【ダークギャザリング】寶月夜宵の正体は何者？過去や螢多朗との出会いを解説

この記事では、『ダークギャザリング』のヒロインの1人、寶月夜宵（ほうづき・やよい）を特集します。夜宵は、『ダークギャザリング』の物語スタート時に、手に持ったバールで地蔵を破壊していたかわいい少女なのですが、一体どのようなキャラなのでしょうか？

これからかわいい寶月夜宵の正体や過去、そして主人公・螢多朗との出会いなどについて考察していきますが、その前にまずは『ダークギャザリング』の作品情報をお届けしましょう。最初に『ダークギャザリング』の作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと進みます。

『ダークギャザリング』は、近藤憲一によるホラー・サスペンス漫画で、集英社の月刊漫画雑誌「ジャンプスクエア」にて2019年4月号より連載中の作品です。また、単行本はジャンプ・コミックス(JUMP COMICS SQ.)より、2023年8月現在13巻まで刊行されています。さらに、メディア展開としては、テレビアニメが制作され、2023年7月よりTOKYO MXほかにて放送されています。

螢多朗は生まれつき霊を引き寄せる力を持ち、幼少期には霊障の呪いに巻き込まれた経験があります。これまで周囲に危害を及ぼすことを恐れ、孤独な生活を送ってきました。しかし、大学入学を機に、社会復帰への第一歩として家庭教師の仕事を始めます。そこで、幼馴染・詠子の従妹で、IQ160超の天才少女・夜宵に出会います。夜宵は、過去に「空亡」という恐ろしい悪霊に母親を奪われ、その手がかりを探し求めていました。

ここからは、この記事のメインテーマである『ダークギャザリング』の寶月夜宵の話題に移ります。寶月夜宵は、『ダークギャザリング』のヒロインの1人で、小学校に通う9歳のかわいい少女です。左右の瞳には2つのドクロ型の重瞳（ちょうどう）があり、彼女の特徴となっています。

1年半前に交通事故で父母を失った後、夜宵は従姉の詠子の家に引き取られました。当初は子供らしい無邪気な性格でしたが、交通事故が契機となりIQは160を超え、知的で大人びた女の子に変貌を遂げました。

寶月夜宵は、『ダークギャザリング』の主人公である幻燈河螢多朗が初めて家庭教師をした子供でしたが、後にそれが詠子の仕組んだ計画だったと判明します。夜宵はかわいい見た目からは想像できない強い霊感を持つ少女で、抱えているぬいぐるみの首を締めつけたり、デートと称して大好きな心霊スポットに螢多朗を誘いました。

夜宵は、どんなに危険な悪霊と対峙しても、ほとんど感情を表に出さず、冷静な態度を維持することができます。普段から感情を表に出すことがほとんどなく、マイペースな性格をしています。

ただし、螢多朗や詠子が生死にかかわるような状況に陥ると、自己犠牲を厭わず行動に出ることもあります。しかし、そんな時であっても彼女の表情はほとんど変わりません。人間離れした子供ですが、その半面で優しさと温かさに満ちた性格のかわいい女の子でもあります。

寶月夜宵の正体については、残念ながら現時点では謎に包まれており不明です。『ダークギャザリング』の漫画原作13巻までの情報では、彼女が高いIQを持つかわいい霊感少女であること以外にはわかっていません。こうした前提を踏まえた上で、夜宵の正体について考察してみましょう。

寶月夜宵の正体については、陰陽師の血筋を引いているという説があります。この夜宵の正体の言説を裏付けるかのようなエピソードを紹介しましょう。『ダークギャザリング』の11巻41話では、夜宵と螢多朗、詠子の3人が大陰陽師・安倍晴明を祀る晴明神社を訪れます。その際、夜宵は、陰陽師について「呪術を行ったり鬼を使役する霊能師や神職のような存在」で、平安時代には政府職員のような地位にいたと語っていました。

夜宵は、悪霊を従える能力を持っていますが、従えるという意味では陰陽師の持つ能力と似かよっています。また、夜宵が晴明神社を訪れた理由については、夜宵自身が無意識のうちに晴明神社へ引き寄せられたのかもしれません。晴明神社に足を運んだ夜宵は、そこで神主を名乗る陰陽師の霊から、「占事略欠」という陰陽師の古典書を授けられます。これも陰陽師と深い繋がりがある夜宵の正体を示唆しているのかもしれません。

夜宵には、悲しい過去があります。1年半前に交通事故で両親を亡くしたのです。彼女は、その事故が起きる前から視覚的な問題を抱えており、景色がしばしばぼやけて見えていました。

ある日のこと、父や母と一緒に思い出深い遊園地を訪れ、楽しいひと時を過ごしました。しかし、遊園地からの帰り道、霊的な現象が3人を襲います。突如目の前に現れたトラックと衝突し夜宵たちの車は大破し、両親は車内で帰らぬ人となってしまいました。夜宵は後部座席に座っていたため、頭にケガを負いましたが、幸いなことに命に別状はありませんでした。

寶月夜宵の母の魂は、亡くなった直後に悪霊「空亡」に連れ去られてしまいました。夜宵は母の魂に起きたこの過去の出来事を目撃しています。そのため葬儀の後、お墓に父親の霊しかいないことに気付いても驚きませんでした。夜宵は、大好きな父と母の魂を一緒にしてあげるため、空亡から母の魂を奪い返そうと奮闘しているのです。

『ダークギャザリング』の主人公、幻燈河螢多朗は、非常に強力な霊媒体質の持ち主で、他人に危害を及ぼしかねないことから引きこもりの生活を送っていました。しかし、幼馴染の寳月詠子の支えもあり、社会復帰の第一歩として大学進学を決めました。大学に進むと家庭教師のアルバイトをするようになり、その時教えることになったのが詠子の従妹の寳月夜宵でした。

小さな身体ながら夜宵もまた驚異的な霊媒体質をしており、誰よりも霊的存在に敏感な螢多朗は一瞬でそれを察知しました。家庭教師の仕事を始めた螢多朗は、夜宵に驚きの体験をさせられることとなります。夜宵は彼を心霊スポットへと連れ出し、そこで本物の心霊現象と対峙させました。通常ならば、そのような体験は気が狂いそうになるほど恐怖を感じるものですが、夜宵は一切動じず、冷静さを保ち続けました。

螢多朗は彼女を「クレイジーオカルトロリ」と呼ぶようになりました。それほど夜宵にはオカルトに対する耐性があったのです。また、螢多朗は夜宵の家庭教師をしていましたが、中学受験の難問を簡単に解いてしまう夜宵がなぜ家庭教師を必要としていたのかは不明です。かわいい夜宵は、何とIQ160の天才少女だったのです。

しかし、彼女が最初から高い知能を持っていたわけではありません。ある過去の出来事を境に急激に知能指数が上昇しました。その出来事とは、父と母が車同士の衝突事故で亡くなったという事件です。夜宵もその事故の被害者でしたが奇跡的に軽症で済み、その事故の直後からIQが急激に向上しました。

寶月夜宵には、2つの能力が備わっています。1つは「双眸の資質」で、物質界と霊界の双方を同時に視ることができます。この能力により、霊や幽霊などの超自然的存在を観察することが可能になります。そして、もう1つの能力は「邪霊の囚縛と育成」です。夜宵は邪悪な霊をぬいぐるみや人形、あるいは人間の形に封じ込め、後にそれらの霊を解放し、他の邪悪な霊と対決させて力を養成することができるのです。

悪霊を解放した後、一部の悪意ある霊は夜宵に敵意をむき出しにして襲いかかってきます。そのため再捕縛が必要となることもありますが、再捕縛にはリスクが伴います。夜宵は無辜の人々を苦しめる邪悪な霊には容赦せず、蠱毒（こどく）状態にある彼女の部屋に置き去りにすることもあります。ただし、一方で、情状酌量の余地がある霊には慈悲の心を示し、成仏させる優しい一面も持っていました。

夜宵は霊媒体質を持っていますが、その特殊な能力である悪霊捕縛により悪霊からは忌避されており、悪霊との接触には螢多朗のような同様の霊媒素質を持つ人物が不可欠となっています。

夜宵の目的は、空亡（くうぼう）を討伐することにあります。この目的達成のために、彼女は心霊スポットで数多くの邪悪な霊を捕獲し、それらを強力な悪霊軍団に仕立て上げ、最終的にはこの軍団を使って空亡に立ち向かおうと画策しています。

さらに、この計画の一環として捕獲した邪悪な霊を人形に封じ込め、それぞれの人形に寶月家の一員や螢多朗たちの身体の一部を宿すことで、あらゆる霊的攻撃から身を守る身代わりとなる「形代（かたしろ）」を創り出していたのです。

アニメ『ダークギャザリング』でかわいい少女、寶月夜宵を演じた声優・篠原侑（ささはら・ゆう）を紹介します。篠原侑は、4月30日生まれ・熊本県出身の女性声優で、現在はアイムエンタープライズに所属し活動しています。

幼少期には歌手になることを夢見ていましたが、中学に進学する際、父親から声優のオーディションに関する情報を教えてもらいます。父親は彼女に「声優になれば歌も歌え、演技もでき、ダンスもできる」と声優の可能性を語りアドバイスしました。この助言が彼女に声優業界への興味を抱かせ、その後の職業選択に大きな影響を与えました。

高校卒業を控えた時、篠原は声優になることに関して父親や母親とも話し合い、同時にオンラインで情報収集に努めました。最終的に、自身の選択として、日本ナレーション演技研究所への入学を決定しました。彼女は、2016年に日本ナレーション演技研究所の研修課程を修了すると、アイムエンタープライズに所属し、声優デビューを果たしました。

次に、アニメ『ダークギャザリング』で寶月夜宵を演じた声優・篠原侑の主な出演作品や演じたキャラを一覧で紹介します。

• おちこぼれフルーツタルト（中町ぬあ）
• 放課後ていぼう日誌（黒岩悠希）
• となりの吸血鬼さん（天野灯）
• シャドーハウス（エミリコ）
• ラピスリライツ（サルサ）
• 転生王女と天才令嬢の魔法革命（ティルティ・クラーレット）
• 超可動ガール1/6（比等間ルウ）
• 神田川JET GIRLS（波黄凛）

ここまで『ダークギャザリング』の寶月夜宵特集をお届けしてきましたが、最後に寶月夜宵に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、夜宵が本当にかわいいというツイートからです。風姿から顔立ちまでとても好きだと呟いています。こうしたツイートは数多くあり、本作『ダークギャザリング』の魅力の1つとなっているようです。

こちらのツイートでは、アニメ『ダークギャザリング』のファンも14話で脱落者するのでは？と予測しています。今までは怖い展開でも夜宵のキャラで楽しめたのだと言います。X（Twitter）の先行画像を見ての予測だそうですが、実際はどうだったのでしょうか？

最後に紹介するのは、『ダークギャザリング』の声優、とくに夜宵役の篠原侑を賞賛するツイートです。説明の多い本作アニメのセリフですが、落ち着いたトーンの声優が担当しているため、自然に聞けるのだと言います。アニメを見る上での重要なポイントかも知れません。

この記事では、『ダークギャザリング』の寶月夜宵を特集し、彼女の正体や過去、そして母の魂を襲った出来事などについて解説してきました。

『ダークギャザリング』のヒロインの1人、寶月夜宵の正体は、現時点では不明です。コミックス最新作13巻までの情報を集めても、判明しているのは高いIQを持つ霊感少女と言うことだけです。しかし、11巻41話のエピソードには彼女の正体に関するヒントが隠されていると考えられます。夜宵と螢多朗たちが訪れた晴明神社での霊とのやり取りなどから、陰陽師と深いつながりがあると考えられます。

また、寶月夜宵の過去ですが、1年半前に交通事故で両親を亡くしていました。そして夜宵の母の魂は、亡くなった直後に悪霊「空亡」に連れ去られてしまいました。お墓では父の魂が寂しそうにしています。夜宵は、仲の良かった父と母の魂を一緒にしてあげようと、空亡から母の魂を奪い返そうと奮闘しているのでした。