【薬屋のひとりごと】下賜（かし）の意味を解説！皇帝から下賜された芙蓉妃の目的は？

下賜（かし）の意味や、皇帝から下賜（かし）された芙蓉妃の目的について深掘りする前に、「薬屋のひとりごと」の作品情報を紹介します。「薬屋のひとりごと」は、2011年10月に小説家になろうで連載が開始された日向夏（ひゅうがなつ）のライトノベルです。「薬屋のひとりごと」は、2012年9月に単行本がRayBooksから発売され、話題を集めました。

「薬屋のひとりごと」は、2014年8月にはヒーロー文庫から第一部が新装刊され、2023年12月現在14巻までが発行されています。「薬屋のひとりごと」の人気は小説だけにとどまらず、2017年に月刊ビッグガンガンと月刊サンデーGXの2つの月刊誌で、異なる漫画家によってコミック化されています。

漫画「薬屋のひとりごと」のシリーズ全体の累計発行部数は、2023年11月時点で2700万部を突破しています。多くの人気を獲得した「薬屋のひとりごと」は、2023年にアニメ化されており、多くのメディアに展開されている人気作品です。

「薬屋のひとりごと」は、架空の中華風帝国を舞台にしたミステリーラブコメディです。主人公の猫猫（マオマオ）は、薬師として医者の養父を手伝っていました。ある日、薬草採取をしていた猫猫は、何者かに攫われてしまい、後宮に売られてしまいます。猫猫は、皇子の衰弱事件の謎を解いたことがきっかけで、壬氏（ジンシ）の手伝いをさせられることになるのでした。

「薬屋のひとりごと」では、作中で「下賜（かし）されてしまう」といったセリフが登場し、「下賜（かし）って何？意味は？」といった声が多くあがりました。そこで、「薬屋のひとりごと」に登場する下賜（かし）とはどういった意味なのかを、解説していきましょう。下賜（かし）とは、「高い身分の人が、低い身分の人に対して、物を与えること」を意味します。

「薬屋のひとりごと」の作中では、下賜品といった言葉も出てきます。下賜品とは、高い身分の人が、低い身分の人に与える物のことを意味します。そして、「薬屋のひとりごと」の作中では、女性も下賜品として扱われており、下賜は後宮妃の役目の1つともされています。

下賜（かし）とはどういった意味なのかを解説したところで、後宮妃について下賜とはどのようなものなのかについても、深掘りしていきましょう。後宮妃にとって一番の目的は、「帝の寵愛を受けて子どもを授かること」です。なぜなら、後宮妃が授かった子どもが男の子であれば、その子は次期皇帝候補になります。

そのため、後宮妃は、皇后になれる可能性を秘めています。そして、後宮妃が下賜されるということは、「帝から、後宮妃を褒美として、武官に与えること」です。その上、下賜には拒否権というものは存在しません。そのため、褒美として扱われているものの、「下賜になることは、帝からは用済み（クビ）とみなされたということ」を意味します。

「薬屋のひとりごと」で、皇帝から下賜された芙蓉妃の目的についても深掘りしていきましょう。芙蓉妃（ふようひ）は、中級妃の1人です。中級妃とは、後宮妃の中で正四品の位であり、後宮妃の中では位の高い女性です。そうした中、芙蓉妃は武官に下賜されてしまいます。

芙蓉妃は、武官に下賜されたことに動揺を隠せず、ショックを受けていました。しかし、武官に下賜されることは、芙蓉妃が待ち望んでいたことであり、芙蓉妃はショックを受ける演技をしていたのです。下賜されることは、クビを意味しているにも関わらず、下賜を望んでいた芙蓉妃の目的を深掘りしていきましょう。

芙蓉妃が、武官に下賜された時にショックを受けたフリをしていた理由は、「幼馴染の武官と結ばれたかったから」です。芙蓉妃には、お互いに将来を誓い合った幼馴染がいました。しかし、芙蓉妃は王女であり、武官の幼馴染とは身分が違ったため、結婚をすることはできません。幼馴染の武官は、芙蓉妃と結婚するために武勲を上げていきますが、芙蓉妃と結婚するには身分はまだまだ追いつきませんでした。

そんな中、芙蓉妃の後宮入りが決定したのです。後宮入りとは名誉なこととされており、帝からの絶対の命令です。そのため芙蓉妃に拒否権はなく、後宮入りを断れば、芙蓉妃は死罪になります。それどころか、芙蓉妃の一族も破滅を迎えてしまいます。そのため、芙蓉妃は、しぶしぶ後宮入りをしたのです。

幼馴染の武官と結ばれたいと思っている芙蓉妃は、円満に後宮から抜け出す方法を考え、行動していきます。芙蓉妃は、皇帝との初夜で得意の舞踏を披露することになりました。芙蓉妃は、帝との初夜をなんとか回避したいと考えます。そこで、芙蓉妃は皇帝から嫌われようと、舞踏を披露した際、わざと失敗をします。

その直後に、「失敗したショックで、立ち直れない」といったフリをして、部屋に引きこもってしまいます。この芙蓉妃の作戦は無事成功し、初夜を逃れました。そして、ダメな妃を演じていき、徐々に皇帝から見向きもされなくなっていきました。

芙蓉妃は、2年間ダメな妃を演じきり、ようやく下賜されることになりました。芙蓉妃は、下賜される当日まで気を抜かず、ダメな妃を演じきることを徹底します。芙蓉妃は、「下賜されたショックで、精神がおかしくなった」と見せかけるため、下賜されるまでの毎夜、不可解な行動を起こしていきます。その結果、芙蓉妃は無事、武官に下賜されることに成功したのです。

一方で、幼馴染の武官も芙蓉妃と結婚するために、必死に武勲を上げていました。そして、遠征での功績が皇帝に認められたことで、下賜を願い出ることが出来ました。もちろん、武官の下賜の願いは、「後宮の芙蓉妃をもらいたい」です。皇帝はこの申し出を受け、芙蓉妃の幼馴染である武官に、芙蓉妃を下賜するのでした。この下賜によって、芙蓉妃は長年思い続けてきた幼馴染の武官と結ばれることに成功します。

芙蓉妃は、周囲にバレることなく、下賜されることに成功し、武官と結ばれました。しかし、この芙蓉妃の目的に、猫猫だけは気付いていました。その上で、猫猫は誰にもいわず、心に秘めておくという選択をしたのです。

なぜならば、芙蓉妃の行動の真実が明るみになってしまえば、「芙蓉妃と武官はもれなく死罪にされてしまうから」です。真実を明るみにしても、誰も幸せになれないと考えた猫猫は、芙蓉妃の秘密をずっと心にしまっています。

「薬屋のひとりごと」で、「芙蓉妃の次に下賜されるのではないか？」といった考察があがっている里樹妃について、詳しく深掘りしていきましょう。里樹妃（リーシュひ）は、皇帝の妃であり、金剛宮に住んでいます。先代の皇帝に9歳で嫁がされたあと、未亡人になって出家しました。その後、里樹妃を不憫に思った現在の皇帝と阿多妃が引き取ったことで、2度目の後宮入りを果たしています。

こういった経緯から、里樹妃は侍女から妬まれ、いじめを受けていて、毒殺のターゲットにまでされてしまいます。毒殺の危機は猫猫によって回避しましたが、その後も様々な危険に巻き込まれます。そんな里樹妃の危機を救った相手が、馬閃（ばせん）でした。馬閃は、里樹妃の亡くなった母親の幼馴染である高順の息子です。馬閃は、真っ直ぐな性格をした19歳の武人で、皇族の護衛を担当しています。

馬閃は、武人の家系出身のため、幼少期から武芸をしており、優れた洞察力や、痛みを感じずに戦うことができる能力を身に付けています。そんな馬閃は、里樹妃の危機を3回も助けました。馬閃は、里樹妃が盗賊に襲撃された時には、持ち前の戦闘力で相手を一網打尽にしています。その後、里樹妃がパーティーで獅子に襲われそうになった時には、馬閃は獅子に真正面から立ち向かい、獅子を棒で殴り倒しました。

この時、馬閃は涙をためている里樹妃に、一目惚れをしています。里樹妃は、そうした危険と隣り合わせの日々を過ごしていたせいか、月経が遅れてしまいます。このことが原因で、里樹妃は不義の疑いをかけられて、塔に監禁されました。監禁中に、里樹妃は白娘女に薬をかがされてしまい、精神がおかしくなっていきました。そして、最終的に追い詰められた里樹妃は、塔から飛び降りてしまうのでした。

馬閃は、そんな里樹妃を見つけ、自分の怪我を顧みずに、里樹妃を助けました。結果、里樹妃は無事だったものの、馬閃は、両足骨折・肩の脱臼・片手の爪が全部剥がれてしまうという重傷を負ってしまうことに。このことがきっかけで、里樹妃は馬閃に好意を抱くようになっています。里樹妃と馬閃は、身分が違いながらもお互いに想い合っている、両片想いの状態であることがわかります。

里樹妃が今後、下賜されるのかについても深掘りしていきましょう。馬閃は、里樹妃の危機を救ったことがきっかけで、褒美を貰えることになります。馬閃は重傷を負っていたため、1年後に帝が許す範囲内で好きなものが与えられる権利が、与えられました。一方で、里樹妃は、塔から飛び降りる騒動を起こしたため、妃の座を剥奪され、1年間寺にこもることが命じられます。

馬閃は、寺にいる里樹妃に告白をします。里樹妃は馬閃に好意を抱いていたものの、今のままでは、馬閃の足手まといになると感じ、告白を断りました。その代わり、「もう一度、会いに来てほしい」と馬閃に告げ、2人は別れてしまいます。

馬閃は任務を追え里樹妃の元に向かおうとしますが、リスクがあると姉の麻美に止められてしまい、里樹妃に会いに行くことが出来ずにいました。しかし、2人の思いを知っていた麻美は、行動を起こしていきます。麻美は、皇帝や馬閃の上司などに「里樹妃を馬閃に下賜してもらう」といった話を持ちかけています。そのため、「今後、里樹妃は馬閃に下賜されるのではないか？」と考えられています。

「薬屋のひとりごと」は、小説の連載当初から面白いと人気を獲得していましたが、「漫画やアニメを見て作品を知った」といった感想も多くあがっています。そのため、「薬屋のひとりごとは面白いけど、難しい言葉が出てくるアニメ」・「下賜の意味が分からずに調べた」・「勉強になるアニメ」といった感想が多く上がっています。

「薬屋のひとりごと」は、「難しい言葉が出てくるので、意味を調べた」といった声も多く上がっています。しかし、アニメを見たファンからは、「下賜といっている？下賜ってなに？」と聞き慣れない言葉に戸惑う感想も多いです。そのため、「1回目ではよく分からなかったので、意味を調べてもう一度見た」・「下賜の意味がわかると、とても感動した」といった感想が上がっています。

「薬屋のひとりごと」では、芙蓉妃が下賜されています。しかし、芙蓉妃の下賜を支持する声は多く、「下賜っていうシステムが納得いかないけど、芙蓉妃が下賜されて、幼馴染と結ばれて本当に良かった」といった声が多く上がっています。

「薬屋のひとりごと」で、芙蓉妃が下賜され武官と結ばれたエピソードを見た人からは、「里樹妃も下賜されて、馬閃と幸せになってほしい」といった感想が上がっています。「下賜は決して良いことではない気もするけど、里樹妃は下賜されてぜひ幸せになってほしい」・「馬閃と里樹妃は絶対に結ばれてほしい」といった感想が多く上がっており、2人を支持する声が多いです。

「薬屋のひとりごと」は、架空の中華風帝国を舞台にしたミステリーラブコメディであり、面白いと人気を獲得しています。しかし、中華風帝国を舞台にしているため、難しい言葉も多いです。下賜（かし）の意味はもちろん、下賜された芙蓉妃のエピソードを見て気になった方は、一度「薬屋のひとりごと」を見てみてはいかがでしょうか？