【無職転生】魔力災害（フィットア転移事件）の原因・真相は？犯人の正体もネタバレ！

• 著者：理不尽な孫の手
• イラスト：シロタカ
• 出版社：KADOKAWA
• 掲載サイト：小説家になろう（掲載期間：2012年9月～2015年4月）
• レーベル：MFブックス
• 発刊開始：2014年1月～連載中（2022年2月現在）
• 巻数：25巻（2022年2月現在）

無職転生は著者の理不尽な孫の手さんが小説投稿サイト・小説家になろうで連載を開始したライトノベル作品です。原作のWEB版は2015年に連載を終了されましたが、言辞はKADOKAWA社が発刊するMFブックスで連載されています。2021年にアニメ化された他、小説を原作とした漫画版やスピンオフ作品なども制作されています。

長年自室に引きこもっていた無職の主人公は、両親の死をきっかけに家を追い出され、不運な事故に遭い死亡。次に目が覚めると主人公は剣と魔法の世界に転生していました。幼年にして高度な魔法を使えることが判明した主人公は、親の薦めで魔法の家庭教師をつけられ、その才能を発揮していきます。その後自らも貴族の令嬢の家庭教師となりますが、世界規模の災害に見舞われ彼女と共に魔大陸へと飛ばされてしまいます。

こちらの項目では無職転生の物語で魔力災害（フィットア領転移事件）が起こるまでの流れをご紹介していきます。魔力災害の詳細解説まず1つ目は『赤い珠』について。魔力災害の原因であるこの赤い珠。この赤い珠はフィットア領の上空に5年ほど前から現れ、その正体や原因について誰も分かる者がおらず放置されていました。その後、魔力災害が起こった事によりこの赤い珠の正体が判明することになります。

無職転生の魔力災害（フィットア領転移事件）の詳細解説2つ目は『魔力渦の発生』。魔力災害が起こる寸前、主人公のルーデウスと教え子のエリス、その護衛のギレーヌは街から外れた場所にいました。ルーデウスが誕生日にエリスからプレゼントされた杖のお披露目として草原に訪れた3人は、そこで巨大な魔力が込められた雲のような渦を発見します。それは世界の中でも強力な魔力を持つ龍神や英雄をも警戒させるほどの力でした。

無職転生の魔力災害（フィットア領転移事件）の詳細解説3つ目は『魔力災害の発生』です。ルーデウスたちが草原で目にした魔力渦は徐々にその大きさを拡大していきます。そして魔力が極限まで集まった時、その中心から一筋の光が放たれました。その光は郊外に異動していたルーデウスたちにまでも届き、光に包まれた辺り一帯は消失。

ルーデウスや街にあった物・人は全く別の場所に転移されてしまいます。そういった経緯から、魔力渦が呼び寄せたこの魔力災害は「フィットア領転移事件」と名付けられ、前代未聞の魔力災害として世界に知れ渡ることとなります。

無職転生の魔力災害（フィットア領転移事件）の詳細解説4つ目は『ルーデウスとエリスのその後』。フィットア領転移事件に巻き込まれたルーデウスとエリスは幸いにも近場に転移させられており合流することができました。しかしエリスの護衛ギレーヌの姿は見当たらず、そこには緑色の髪をした青年がいました。その青年の姿を見たエリスは顔色を変え、青年に恐怖します。

ルイジェルドと名乗ったその青年は、多くの種族が共存するこの世界でも凶暴で冷酷だとされているスペルド族だったのです。しかしその話は事実が曲げられ誇張されたもので、ルイジェルドは寡黙ながらも真面目で熱い心を持つ普通の魔族でした。ルイジェルドからここが魔大陸と呼ばれる土地だと知らされたルーデウスとエリスは、彼を旅の仲間に加え自分たちが暮らすフィットア領へ戻る旅を始めます。

無職転生の魔力災害（フィットア領転移事件）の詳細解説5つ目は『フィットア領転移事件のその後』について。魔力災害によって魔大陸に強制転移させられてしまったルーデウスとエリス。その後3年の月日をかけてフィットア領に戻ることができました。

しかしそこは街一帯が消滅している痛々しい姿となっており、フィットア領を治めていたエリスの祖父は責任を取るため処刑されていました。また魔力災害によって行方不明になっている者の数は膨大で、捜索団が創設されているものの、紛争地域に転移してしまい死亡してしまった者や未だ行方や生存が分からない者が未だ大勢いることが判明します。

こちらの項目では無職転生の魔力災害（フィットア領転移事件）の原因と、魔力災害を引き起こした犯人について解説していきます。魔力災害の原因と犯人の真相1つ目は『魔力災害（フィットア領転移事件）の原因』について。魔力災害を引き起こす原因となったのは、フィットア領の上空に浮かんでいた赤い謎の珠。魔力災害が起こった時、この珠の中から何者かが生まれる様子が描かれています。

その正体というのは、主人公のルーデウスが前世で助けようとした高校生のひとり「ナナホシ」。ナナホシはある人物によって異世界から転生させられルーデウスたちが住む世界に召喚させられたのでした。その召喚の儀式の反動として大量の魔力が赤い珠の周辺に集まり魔力災害を引き起こしてしまったのでした。

無職転生の魔力災害（フィットア領転移事件）の原因と犯人の真相2つ目は『ナナホシを召喚した犯人』について。ナナホシを異世界から召喚し、魔力災害を引き起こした犯人の正体は"過去を改変する能力"を持つ神子・リリアでした。リリアは死亡してもまた過去に戻り同じ時間をやり直すという体質の持ち主で、死亡し過去の時間に生き返った後も以前の記憶を引き継いでいます。

そんな人生を苦痛に感じていたリリアはあるループの時間軸で恋をし、初めて幸せな時間を過ごしました。しかしその後その相手は戦争によって死亡。彼と共に生きたいと願ったリリアは彼が死なずに済む結末にするため、彼と関係性の深い人物であるナナホシを召喚したのでした。

上記では無職転生の魔力災害（フィットア領転移事件）の原因と犯人の真相についてご紹介しました。次にこちらの項目ではリリアがフィットア領転移事件の原因となった魔力災害を起こした経緯・真相や、ナナホシが召喚されたその後についてご紹介していきます。魔力災害の経緯・真相とナナホシのその後まず1つ目は『リリア』の誕生について。

リリアは"再生の神子"と呼ばれる人物で、過去を改変する能力を持っています。死亡すると強制的に過去へ戻り、記憶を持ったまま同じ時間を何度もやり直すという体質を持っています。そんなフィットア領転移事件の犯人・リリアが生まれたのは、ルーデウスが死亡した後の未来。この世に生を受けたリリアは何度死んでもやり直していることに気付き、100年、200年と生きて行くうちに生きる事への希望を失っていくのでした。

無職転生で魔力災害（フィットア領転移事件）を起こした犯人・リリアが事件をひき起こした経緯・真相や、ナナホシが召喚されたその後についての2つ目は『篠原秋人の召喚』です。何度も同じ時間をループし、その度無惨な殺され方をされ、生きる事への希望を失っていたリリア。そんな人生に嫌気が差したリリアは、ある時間軸で「誰か助けて」と強く願いました。

すると、次のループではいつもなら起こらないはずの召喚の儀式がとり行われることになったのです。その儀式で召喚されたのは篠原秋人という少年。彼はルーデウスが前世で助けようとした少年のひとりで、ナナホシと言い争っていた人物でした。そんないつもと違う展開に希望を見いだしたリリアは、いつしか彼に恋心を寄せるようになってきます。

無職転生で魔力災害（フィットア領転移事件）を起こした犯人・リリアが事件をひき起こした経緯・真相や、ナナホシが召喚されたその後についての3つ目は『篠原秋人の死亡』について。今までにない展開に希望を持ったリリアですが、召喚される前までは普通の高校生だった篠原秋人。特殊な能力などを持たない篠原秋人は戦場に駆り出されあっけなく死亡してしまいます。

この時間軸で初めて恋をし幸せな人生を送ったリリアは、「彼と共に生きたい」「彼が助かる未来にしたい」と願います。そしてリリアの能力"過去を改変する力"が発動し、自分が生まれるずっと前の時間軸に、彼を助けることのできる存在であるナナホシを召喚したのでした。

無職転生で魔力災害（フィットア領転移事件）を起こした犯人・リリアが事件をひき起こした経緯・真相や、ナナホシが召喚されたその後についての4つ目は『ルーデウスの誕生』です。篠原秋人を死なせないための未来を作るため、ナナホシを召喚したリリア。

リリアが篠原秋人と出会うずっと前の甲龍歴400年に、ナナホシを召喚するための時空の裂け目（赤い珠）が生まれます。そしてその数年後の甲龍歴407年に、ルーデウスの前世の魂が偶然にもその裂け目を通ってやってきました。そしてルーデウスの母のお腹に宿っていた、死産となるはずだった子の中へ宿りルーデウスが生まれます。

無職転生で魔力災害（フィットア領転移事件）を起こした犯人・リリアが事件をひき起こした経緯・真相や、ナナホシが召喚されたその後についての5つ目は『ナナホシの召喚』。甲龍歴417年に起こった魔力災害。その事件こそナナホシが異世界から召喚された瞬間でした。篠原秋人を死なせない未来を作るため、ナナホシを召喚する手段として作られた時空の裂け目。しかしそこにはリリアも予想しなかった誤算がひとつありました。

それがルーデウスの誕生です。本来はナナホシを召喚するために作られた時空の裂け目でしたが、ナナホシを召喚する際にたまたまルーデウスの前世の魂があったため一緒に異世界へと召喚されてしまったのでした。しかしルーデウスが誕生した事により多くの出来事が改変され、リリアが生まれる時代までの歴史に変化が起きることになります。

無職転生で魔力災害（フィットア領転移事件）を起こした犯人・リリアが事件をひき起こした経緯・真相や、ナナホシが召喚されたその後についての6つ目は『ナナホシのその後』について。リリアによって異世界に転移させられたナナホシは、その後龍神オルステッドと出会い行動を共にすることになります。

友人たちも転移してしまったのではないかと考えたナナホシは、友人たちを探しながら保護してくれたオルステッドと旅を続けます。そして召喚魔法を研究するという結論に至ったナナホシはラノア魔法学校に入学し、ルーデウスと出会い人生をかけて召喚魔法の研究に携わっていくことになります。

無職転生で魔力災害によって強制転移させられてしまったフィットア領。こちらの項目では、そんな魔力災害（フィットア領転移事件）が原因で死亡してしまったキャラを3人ご紹介していきます。魔力災害（フィットア領転移事件）が原因で死亡してしまった無職転生のキャラ1人目はエリスの父『フィリップ』。

エリスの父親であるフィリップは、魔力災害によって運悪くも紛争地帯に転移させられてしまいます。そこでスパイ容疑をかけられてしまったフィリップは、娘と再会することなく処刑され死亡を迎えるという最後となりました。

魔力災害（フィットア領転移事件）が原因で死亡してしまった無職転生のキャラ2人目はエリスの母親の『ヒルダ』。ヒルダも夫のフィリップと共に紛争地域へと転移させられてしまい、スパイ容疑をかけられ捕まってしまいます。そして拷問の末、故郷へ帰ることなく夫と共に死亡の結末を辿ることとなりました。

魔力災害（フィットア領転移事件）が原因で死亡してしまった無職転生のキャラ3人目はエリスの祖父『サウロス』。魔力災害で生き残ったサウロスは、フィットア領の領主である責任から、地域復興のためにボレアス家の全財産をなげうとうとします。しかし次期領主候補であるサウロスの息子ジェイムズは父・サウロスの行動に難色を示します。

そこでジェイムズはアスラ王国の大臣を務めるダリウスをそそのかし、現フィットア領の当主であるサウロスにフィットア領転移事件の責任をかぶせます。そしてサウロスは息子・ジェイムズの策略によってフィットア領領主としての責任という名目で処刑され死亡しました。

無職転生の物語の中でも大きな出来事である魔力災害。この事件は他にも"フィットア領転移事件"という呼び方もされていますが、この呼び名の違いは「誰の視点で見ているか」というところにあるというネットの考察があがっています。

こちらの方の感想では、魔力災害によってフィットア領で暮らしていた登場人物たちがその後どうなってしまったのか気になるという意見をあげられています。物語では一瞬しか映っていなくとも、印象に残るキャラクターが登場しているところも無職転生の魅力のひとつと言えるでしょう。

魔力災害により未知の土地へ突然転移させられてしまった主人公・ルーデウス。無職転生の物語を見ている視聴者たちはルーデウス視点で物語を見ているため、ルーデウスが父親のパウロと再会した際に衝撃を受けた人も多かったのではないでしょうか？しかし娘を1人で守り抜いてきた家族への愛情は確かなものなのであると言えるでしょう。

以上、無職転生で描かれた魔力災害（フィットア領転移事件）の原因・真相についてご紹介してきました。魔力災害が起こった原因は、再生の神子であるリリアが、想い人の篠原秋人を死なせない未来にするため異世界からナナホシを召喚したためでした。しかしその代償は大きく、フィットア領の多くが様々な場所に強制転移され、エリスの父と母は殺され祖父は事件の責任を負わされ処刑されてしまいました。

また召喚されたナナホシほその後龍神オルステッドに保護され、彼と共に仲間を探す旅を続けた後、召喚魔法の研究をすることとなります。そこで主人公のルーデウスと出会い、後に偉大な異世界転移魔法装置を開発することとなるのでした。