【響け!ユーフォニアム】2年生が少ない理由はなぜ?退部メンバーのその後は?

響け!ユーフォニアムにおいて、北宇治高校吹奏楽部は極端に2年生が少ない状態にあります。このことを不思議に思った久美子が耳にした噂が『去年大量に退部したから』というものでした。この記事では、響け!ユーフォニアムにおいて、なぜ北宇治高校吹奏楽部には2年生が少ないのか、退部したと言われるメンバーの退部理由、その後の退部組の状況などを、判明している範囲でネタバレありでまとめて紹介していきます。

【響け!ユーフォニアム】2年生が少ない理由はなぜ?退部メンバーのその後は?のイメージ

目次

  1. 響け!ユーフォニアムとは?
  2. 響け!ユーフォニアムの2年生が少ない理由はなぜ?
  3. 響け!ユーフォニアムの2年生の退部メンバーは誰?その後は?
  4. 響け!ユーフォニアムの2年生で残っているメンバー
  5. 響け!ユーフォニアムの中川夏紀の暴言の理由や田中あすかとの関係
  6. 響け!ユーフォニアムの2年生に関する感想や評価
  7. 響け!ユーフォニアムの2年生が少ない理由まとめ

響け!ユーフォニアムとは?

響け!ユーフォニアムの概要

響け!ユーフォニアムとは武田綾乃先生が、手掛ける小説です。2013年から刊行が開始されると、2014年にはコミカライズ、2015年にはアニメ化とメディアミックス展開が行われ、人気を獲得。続編やスピンオフなども含めて展開される作品になっています。吹奏楽をテーマにした作品で、主人公はいますが、どちらかというと吹奏楽部の部員達による群像劇に近い形の作品になっています。

響け!ユーフォニアムの作者の武田綾乃先生の出身地が京都府宇治市ということもあり、実際の名所や行事などが作品の随所に登場するのもポイントになっています。原作の小説を含め、漫画やアニメも継続的に展開されており、2024年4月からは第3期のアニメ放送も予定されているなど、2023年12月現在も継続的に展開される作品になっているのです。

響け!ユーフォニアムのあらすじ

大前久美子は、10年前までは強豪だった京都府立北宇治高校に入学。小学校の頃から吹奏楽部に入っていた久美子は、友達になった川島緑輝、加藤葉月の誘いを断りきれず、吹奏楽部に入部することになります。この吹奏楽部には、中学時代は同じ部活ながらも顔見知り程度の知り合いだった高坂麗奈もいました。彼女は新しい顧問になった滝昇先生を慕って入部していたのでした。

響け!ユーフォニアム - 作品情報 | 京都アニメーションホームページ

響け!ユーフォニアムの2年生が少ない理由はなぜ?

2年生が少ない理由は去年1年生が大量に退部したから

響け!ユーフォニアムの舞台となる北宇治高校吹奏楽部は、原作において、1年生が入部した時点で、3年生が36人、1年生が28人に対して2年生は18人と極端に少なくなっていました。そのため、各パートでもほぼ全てのパートにおいて2年生が1番少ないという状態にあります。その後、物語が進む中で3年生の斎藤葵が退部したため、3年生は35人になりますが、それでも2年生が圧倒的に少ないという状態に変わりはありません。

なぜ北宇治高校吹奏楽部は、2年生が極端に少ない状態になっているのか、これには明確な理由があったことが明らかになっています。というのも、去年、当時1年生だった現2年生が、ある事件を起こして大量に退部することになってしまったためです。その後一部復帰したメンバーもいましたが、それでも現2年生が圧倒的に少ないという状態に変化が及ぶことはありませんでした。

アニメでは人数が違う?

原作ではおよそ80名いた北宇治高校吹奏楽部ですが、アニメにおいては、一部のキャラクターが削除されており、人数の調整が行われています。アニメでは66名ほどになっているのです。ただし、2年生が極端に少ないという状態に変わりはありません。そのため基本的な、物語の展開には変化がありません。2年生が大量退部した事件についても、変更なく描かれています。

ただし、大きく設定が変更された部分もあります。それがアニメではB編成が描かれず、A編成から外れたメンバーはサポートメンバー「チームもなか」として描かれることになっている点です。チームもなかの動きなどがオリジナルで追加されつつも、尺が調整されるような描かれ方をしているのです。

2年生が退部した事件とは?

そもそも現2年生が大量退部する原因になった事件がありました。現2年生が1年生の頃、北宇治高校吹奏楽部は、学年至上主義でした。3年生が優先してA部門のメンバーに選ばれ、足らないパートを2年生、1年生が埋めるという形だったのです。なぜなら、その当時の北宇治高校吹奏楽部が、当時の吹奏楽部の顧問であった梨香子先生の方針でコンクールでの入賞よりも思い出作りに舵を切っていたためでした。

この時点でも副顧問の松本美知恵はいましたが、口出しをしない姿勢を取っていました。なぜならこの方針なら、時期が来れば1度は誰もがコンクールに出られるということでもあり、あながち否定することも出来ないためです。結果、練習せずともコンクールに出られることもあり、部員は練習をサボってばかりの酷い状態になっていました。これに異を唱えたのが当時の1年生の中でも南中出身のメンバーでした。

南中出身のメンバーは全部で9名おり、示し合わせたわけではありませんが、北宇治高校で一緒になったことで、弱小校でも頑張ろうという思いで入部を決意しています。抗議したメンバーも、自分達が出られないということではなく、実力のある2年生でもパート的に3年生が優先されるという実情が耐えられなかった、というこれだけを聞けば正しい主張をしていると考えられるものになっています。

しかし、この抗議は強豪校を目指しているわけではない当時の北宇治高校吹奏楽部において、逆に秩序を乱しているとして3年生側から詰め寄られてしまいます。それでもなんとか説得をしようと動き続けたのですが、結果的に3年生はその抗議をした1年生達を無視するという手段を取ります。この決裂は最後まで埋まることはなく、現2年生が大量に退部することになってしまったのです。

この事件を伏線にした話がある?

この退部事件は、現在の2年生、3年生に大きな影を落としています。しかし、この事件を背景に大揉めしたエピソードが描かれることになるのです。それは、トランペットソロを決める高坂麗奈と中世古香織の騒動でした。上記でも紹介した通り、北宇治高校吹奏楽部は、久美子達が入部し、滝先生が顧問になるまで、学年至上主義でした。そのため、中世古香織は実力はありながらもAパートにすらなれなかったという背景があったのです。

それが、自身が3年生になった代で滝先生がきたことにより、北宇治高校吹奏楽部は完全実力主義に変わりました。そして、高坂麗奈がソロパートで選ばれてしまったのです。この背景があったからこそ、中世古香織は決定に意を唱えたのでした。

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響け!ユーフォニアムの2年生の退部メンバーは誰?その後は?

2年生の退部メンバーは誰?

この大量退部事件において、中心だったのは南中出身の9人のメンバーですが、全員が退部したわけではありませんでした。退部したのは全部で6人で、名前が明らかになっているのは、若井菫と笠木希美の2名だけです。残り4名のメンバーに関しては、本編でも登場しておらず、名前も明らかになっていません。

2年生の退部メンバーのその後

退部したメンバー6名に関しては、その後もしっかりと描かれています。退部したメンバーのうち、南中時代は部長を務め、中心メンバーだった笠木希美は、その後本編にも登場しています。吹奏楽部退部後は、あくまでも嫌になったのは北宇治高校吹奏楽部というだけで音楽が嫌いになったわけではないという理由から、社会人サークルに参加してフルートを続けていました。

その後、2年生になった笠木希美は、京都大会を見に行き、上手くなった吹奏楽部に驚きます。同時に、部活を辞めてしまったことを悔しんで、自分がメンバーに選ばれずとも、全国出場を見届けたいという思いから、復帰を直談判しました。しかし、部に残っていたみぞれとの兼ね合いから、副部長のあすかから再入部を断り続けられました。その後、紆余曲折を経て、再入部を果たしています。

笠木希美が3年生の代になると、彼女とみぞれを主軸に据えた『リズと青い鳥』が新作劇場版映画として描かれました。笠木希美を除く残りの5人のメンバーに関しては、本編には登場しませんでしたが、5人でインストバンド『レチクル』を結成、活動を続けていたことがスピンオフ小説『飛び立つ君の背を見上げる』で描かれ、明らかになっています。

余談ですが、退部事件の際、事件の中心にいた9名の部員達は、退部と残留で別れることになりました。しかし、それぞれの考えがあってのことというのを理解していたためか、退部したその後も、友人としての関係は継続していたことも明らかになっています。

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響け!ユーフォニアムの2年生で残っているメンバー

吉川優子が残ったのはなぜ?

残留組のうちの1人、吉川優子が吹奏楽部に残った理由は2つあります。1つは、中世古香織の存在です。元々、古川優子は、南中出身ということもあり、1年生時点でも高い演奏技術を持っていました。そのため、目立ってしまい3年生から目をつけられそうになりましたが、それを励ましてくれたのが中世古香織だったのです。これにより、香織に迷惑をかけないため、退部騒動の時も優子は一歩引いた立ち位置を取っていました。

また、この時の経験があるからこそ、優子はその後、強烈な香織信者になっていた理由にもなっています。また、もう1つ、優子が部に残った理由が、みぞれでした。優子は希美の気持ちもみぞれの気持ちも理解しており、みぞれが望みに強く依存していることも見抜いていました。そのため、希美が退部した後もみぞれを支えるべく、部に残ることを選んだのです。

響け!ユーフォニアムにおいては、なぜか優子が香織に対して強いこだわりを見せるシーンが、度々描かれています。しかし、これは裏を返せば、この時からの関係があるためです。そのため、優子は香織のためとなると、やや暴走してしたような言動をしてしまうこともあるのでした。優子は香織が絡まなければ周囲も冷静に見れることなどもあり、その後部長にもなっています。

中川夏紀が残ったのはなぜ?

部に残った1人である中川夏紀は、また別の理由で部に残っています。元々中川夏紀は、南中出身ではありましたが、中学時代は帰宅部でした。高校になって吹奏楽部に入った理由は、仲が良かった希美に誘われたためです。しかも、当時の北宇治高校吹奏楽部の雰囲気は、適当にサボりたい夏紀にとっても都合が良かったのです。端的に言ってしまえば、夏紀はどちらかといえば、3年生と同じ側の人間だったのです。

このことは夏紀自身も認めており、実際、入部の時点で、強豪校のような過密スケジュールだったら絶対入部しなかったと断言しています。久美子達が入部した当時、サボっていることが多かったのもこの頃の名残を残しているためでした。ただこの理由だけ聞くと、なぜ夏紀が部に残っているのかが不明です。そんな夏紀がなぜ部に残ったのかというと、『希美の誘いが無かったことになるのが嫌だった』からでした。

希美に強い影響を受けているという意味では、夏紀はみぞれのパターンと似ているとも作中で言われているのです。

鎧塚みぞれが残ったのはなぜ?

部に残った最後の1人、鎧塚みぞれが部に残った理由は、1番複雑です。というのも、当時のみぞれは、他に担当者がいないオーボエの担当だったこともあり、1年生ながらA編成のメンバーに選ばれていました。そのため、希美達とは練習スケジュールが異なっており、希美達が3年生と揉めているのもみぞれ自身は知らなかったほどなのです。結局、みぞれが希美達の退部を知ったのは、退部した後のことでした。

ちなみに、希美がみぞれに退部の話をしなかった理由は、みぞれがひたすらに頑張っていたためです。頑張っているみぞれに退部を迫るのは失礼と考えて声をかけなかったのでした。しかし、結果これがみぞれのトラウマのようになっており、それが問題として響け!ユーフォニアム本編でも描かれています。

元々みぞれは、中学時代初めて心を開けた相手が希美でした。吹奏楽部に誘ったのも希美だったのです。結果的に高校に入る頃には、行動指針が希美の後を追うことになっていました。これだけ聞くと、希美が辞めたのを知ればみぞれも辞めてしまいそうです。しかし、彼女は部に残り続けました。なぜなら、希美との繋がりである楽器を辞めてしまうと繋がりが無くなると考えてしまったためです。

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響け!ユーフォニアムの中川夏紀の暴言の理由や田中あすかとの関係

考察①中川夏紀が3年生に「性格ブス」と暴言を言った理由

希美達が辞めたその後、実はもう1つ事件がありました。ある日、3年生達が希美達の悪口を言う現場に夏紀は出くわしてしまいます。悪口自体は退部前からありましたが、「ほんま、いなくなってくれてよかったわ」と手を叩いて笑う3年生に、夏紀はキレてしまいます。衝動的に「お前ら性格ブスやな」と面と向かって暴言を吐いてしまったのです。これにより夏紀は3年生に睨まれることになってしまいました。

その上で希美達の気持ちを代弁する夏紀ですが、それでも3年生には伝わりません。その上で、夏紀への対応はそのまま、他の低音パートの部員にまで向けられてしまうことになります。そのような3年生のやり方に夏紀は絶望してしまうのでした。この時、仲裁に入ったのが当時2年生の田中あすかでした。夏紀に謝罪もさせたことで、3年生もこの件を水に流したのです。

考察②田中あすかが中川夏紀を助けた理由

この頃の北宇治高校吹奏楽部には、ある1つの暗黙のルールがありました。というのもこの頃の田中あすかは、2年生ながらも頭もよく口が回る上に演奏まで上手いということで、3年生からも一目置かれる存在でした。また田中あすかも、自分が楽器を吹ければ満足という考えだったので、3年生と田中あすかの間には、お互いに不干渉という暗黙のルールが出来上がっていたのです。

そのため、この時点で既にあすかが指揮していた低音パートは、トラブルが一切なく「低音王国」と呼ばれていたのです。しかし、夏紀が爆発してしまったことで3年生とトラブルを起こすと、あすかは仲裁に入りました。これは、低音パートに飛び火すると自分の練習時間が失われることに直結するためです。あすかは仲裁に入ると夏紀を謝罪させ、暗黙のルールを確認したことで3年生も水に流すことにしたのです。

ちなみに、あすかの考えは、大量退部事件において、悪いのは希美達であるというスタンスでした。既に出来上がっていた学年至上主義というルールを曲げようとしたのは希美達の方だったためです。そのため、あすかは、希美達の退部事件の際は、無関心を貫き通しました。この考え方を見ても、あすかが夏紀を助けたのはあくまでも自身の練習時間のため、という理由を裏付けるものになっています。

逆にいえば、希美達は退部するまでずっと3年生側に訴えかけていましたが、真に味方につけるべきは、あすかだったという考察すらあります。なぜなら、3年生側を動かせるとしたら、唯一可能性があったのがあすかだったとも考察されているのです。響け!ユーフォニアムの中でも独特の存在感を示しているあすかですが、その存在感は、この事件の時点でも健在だったことが明らかになっています。

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響け!ユーフォニアムの2年生に関する感想や評価

ここからは既に響け!ユーフォニアムを視聴した人の、2年生退部事件に関する感想を、ネタバレありでまとめて紹介していきます。アニメ響け!ユーフォニアムでは、2年生退部事件に関してがっつり触れられたのは2期に入ってからです。それまでも細かな描写はありましたが、かなり闇が深そうな問題だとファンの間でも言われていました。

部活に対しての姿勢という意味で、非常に共感度が高いと言われるこの事件は、視聴者も自身の体験などを重ねて様々な意見を持つ結果になっています。結果的に、事件の中心だった南中メンバーの中でも退部組と残留組で別れている点、それぞれの理由などが細かく描かれたことで、余計に共感度が高まったと言われることになったのです。

結果的にこの問題は、学年が変わっても遺恨を残す問題になっており、それが希美再入部の障壁にもなりました。ただ、この問題に下手に久美子ら1年生が介入する形ではなく、2年生を中心に解決が図られる展開だったのが良かったという声は非常に多くなっています。元々群像劇としての側面が強い響け!ユーフォニアムですが、この展開は群像劇だからこそ描けた展開だと言われているのです。

この問題は、どうしてもキャラクターが多い、響け!ユーフォニアムにおいて2年生の存在感を強くしたという声も多いです。なぜなら、このエピソードがあったからこそ、その後に描かれることになる代が変わっても違和感なく見られた、それぞれの部での役割にも納得ができたとする声が多くなっています。

また直接的に退部事件に関わる以外の部分でも、残っている2年生の中の南中出身者3人、優子、夏紀、みぞれの関係性が非常に良いという声も多いです。優子の勝ち気な性格ながら根底にある気配りができる性格や、義理人情に厚い部分がある夏紀など、この退部事件を通して、描かれた側面も多くなっています。この問題があったからこそ、久美子達が2年生になって以降のエピソードも楽しめたとする声も多いのです。

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響け!ユーフォニアムの2年生が少ない理由まとめ

響け!ユーフォニアムの舞台となっている北宇治高校吹奏楽部が、2年生が少ないことが1つの特徴になっています。なぜ2年生が少ないのかというと、過去に大量退部事件という事件があったためです。この事件の際には、結果的に6人の部員が辞めており、2年生が大きく減少するきっかけになりました。その一方で、この事件に関わりながらも、それぞれの理由で部に残っているメンバーもいます。

響け!ユーフォニアムでは学年も変わっており、大量退部事件は既に過去の出来事ではあります。しかし、3年生、2年生の間には、根深い闇として遺恨を残しているような状態にあるのも事実でした。結果的に、要所要所にこの問題に関連することが描かれる形になっているのです。響け!ユーフォニアムはスピンオフ作品なども踏まえて、その後の展開も描かれているので、響け!ユーフォニアム関連の各作品に目を通してみましょう。

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