【ヒロアカ】死柄木弔の乗っ取りがオール・フォー・ワンの目的？二人の出会いと関係は？

本記事では、「オール・フォー・ワンの目的は死柄木弔の乗っ取り？」という疑問を考察していきます。オール・フォー・ワンは、死柄木弔の理解者のような言動を見せていましたが、物語途中に意外な事実が明らかになりました。死柄木弔の悲しい過去や、他のキャラクターとの関係をまとめていきます。

「オール・フォー・ワンの目的は死柄木弔の乗っ取り？」という疑問を考察する前に、まずは「ヒロアカ」の基本情報を紹介していきます。ヒロアカは2014年から連載されている漫画で、2023年12月時点でコミック39巻が刊行されています。作者の堀越耕平は、名古屋芸術大学のデザイン学部を卒業しており、読み切り漫画「テンコ」で漫画家デビューしました。

ヒロアカの主人公は緑谷出久です。緑谷出久は幼い頃からヒーローに憧れていましたが、自分には「個性」が無いと知って絶望します。ですが、生まれながらの正義感を捨てることはできず、「考えるよりも先に人を助ける姿」をオールマイトが目撃し、オールマイトは緑谷出久に個性を譲渡することを決めました。オール・フォー・ワンはオールマイトの宿敵で、後継者の死柄木弔を使って騒動を起こしています。

死柄木弔は「超常解放戦線」のリーダーで、本名は志村転弧です。病的に痩せた体と白髪が特徴的で、全身には人の手を着けています。当初は感情の赴くままに犯罪を繰り返していましたが、緑谷出久と接触した後には「オールマイトを否定すること」に信念を見い出しました。身長は175センチで、誕生日は4月4日です。

ここからは、「オール・フォー・ワンの目的は死柄木弔の乗っ取り？」という疑問を考察していきます。オール・フォー・ワンは、死柄木弔を自身の後継者にしていますが、物語途中に意外な事実が明らかになりました。死柄木弔とオール・フォー・ワンの関係をネタバレしながら解説していきます。

ヒロアカのオール・フォー・ワンは、死柄木弔から「先生」と呼ばれている人物です。正体は初代ワン・フォー・オールの使い手の兄で、オールマイトとは宿敵の関係です。「他者の個性を奪い自身の個性にする個性」を持っており、超常黎明期から生きていることが分かりました。また、表立って行動できない状況だったため、「歪み」を持つ死柄木弔を自身の後継者に選んでいます。

オール・フォー・ワンは、幼い頃に読んだ「悪の魔王」に憧れています。ですが、ワン・フォー・オールの後継者との戦いで体が傷ついたため、死柄木弔を自身の後継者に選びました。その後、死柄木弔は4か月の改造手術を受け、魔王のピースとしてオール・フォー・ワンが自身の個性を譲渡しました。そのため、オール・フォー・ワンが遺志を託したと思われましたが、本当の目的は「死柄木弔の乗っ取り」であることが分かりました。

死柄木弔は4か月後に完全な魔王になる予定でしたが、途中でヒーローたちが超常解放戦線のアジトを襲撃しています。そのため、ドクターは不完全な死柄木弔を目覚めさせ、何かが足りないと感じた死柄木弔は緑谷出久の個性を奪おうとしました。また、死柄木弔の中にはオール・フォー・ワンの意識が根付いており、オール・フォー・ワンの真の目的は「死柄木弔の乗っ取り」であることが判明しています。

オール・フォー・ワンは、死柄木弔の体を使って緑谷出久の個性を奪おうとしました。ですが、死柄木弔がオール・フォー・ワンを止め、仲間を連れて逃走しています。また、緑谷出久は「死柄木弔が助けを求めているように見えた」と話し、死柄木弔を殺すのではなく助けると決意しました。その後、緑谷出久は雄英高校を離れ、精神が憔悴したことで闇落ちしかけています。

オール・フォー・ワンは、弟に「力をストックする個性」を与えています。この個性と弟の「個性を与える個性」が混ざり、緑谷出久のワン・フォー・オールが誕生しました。また、オール・フォー・ワンの完成にはワン・フォー・オールが必要ですが、「個性を奪うには強い感情が必要」と判明します。そのため、ワン・フォー・オールは死柄木弔の「憎しみ」を助長させ、最終的には肉体の乗っ取りを目論んでいました。

オール・フォー・ワンは、死柄木弔の乗っ取りに成功しましたが、死柄木弔の中でお互いの人格が融合しています。また、スターアンドストライプの個性を奪おうとしましたが、「他の個性と反発する秩序」が発動したことで、死柄木弔の複数の個性が破壊されています。最終決戦では、オール・フォー・ワンが肉体を発現させ、「巻き戻し」の精製液で全盛期の強さを取り戻しました。

死柄木弔の本名は志村転弧で、志村転弧は過去に暴走した個性で家族を殺しています。オール・フォー・ワンは、「歪み」を持つ人物を探しており、ボロボロの状態で歩いていた志村転弧と出会いました。また、志村転弧は破壊衝動を抑えられない状態で、オール・フォー・ワンは「心のままに生きること」を教えています。そのため、オール・フォー・ワンとの出会いが、志村転弧の歪みを助長する結果になりました。

死柄木弔は個性の暴走で家族を殺しており、行く当てもなく道を歩いていました。この時に人々が見て見ぬふりをしていたため、真っ当な一般人やヒーローが声を掛けていれば死柄木弔の運命が変わっていたことが分かります。また、一般人は「トラブルの解決はヒーローの仕事」と考えているため、ヒーローがいなければ死柄木弔が救われていた可能性があります。

死柄木弔は「きっとヒーローが助けてくれる」と考えながら彷徨っていましたが、死柄木弔を助けたのは悪の権化であるオール・フォー・ワンでした。そのため、死柄木弔にとってオール・フォー・ワンはヒーローのような存在で、「先生」と呼び慕うようになります。また、死柄木弔は破壊の快楽を覚えてしまい、オール・フォー・ワンは破壊衝動を無くさないように、「家族の亡骸」を全身に着けさせています。

「オール・フォー・ワンの目的は死柄木弔の乗っ取り？」という疑問を考察した後は、死柄木弔の悲しい過去を解説していきます。死柄木弔は凶悪なヴィランですが、物語途中に意外な過去が明らかになりました。死柄木弔がヴィランになった経緯や、家族との関係をネタバレしながら解説していきます。

死柄木弔の本名は志村転弧で、志村家は両親と姉、祖父母の6人で暮らしていました。志村転弧はヒーローに憧れる普通の少年でしたが、父親の弧太朗は「ヒーローの母親は自分を捨てた」と考えていたため、自宅でヒーローの話は禁止されていました。妻と祖父母は弧太朗の考えに理解を示していたため、志村転弧には普通の少年のように生きられない歪みが生じています。

志村転弧のヒーローに対する憧れは、同年代の子供たちにとって当たり前のことです。そのため、自然と家でヒーローの話をしていましたが、父親は「謝るまで家に入れない」という厳しい躾をしていました。また、優しい母親と祖父母が自分を助けてくれないことに疑問を抱き、常に体の痒みに悩まされる生活を送っています。

志村転弧はヒーローに憧れていましたが、5歳で個性が発現していませんでした。個性は生まれつき備わっているもので、「4歳までに発現する」と言われているため、「無個性の息子がヒーローを目指すことは酷」という理由でヒーローの話が禁止されています。ですが、本当の理由は「母親に捨てられた弧太朗がヒーローを嫌悪していたこと」のため、弧太朗の歪みが志村転弧の人生を変える結果になりました。

緑谷出久は幼い頃からヒーローに憧れを抱いていましたが、個性を持たずに生まれたことで絶望しています。ですが、人を助ける正義感を捨てなかったことで、オールマイトに見出されて個性を譲渡されました。また、母親はヒーローを目指す緑谷出久を肯定しているため、緑谷出久と死柄木弔は対照的な関係になっています。

志村転弧の祖母は志村菜奈です。志村菜奈は七代目のワン・フォー・オールの継承者で、オールマイトの師匠です。本来の個性は、空中浮遊ができる「浮遊」で、六代目からワン・フォー・オールを継承しました。生前は明るく聡明な性格をしており、オールマイトから「お師匠」と呼ばれ慕われていたことが分かっています。また、グラントリノとは盟友の関係でした。

志村菜奈は犯罪者に夫を殺されており、家族の命が狙われることを危惧していました。そのため、息子の弧太朗を信頼できる人物に預けましたが、弧太朗は「母親に捨てられた」と考えるようになります。その後、真実を伝える前に志村菜奈は亡くなっているため、志村菜奈の行動が弧太朗を歪ませ、弧太朗の行動が志村転弧を歪ませる結果になりました。

姉は志村菜奈の存在を知っており、父親の書斎に忍び込んで志村転弧に「志村菜奈の写真」を見せました。志村転弧は「家族にヒーローがいたこと」を知って喜びましたが、父親は2人の行動を激しく叱責しています。また、姉が責任を志村転弧に押し付け、母親と祖父母が庇ってくれなかったため、全てを憎悪した志村転弧の個性が暴走してしまいます。

オール・フォー・ワンとの関係や過去を知った後は、ヒロアカで描かれた死柄木弔/志村転弧の覚醒に関する情報をまとめていきます。プロヒーローは超常解放戦線を壊滅させようとしましたが、途中で死柄木弔が覚醒を果たしています。「死柄木弔は今後死亡する？」という疑問も考察していきます。

死柄木弔は改造手術を受けていましたが、不完全な状態で目覚めさせられました。そのため、ヒーローたちの猛攻撃を受け、途中でオール・フォー・ワンが死柄木弔に宿って覚醒しています。覚醒した死柄木弔は「崩壊」で街を破壊し、緑谷出久から個性を奪おうとしました。その後、タルタロスを襲撃して凶悪なヴィランを脱獄させ、ヴィラン全盛の時代を作ろうとしています。

僕のヒーローアカデミアのコミック33巻からは、ヒーローとヴィランの最終決戦が描かれています。個性を抹消された死柄木弔は猛攻撃を受けていますが、再生能力で瞬時に体を回復させています。また、緑谷出久は「助けを求めているように見えた」と話しているため、最後は死柄木弔を殺すのではなく、ヒーローとして助けると予想されています。

オール・フォー・ワンとの関係や過去を知った後は、ヒロアカに登場した死柄木弔/志村転弧に関する感想をまとめていきます。ヒロアカは漫画とアニメの両方が人気のため、死柄木弔に対して様々な感想が挙がっているようです。死柄木弔の強さと過去に関する感想をまとめていきます。

死柄木弔は触れるだけで対象を崩壊させる個性を持っており、覚醒後には街を崩壊させるほどの威力を見せていました。また、再生能力を手に入れているため、「死柄木弔が強すぎる」「倒す方法が分からない」という感想が挙がっています。

死柄木弔は凶悪なヴィランですが、生まれながらの悪人ではありません。また、正しい理解者に出会えていればヴィランにならなかった可能性があるため、「死柄木弔の過去が泣ける」「緑谷出久と対照的な人生が切ない」という感想が挙がっています。

死柄木弔は倒すべき存在ですが、緑谷出久は死柄木弔を助けたいと考えているため、「死柄木弔の最後が気になる」という感想が挙がっています。また、死柄木弔は大勢を殺しているため、「死なない最後は難しい」という感想も挙がっています。

本記事では、「オール・フォー・ワンの目的は死柄木弔の乗っ取り？」という疑問を考察していきました。オール・フォー・ワンは乗っ取りに成功していますが、完全には肉体を支配できていないため、最終的にはヒーローに倒されると予想されています。オール・フォー・ワンと死柄木弔の登場エピソードを見たことがない方も、本記事を参考にしながら見てみて下さい。