【ガンニバル】岩男の正体をネタバレ！後藤家との関係や実写ドラマ版のキャストは？　

『ガンニバル』の舞台となっている供花村で絶大な権力を持つ後藤家の当主候補・恵介には2m近い大男が護衛についています。この記事では、その護衛の大男・岩男を特集します。これから、岩男の正体や後藤家との関係、そして実写ドラマのキャストについて解説していきますが、まずはその前に『ガンニバル』の作品情報をお届けしましょう。最初に『ガンニバル』の作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと続きます。

『ガンニバル』は、二宮正明による日本の漫画です。日本文芸社の「週刊漫画ゴラク」で2018年10月から2021年12月まで、連載されました。カニバリズムをテーマにしたサスペンス作品で、物語は限界集落を舞台に展開されていきます。単行本は全13巻が出版され、2022年12月までに累計210万部を売り上げました。

メディア展開としては、実写版ドラマが製作され、2022年12月28日から動画配信サービス「Disney+」のスターで公開されました。そして、ドラマの配信を記念して、乱射事件の背後にある出来事を描いた特別編が「週刊漫画ゴラク」2022年12月30日号に掲載されました。

山間の村「供花村」に駐在員の阿川大悟が赴任してきました。村人たちは大吾や家族を暖かく受け入れますが、村には不穏な空気が漂っていました。そんな中、老婆の遺体が発見されます。この事件をきっかけに、大悟は村の異常性に徐々に気付いていきます。前任の駐在員・狩野治の謎の失踪や老婆の死、そして村人たちの奇妙な振る舞いに疑念を抱きます。やがて「この村では人を喰っている」という考えが脳裏に浮かんできました。

ここからは、この記事のメインテーマである『ガンニバル』の岩男の話題に移ります。藤岩男は、後藤家の次期当主である後藤恵介の友人であり同級生です。恵介と同じく31歳で、髭をたくわえた大柄な男性です。幼少期から「自分の使命は後藤家の守護者であり、後藤家の次期当主である恵介をどんなことがあっても守り抜くこと」だと考え、その信念のもと生きてきました。

岩男は、幼少の頃に後藤銀から「後藤家の忠実な守護者になる」ことを教えられ、2m近くある体躯にふさわしい怪力の持ち主です。その怪力は、後藤家を攻撃しようとする重装備の警官隊ですら壊滅させるほど強力でした。彼の行動の指針は、「後藤家のためかどうか」であり、誰に対しても優しい恵介に対し、後藤家のために下した判断を押し付けることもあります。

また、恵介の警護を担う岩男でしたが、その思いが揺らぐこともありました。監禁された子供たちを解放するためにやって来た大悟が、後藤家の内部に内通者がいると明かしたのです。岩男の中に恵介に対する疑念が頭をもたげ始めました。

ここからは、『ガンニバル』の謎の大男・岩男の正体をネタバレで解説していきます。岩男の正体を探るには彼の出自に注目する必要があります。岩男の先祖は、旧・後藤家を倒した野盗グループでした。後藤銀の手により、旧・後藤家は壊滅の道をたどります。銀は、直接後藤家には手を下しませんでしたが、裏で策略を巡らせていました。後藤家を混乱させ壊滅させた実行部隊は、岩男の祖先の野盗グループでした。

その後、この夜盗団が現当主につながる新・後藤家となりました。銀はこの夜盗グループと共に、「自分と子供を生かして、後藤家の当主になる」という契約を交わしました。一見すると銀が新・後藤家を支配していたようですが、実際にはこの夜盗グループが新・後藤家を名乗るようになりました。そして岩男という人物が存在するから、この夜盗グループの子孫が生き延び、後藤家の構図が変化している可能性すらあります。

ネタバレしますと、岩男の祖先の野盗グループは、元は山賊であり、その一族の血を引いているので岩男の正体も元々は山賊です。新・後藤家も山賊の子孫ですが、元を正せば、銀が山賊の野盗グループと交わした取り決めに端を発しています。銀は、奉納祭の生贄として山へ連れていかれるのですが、その時彼らと出会いました。山賊たちは人を襲い食べようとしており、銀と彼女の息子・白銀も餌食になりかけたのです。

ネタバレになりますが、銀は彼らと取り引きをし、白銀と共に生き延びることだけでなく、供花村に帰ることもできました。幼い恵介が銀に人食いについて尋ねたことがあり、その時銀は恵介に、旧・後藤家と新・後藤家の違いや、自分が当主になったが裏では山賊が支配していたことなどを話しています。銀にも「山賊に食い殺される」という恐怖があったことが分かります。

銀の言葉からは、正体が山賊の岩男たちが供花村や新・後藤家を掌握しており、銀が当主と言っても実際には形ばかりであったことが明らかになりました。さらに、岩男の人並外れた怪力の理由も、正体が山賊であることを考えると合点がいくのではないでしょうか？

ここからは、『ガンニバル』の岩男と供花村を牛耳る後藤家の関係をネタバレで解説していきます。後藤家の後継者である後藤金次が暴走していた時代、形式上は後継者である銀は金次から性的虐待を受けていました。その頃、銀の友人である正宗は、村人たちに対する金次の暴力と横暴さに対処したいと考え、正宗は当時の来乃神神社神主である父親の神山吉宗に助言を求めました。

そして、正宗は、吉宗を連れて後藤家を訪れます。正宗は父親に金次の暴行を非難してくれると期待していましたが、吉宗は金次に頭が上がらず、期待は裏切られました。吉宗の態度にがっかりした正宗は、帰り際に銀から2人きりで話をしたいと誘われます。以降、2人は来乃神の祭壇で密会を重ね、正宗は銀の魅力に惹かれていきました。銀に溺れた正宗は、金次が銀に対して行っていた性的虐待を憎むようになりました。

吉宗の介入で、後藤家と村人の関係は改善されました。しかしながら、供花村では農作物の不作が続き、村人たちの不満はふしだらな女と噂される銀に向けられるようになりました。その頃、銀の妊娠が発覚しますが、父親が正宗か金次かは分かりませんでした。正宗は銀との結婚を決意し、銀のお腹の子供に「白銀」という名を授けました。

冬が訪れ、村の飢饉が深刻化する中、村人たちの銀に対する怒りが爆発し、銀は正宗が一緒にいる際に襲撃を受けます。銀は素早く近くの石碑を武器にして抵抗し、結果的に村人を殺してしまいます。この事件が村に広まり、銀は来乃神への生贄として捧げられることになりました。

正宗は銀を生贄にすることに反対しますが、村人たちの意志は固く、銀はお腹の赤ちゃん共々縛られ、山奥に連れていかれました。しかし、この時、吉宗が銀を救い出し、彼女は死の淵から生還しました。

その後、山で多くの人々が行方不明になりました。山から辛うじて生還した者たちの話によると、銀が子供を出産し、行方不明者は彼女によって殺され、解体され、食べられたとのことでした。金次は銀が生きていたことを知ると、さっそく彼女を連れ戻します。そして、自分だけのものにしたいという独占欲から彼女を獄中に幽閉してしまいました。

正宗は、後藤家を訪れると、銀に会いたいと懇願します。しかし、正宗は問答無用で追い返され、正宗側に立つ村人たちと後藤家との溝が深まりました。また、村では、飢饉が続いたことで餓死者が続出していました。そこで正宗は、後藤家から食料と銀の奪還計画を企てます。村人たちと共に後藤家に侵入し、交渉を始めました。最初は力ずくで制しようとした金次でしたが、村人たちの気迫に屈し食料を提供せざるを得なくなりました。

交渉は順調に進んでいるかのようでしたが、突然銃声が響き、村人の一人が命を落としました。後藤家は怒る村人たちと応戦しますが、ネタバレしますと、この対立を再燃させ流血の惨劇へと導いたのは、他ならぬ銀が呼び寄せた夜盗グループでした。銀の狙い通り、後藤家の本家の人間は全員殺害されました。

銀は座敷牢に逃げ込んできた金次を殺し、その肉を赤子と一緒に食べていました。夜盗グループは銀を解放し、銀は生き残った村人たちに食料を分け与えると、今後は来乃神ではなく後藤家に生贄を捧げるよう要求しました。村人たちはこの要求を受け入れ、銀が連れてきた夜盗グループが新・後藤家として承認されました。銀の赤子は「現人神」となり、新・後藤家が村を支配する仕組みが築かれたのです。

ここで、実写ドラマ『ガンニバル』の岩男役のキャストを紹介します。岩男役のキャストは、日本の男性俳優、吉原光夫（よしはら・みつお）です。吉原光夫は、1978年9月22日生まれ・東京都出身の俳優で、COME TRUEに所属し演出家としても活動しています。

次に岩男役のキャスト、吉原光男の経歴を紹介します。吉原は、1999年、日本工学院八王子専門学校演劇俳優科を卒業後、劇団四季附属研究所にオーディションを経て入所します。初年度より『ジーザス・クライスト・スーパースター』など多くの舞台に立ち、役者としてのキャリアを積んでいきました。2007年に劇団を退団すると、演出家の小川絵梨子の下で演出を学びます。

2009年には、「Artist Company 響人」を立ち上げ、自身も演出に携わりました。32歳で『レ・ミゼラブル』の主人公ジャン・バルジャン役のキャストとして舞台に立ちじ、その後も複数回にわたり同役のキャストを務めました。また、2020年のNHK連続テレビ小説『エール』でテレビドラマデビューを、さらに2023年の『どうする家康』で大河ドラマ初出演を果たしました。

次に、実写ドラマ『ガンニバル』での岩男役のキャスト、俳優の吉原光夫の主な出演作品を一覧で紹介します。

• ジーザス・クライスト・スーパースター - シモン（ユダ） 
• ライオンキング（シンバ、ムファサ） 
• 美女と野獣 （ガストン） 
• ユタと不思議な仲間たち（ゴンゾ） 
• レ・ミゼラブル（ジャン・バルジャン） 
• ラ・マンチャの男（カラスコ）

• 美女と野獣（ガストン役ルーク・エヴァンズの吹き替え）
• 燃えよ剣（伊東甲子太郎）
• ピノキオ（コーチマン役ルーク・エヴァンズの吹き替え）
• ヘルドッグス（熊沢伸雄）
• ゆとりですがなにか インターナショナル（服部一幸）

• 連続テレビ小説・エール（岩城新平）
• 大河ドラマ・どうする家康（柴田勝家）
• VIVANT（ピヨ）

ここまで『ガンニバル』の岩男特集をお届けしてきましたが、最後に岩男に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する『ガンニバル』の岩男に関する感想・評価は、実写ドラマの岩男役のキャストについてのツイートです。同じ俳優が演じたNHKの朝ドラ『エール』の職人と岩男のギャップで頭が混乱しているとのことです。俳優の演技力の凄さを実感したようでした。
 

続いて紹介するのは、『ガンニバル』の「あの人」こと銀の息子・白銀と岩男のキャストに関するツイートです。人並外れた高身長と戦闘力を兼ね備えた俳優が思い浮かばないようで、CGなどで加工するしかないと明言しています。果たして実写ドラマで岩男を演じた俳優・吉原光夫の演技はどのように映ったでしょうか？

最後に紹介するのも、『ガンニバル』の岩男のキャストに関するツイートです。『ガンニバル』の岩男役の印象が強すぎて、同じ俳優が演じるドラマ『VIVANT』のピヨを見ていても、暴力を振るいはしないかとハラハラしたそうです。

この記事では、『ガンニバル』の岩男に焦点を当て、彼の正体や後藤家との関係などをネタバレ解説し、また大評判となった実写ドラマ版のキャストの情報も併せてお届けしてきました。

『ガンニバル』に登場する岩男の正体は、元山賊でその後、野盗グループを組織し旧・後藤家を倒した一族の末裔でした。彼もまた山賊の血を引いており、人並外れた巨体と怪力は遺伝による資質かもしれません。幼いころから、後藤銀に「後藤家の守護者」となるよう教え込まれてきました。

岩男と後藤家の関係を語る上で、この銀の存在は欠かすことができません。彼女は後藤家の跡継ぎ・金次から性的暴行を受けた上に、牢屋に幽閉されてしまいます。銀は最後の手段として夜盗グループを呼び寄せ、後藤家の人間を殺害させました。そして最後に残った金次は自らの手で葬りその肉を食しました。その後、夜盗グループを新・後藤家とし、さらに息子の白銀を現人神に祭り上げると新・後藤家による支配体制を築いたのでした。