【響け！ユーフォニアム】部長の小笠原晴香はどんな人物？声優や副部長との関係は？

響け！ユーフォニアムの中でも隠れた人気を誇るキャラクターになっているのが部長こと小笠原晴香です。今回は小笠原晴香についてかわいいと言われる魅力をまとめて紹介していきます。

響け！ユーフォニアムは20013年から刊行されている高校の吹奏楽部を舞台にした青春小説シリーズです。2021年3月現在10巻にも渡る作品で2014年にコミカライズ、2015年にはアニメ化された事で高い人気を獲得する事になった作品です。特にアニメ化の影響は大きく、特にそのキャラクター性に高い注目が集まる事になり以降のシリーズが継続する要因になりました。

中学時代吹奏楽部に所属していた黄前久美子。彼女が進学した京都府立北宇治高校はかつては強豪と言われる学校でしたが、今ではその頃の見る影もない程に落ちぶれていました。当初進んで吹奏楽部に入る事を考えていなかった黄前久美子でしたが、友人の誘いを断りきれずに吹奏楽部に入部する事になります。

小笠原晴香は響け！ユーフォニアムの主人公の黄前久美子達が吹奏楽部に入部する時点での吹奏楽部の部長です。担当する楽器はバリトンサックスで、部長と兼任する形でサックスパートのパートリーダーも務めています。ゴムでまとめたおさげが特徴的なキャラクターで、部長らしく皆を引っ張る場面が多くなっています。原作小説ではその容姿は「飾り気のない純朴さの中に気弱で頼りげなさそうな雰囲気を漂わせている」と表現されています。

その他響け！ユーフォニアムの中で判明しているプロフィールとしては身長は165cmで誕生日が10月28日のさそり座、血液型はO型で、好きな色は白と黒、趣味はロック鑑賞、ライブに行くこと、特技はけん玉であるとされています。意外と男っぽい物を好む性質があり好きなものはこってりしたもので特にラーメンと焼き肉が好きである反面、嫌いなものは「ふわふわしたもの」として具体的にはワッフルやパンケーキの名前が上げられています。

アニメ響け！ユーフォニアムで小笠原晴香役を担当したのが早見沙織さんです。早見沙織さんは2007年に声優としてデビューした声優さんで柔らかく穏やかで透明感のある声質が特徴的な声優さんで、その声質に加えて幅広い演技力も持ち合わせており様々な性質のキャラクターを演じている声優さんです。特に神秘的なキャラクターを演じる機会が多く、イメージに合っているとされています。

また早見沙織さんは声優の中でも高い歌唱力を持っている事でも知られており、キャラソンはもちろん、カバー曲、アニメの主題歌などを手掛ける事もあります。2015年からは早見沙織の個人名義で歌手としても活動するなどマルチに活躍している声優さんです。

早見沙織さんがこれまでに声優を務めたキャラクターとしては「セキレイ」の結役、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の新垣あやせ役、「バクマン。」の亜豆美保役、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の鶴見知利子役、「ソードアート・オンライン」のサチ役、「FAIRYTAIL」のカグラ・ミカヅチ役、「四月は君の嘘」の井川絵見役、「赤髪の白雪姫」の白雪役などがあります。

小笠原晴香の魅力を語る上で欠かす事が出来ない存在が副部長を務める田中あすかです。元々部長に指名されたのは田中あすかだったのですが、田中あすか本人が拒否した事もあって小笠原晴香が部長を務める事になるのです。元々小笠原晴香自身も田中あすかを部長に推していた為、実際に部長になってかラも問題が発生する度に「こんな時にあすかだったら」と自己嫌悪に陥ってしまう程でした。

しかしあすかの退部騒動があった時には結局頼ってしまっていた自身を痛感し、このコンプレックスを克服した上で、部員達を鼓舞するに至っています。一方のあすかも嫌々ながらも小笠原晴香を支える為に副部長を務めるに至っており、高校で出会った2人ながらお互いを信頼し合った関係を構築しています。

元々原作響け！ユーフォニアムではあまり絡みが描かれていなかった2人ですが、アニメ響け！ユーフォニアムでクローズアップされる事になったのが小笠原晴香と中世古香織です。中世古香織は同学年のトランペットパートリーダーであり、小笠原晴香にとっては田中あすかには相談出来ない事を相談できる支えてくれた存在でもあります。

一方で香織と麗奈の間で起こったソロパートのオーディションでは、部長という立場を離れて仲間として香織を支持するという姿勢を見せるなど田中あすかとは違った形で信頼し合った関係を築いています。

そんな小笠原晴香から北宇治高校吹奏楽部の部長を引き継いだのが1学年下の吉川優子です。吉川優子はトランペットパートに属する生徒で、上記でも触れたあすかの退部騒動の際にはその思いの強さで小笠原晴香の背中を押す事になりました。

3年生の引退時、新部長を決める際には「自らの信じる正義をまっすぐ貫ける」と吉川優子の事を評価しながらもそれが同時に視野の狭さや思ったとおりにいかなかった時の意志の折れやすさを指摘し不安視する一面を見せています。

小笠原晴香が通う北宇治高校吹奏楽部は彼女に入学した当時、やる気のなさが蔓延している状態でした。しかもコンクール出場メンバーは当時の顧問の方針で年功序列であり1年生では頑張っても出場出来なかったのです。それを理解しながらも小笠原晴香は真面目に練習に取り組んでおり、その実力は顧問が変わってコンクール出場が実力順になってもしっかりA編成部門のメンバーに選ばれる程の実力を持っています。

ただその実力が真に発揮されるのは実は吹奏楽の楽曲ではなくポップスであり、響け！ユーフォニアムで描かれた駅ビルコンサートでは普段とは違うファンキーでかっこいいソロを演奏してみせるなどしています。ポップスでの小笠原晴香の豹変ぶりについてはあすか達は過去にも同じような事があった事から把握しており、それだけ高い実力があると認めています。

部長を務める小笠原晴香ですが、その性格は真面目で「優しすぎる」と評される性格をしており、後輩である黄前久美子にも「人を引っ張っていくタイプの性格ではない」と評されています。しかし同級生には優しさと同時に勇気も持ち合わせていると認識されており、芯の強さを持ち合わせているとも言われています。そのような二面性がかわいいと言われる要因になっています。

ちなみに小笠原晴香が部長を務める事になったのもその優しすぎる性格からくる押しの弱さで半ば押し付けられたような形であったりします。また涙もろい一面も持っており、引退時の挨拶では途中で泣きだしてしまい最後の締めを田中あすかに譲るようなかわいい場面も見られています。

ここからは既に響け！ユーフォニアムを視聴した人の小笠原晴香についての感想を紹介していきます。小笠原晴香自身は自身の事を部長らしくないとして思い悩むシーンが度々取り入れられていますが、様々な思いが交錯する吹奏楽部をまとめる存在として理想の部長だったとする声は非常に多くなっています。

過去にこういう事があったと「語られる」だけになっている黄前久美子入学前、いわゆる前日譚のような形で描いてほしいという声は多く、中でも小笠原晴香が部長になるまでの一連の流れを見てみたいという声は非常に多くなっています。

響け！ユーフォニアムの中でも度々「優しい」と言われる小笠原晴香ですが、それに対してのコンプレックスが爆発した際の小笠原晴香のセリフである「優しいなんて、他に褒める所が無い人にいうセリフでしょ！」というセリフはかなり人気が高いセリフになっています。かわいいと人気の高い小笠原晴香だからこそ普段の思いが爆発した時の言葉には重みがあるとする声も多いです。

響け！ユーフォニアムの小笠原晴香は部長としての出番は多くとも決して目立つキャラクターではありません。ただその立場や悩みは多くの人が共感できるとして高い人気を獲得しているキャラクターの1人です。非常に現実味があるキャラクターであるという事もその人気の一因になっています。

響け！ユーフォニアムでは小笠原晴香のような普通のアニメなら単なる脇役で終わってしまいそうなポジションのキャラクターにもしっかりスポットが当たっているのが良いという声も多いです。まだ響け！ユーフォニアムを視聴していない人は小笠原晴香にも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか？