【ワンパンマン】駆動騎士の正体は？狂サイボーグ・メタルナイトとの因縁や黒幕説を考察

この記事では、S級ヒーローなのに実際には怪しい黒幕では？との噂の絶えない『ワンパンマン』の駆動騎士を特集します。これから、駆動騎士の正体や狂サイボーグ・メタルナイトとの因縁などを考察していきますが、まずはその前に『ワンパンマン』の作品情報をお届けしましょう。最初に『ワンパンマン』の作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと進みます。

『ワンパンマン』は、ONEによる日本のギャグ系アクション漫画です。2009年7月、最初はウェブサイト上で連載が始まり、2012年6月14日からは、村田雄介の作画によるリメイク版が集英社の「となりのヤングジャンプ」にて連載されています。2022年11月時点で、累計発行部数が2800万部を突破する人気作品となりました。

就職活動に悩む青年・サイタマは、怪人から少年を救ったことで、かつて抱いていたヒーローになる夢を思い出します。過酷なトレーニングで髪の毛を全て失いつつも、最強の力を手に入れたサイタマは、一撃必殺の力でどんな強敵もワンパンで倒してしまいます。しかし、その圧倒的な強さが逆にアダとなりました。強敵を求めて戦うのですが、常に一撃で倒してしまい、やがて戦いにも飽きてしまうのでした。

ここからは、この記事のメインテーマである駆動騎士の話題に移ります。駆動騎士は、漆黒のアーマー（鎧）に身を包んだ一眼のサイボーグヒーローです。ヒーロー協会でS級9位にランクされ、実力は他のS級ヒーローたちと互角ですが、極めて冷静であり、常に安定した戦果を上げています。

ネオヒーローズの設立以来、彼はヒーロー協会が頼れる唯一のS級ヒーローと評価されています。ジェノスという仲間のサイボーグを意識し、時折彼に警告を発する一方で、メタルナイト（ボフォイ博士）を敵視するなど、複雑なポジションにいるキャラクターとなっています。

ここからは、駆動騎士の正体や黒幕説などを検証していきます。駆動騎士の怪しい振る舞いは、『ワンパンマン』の読者ファンたちの間で「黒幕では？」と話題になりました。初めはメタルナイトの黒幕説を唱え、ジェノスの仲間のようなポジションに立っていましたが、物語が進むにつれて、逆に駆動騎士の方が怪しい存在という展開になっています。

駆動騎士が実は裏切り者であり、黒幕であるという説も浮上しています。彼がジェノスに対して「ボフォイ博士（メタルナイト）から警戒されているので、代わりに君が彼の拠点を襲撃してくれ」と唆す場面が、特に怪しいと疑念を抱かせることになりました。なぜなら、襲撃対象が複数存在する中で、なぜ手分けして行わないのかという疑問が残るからです。

さらに、ジェノスが駆動騎士に対して「信頼できる人に相談したい」と述べ、その直後に信頼できる人、クセーノ博士が機神シリーズに襲われて死亡しています。タイミングが良すぎる展開はさらに読者を不安にさせました。この怪しい策略によりジェノスは恩師を失い、結局メタルナイトの拠点に向かうことになりました。読者たちは、これが駆動騎士によるメタルナイト殺害のための計画だったのではないかと不信感を募らせています。

駆動騎士は常にメタルナイトを批判し、彼の評判を貶めるような行動を取っていますが、ボフォイ博士が怪しいという具体的な証拠は見当たりません。すべてが駆動騎士の思い込みによるものです。逆に、駆動騎士の方が怪しいと感じる読者も多数いるようです。

駆動騎士は、S級6位のヒーロー、メタルナイトや狂サイボーグを敵視しています。メタルナイトの正体は、ボフォイ博士が遠隔操作するロボットです。ボフォイ博士は、かつて童帝が助手を務めていたこともある科学者で、兵器開発を目的に怪人退治に取り組むなど、いかにもマッドサイエンティストという老人でした。

同時に、ボフォイ博士のヒーロー協会に対する功績は著しく、怪人迎撃システムの構築やダークマターにより壊滅的な被害を受けた都市の復興プロジェクトなど、欠かせない人物となっています。一方、駆動騎士は、メタルナイトがヒーロー協会の排除を企んでいると警告しています。メタルナイトは敵に情報を流してヒーロー協会の安全性を低下させ、その間隙を突いて襲撃してくるとして、最大限の警戒を呼びかけていました。

確かに、メタルナイトの振る舞いは怪しいですが、彼は自身の信じる正義に基づいて行動しているようにも見えます。なおかつ、駆動騎士の主張を裏付ける証拠はどこにもありません。狂サイボーグによるジェノスの故郷への襲撃もメタルナイトが手を下していると主張していますが、狂サイボーグの襲撃に関しても確たる証拠はありません。

駆動騎士は、ジェノスに対してメタルナイトへの警戒を喚起していました。ネオヒーローズ設立後、駆動騎士は自身が狂サイボーグに襲われた経緯とその背後にいるのがメタルナイトであることを伝え、ジェノスに協力を要請します。狂サイボーグに故郷を奪われたジェノスは仲間たちに相談してみると回答しました。駆動騎士はジェノスの冷静な態度に安心し、信頼を示す意味で「ゼロ」という本名を明かしました。

この流れから、駆動騎士は、狂サイボーグに襲われた同じ過去を持つジェノスが信頼できる人物か慎重に見極めた上で連携を申し出たと解釈できます。表面的には駆動騎士が味方であり、狂サイボーグを操るメタルナイトが黒幕であるという解釈も成り立ちます。しかし、この作品を素直に受け取ってよいものかどうか、再考する余地はあるでしょう。

駆動騎士はS級ヒーローランクで9位に位置し、冷静な思考力と柔軟な行動力を備えたサイボーグヒーローです。ネオヒーローズの分析によれば、地味ながらも堅実で、手の届く範囲で怪人を討伐する戦闘スタイルを持っています。

ネオヒーローズ編では、ヒーロー協会唯一の頼れる戦力として評価されており、とりわけ怪人協会の幹部であるニャーンを独りで撃破したことが大きかったようです。また、他のS級ヒーローが苦戦する中で颯爽と敵に立ち向かいます。狡猾なニャーンを巧みに挑発し戦闘に引き込むなど、心理戦にも長けているようです。

また、怪人協会の頭目オロチとその生みの親であるサイコスとの戦いにも参戦し、生還を果たしています。特に、タツマキを援護しサイコスを追い詰めて撃破したのは、駆動騎士の功績によるところが大きいです。決して派手ではありませんが、駆動騎士はいい仕事をしていると言えるでしょう。

駆動騎士が災害レベルの竜相手にこれほどまでに活躍する背景には、ある理由が考えられます。駆動騎士は「黒兵器・戦術変形」と呼ばれる黒い箱を変形させ、それを体に装着することで身体機能を変化させることができます。ジェノスもその戦いぶりを傍らで見ながら、「強力でありながら極めて汎用性が高い戦闘機能」と語り感心していました。

駆動騎士の技について具体的に見ていきましょう。最初に注目するのは「歩」です。通常形態では、黒い髪に一つの目を持ち、均整の取れた身体をしています。その姿勢やフォルムは、特定のフェチにとって魅力的な造形となっています。

次に取り上げる技は、「銀」です。これは、腕を鋭利な刃物に変形させることで高い貫通力を発揮する技になります。この技を用いて、怪人協会の幹部ニャーンに致命的な一撃を与えました。

3番目に取り上げる技は「香車」です。この技では、両足を車輪に変形させることが可能であり、また全身をバイクに変形させるなど、高いスピードに特化したスタイルが特徴です。これにより、追撃だけでなく、他の技と巧みに組み合わせることで相手の死角を突いた攻撃なども可能となります。

続いて紹介するのは「桂馬」です。この技では、ケルベロス形態に変化します。四本の足を持つことで、ビルの間を縫って移動するなど、機敏な動きが可能となります。おそらく、源義経が行った逆落としのように、崖から駆け降りることも容易でしょう。さらに、後ろ足を使った一撃にも非常に威力があります。

次の注目の技は「飛車」です。両手足をジェットに変形させ、大気を切り裂いて空を飛ぶことができる形態が特徴です。おそらく、村田版『ワンパンマン』で戦闘機に変形する際も、この形態が使用されたのでしょう。強力なビーム砲を発射することも可能です。

続いて紹介するのは「角」です。サイコスとのカーチェイスでは、全身を大きな鎧に包まれたような形態へ変化させ、巨大な岩壁を破壊するシーンが描かれました。驚異的な打撃力を誇ります。

次に紹介する技は「金」になります。この技を使えば、駆動騎士は全身から高温の蒸気を発生させ、敵を焼き尽くすことができます。同時に、基本性能が一時的に向上するという効果も得られるのが特長です。

最後に取り上げるのは「龍王」です。ジェノスとの合体によって互いの動力炉を結合し、エネルギーを最大限に増幅させた特殊な形態を持っています。「龍王」とは、「飛車」の成り駒を指します。駆動騎士は一人では手に負えない敵に遭遇した際、サイボーグとの合体技として、この特殊な形態を発動するのでしょう。将来的には、角の成駒である「龍馬」や歩の「と金」なども、新たな技として登場するかもしれません。

ここで、アニメ『ワンパンマン』の駆動騎士役の声優・上田燿司（うえだ・ようじ）を紹介します。上田燿司は、1971年8月7日生まれ・兵庫県神戸市垂水区出身の男性声優で、アミュレートに所属して活動しています。

上田燿司は、東京アナウンスアカデミー卒業後、文学座付属演劇研究所を経て江崎プロダクション養成所に入所しました。マウスプロモーションやミディアルタにも所属していた経験があります。テレビアニメなどで声優として才能を発揮する一方、2013年1月にはテレビアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』の魅力を伝えるWebラジオ番組「JOJOraDIO」でパーソナリティーをつとめ、その活躍が注目を集めました。

次に、アニメ『ワンパンマン』で駆動騎士を演じた声優・上田燿司のその他の代表作や演じたキャラを一覧で紹介します。

• ジョジョの奇妙な冒険（ロバート・E・O・スピードワゴン）
• おそ松さん（デカパン）
• 王様ランキング（ベビン）
• ACCA13区監察課（オウル）
• いなり、こんこん、恋いろは。（伏見燈日）
• 攻殻機動隊 シリーズ（パズ）
• ノー・ガンズ・ライフ（ヒュー・カニンガム）
• 聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ（パルパ）
• BLEACH 千年血戦篇（二枚屋王悦）
• 葬送のフリーレン（アイゼン）

ここまで『ワンパンマン』の駆動騎士特集をお届けしてきましたが、最後に駆動騎士に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

アニメ『ワンパンマン』で駆動騎士の声を担当した声優の上田燿司は、駆動騎士以外にも協会幹部など様々な役を演じています。同じ声優が演じているせいで、駆動騎士の正体=協会の幹部職員になってしまうようです。

駆動騎士の正体に関する感想ですが、こちらのツイートでは、出現したタイミングが駆動騎士が作品から消えたタイミングと一致していることから、災害レベル「鬼」のG5ではないかと睨んでいます。様々な角度から駆動騎士の正体が考察されているようです。

最後に紹介するのは、駆動騎士の正体「天才科学者」で説です。自力で高度な技術を活用・応用できているところから、そうした結論に至ったようでした。

この記事では、人気漫画『ワンパンマン』に登場する駆動騎士の正体を主要テーマとして取り上げ、狂サイボーグおよびメタルナイトとの因縁や彼の怪しい行動から黒幕説などについても考察してきました。

これまで、『ワンパンマン』の読者の間では、駆動騎士の正体は、様々な陰謀を画策する怪しい黒幕ではないかと言われてきました。読者の不信感は、ジェノスに「代わりに君がボフォイ博士の拠点を襲撃してくれ」と唆す場面で頂点に達します。その他にもジェノスが絶大な信頼を寄せるクノーセ博士がタイミングよく殺害されるなど駆動騎士への疑惑は後を絶ちません。

また、ボフォイ博士が遠隔操作するメタルナイトや狂サイボーグを敵視しています。ヒーロー協会に多大な功績を残したボフォイ博士が開発したメタルナイトがヒーロー協会を襲撃すると警告を発していますが、祖の主張を裏付ける根拠はありません。はたして駆動騎士の主張が何を意味しているのか、今後の展開を注視していきましょう。