクの悔し涙に心を温められたと言います。彼が人々のために努力する姿勢に感動したそうです。

続いて、『ワンピース』に登場するベガパンクと関わりの深い研究組織とその研究内容について具体的にみていきましょう。

MADSは、優れた科学者たちから成る集団で、高度な技術力を持っていたとされています。クイーンがワノ国編で「自分もかつて所属していた」と言及した集団であり、WCI編ではヴィンスモーク・ヨンジがサンジに「ベガパンクや父のジャッジが若い頃に参加していた無法の研究チーム」として語ったのがこのMADSであると考えられます。

現在、ベガパンクが所属しているのが、この海軍特殊科学班、SSG（Special Science Group）です。SSGという名前は海軍の藤虎と緑牛の会話で言及されていましたが、まだ組織としては登場しておらず詳細は不明です。ただし、新型パシフィスタ「セラフィム」がSSGの発明であることがわかっています。

ベガパンクのこれまでの研究内容を見てみましょう。まず、海楼石の加工が挙げられます。海楼石を軍艦の底に装着することで、巨大海王類が生息するカームベルトも軍艦が通過できるようになりました。また、パンクハザードでは、護衛用に人工生物ドラゴンを創り出しました。そして、悪魔の実の伝達条件を研究し、無機物にも悪魔の実を食べさせる技術を開発しました。

パシフィスタは、ベガパンクが開発した人間兵器で、バーソロミュー・くまをモデルにしたプロトタイプのPX-0から始まり、「PX-1」「PX-2」などと通し番号で識別されます。これらは鋼鉄以上の身体と高熱レーザーを備え、賞金首の特徴を識別する機能を持っています。

バーソロミュー・くまの言葉から、ベガパンクの未来人説が語られるようになりました。くまは「彼の科学力は、今後500年かけて人類が到達するであろう領域にすでにいる」と述べ、ベガパンクが実際に未来から来たのではないかと示唆しました。500年先の未来にいた時には自身のアイデアを実現できていたのに、現代では達成できずに苦しんでいたと考えられているのです。

また、彼の故郷が「未来国」と呼ばれていることも、未来人説に関係してるのかもしれません。未来人であれば、タイムカプセルを所有していたか、トキトキの実のようなタイムトラベル能力を持っていたかもしれません。

バーソロミュー・くまとの関わりから、ベガパンクの革命軍説が浮上しています。パシフィスタは彼の発明品の中でも最も出番が多く、その設計は革命軍幹部であるくまをベースにしています。くまの人格喪失前、彼はベガパンクとの間で「麦わらの一味再集結までサニー号を守る」という約束を交わしていました。

この約束は実際にベガパンクによって守られましたが、ベガパンクが政府側であれば、そのようなリスクを冒す必要はなかったはずです。同様に、革命軍と敵対する政府の科学者に体を委ねることはくまにとっても危険に思えるはずです。こうしたことから、ベガパンクが実は革命軍に属しているのでは？と考えられるようになったのです。

ツキミ博士の登場から、ベガパンクの月の民説が誕生しました。故ツキミ博士は、月でエネルと協力していた科学者で、カラクリロボットの製作者として知られています。彼が作ったロボットと似たものが月に眠っていたことから、ツキミ博士は月の技術を持っていた可能性が浮上しています。さらに、彼の出身国が「未来国」バルジモアであることも明らかになり、ベガパンクとツキミ博士が無関係とは考えにくい状況です。

ベガパンクの出身地であるバルジモアは冬島の”からくり島”に位置する一方、ツキミ博士の故郷のバルジモアは雪が降らない”カラクリ島”にあるというのが複雑な点です。同じ名前でも環境や位置が異なることから、これらは別々の国かもしれず、パラレルワールドである可能性も考えられます。

二つの島の関係は未だに謎に包まれていますが、ベガパンクが月の技術と類似のものを持っている可能性は高く、彼が月から移住してきたか、または月の民の末裔である可能性が推測されています。

ここまで『ワンピース』のベガパンクのエジソン特集をお届けしてきましたが、最後にベガパンクのエジソンに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するツイートでは、ベガパンクの想（エジソン）が閃いたシーンに注目しています。古典的なギャグ、電融マークのエフェクトは作者がかねてよりやりたかった漫画の手法の一つだったそうです。また、白熱電球を発明したエジソンにもかけているようです。

続いて紹介するツイートでは、ベガパンクのエジソンのかわいいシーンを挙げています。こちらも古典的なギャグを入れ込んでおり、猫（サテライト）のエジソンが「ニャー」とかわいく鳴くところがとても気に入ったようです

最後に紹介するのは、エジソンの存在がベガパンクの人間性を端的に表しているというツイートです。その気になればエジソンを金儲けの手段に利用できるのに、エジソンを利用せずに金欠状態にあるところからベガパンクの人の良さがよくわかるそうです。

この記事では、「ワンピースのベガパンクのPUNK-03 想（エジソン）とは？」と題して、ベガパンクのエジソンの能力やエッグヘッド島でのエジソンの登場シーン、そして猫（サテライト）の意味などについて考察してきました。

ベガパンクのエジソンの能力は、新しい独創的なアイディアや発想が次々に頭に浮かんでくることです。時間を選ばずに発想の洪水が押し寄せてくるため、食事や休憩などは分身である猫（サテライト）のPUNK-06「欲（ヨーク）」に委ねています。

また、エジソンの初登場シーンは、解散した麦わら海賊団が向かった未来島エッグヘッドでのことでした。最強の人造人間「セラフィム」を使って一味を襲撃します。しかし、戦闘中にも関わらず、新たなアイデアが閃くと、戦場を離れてアイデアをメモ帳に書き込んでいました。どんな時でも発明者気質は変わらないようでした。