【東京リベンジャーズ】ホームレスの正体は何者？タイムリープの能力を誰から奪った？

大人気漫画『東京リベンジャーズ』の271話で、「一体何者なの？」とSNS界隈を騒然とさせた人物が登場します。この記事では、その人物、すなわちタイムリーパーのホームレスを特集します。

これから、『東京リベンジャーズ』のホームレスの正体に迫り、タイムリープの能力を誰から奪ったかなどの疑問に答えていきますが、まずはその前に『東京リベンジャーズ』の作品情報をお届けしましょう。最初に『東京リベンジャーズ』の作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと進みます。

「東京卍リベンジャーズ」は、和久井健による日本の漫画で、ヤンキー漫画のエッセンスにSFやアクションの要素を組み合わせた独自のスタイルが特徴です。この作品は、講談社の「週刊少年マガジン」にて2017年13号から2022年51号まで連載されました。

さらに、2021年にはタイトルから「卍」が外れ、「東京リベンジャーズ」に改めて展開され、テレビアニメ、実写映画、舞台、そしてミュージカルなどが制作されました。2023年1月には、書籍の累計発行部数が7000万部を超えたほか、第44回講談社漫画賞少年部門を受賞するなど、大きな話題を集めています。

花垣武道は、バイト先で中学時代の恋人・橘日向が暴力団抗争に巻き込まれて死亡したという報道に接します。バイトを終え帰路につく途中、放心状態で駅のホームに立っていると、何者かに突き飛ばされホームから落ちてしまいました。ところが、電車が迫ってきた次の瞬間、彼は12年前にタイムリープしたのです。やがて身に起きたことを理解した武道は、この能力を使って日向の命を奪った暴力団抗争阻止を誓うのでした。

『東京リベンジャーズ』に突如現れたホームレスのおっさんとは、いったい誰なのでしょうか？結論から言えば、このおっさんの正体は、ホームレスであること以外ほとんどわかっていません。彼はわずか1話にしか登場していませんし、彼の過去や身の上についての情報はほとんどありませんでした。

このホームレスが誰なのかについて、漫画の読者はさまざまな仮説を立てました。例えば、既存のキャラクターの未来の姿ではないかというものです。しかし、そうした仮説の正誤が作中で明らかになることはありませんでした。しかも、たった1話でホームレスが登場し、そして死亡してしまったのです。まさに予想外の展開と言えるでしょう。もっとこのホームレスに焦点を当ててほしかったという読者も多かったようです。

しかし、まだこのおっさんが単なるホームレスではないと考える人もいます。佐野真一郎の過去編の話しが今後も続く可能性があり、ホームレスとの関係が明らかにされるかもしれません。そのほかに、例えば半間というキャラクターがこのホームレスと何らかのつながりを持っているのではないかと推測する人もいます。半間はタイムリープについて何か知っているようですし、稀咲とも何らかの関係性があるからです。

それでは、次に『東京リベンジャーズ』のホームレスの正体に関する仮説を具体的に見ていきましょう。まず、最初に既存のキャラクター説について考察します。ただし、ホームレスの正体を既存のキャラクターに求めるのは、とても難しい作業になりそうです。

マイキーが亡くなった時期に登場したキャラクターとしては、場地、三途春千代、今牛若狭、荒師慶三などが挙げられます。しかし、これらの登場人物がホームレスに変わる可能性は低いでしょう。そこで、強いて名前を挙げるとすれば、明司武臣が候補となるかもしれません。

明司武臣は千咒と三途春千代の兄であり、「黒龍」の初代副隊長として知られています。しかし、黒龍が解散した後、武臣は転落の人生を歩み、やがて落ちぶれた生活を送るようになりました。この経緯から、彼がホームレスになっていてもおかしくはありません。

ただし、ホームレスと武臣は容姿が大きく異なるため、後に対面する真一郎が見間違えることはないでしょう。また、武臣がどれほど落ちぶれたとしても、ホームレスに身を落とすことは考えにくいのではないでしょうか？したがって、既存のキャラクター説は現実には考えにくいと言えます。

ホームレスの正体の仮説の2番目は、既存キャラクターの身内説です。それが誰かと言うと、例えば黒川イザナや花垣武道、明司三兄弟といったキャラクターの父親という線が考えられるのです。イザナの父親がタイムリーパーのホームレスという設定は興味をそそるかもしれません。同様に、明司三兄弟の父親説も考えられるでしょう。しかし、既存キャラクターの身内説も、若干説得力に欠けると言わざるを得ません。

仮説の3番目は、誰か特定のキャラクターではなく、単なるホームレスであるという説です。ホームレスは既存のキャラクターとはまったく無関係で、真一郎がタイムリープ能力を手に入れるためだけに登場させたキャラだというのです。

これまでの3つの仮説を検討してきましたが、結局最も有力なのは「ただのホームレス説」ではないでしょうか？ホームレスの役割は、次の2つの要素が考えられます。まず、真一郎によって殺され、その後真一郎に能力を奪われるという役割です。そして、自身を殺害した真一郎に呪いをかける役割もあります。

こうしたことを考えると、彼が既存のキャラクターである必要はありません。ただし、ホームレスが続編への伏線として使われる可能性もゼロではありません。過去が書き換えられたことで、彼は殺されることなく生きており、続編で再登場する可能性もなくはないでしょう。

『東京リベンジャーズ』のホームレスがタイムリーパーになった理由について考察していきます。タイムリーパーの能力を手に入れるには、大まかに2つの方法があります。まず、既存のタイムリーパーからその能力を受け継ぐ方法です。この方法では、平和的に能力を継承できます。もう1つは、タイムリーパーを殺してその能力を奪う方法です。この方法を選ぶと、能力を手に入れる代償として呪いをかけられ不幸が起こるデメリットもあります。

ホームレスは、明らかに2番目の方法を選んでタイムリーパーの能力を手に入れました。本人が述べているので、彼がタイムリーパーを殺害して能力を獲得したことは事実でしょう。ただし、おっさんがホームレスになる前に、既にタイムリーパーを殺害していたのか、それともホームレスになった後で殺人を犯したのかについては不明です。

注目すべき点は、このホームレスがタイムリープ能力を奪った相手が誰なのかということです。ホームレスのおっさん自身によれば、タイムリーパーを殺害して能力を手に入れたとだけ述べています。

それが誰かと言うと、おっさんのように物語に全く関係のないキャラクターの可能性も考えられますが、有力な説にマイキーの父親ではないかというものがあります。マイキーの父親は彼が3歳の時に交通事故で亡くなっていますが、交通事故を起こした犯人がホームレスである可能性が浮上しているのです。

一方、タイムリープ能力は、意図せずして因果関係が働いていることがあります。例えば、佐野真一郎がタイムリープ能力を譲渡した武道は、その能力を使って彼の息子・佐野万次郎を救おうとしているのも、一種の因果関係と言えるでしょう。

佐野万次郎の父親が保有していたタイムリープ能力が次のように引き継がれた可能性が考えられます。ホームレスのおっさんによって奪われた後、真一郎に譲渡され、さらに武道に受け継がれた上で、最終的にマイキーに引き継がれたという連鎖です。佐野家とタイムリープ能力の間に、何らかの因果関係が存在している可能性もあるのです。

『東京リベンジャーズ』のホームレスが変えたかったのは、どのような過去なのでしょうか？残念ながら、本編では明らかにされていません。しかし、彼が変えようとした過去の出来事はいろいろと考えられます。例えば、詐欺師に騙された過去を修正したいと思ったかもしれませんし、リストラされた過去を塗り替えることを考えたのかもしれません。

また、女性にだまされた過去を変えることを検討したかもしれませんし、ギャンブルや投資での失敗を元に戻すことを望んだかもしれません。あるいは、過去に犯した罪を抹消することを目指していたのかもしれません。しかし現時点で詳細は不明です。マイキーとタケミチが過去を変えたことから考えると、おっさんは2018年の時点でも生存している可能性があります。続編でのホームレスの再登場に期待しましょう。

『東京リベンジャーズ』のホームレスは、佐野真一郎によって殺されました。真一郎の動機は、おっさんの能力を手に入れることでした。おっさんが能力を持っているという噂を耳にし、真一郎はおっさんの元を訪れます。マイキーを助けるために、真一郎には絶対にその能力が必要だったのです。

真一郎はマイキーの事情を説明しましたが、おっさんは聞く耳を持たず立ち去ろうとします。さらに、真一郎が伝えた事情を聞いて「そんなこと」と鼻で笑ったため、真一郎は彼を殺そうと考えました。もし、その前におっさんが能力を譲る決断をしていれば、彼は命を落とすことはなかったでしょう。

『東京リベンジャーズ』のホームレスが息を引き取る寸前、何度も佐野真一郎に「呪われろ」と囁きました。これによって、マイキーの内には黒い衝動が芽生えました。真一郎がホームレスのおじさんを殺したのはマイキーを愛していたからですが、この出来事が結果的にマイキーとその周囲の人々に不幸をもたらすことになりました。

おっさんにも前任のタイムリーパーの呪いがかかっていたはずです。その呪いのせいで、真一郎に命を奪われたのかもしれません。このように考えると、過去を変えるために殺人を犯すことは高いリスクを伴うことが分かります。誰もが生きていれば過去に後悔することはあるかもしれませんが、その過去を変えるために殺人を犯すことは愚かなことなのでしょう。

ここまで『東京リベンジャーズ』のホームレス特集をお届けしてきましたが、最後にホームレスに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、アニメか実写版映画で正体不明のホームレスを深掘りしてほしいというツイートです。ホームレスのおっさんの存在により、『東京リベンジャーズ』のストーリーが茶番に見えて悶々としているのだそうです。モヤモヤを払拭するために正体を明かしてほしいと訴えていました。

『東京リベンジャーズ』のストーリー展開が、真一郎に殺されたホームレスの呪いが出発点になっているとすれば、『東京リベンジャーズ』全編がホームレスの影響下に置かれていることになります。こちらのツイートでは、そんな状況を「B級ホラー」と表現していました。

『東京リベンジャーズ』の主人公・武道は地下鉄のホームで何者かに突き落とされ、タイムリープします。このTwitterの投稿者は、彼を突き落としたのがホームレスだというのです。そうだとすると、ホームレスが武道を突き落とした目的は何だったのでしょうか？

この記事では、「『東京リベンジャーズ』のホームレスの正体は何者？」と題して、ホームレスの正体に関する仮説やタイムリープの能力を誰から奪ったのかなどについて考察してきました。

『東京リベンジャーズ』のおっさんの正体については、ホームレスであること以外にはほとんどわかっていません。SNSで議論されている仮説をまとめますと、以下の3つになります。まず、既存のキャラクターの成れの果て説と同じく既存のキャラクターの身内説です。本記事で検証した結果、この仮説は現実的には考え難いことがわかりました。そこで、3つ目の仮説、ただのホームレス説が現時点では最有力候補となっています。

また、ホームレスのおっさんによれば、タイムリーパーを殺害してタイムリープ能力を奪ったとのことです。誰から奪ったのかについては言及されていませんが、マイキーの父親と言う説が有力です。先のホームレスの正体もそうですが、『東京リベンジャーズ』続編でのホームレス再登場が待たれるところとなっています。