【無職転生】魔大陸とはどんな場所？誕生の経緯や出現する魔物について考察

こちらの記事では、『無職転生』に登場する場所、「魔大陸」の情報を紹介していきます。魔大陸がどのような場所で、どこにあるのかと言う情報は『無職転生の魔大陸とはどんな場所？誕生の経緯は？』の項目で紹介しています。無職転生の「魔大陸とはどのような場所なのか？」と気になっている人は、そちらの項目で確認してみてください。

また、魔大陸に生息する魔物とはどのような特徴があるのか考察しています。魔大陸の魔物について気になっている人は『無職転生の魔大陸に出現する魔物を考察』の項目にも目を通してみてください。他にも、魔大陸を統治している人物についての考察や、通貨についての考察も紹介しています。

そのように、こちらの記事では魔大陸とは何なのか、場所はどこにあるのか、そして魔物の特徴なども一覧でまとめています。無職転生の魔大陸についておさらいしたい人は、最後まで目を通してみてください。魔大陸とはどのような場所でどこにあるのかなどの考察を紹介する前に、まずは無職転生についての情報を紹介します。無職転生の作品をおさらいしたい人は、そちらの項目もチェックしてみてください。

魔大陸とはどのような場所で、どこにあるのかなどを紹介する前に、まずは魔大陸が登場する作品・無職転生について紹介します。無職転生は、小説投稿サイト『小説家になろう』に掲載されていたライトノベル作品で、アニメ化もされている人気作です。作者は理不尽な孫の手先生で、書籍版のイラストはシロタカ先生が担当しています。無職転生の原作であるWEB版は、2012年から2015年まで連載されていました。

原作漫画の連載が始まって約1年後の2014年1月からは書籍版が刊行され、2022年11月に全26巻で完結しました。2023年6月からは、無職転生の番外編となる『無職転生 〜蛇足編〜』が刊行開始されました。無職転生の書籍版は2023年6月時点でシリーズ累計発行部数1300万部を達成しています。その人気から、小説家になろう発のライトノベル作品の代表作として話題となりました。

原作小説や書籍版が人気になったことから、無職転生はコミカライズやアニメも制作されています。コミックスは、無職転生の本編を漫画にしたものだけではなく、メインキャラクターを主人公にしたスピンオフ作品も人気となっています。アニメは、2023年12月時点では第2期まで制作されており、魔大陸に強制転移させられた少年時代から、魔法大学での学園生活を送るようになった青年時代までがアニメ化されています。

無職で引き籠もりだった男は、ある日トラックにひかれて死亡します。目を覚ました男は、見知らぬ場所に転生していました。剣と魔法の世界に生まれ変わり、「ルーデウス」として育った男は、魔法の暴走によって魔大陸という場所に強制転移させられてしまいます。一緒に転移させられた野生児・エリスと、旅の途中で出会ったルイジェルドと共に、ルーデウスは魔大陸を脱出しようと計画します。

『無職転生の魔大陸とはどんな場所？誕生の経緯は？』の項目では、魔大陸の場所がどこなのかといった疑問や、どのようにして魔大陸が誕生したのかを紹介していきます。まずは、魔大陸とはどのような場所で、どこになるのかを解説します。魔大陸がどこになるのかについては、無職転生の作中で明かされており、「世界の北東にある場所」と判明しています。

無職転生の物語のなかでは、魔大陸はルーデウスたちのような人族が生活している中央大陸の常識とは、かけ離れた場所であるとされています。木々は枯れ、土地は荒れ果て、強力な魔物や魔族がいる場所だと認識されています。

実際に、魔大陸に住む魔物たちは、中央大陸に出現する魔物よりも強い個体が多い傾向にあります。ルーデウスやエリスなど、中央大陸に住む人々は、魔大陸がそのような場所だと教えられて育ちます。そのため、エリスは自分たちがどこに強制転移させられたのか気づいた時には、とても同様していました。

魔大陸が無職転生の物語に登場したのは、ルーデウスたちが魔力の暴走によって、強制転移させられた時でした。この出来事は、のちに世界で「フィットア領転移事件」として語り継がれることになる、大きな事件となりました。このフィットア領転移事件は、フィットア領の広範囲にいる人々や物が、どこか他の場所に転移させられるというものでした。

ルーデウスたちは、運良く開けた場所の地面に転移させられましたが、人によっては壁の中に生き埋めにされたり、ルーデウスの幼なじみ・シルフィのように空中に投げ出された者もいました。しかし、突然見知らぬどこかも分からない場所に転移させられたことで、ルーデウスもエリスも始めは動揺を隠せずにいました。

魔大陸は、多くの魔族が住み、強力な力を持った魔物がはびこる場所です。そのため、普通の人間であれば、自ら足を踏み入れることは滅多にありません。しかし、冒険者にとっては修行の地でもあります。荒れ果てた土地という環境や、強い魔物との戦いは、魔大陸を訪れた者の肉体と精神を鍛えるのにうってつけです。

実際に、魔力暴走によって魔大陸に強制転移させられたルーデウスとエリスは、中央大陸に戻るまでの間に格段に成長しています。絶対に生きて帰れるという保証はないものの、手早く経験を積み、能力を磨くには最適の環境です。

また、多くの人々は訪れない場所ということもあり、魔大陸で取れた魔物や植物などの素材が、中央大陸で高値で売れる可能性も考察できます。無職転生の作中では明言されていないため、考察の域ではあるものの、商人やお金に困っている者のなかにも、魔大陸で富を得ようと考える人もいると考察できます。

無職転生の魔大陸が誕生した経緯について、物語のなかでは2つの説が登場しました。1つ目は「黄金の騎士」の異名を持つ、アルデバランという人物が作ったというものです。この逸話は人族のあいだで伝承されており、第二次神魔大戦で魔王と戦った際に、アルデバランが放った攻撃によって、大陸が分断され、魔大陸などの複数の大陸が生まれたとされています。

実際にアルデバランは第二次神魔大戦に参戦しており、龍神ラプラスに闘神鎧を与えられた人物です。しかし、アルデバランの攻撃によって魔大陸と中央が分断されたのは、人々の考察に尾ひれがついた噂話のようなものでした。では、魔大陸ができた本当の理由はなんだったのかというと、その真相は魔大陸の魔王の1人である、バーディガーディが口にした説が有力となっています。

バーディガーディは、魔大陸ができた理由について「龍神ラプラスの魔力の暴走」だと話しています。バーディガーディは、第二次神魔大戦のときに龍神ラプラスと一騎打ちとなりました。その戦いで龍神ラプラスはバーディガーディに敗北し、死亡した際に魔力暴走を起こします。バーディガーディの話では、この魔力の暴走がきっかけで大陸が複数に分断し、魔大陸が誕生したとされています。

魔大陸に住む魔物は、ルーデウスたちが暮らしていた中央大陸の魔物に比べて強い傾向にあります。その理由は、魔大陸に魔力溜まりができやすいからだと考察されています。魔力溜まりとは、その名の通り魔力が濃い場所のことを指します。魔物は、普通の動物が魔力を浴びたことで突然変異したものとされています。そのため、魔力の影響を強く受ければ、その分強い魔物になります。

そのため、魔力溜まりが多い魔大陸の魔物は、多くの魔力を浴びたことで、中央大陸のまものよりも強くなったのだと考察できます。また、魔物は死亡したあとに放置しておくと、ゾンビ化してしまいます。そのため、死亡した魔物は焼却する必要がありますが、焼くとそれを嗅ぎつけた他の魔物が寄ってきてしまいます。そのような悪循環を断ち切るため、焼いたあとに埋めるという方法が用いられています。

魔大陸に生息している魔物は、強いだけではなく、独自の進化を遂げているのも特徴です。体長8メートル以上もあるグレートトータスは、魔物のなかでも気性が穏やかで、魔大陸の主食となっています。亀の魔物では、ほかにジャイアントロックタートルという魔物もいます。ジャイアントロックタートルからは魔石がとれるため、金欠時に出会ったら嬉しい魔物でしょう。

ほかにも、冒険者がゾンビ化したエクスキューショナーや、自分で作り出した粘液を池に見立て、水を飲もうと近づいて来た者を襲うレイクウォーターバグなどもいます。どの魔物も、中央大陸の魔物に比べて一癖も二癖もあり、冒険者たちの手を煩わせます。

中央大陸が人族によって統治されているのに対して、魔大陸では「魔王」と呼ばれる者たちが土地を取り仕切っていることが多いです。しかし、明確な領地があるわけではなく、ざっくりと分けられた地域に住む魔王がその周辺のリーダーとなり、その他の者がそれに従うという関係性です。「魔王」というと、作品によっては「世界で一番強い魔族」ということも多いです。

しかし、無職転生には魔王が30人近くおり、それぞれの土地を各地の魔王が治めているという特徴があります。また、魔王になる条件はそれぞれの土地によります。その地域の周辺で最も強い者が魔王になることもあれば、面倒見の良い人徳ある者が魔王の座につくこともあります。

以前は力を誇示する好戦的な魔王が多かったようですが、人魔大戦やラプラス戦役などの戦によって、そのような魔王の多くは死亡したため、現在は穏やかな気質の魔王が増えています。作中では、魔法大学でルーデウスが出会ったバーディガーディや、バーディガーディの姉であるアトーフェラトーフェ・ライバックなどが魔王として登場しています。

魔大陸で使用されている通貨は4種類です。日本でいう1円が「石銭」、10円が「屑鉄銭」、100円が「鉄銭」、1000円が「緑鉱銭」です。ルーデウスたちが暮らすアスラ王国では、金貨や銀貨が使用されており、魔大陸とは通貨が違います。通貨は大陸によって様々で、ミリス大陸ではアスラ王国で使用されている通貨の他に「王札」「将札」が使用されていたり、ベガリット大陸では「シンサ」という別の通貨が使用されています。

魔大陸に強制転移させられたルーデウスとエリスは、そこに住むルイジェルドという人物と出会います。ルイジェルドは「凶暴な種族」といわれているスペルド族で、その強さはルーデウスたちを驚かせるほどでした。そのようなルイジェルドの食事シーンを見ていたアニメ視聴者から「魔大陸の魔物の肉は硬いのに、フォークで難なく食べているのが凄い」と感想が寄せられています。

中央大陸に住む人々は、魔大陸を恐ろしい土地として認識しています。そのため、無職転生の世界では、聞き分けのない子供に対して親が「魔大陸に連れて行くよ」と脅かすこともあるかもしれません。こちらのかたも「魔大陸においていくぞ」とユーモアの効いたポストをされています。

無職転生は、いくつかの章に分かれており、それぞれの章によって物語の雰囲気や登場人物が違います。魔大陸編では、知らない土地を旅するファンタジーの王道ストーリーとなっています。冒険もののストーリーが好きな人から、魔大陸編を「面白かった」と評価する声があがっています。

以上、無職転生に登場する魔大陸がどこにあるのか、またどのような場所なのかについて紹介してきました。魔大陸は、主人公のルーデウスたちがフィットア領転移事件によって強制転移させられた場所です。ルーデウスたちが住むアスラ王国は人族が統治していますが、魔大陸は魔族のリーダーである魔王たちが治めています。魔王は30人近くおり、明確な領地は決まっておらず、ざっくりとした地域をそれぞれの魔王が統治しています。

また、魔大陸には魔力が濃くなる「魔力溜まり」が多いため、その影響を受けた魔大陸の魔物たちは、他の大陸の魔物よりも強いという特徴があります。魔大陸は、もともと大きな大陸の一部でしたが、第二次神魔大戦で龍神ラプラスが死亡時に魔力を暴走させたことによって「いくつかの大陸に分断された」と魔王バーディガーディが語っています。