【ワンピース】鉄の巨人は900年前に作られたロボ？ニカの解放のドラムで起動？

こちらの記事では、『ワンピース』のエッグヘッド編に登場する鉄の巨人が、どのような代物なのか、考察を交えながら紹介していきます。『鉄の巨人が発動するシーンは何話？解放のドラムで起動？』の項目では、鉄の巨人がニカ状態のルフィの近くで流れている「解放のドラム」の音とどのような関係があるのかを考察しています。

また、『鉄の巨人が200年前にマリージョアを襲った目的を考察』では、過去に鉄の巨人が起動した時の状況や、鉄の巨人がその時になぜ動いたのかといった目的をまとめました。ワンピースのエッグヘッド編に登場した鉄の巨人の目的や、ニカ状態のルフィの近くで鳴っている解放のドラムとの関係が気になっている人はチェックしてみてください。まずは、下記の項目でワンピースの作品概要と物語のあらすじを紹介します。

鉄の巨人が登場するのは、大人気漫画・ワンピースのエッグヘッド編です。ワンピースはいくつもの章があり、エッグヘッド編は2023年11月時点での最新章となっています。ワンピースの単行本は107巻まで刊行されており、1999年からはアニメも放送が開始され、長寿アニメ番組として人気となっています。

そのような人気作品となっているワンピースは、2022年8月には、全世界での累計発行部数が5億1000万部を突破しています。「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ」のタイトルで、ギネス記録も飾りました。また、ワンピースは物語に伏線が多くちりばめられている作品としても人気のため「鉄の巨人も今後何かの伏線になるのではないか？」と読者から考察されています。

海賊王ゴールド・ロジャーが死の間際に口にした「この世の全てをそこに置いてきた」という一言によって、彼の財宝を探す者が次々と現れる大海賊時代が始まりました。田舎の島に住むルフィもその1人です。17歳になったルフィは、幼い頃に食べた悪魔の実から得たゴム人間になる能力を使い、冒険に出ます。そして、仲間との出会いと別れを繰り返し、人々から認められる海賊へと成長していきます。

ルフィが鉄の巨人と出会ったのは、ワンピースのエッグヘッド編です。ルフィが初めて鉄の巨人を見た時には、角が折れ、苔のようなものが付いたボロボロの状態でした。話しによると、鉄の巨人が作られたのは900年も前のことです。200年前に突如として姿を現し、「最も誇り高く気高い貴族」とされている天竜人や、五老星たちの住むマリージョアを襲撃しました。

しかし、鉄の巨人は動力切れに陥り、その後エッグヘッド島のスクラップ場に持ち込まれ保管されました。どこかに隠されていたのか、もしくは時空を超えてやってきたのか、鉄の巨人がどのような経緯で人々の前に姿を現すことになったのかは不明です。

鉄の巨人が作られたと考察されている900年前は、「空白の100年」と呼ばれている、謎に包まれた時代です。そのため、今後のストーリーで「空白の100年」の出来事が明かされることによって、鉄の巨人が現れた目的や、どこから来たのかという謎が判明するのではないかと考察されます。

初めて鉄の巨人がワンピースの作中に登場したときには、鉄の巨人は動かない鉄の塊として認識されていました。しかし、その後鉄の巨人が起動したと思われるシーンが登場します。そのシーンとは、ワンピースの漫画1092話です。ルフィが黄猿と対決するためにニカ状態になり、その時に「ドンドットット」という音がどこからともなく聞こえてきます。

“解放のドラム”と呼ばれているこの「ドンドットット」という音が、エッグヘッド島にある鉄の巨人の元に届いた瞬間、鉄の巨人の目が光りました。このシーンによって「鉄の巨人が再び起き上がるのではないか？」と読者に考察されるようになりました。

鉄の巨人は、ニカ状態になったルフィの回りに流れている音「解放のドラム」によって起動しました。そのため、鉄の巨人の起動条件はニカの解放のドラムだと予想されます。では、鉄の巨人を動かすためのエネルギーは何なのでしょうか？その正体については、まだ不明となっています。鉄の巨人を模したロボットを作った、天才科学者ベガパンクは、エネルギーを開発の一環として太陽に注目していました。

また、ベガパンクのクローン体であるリリスも「火は全てのエネルギーに変換できる」と発言しています。現実でも、太陽を形成するために行われる核融合のエネルギーは、道具を動かすための動力を生み出す大本のエネルギーとして活用されています。そのような登場人物の発言や、現実のエネルギーの仕組みを考えると、鉄の巨人を動かすためのエネルギーが太陽である可能性があります。

また、鉄の巨人と同じように、マリージョアに襲撃をしかけたくまとフィッシャー・タイガーの胸元には、太陽のマークが描かれています。そのように、マリージョアを目指す者たちには「太陽」という共通点があります。そのような演出からも、鉄の巨人の動力原が太陽のエネルギーであると予想されます。

ワンピースの漫画1092話のラストシーンで、鉄の巨人の目に光が宿り、起動する様子が描かれました。その鉄の巨人の起動のきっかけとなったの条件は、ニカ状態になったルフィの回りで流れていた「ドンドットット」という音、“解放のドラム”だと予想されます。ニカ状態になったルフィの回りで流れている解放のドラムの音は、ワンピースの単行本107巻まででは、どこから聞こえてきているのかは不明となっています。

ワンピースを読んだ人の考察では「ニカ状態になったルフィの鼓動の音」「ニカ状態になったことで、解放のドラムを叩いている者がルフィの近くに寄ってくる」といった様々な意見があがっています。そのように、現在はニカ状態のルフィの回りで流れている解放のドラムの音の仕組みや、効果などは謎に包まれていますが、鉄の巨人が起動したタイミングを見ると、解放のドラムと鉄の巨人に何かしらの関係がある可能性は高いでしょう。

「ドンドットット」という音に反応して起動した鉄の巨人ですが、本当の起動条件は音ではなく、ニカであると考えられます。さらに突き詰めると、ルフィの前にニカの能力を持っていたジョイボーイが関係している可能性が高いでしょう。ジョイボーイとは、空白の100年に存在したとされている人物で、彼の逸話を聞いた海賊王ゴールド・ロジャーに「同じ時代に生まれたかった」と言わせた人物です。

作中では、人々の笑う顔が好きで、奴隷を解放するために世界と戦い、自分自身もいつも笑顔でいた人物だったことも明かされています。そんなニカの能力を持っていたジョイボーイの回りでも、ルフィと同じように「ドンドットット」という音が流れていました。そのような共通点から、鉄の巨人はルフィの「ドンドットット」という音を感じ取り、ジョイボーイが戻って来たと思って目覚めた可能性があるでしょう。

鉄の巨人が、現在エッグヘッド島に保管されているのは、200年前にマリージョアを襲撃したことがきっかけでした。突如マリージョアに現れた鉄の巨人は、エネルギー切れとなりその後、世界政府が管理するエッグヘッドのスクラップ場で保管されます。その後、鉄の巨人のことを調べたものの、マリージョアを襲撃した目的や、どこから来たのかといった情報が判明することはありませんでした。

ワンピースの読者のなかには「鉄の巨人がマリージョアを襲撃した目的と、魚人島は関係があるのでは？」と考察する人もいるようです。なぜ鉄の巨人がマリージョアを襲撃した目的と、魚人島に関係があるのかというと、その理由は魚人島にあるリュウグウ王国が世界政府に加盟した時期が、鉄の巨人の襲撃の時期と近いからです。

昔は、魚人や人魚は魚類として扱われ、人間たちとは別の生き物だと差別されていました。そのため、世界政府に加盟することで、そのような状況を打破しようと考えたのではないでしょうか？しかし、人々から根強い差別を受けている民族を、簡単に加盟させることはないでしょう。そこで、リュウグウ王国は世界政府に加盟するという目的のため、鉄の巨人を用いたのではないでしょうか？

上記の『200年前のマリージョア襲撃と魚人島の関係』で紹介したように、鉄の巨人が200年前にマリージョアを襲撃した目的は、リュウグウ王国を世界政府に加盟させることだったのではないでしょうか？リュウグウ王国が鉄の巨人を所持していたのか、リュウグウ王国に味方した者が、鉄の巨人をマリージョアに向かわせたのかは不明です。しかし、鉄の巨人とリュウグウ王国に何かしらの関係がある可能性は高いと予想されます。

鉄の巨人が再びマリージョアを襲撃する可能性は「ある」といえるでしょう。鉄の巨人は、マリージョアに侵攻している最中にエネルギー切れで停止してしまいました。そのため、200年前の目的を達成していません。鉄の巨人に心や精神というものがあり、人々と交流できるようであれば、襲撃を思い留まる可能性もあります。しかし、“兵器”とされていることから、その可能性は低いと考えられます。

鉄の巨人は、過去にマリージョアを襲撃しています。そのため、世界政府の機関でる海軍は、鉄の巨人が動き出せば警戒、行動を制御しようとすることでしょう。その行動を敵意と判断した鉄の巨人が海軍を攻撃し、戦いに発展する可能性が考えられます。

鉄の巨人が動き出し、海軍と戦うことになれば、エッグヘッド島が戦場になる可能性が高いでしょう。そのような状況になれば、ベガパンクの研究所が破壊されたり、島に大きな被害が出る展開もあるかもしれません。その騒ぎに乗じて、ベガパンクがルフィたちと一緒に島を逃げだす展開もあるのではないでしょうか？

ベガパンクは、鉄の巨人の仕組みを模したロボットを作り出しています。そのため、ある程度は鉄の巨人の扱い方を知っているでしょう。その知識を活かして鉄の巨人を操作し、暗殺者や海軍たちの手から逃げる展開も考えられます。

ワンピースを見た人から「鉄の巨人とDの一族には関係がありそう」という感想があがっています。鉄の巨人は、マリージョア襲撃中にエネルギー切れとなり、エッグヘッド島のスクラップ場で保管されることになりました。ルフィやガープなども、鉄の巨人と同じように、すぐに寝てしまう時があります。そのような性質が似ていることから「何かの伏線なのでは？」と考える読者の姿がみられています。

こちらの方のコメントでは「鉄の巨人にクマの意思が入っていたら嬉しい」という意見があがっています。ワンピースの作中では、クマがかつての鉄の巨人と同じように、マリージョアに侵攻した姿が描かれました。そのような共通点から「鉄の巨人とクマに関係性があったら嬉しい」と期待する声があがっています。

ワンピースの漫画1092話で、鉄の巨人の目が光っていたことから、今後の物語に鉄の巨人がどのような展開をもたらすのか期待している人も多いようです。マリージョアを再び襲撃するのか、ベガパンクの状況を打破する糸口となるのか、様々な期待を向けられています。

以上、ワンピースのエッグヘッド編に登場する、鉄の巨人について紹介してきました。鉄の巨人は、900年程前の「空白の100年」の時代に作られたロボットで、作中では解放のドラムの音を聞いたことで起動しています。どこから現れたのかといった謎や、200年前にマリージョアを襲撃した目的は不明となっていますが、今後のストーリーで明かされていくことでしょう。