【東京卍リベンジャーズ】三途春千夜はタイムリーパー？目的やトリガーを考察！

『東京卍リベンジャーズ』の三途春千夜は、作中で黒幕説やタイムリーパー説が出た謎の多い人物です。本記事では、三途春千夜のタイムリーパー説を考察するとともに、彼の目的や他のキャラとの関係などをまとめます。まずは、東京卍リベンジャーズの作品情報と、三途春千夜の簡単なプロフィールを見ていきましょう。

東京卍リベンジャーズ（とうきょうリベンジャーズ）は、週刊少年マガジンに掲載されていた漫画です。2017年13号から連載が始まり、2022年51号で最終回を迎えました。東京卍リベンジャーズはタイムリープというSF要素が含まれたヤンキー漫画で、第44回講談社漫画賞少年部門を受賞しています。東京卍リベンジャーズはテレビアニメや実写映画になっただけでなく、舞台やミュージカルも上演されています。

フリーターの花垣武道には、中学時代に付き合っていた橘日向という女性がいました。その日向が、ある日東京卍會の抗争に巻き込まれて死亡します。その事実を知った翌日、武道は電車のホームから落ちるとともに中学時代にタイムリープしました。武道は日向の弟の直人と協力しながら、日向の死を回避するために東京卍會への潜入を試みます。

東京卍リベンジャーズの三途春千夜は、マスクをつけた美形の青年です。生年月日は1990年7月3日で、血液型はAB型です。最初は東京卍會に所属していましたが、その後、天竺、関東卍會、梵天と所属を変えています。小さい頃にマイキーに口を引き裂かれたことがあり、口の両側にはダイヤのような傷跡が残っています。

東京卍リベンジャーズでタイムリーパーだとはっきりわかっていたのは、主人公のタケミチだけでした。しかし、ストーリーが進むにつれて、三途春千夜もタイムリーパーではないかと考察されるようになりました。三途春千夜がタイムリーパーだと考察された理由は、三途春千夜のセリフにあります。

三途春千夜はタケミチを死角から刺そうとしたことがありましたが、タケミチは未来視によってその攻撃を避けます。まさか死角からの攻撃を避けられるとは思っていなかった三途春千夜は、そこでタケミチに対して「お前もタイムリーパーなのか？」と口にしました。このセリフから、三途春千夜もタイムリーパーだといわれるようになったのです。

前述したように、三途春千代はタケミチにタイムリーパーなのかと訊いています。このセリフにより、三途春千夜が2人目のタイムリーパーを知っているという可能性も出てきました。もし三途春千夜が2人目のタイムリーパーを知っていたと仮定すると、その人物は三途春千夜の身近な人物であると考察できます。また、三途春千夜自身がトリガーであったため、2人目のタイムリーパーを知っていたという可能性もあるでしょう。

東京卍リベンジャーズでは、タケミチのタイムリープの能力は前の能力者から引き継がれたものであることが明かされました。タケミチの前のタイムリーパーは、マイキーの兄である佐野真一郎でした。まだマイキーが小さかった頃、マイキーは階段から落ちて植物状態となってしまいます。そのマイキーをどうにかして救いたかった佐野真一郎は、タイムリーパーとなってマイキーの運命を変えたのです。

東京卍リベンジャーズの佐野真一郎もまた、前のタイムリーパーから力を引き継いでいます。しかし、佐野真一郎の場合は、「引き継いだ」というよりは「奪った」というほうが正確でしょう。佐野真一郎は植物状態のマイキーを助けようと懸命に介護をしていましたが、その努力も虚しくマイキーは死亡してしまいます。失意のどん底にいた佐野真一郎は、あるクラブでタイムリーパーのホームレスがいるという話を耳にしました。

佐野真一郎はワラをも掴む思いでそのホームレスのもとへ向かい、過去に戻る方法を教えろと詰め寄ります。しかし、ホームレスに「マイキーを救いたい」という思いを馬鹿にされた佐野真一郎は、立ち去ろうとするホームレスを鉄パイプで殴り殺してしまいました。ホームレスを殺したことでタイムリーパーとなった佐野真一郎は、その力でマイキーが死なない未来を作り上げることに成功したのでした。

続いて、三途春千夜の目的についてまとめていきます。三途春千夜は、もともと東京卍會の伍番隊副長でした。隊長であるムーチョの腹心として、ムーチョからも厚い信頼を得ていました。ムーチョが東京卍會を裏切って天竺へ行ったときも、ムーチョに従っています。しかし、三途春千夜は本心からムーチョに忠誠を誓っていたわけではなく、本当の目的は他にありました。

三途春千夜がムーチョとともに天竺へ行ったわけは、裏切り者であるムーチョを消す機会を伺うためだったのです。三途春千夜が自分の王として認めていた人物はマイキーただ1人で、ムーチョはマイキーの部下だったから従っていただけに過ぎません。三途春千夜はマイキー以外の人間には興味がなく、マイキーのことだけを考えて生きていました。

しかし、マイキーを王として据えることだけが、三途春千夜の真の目的ではなかったようです。東京卍リベンジャーズの作中で、三途春千夜はマイキーの闇堕ちを望むような言葉を口にしています。このことから、三途春千夜の最終的な目的は、マイキーを闇堕ちさせることだったのではないかと考察できます。

マイキーにはこれまでドラケンという最高の相棒がいましたが、ドラケンはマイキーの黒い衝動を感じてマイキーから離れていきます。しかし、三途春千夜は、マイキーがどれだけ闇に染まったとしても、自分だけは味方でいるという自信がありました。三途春千夜はマイキーを自分だけのものにするという目的のため、マイキーを闇に染めようとしていたのでしょう。

三途春千夜がタイムリーパーの存在を知っていたことで、三途春千夜がトリガーである可能性も出てきました。そして、東京卍リベンジャーズが終盤に差し掛かった頃、三途春千夜は佐野真一郎のトリガーであったことが判明します。ホームレスを殺してタイムリーパーとなった佐野真一郎ですが、能力の使い方を知りませんでした。過去に戻ることもできず、人殺しの罪だけが残った佐野真一郎には、もはや生きる気力も残っていませんでした。

そして、大雨の中濁流渦巻く川へと向かい、投身自殺を図ろうとします。そこにやって来たのが、佐野真一郎を心配して探しに来た三途春千夜でした。三途春千夜は川へ飛び込む佐野真一郎の手をつかみ、その瞬間佐野真一郎は過去へとタイムリープしたのでした。このシーンにより、三途春千夜が佐野真一郎のトリガーであることがはっきりとわかりました。

東京卍リベンジャーズの明司武臣と瓦城千咒は、一見三途春千夜とは何の関係もない人物に見えます。しかし、実は3人は兄妹であったことが後に判明します。瓦城千咒の本名が明司千壽であることから、三途春千夜の名字も本当は「明司」である可能性が高いです。

三途春千夜は明司家の次男で、兄の明司武臣とは10歳も歳が離れています。明司武臣は三途春千夜と瓦城千咒にとっては父親のような存在で、三途春千夜は子供の頃から明司武臣に厳しくされて育ちました。しかし、瓦城千咒には甘かった兄を見て、幼い頃から不満を抱いていたようです。

三途春千夜はかつてムーチョに、「一人っ子だから隊長みたいな兄貴が欲しかった」と言っています。このセリフには、ムーチョからの信頼を得るという目的があったと推察できます。しかし、それだけでなく、本当に明司武臣や瓦城千咒を兄妹とみなしていなかったとも考えられるでしょう。

東京卍リベンジャーズの三途春千夜は、マイキーと場地とは幼なじみの関係です。3人は仲が良く、いつも一緒に遊んでいました。三途春千夜は幼少期に「マイキーや場地みたいにもっと強くなりたい」と言っており、強い2人に憧れを抱いていたと推察されます。

三途春千夜はマイキーによって口を裂かれるという大怪我を負いましたが、その後謝罪に来たマイキーを許しています。三途春千夜はマイキーに強い執着心があり、マイキーを王として常に付き従っています。

東京卍リベンジャーズの序盤、三途春千夜はムーチョの忠実な腹心として描かれていました。しかし、三途春千夜はマイキー以外に興味がなく、ムーチョがマイキーの部下だから素直に従っていただけです。三途春千夜はマイキーを裏切ったムーチョが許せず、ムーチョを殺害しています。

マイキーは、三途春千夜を東京卍會の伍番隊に入れます。ムーチョであれば、この暴れ馬を制御できると考えてのことでした。ムーチョの下についた三途春千夜は、ムーチョが思ったよりも忠誠心の厚い腕っぷしのいい男でした。ムーチョは三途春千夜のことを気に入り、三途春千夜が入隊してからたった半年で伍番隊の副隊長に任命しています。

東京卍會の伍番隊隊長だったムーチョは、あるときチームを裏切って天竺に加入することになりました。伍番隊副隊長であった三途春千夜も、ムーチョとともに天竺へ行くことを宣言します。ムーチョに対する強い忠誠心を見せた三途春千夜でしたが、実は裏切り者のムーチョを粛清することが目的だったと後に発覚します。

東京卍會が解散した後、マイキーは新たに関東卍會というチームを作ります。マイキーに心酔している三途春千夜は、もちろんマイキーと一緒に関東卍會のメンバーとなりました。三途春千夜は関東卍會の副総長として、総長のマイキーを支えていました。

東京卍リベンジャーズの最終回では、タケミチとヒナの結婚式が行われました。この結婚式にはこれまで登場したキャラがお祝いに駆けつけており、三途春千夜の姿もありました。三途春千夜が妹の瓦城千咒と一緒に現れると、「有名人が来たぞ」と会場は一気に盛り上がりを見せます。

三途春千夜と瓦城千咒はそのルックスを活かし、美人兄妹ユーチューバーとして活躍していたのです。ユーチューブで得た収入は、自称プロデユーサーの明司武臣が湯水のように使っていました。これまでの時間軸では兄妹仲がこじれたままの三途春千夜でしたが、マイキーとタケミチが作り出した新たな世界では兄妹仲良く暮らしているようです。

こちらは、三途春千夜が梵天にいたときに登場した名セリフです。三途春千夜はマイキーの指示により、裏切り者3人をためらいもなく射殺しました。そして、笑いながら上記の言葉を発したのでした。このセリフからは、梵天がいかに冷酷な組織であるかが伝わってきます。

ずっとムーチョに付き従ってきた三途春千夜は、ムーチョが東京鑑別所から出所する際出迎えに行きました。しかし、三途春千夜は部下としてムーチョを迎えに行ったわけではなく、裏切り者に制裁を加えるためにムーチョに会いに行ったのです。三途春千夜は強い口調でムーチョに「裏切り者」と言い、隠し持っていた刀でムーチョを斬り殺したのでした。

関東卍會と二代目東京卍會との抗争で、三途春千夜は鶴蝶と戦うことになりました。三途春千夜はその戦いの中で、「マイキー以外は全部ノイズだ」と言います。マイキー以外の人間の命など気に止めようともしない三途春千夜に、鶴蝶は怒りを覚えて戦いのかまえを取ります。三途春千夜も刀をかまえ、この名セリフとともに鶴蝶に向かっていったのでした。

東京卍リベンジャーズの三途春千夜は、イケメンキャラとして描かれています。そのため、「ビジュアルが好き」という感想が多く寄せられていました。アニメの三途春千夜は、さらにキレイだと評判です。

東京卍リベンジャーズの作中では、三途春千夜はどちらかというと悪役として描かれています。戦い方も卑怯なことが多いため、三途春千夜のことを嫌いだと感じる人もいるようです。

悪役として嫌われることが多い三途春千夜ですが、逆に悪役としての三途春千夜が好きだという感想もありました。中には、三途春千夜が東京卍リベンジャーズのキャラで一番好きだという人もいました。

東京卍リベンジャーズの三途春千夜のタイムリーパー説や、作中での目的の考察などをまとめました。三途春千夜はタイムリーパーの存在を知っていたことから、もう1人のタイムリーパーではないかといわれていました。しかし、実際はタイムリーパーではなく、タイムリーパーにとって欠かせないトリガーであったことが発覚します。

三途春千夜は物語序盤ではあまり目立たない人物でしたが、実はトリガーとして重要な役目を果たしていました。三途春千夜がトリガーだと知ってからもう一度原作を振り返ってみると、また新たな発見があるでしょう。ぜひアニメや漫画で、もう一度三途春千夜の活躍を確認してみてください。