【無職転生】神子（みこ）とは何？該当キャラクターの能力・強さを一覧で紹介

｢小説家になろう｣の原作が終了したものの、2022年3月現在ライトノベルの刊行が続く無職転生。｢小説家になろう｣原作の無職転生は｢異世界もの｣作品の中で特に高い人気を博しており、2022年3月現在までに数多くのメディア展開が行われています。そんな大人気ライトノベル無職転生には数多くの用語が登場しています。その中に｢神子｣という用語が存在しています。神子とは有益な能力を人間に与える特殊な呪いを意味している用語です。

神子の呪いを受けた者は無職転生の世界で数えるほどしかおらず、ザノバ・シーローンやゼニス・グレイラットが代表的なキャラクターとなっています。神子のキャラはそれぞれ強力な強さを持つ能力があり、各国に重要視されています。しかし神子は運命力の強さを持っていないため、そのほとんどが悲惨な運命を辿っています。本記事ではそんな神子とは何なのかについて該当キャラの能力及び強さや運命を交えながらご紹介していきます。

では該当キャラクターの能力及び強さや運命などを交えながら神子とは何なのかについてご紹介する前に、神子が登場する無職転生とはどのような作品なのかご紹介していきます。神子が登場する無職転生とは2014年から2022年3月現在にかけて｢KADOKAWA｣より刊行されているライトノベル作品です。無職転生は正式名称を｢無職転生～異世界行ったら本気だす～｣といい、ライトノベル作家の理不尽な孫の手が作者を務めています。

元々無職転生は2012年に掲載が始まった｢小説家になろう｣の作品を原作としており、2022年3月現在までに書籍が25巻刊行されています。また無職転生は書籍を原作とした漫画やスピンオフ漫画などが制作されています。そんな無職転生は｢小説家になろう｣時代から人気が高く、2021年にアニメ化されたことで人気が爆発しました。その人気は2022年3月現在も続いており、1000万部を超えるシリーズ累計発行部数を記録しています。

無職転生の主人公は34年間も家に引き籠もっているニートであり、自堕落な人生を送っていました。しかし主人公は親の葬式に行かなかったことで兄弟達に家を追い出されてしまいます。これに主人公は絶望し、少しの正義感からトラックに轢かれそうな3人の高校生を助けます。この時主人公はトラックに轢かれ、死亡してしまいました。しかし主人公は異世界に転生してルーデウスとなり、人生のやり直すを始めることになるのでした。

本記事で該当キャラクターの能力及び強さや運命などをご紹介する神子（みこ）とは無職転生に登場する用語の1つです。漫画無職転生に登場する神子は特殊な呪いを与えられた者を指す言葉であり、無職転生の青少年期編からその名が描かれています。無職転生の世界において呪いは人間に不利益を与えるものであるため、｢呪子｣と呼ばれています。この｢呪子｣は龍神オルステッドやエリナリーゼ・ドラゴンロードなどが該当しています。

なので呪いの一種である神子は一見、忌み嫌われている存在のように見えます。しかし神子は普通の呪いと違い、人間に利益がある能力を持って生まれた者を指しています。なので神子として生まれた人間はそれぞれ特殊な能力を持っており、その類い希なる力から神の子として｢神子｣と呼ばれるようになりました。例えば神子の1人であるザノバ・シーローンは腕力の強さが怪物レベルであり、人並み外れた耐久力も兼ね備えています。

また神子である記憶の神子は目を合わせた者の記憶を読む能力を持っており、ミリス教団の象徴となっています。しかし神子は全世界に10人ぐらいしかいないため、非常に希少価値が高い存在です。そのため無職転生の世界に存在している国や組織は神子を力で無理矢理支配し、戦争や政治などの道具として扱っています。また神子はその名前に反して生命としての運命力が極端に弱く、該当者のほとんどが悲惨な運命を辿ってしまってます。

上述でご紹介した通り、無職転生に登場する神子のキャラクターは運命に対する強さがあまりありません。これは神子を囲っている国や組織が大きく関係しています。確かに神子は人間に有益な能力を持った存在であるため、力を正しく使うと英雄になれます。しかし世界中の国や組織は希少価値の高い神子を幽閉し、その力を独り占めしてしまっています。また国や組織は神子の力を戦争や政治の道具とし、新たな混乱を生み出しています。

神子の力を使うと利益が得れるので、国や組織の気持ちも分からなくはありません。しかし国や組織に縛られた神子は自由がなく、常に他国の暗殺対象とされています。また戦争にも巻き込まれやすく、大半の神子は悲惨な運命を辿っています。実際龍神オルステッドは記憶の神子に対し、運命の強さが非常に弱いと評しています。もし神子が国や組織から独立した中立な存在であれば、悲惨な運命を辿る存在にならなかったことでしょう。

ではここからは無職転生に登場する神子のキャラクターの能力や強さについて一覧でご紹介していきます。まずご紹介する神子のキャラクターはザノバ・シーローンです。ザノバ・シーローンとはパックス・シーローンの兄にあたるシーローン王国第三王子のキャラクターであり、無職転生の青少年期編で初登場しました。無職転生に登場するザノバ・シーローンは｢怪力の神子｣と呼ばれ、怪物のような腕力と強靱な肉体を持っています。

ザノバ・シーローンの腕力の強さは子供の頃から化物レベルであり、赤ん坊の弟の首を簡単に引きちぎった過去があります。この過去からザノバ・シーローンは｢首取り王子｣と呼ばれ、シーローン王国に兵器として扱われていました。その中でザノバ・シーローンはラノア魔法大学にてルーデウスの弟子となり、大好きな人形作りを学びます。その後自動人間と魔導鎧の開発に着手し、ルーデウスのお陰で悲惨な運命を辿りませんでした。

2人目にご紹介する神子のキャラクターは記憶の神子です。無職転生に登場する記憶の神子とは本当の名前が分かっていないキャラクターであり、神子としてミリス教団に祭り上げられています。記憶の神子は生まれた時から目を合わせた人間の記憶を見れる能力を持っており、ミリス教団に裁判の道具として扱われています。記憶の神子は存在するだけで魔族排斥の象徴となるほど価値が高く、名前を捨てられるほど自由が全くありません。

このことから記憶の神子は暗殺者に命を狙われており、龍神オルステッドから運命の強さが弱いと評されています。そんな記憶の神子は無職転生の作中で暗殺されそうなところをエリスに助けられ、神子誘拐の冤罪をかけられたルーデウスを手助けします。その後記憶の神子は能力でゼニスの記憶を確認し、龍神オルステッドの配下に加わりました。なので記憶の神子はザノバ・シーローンと同じく作中で悲惨な運命を辿っていません。

3人目にご紹介する神子のキャラクターはリリアです。無職転生に登場するリリアとはルーデウスの死後に生まれた未来のキャラクターであり、｢再生の神子｣と呼ばれています。｢再生の神子｣であるリリアは記憶を引き継いで過去に戻り、もう世界の歴史を改編出来る能力を持っています。この能力からリリアはアスラ王国に軟禁され、悲惨な運命を辿ってしまいます。リリアは運命を能力で変えようとするものの、何度も失敗してしまいます。

しかしループの中で龍神オルステッドの影響を受け、アスラ王国が篠原秋人を召喚するという歴史が作られます。この時リリアは篠原秋人に好意を寄せて運命が変わったと思うものの、篠原秋人が死亡して悲惨な運命を辿りました。そしてリリアは篠原秋人と共に生きる運命を望んで能力を使い、世界の抵抗力で出来た次元の裂け目で主人公がルーデウスとして転生します。その後リリアは抜け殻となり、最後まで運命を変えれませんでした。

4人目にご紹介する神子のキャラクターはゼニス・グレイラットです。無職転生に登場するゼニスとはルーデウスの母親にあたるキャラクターであり、ミリス神聖国のラトレイア伯爵家の次女として生まれた過去を持っています。当初ゼニスは神子と思われていませんでした。無職転生の作中でゼニスはフィットア領転移事件によってベガリット大陸へ飛ばされ、結晶の中に閉じ込められてしまいます。

この時ゼニスは神子であると思われていませんでした。しかしゼニスは結晶の中から救出されて廃人となった際、記憶の神子の能力で人の思考を読むことが出来る神子だと判明します。ゼニス本人は自分が神子だと思っておらず、人の思考を読む能力も知りません。ただ廃人となったゼニスは能力で他人と会話しており、自分が普通だと思い込んでいます。おそらく廃人となった結末は神子の運命力の弱さが原因なのではないでしょうか。

5人目にご紹介する神子のキャラクターはビタです。無職転生に登場するビタとは天大陸の｢地獄｣を守っている守護者に寄生している神子であり、粘族の｢冥王｣と呼ばれています。ビタは寄生した者に幻覚を見せることが出来る能力を持っており、自分を｢粘族史上最強の王｣と称しています。無職転生の作中でビタはヒトガミと手を組んでルイジェルドに寄生するものの、ルーデウスの｢ラクサスの骨指輪｣の力で自爆して死亡しました。

ではここからは無職転生のアニメで神子のザノバ・シーローンとゼニス・グレイラットを演じた声優についてご紹介していきます。まずアニメ無職転生でザノバ・シーローンを演じた声優は日本の男性声優である鶴岡聡です。ザノバ・シーローンを演じた鶴岡聡とは1978年の8月19日に神奈川県で生まれた男性声優であり、2022年3月現在リマックスに所属しながら舞台俳優やナレーターとしても活動しています。

元々鶴岡聡は1996年にアニメ｢るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-｣に出演し、声優デビューを飾りました。その後鶴岡聡は2004年にアニメ｢それいけ！ズッコケ三人組｣で奥田三吉を演じ、一躍ブレイクすることになりました。そんな声優の鶴岡聡は2022年3月現在までにアニメ｢マケン姫っ！｣の碓健悟やアニメ｢学園ハンサム｣の志賀慎吾、アニメ｢七つの大罪｣のタルミエルなどを演じています。

アニメ無職転生でゼニス・グレイラットを演じた声優は日本の女性声優である金元寿子です。ゼニスを演じた金元寿子とは1987年の12月16日に岡山県で生まれた女性声優であり、2022年3月現在ぷろだくしょんバオバブに所属しながら歌手としても活動しています。元々金元寿子は専門学校アートカレッジ神戸声優学科で演技を学び、2009年のアニメ｢宙のまにまに｣で声優デビューを飾りました。

その後金本寿子は2010年にアニメ｢ソ・ラ・ノ・ヲ・ト｣の主人公・カナタとアニメ｢侵略！イカ娘｣の主人公・イカ娘を演じ、一躍声優として大ブレイクしました。そんな声優の金元寿子は2022年3月現在までにアニメ｢デュラララ！！シリーズ｣の折原九瑠璃役やアニメ｢美少女戦士セーラームーンCrystal｣の水野亜美役、アニメ｢食戟のソーマシリーズ｣の薙切えりな役などを担当しています。

無職転生に登場する神子に関する感想では記憶の神子とゼニスのシーンが泣けるといった感想が多く寄せられていました。無職転生の作中でゼニスは結晶から助けられるものの、廃人状態となってしまいます。この時記憶の神子は能力でゼニスの思考を読み、それをルーデウスに代読します。このシーンは母親の思いが非常に良く分かる感動シーンとなっており、数多くの無職転生ファンを涙させています。

無職転生に登場する神子に関する感想では神子のザノバのギャップに笑う感想も多く寄せられていました。無職転生に登場するザノバ・シーローンは人形が大好きなオタクであり、戦闘が全く得意なように見えません。しかしザノバ・シーローンは｢怪力の神子｣であるため、作中トップクラスの腕力の強さを持っています。このギャップからザノバ・シーローンは面白いと無職転生ファンに高い人気を博しています。

無職転生に登場する神子に関する感想では神子のリリアとルーデウスの関係が面白いといった感想も寄せられていました。ルーデウスは元々死産し、この世に生まれませんでした。しかし神子のリリアがループを繰り返したことで前世の男が転生し、ルーデウスが死産せずに誕生しました。もしリリアがいなければ、前世の男は転生していません。この読者を飽きさせない予想外な展開は無職転生の面白い魅力の1となっています。

本記事では無職転生に登場する神子について該当キャラの能力及び強さや運命などをご紹介しました。確かに神子は生まれた時から特殊な能力を持った非常に希少価値の高い人間です。しかしその能力が理由で神子は国や組織に利用され、大半が悲惨な運命を辿っています。このことから神子と呼ばれる人間は無職転生の中で特に可哀想な存在といえるでしょう。