2021年12月15日公開
2021年12月15日更新
ガンニバルが面白い!人喰サスペンスホラー漫画の魅力や感想・評価を紹介
今、SNSではガンニバルが面白い!と話題になっています。二宮正明による本格的なサスペンス・ホラー漫画「ガンニバル」。東京から山間の集落に赴任してきた駐在員が巻き込まれる世にも異常な事件を描いていきます。好評につき柳楽優弥主演によるドラマ化も決定しました。そこでこの記事では、ガンニバルの面白い魅力や読者の感想・評価、そしてあらすじをネタバレで解説していきます。ぜひご覧ください!
ガンニバルが面白い
ガンニバルの概要
ガンニバルは、二宮正明によるサスペンス漫画です。日本文芸社が発行する週刊漫画ゴラクで2018年10月19日号から2021年12月10日号にかけて連載されました。東京から山間の村の駐在所に赴任してきた主人公が巻き込まれる異常な事件を描いていきます。キャッチコピーは「戦慄の村八分サスペンス」。
単行本はニチブンコミックスより12巻まで刊行され、2021年4月現在、累計発行部数は90万部を超えています。
ガンニバルのドラマ化
漫画ガンニバルはテレビアニメ化が決定しています。2021年10月、ディズニープラスのイベントで正式に発表されました。
監督は、映画「岬の兄妹」や「そこにいた男」で知られる片山慎三、脚本はカンヌ映画祭で脚本賞を受賞した大江崇允が担当、ディズニープラスで配信される予定になっています。また、主演の阿川大悟役には2004年の第57回カンヌ国際映画祭にて史上最年少の14歳で最優秀主演男優賞を受賞した柳楽優弥の起用が決まりました。
ガンニバルの面白い魅力
面白い魅力①主人公のキャラ
ここからは、本題であるガンニバルの面白い魅力について解説していきます。ガンニバルの面白い魅力として真っ先に挙げるのが主人公・阿川大悟のキャラです。
元刑事の大悟は、最愛の娘ましろを幼児性愛者に誘拐され犯人を射殺してしまうという過去を持っています。一からやり直そうと駐在として骨をうずめる覚悟で山奥の集落に妻や娘帯同でやって来ます。
村人からどんなに嫌がらせを受けても怯まずに捜査に当たる刑事魂を持っています。仕事に熱中すると周りが見えなくなるというキャラで、ガンニバルのようなホラー調のサスペンス作品には無くてなならないキャラではないでしょうか?
面白い魅力②異様な集落
続いての漫画ガンニバルの面白い魅力は、大悟が赴任した集落の異様さです。よそ者の大悟を最初は温かく迎えてくれた集落の村人たち。ところが、前任者の失踪事件を調べていくうちに、大悟は村人たちが自分に隠し事をしていることに気付きます。
続いての漫画ガンニバルの面白い魅力は、大悟が赴任した集落の異様さです。よそ者の大悟を最初は温かく迎えてくれた集落の村人たち。ところが、前任者の失踪事件を調べていくうちに、大悟は村人たちが自分に隠し事をしていることに気付きます。
面白い魅力③後藤家
異様な雰囲気に包まれた集落の中でもひときわ目立つのが、後藤家です。村人たちも関わりたくないようで、後藤家を遠巻きに見ています。
村で事件が起きるたびに捜査線上に浮上してくる後藤家。警察官を猟銃で威嚇するなど、後藤家の人々の行動は狂気に満ちています。ミステリアスな後藤家の存在が本作ガンニバルの面白さに一役買っているのは間違いないと言えるでしょう。
面白い魅力④謎の大男
サスペンス作品にとって、謎の人物の存在は大きな魅力となることでしょう。その1つが後藤家の人々なのですが、実は後藤家以外にもガンニバルには謎の人物が存在しています。それが謎の大男です。
獣のような臭いを発する大男は後藤家の人々でさえ一目置く人物で、後藤家ではこの大男のことを「あの人」と呼んでいます。その大男が阿川大悟の前に立ちはだかります。面白くならないはずがないというほどのインパクトではないでしょうか?
面白い魅力⑤サスペンス要素
作品概要欄でも触れましたが、本作ガンニバルのキャッチコピーは「戦慄の村八分サスペンス」です。東京から来たよそ者の大悟が集落の人々から村八分にされ、迫害を受けて追い詰められていきます。
集落内には信用できる人間が1人もおらず、家族以外の周りの人間がすべて敵という状況。この緊迫感あふれるサスペンス要素こそ、ガンニバルの大きな魅力の1つとなっていると言えるでしょう。
面白い魅力⑥読み応えのあるストーリー
異様な雰囲気を漂わせる集落や後藤家の人々、そして謎の大男とミステリアスな設定が万全でも、肝心のストーリーが陳腐では興ざめとなってしまいます。
その点ガンニバルは、事件の内容にリアリティがあり話しの筋立てもしっかりしていると言われています。読み応えのある本格ミステリーのストーリーがガンニバルの特長であり面白い魅力となっています。
ガンニバルの漫画あらすじネタバレ
1巻あらすじネタバレ
失踪した駐在員・狩野の後任として供花村に妻や娘とともにやって来た阿川大悟。失踪前に「供花村の人間は人を喰っている」と話していた狩野の言葉が気にかかっています。しかし、村人からは温かく迎えられ赴任前の不安もいくらか和らいでいました。
そんな中、山中で老婆が遺体で発見されます。老婆は後藤家の元当主・後藤銀と判明。遺体確認に来た後藤家の次期当主・恵介は、クマに襲われたと言明します。しかし、大悟は遺体の腕に付いた人間の歯型を見逃しませんでした。
あくる日、後藤家では老婆の葬儀が執り行われました。参列者は皆、後藤家の習わしで顔を布で覆っています。参列者の中に失踪中の駐在員・狩野治の娘、すみれが紛れ込んでいました。彼女は突然「お前らは人を喰っている」と叫ぶと棺を蹴って出ていきます。
すみれの行為に憤り殺意を抱く後藤家の人々。大悟は何とかすみれを脱出させます。そして、大悟に猟銃を向けた後藤家の3人を取り押さえようとした時、背後に人影を感じる大悟。その人影は後藤家の人間が口にしていた「あの人」でした。一方、先日大悟の娘・ましろが拾ってきた人の指の鑑定結果が届きます。その指は、失踪中の元駐在・狩野治のものだったのです。
2巻あらすじネタバレ
大悟は頭を負傷し病院のベッドに横たわっています。見舞いには妻の有希と恵介ら後藤家の人間が訪れていました。恵介は怪我を負わせたことを謝罪、有希は恵介が自分とましろを守ってくれたと大悟に告げました。大悟は最後に見た人影「あの人」のことを恵介にぶつけますが、恵介は話しをそらします。
大悟を襲ったうちの1人・睦夫は逮捕を免れ逃亡していました。睦夫は拾った大悟の携帯で監察医からの留守電メッセージを聞き、ましろの拾った指の件を知ります。「これはまずい」と呟く睦夫。一方、大悟は警察本署に出向き、署長にこれまでのいきさつを報告。狩野治が後藤家の人間に殺された可能性に言及します。署長は狩野事件の捜査を明言しますが、実は彼は供花村出身者だったのです。
その後、監察医・中村の元へ向かう大悟に睦夫の乗ったダンプカーがニアミスを起こします。ダンプから銃を手にして降りてくる睦夫。彼は、狩野治事件の主犯として自首してきたのです。「あの人」のことが気になる大悟でしたが、事件は睦夫の犯行として処理されてしまいました。
3巻あらすじネタバレ
ある時、大悟の携帯に見知らぬ番号からの着信が入ります。その番号を照合にかけると狩野治が最後に電話していた相手の番号と判明します。その相手にコンタクトを取り面会することになった大悟。指定場所に向かい対面を果たします。相手は名前も名乗らない謎の男でした。彼は、自分がきっかけとなり狩野が村の闇を詮索するようになったと告げました。
男は顔の皮膚の一部をはがし始めました。すると顔の左半分に抉られたような傷跡が現れます。その傷は子供の頃、村人に喰われたときの傷とのこと。供花村では戸籍のない子供を育て、やがて奉納祭でその子を捧げてから食べてしまうのだと言うと、どこへともなく去って行きました。
次の日、大悟は雪道のスリップ事故現場でオカルトサイトを運営する宇多田と出会います。宇多田は自分が狩野の協力者の1人と明かした上で、供花村の秘密を大悟に教えます。彼によると供花村では、死産と偽って産まれてきた子供をどこかに匿い時期が来ると食べてしまうと言います。狩野はその場所を突き止めたために殺されたとも。
4巻あらすじネタバレ
奉納祭を3日後に控え、後藤洋介は子供たちの監禁場所にいました。恵介に代わって今年から洋介が奉納祭で捧げられる子供の世話係となったのです。一方、大悟は妻と娘を安全なところに逃がした上で、1人で後藤家と対決する覚悟を固めます。
いよいよ奉納祭の前日となりました。大悟は奉納祭まで身を隠し、祭りの最中に乗り込み村の秘密を暴いてやろうと企んでいました。ところが、背後に現れた岩男とその仲間に拘束され、祭りまで後藤家で軟禁されることになってしまいます。
久しぶりに恵介とひざを交えて酒を飲み交わす大悟。「監禁されている子供たちを解放してほしい」と恵介に切り出します。主犯は後藤銀になるので、子供の解放に手を貸してくれれば刑は軽くなるはずだと懸命の説得を続けます。しかしこの様子を陰で聞いていた後藤家の人間は、大悟の前に現れ彼に銃口を突きつけます。そこに署長が現れ大悟に耳打ちしました。「ここは引いてほしい」と。
5巻あらすじネタバレ
後藤家に乗り込んだ大悟を制止した署長は、5人の精鋭の刑事たちに大悟を引き合わせます。5人の刑事たちは後藤家が人肉を食べているという情報を解剖医の中村から得ていました。また、後藤銀の娘が18年前に失踪していることも明かされます。一方、大悟に協力者・宇多田から子供たちの監禁場所を発見したとの連絡が入ります。
警察署長は、監禁されている子供たちの救出を図るべく、関係者を集めて会議を開きます。その結果、子供たちの救出は翌日早朝に決行されることが決まりました。証拠を集めてSIT(特殊部隊)出動要請を行いたい署長は、刑事の神山と椎名を後藤家の調査に、また菊田と千堂に後藤藍の捜索に当たらせます。
一方、大悟は解剖医・中村の元を訪れていました。中村は、これまで胸の内に仕舞っていた秘密を明かしてくれました。それは、かつて狩野が後藤銀を連れてきた時のこと。銀を検査したところ「クールー病」というパプアニューギニアの風土病に罹っていることが判明したといいます。クールー病とは人肉を食すことにより感染する病で、後藤家の人間が人肉を食していることを示しているとのことでした。
ガンニバルに関する感想や評価
ここまで漫画・ガンニバルの面白い魅力やあらすじを中心のお届けしてきましたが、最後にガンニバルに関する感想や評価をTwitterより紹介します。
ガンニバル、最終話読めてホッとしてる。凄作過ぎて、毎話「終わって欲しくないけど緊張感に押しつぶされそう」だった。しばらく虚無。
— 家永リパ子 (@usami_daisuki) December 10, 2021
全巻紙集決定。アマプラ配信決定おめでとうございます!!
最初に紹介するガンニバルに関する感想・評価は、最終話まで読めてホッとしている方のツイートからです。毎話緊張感に押しつぶされそうだったと言います。漫画・ガンニバルの凄さが伝わってくるツイートではないでしょうか?
二宮正明さんの『ガンニバル 12巻』読了。
— izu'stomi (@StomiIzu) November 24, 2021
クライマックスが近い最新巻。この作品は全巻緊張感がすごい、そして漂う悲しげな絶望感。ドラマ化は期待半分、不安半分。問題はこの狂気をどこまで映像化出来るか、、。グロいシーンを誤魔化してしまっては、多分この作品のリアルは表現出来ない。🤔 pic.twitter.com/RYUAZ0K6gy
続いて紹介するガンニバルに関する感想・評価も、作品にみなぎる緊張感の凄さを訴えるツイートからです。ドラマ化では、グロいシーンをしっかり描かないと作品の真の姿を表現できないと主張していました。
ガンニバル読んでるんだけど、銀が好きすぎる。いや極悪だしキモいしやってること全部間違ってるんだけど。絶対に生き抜いてやるっていう強さが尋常じゃない。あれだけ人殺しといて愛を悟るところとかヤバい。やばさが突き抜けてて好きにならざるを得ない。
— おすしもぐ美®️®️®️®️®️®️ (@su_shi_sa) December 10, 2021
最後に紹介する感想・評価は、後藤家の元当主・銀に関するツイートです。極悪でキモく、やっていることはすべて間違っている後藤銀。ところが、それが尋常ではなくヤバさを突き抜けていると好きにならざるを得ないということでした。
ガンニバルの面白い魅力まとめ
ここまで、「ガンニバルが面白い!」と題して、サスペンス・ホラー漫画の魅力や読者の感想・評価、そしてあらすじをネタバレで解説してきました。いかがでしたでしょうか?
Twitterの感想欄にもあったように、手に汗にぎる緊張感が全編を貫く本格的サスペンスと話題のガンニバル。今までに読んだこともない刺激的な作品を探している方は、一度手に取ってみてはいかがでしょうか?