【ダークギャザリング】あらすじをネタバレ解説！漫画の感想・評価や見どころは？

こちらの記事では、ジャンプスクエアの人気漫画『ダークギャザリング』の10巻までの簡単なあらすじを、ネタバレを交えて紹介していきます。ダークギャザリングがどのような物語なのか気になっている人は、こちらのネタバレあらすじに目を通してみてください。また、ダークギャザリングのネタバレあらすじの他にも、漫画を読んだ人の「面白い」という感想・評価を紹介しています。

ダークギャザリングの漫画をこれから読もうか迷っている人や、漫画を読んだ人がどのような感想や評価を持っているのか知りたい人は、そちらにも目を通してみてください。記事の後半では、ダークギャザリングの漫画に登場するキャラクターの紹介や、登場キャラクターの声を演じている声優陣のプロフィールも紹介しています。ダークギャザリングのネタバレあらすじを紹介する前に、まずは、下記の項目で作品概要と作者を紹介します。

ダークギャザリングは、霊と戦う少年少女の物語を描いたホラー少年漫画です。ホラー漫画ではありながらも、バトル要素やドラマ性もあることから「怖すぎなくて面白い」と評判の作品です。ダークギャザリングの原作漫画は、『チア男子‼ -GO BREAKERS-』の漫画を担当した近藤憲一先生が手がけています。掲載誌は集英社が発行する月刊漫画雑誌ジャンプスクエアで、2019年3月4日から連載が開始されました。

ダークギャザリングの原作漫画は、2023年7月時点までに12巻まで単行本が刊行されています。原作漫画が「面白い」と話題になっていることから、2023年7月10日からアニメ放送もスタートされました。ダークギャザリングを見た人の感想では「悪霊同士を戦わせるのがポケモンっぽい」「アクション要素も多くて面白い」といういう評価が見られています。

ダークギャザリングの作者である近藤憲一先生は、以前、チア男子‼ -GO BREAKERS-の漫画の作画を担当していた漫画家です。チア男子‼ -GO BREAKERS-は、朝井リョウ先生の『チア男子‼』をコミカライズ化した作品で、集英社の漫画配信サイトである少年ジャンプ+にて連載されていた作品です。

チア男子‼は、アニメ化や映画化もされていることから、漫画を手に取ったことがある人もいるのではないでしょうか？近藤憲一先生がチア男子‼ -GO BREAKERS-で担当したのは作画のみでしたが、ダークギャザリングはストーリーや登場人物なども近藤憲一先生オリジナルの作品となっています。

幻燈河螢多朗は、霊を引き寄せる体質の持ち主でした。中学時代に友人を心霊現象に巻き込んでしまったことから、大学生になるまで引きこもり生活を送っていました。しかし、大学に入学したことをきっかけに社会復帰を目指すことにします。幼なじみである寶月詠子の紹介で、寶月夜宵という少女の家庭教師をすることになった螢多朗ですが、夜宵も螢多朗と同じく霊媒体質を持っていました。

しかし、夜宵は螢多朗と反対に、霊が避けていく体質の持ち主でした。夜宵は、亡くなった自分の母の霊魂をさらっていった悪霊を探すため、ある計画を練っていました。ある日、螢多朗、夜宵、詠子の3人は、心霊スポットだと噂されるH市の電話ボックスに向かうことになります。目的地から1キロ離れた地点まで来ると、螢多朗は突然謎の悪寒を感じ始めるのでした。

詠子は夜宵にある画像を見せます。その画像とは、霊障を受けて神経が浮き出るようになってしまったある人物の左手の画像でした。詠子は、その画像を螢多朗の手だと言いますが、螢多朗が霊障を受けた手は右手です。夜宵が詠子の言葉に矛盾があることを指摘すると、詠子はその画像が螢多朗の手ではないことを白状しました。

そして、自分の左手につけていた手袋を外します。そこには、画像と同じ神経が浮き出た左手がありました。螢多朗が中学時代に霊障を受けた際に一緒にいた友人とは、詠子のことだったのです。その後、夜宵は螢多朗に「一緒に霊を集めて、悪霊を食い殺そう」と誘います。「螢多朗と詠子に手の呪いをかけた悪霊を退治すれば、呪いを解くことができる」と説明する夜宵ですが、螢多朗はその返事を先延ばしにします。

引きこもりだった螢多朗は、復帰のために詠子のいとこである夜宵の家庭教師を始めたことで、心霊現象に巻き込まれることになりました。その傾向は、神代愛依という少女と出会ったことで、ますます強くなっていくことになります。愛依は、螢多朗が家庭教師のバイトで受け持つことになった2人目の生徒です。彼女もまた、夜宵と同じく霊媒体質の持ち主でした。

愛依は、その体質のせいでいつも不幸な目にあっています。彼女の話を聞いた螢多朗は、愛依に夜宵を紹介することにしました。夜宵の知識によって愛依の悩みは無事解消したように思われましたが、愛依は霊の他にも厄介なものを引き寄せていたのでした。

霊を引き寄せる体質の大学生・螢多朗は、家庭教師のアルバイトで知り合った愛依を助けるため、神様と対決することになります。これまでにも、夜宵とともに何度か悪霊と対決したことのある螢多朗でしたが、神様との高いは初めてです。不安の多い神様との戦いですが、相棒の夜宵は、母親の魂を取り戻すという目的のためかその戦いに乗り気でした。

勝負に勝って神様を味方につければ、母親の魂を奪った悪霊との戦いに有利になります。神様をゲットするため、夜宵は"卒業生"と呼ばれる悪霊を使うことにします。螢多朗と夜宵は、卒業生やこれまで手に入れた霊を駆使して、全国にいる強力な力を持つ悪霊をゲットし、神様との戦いに備えることにします。

螢多朗、夜宵、詠子の3人は、悪霊の中でも特に危険とされる霊をゲットしに行くことにします。その道すがら、夜宵は「パワースポットに置いている"卒業生"を回収したい」と言います。夜宵の提案を聞いた螢多朗と詠子は、卒業生を回収するため寄り道を許可しますが、そこでは壮絶な恐怖体験が待ち構えていたのでした。

その後、卒業生を回収した3人は、今回の目的地であるトンネルにやってきました。トンネルに入ると、詠子はいつの間にか2人がそばにいないことに気づきます。詠子はその状況に動揺しますが、トンネルの中では新たな出会いが待っていました。トンネルの中には杏奈という女性がいたのでした。詠子と杏奈は、一緒に行動することにします。

卒業生を駆使して、トンネルに住み着く新たな悪霊をゲットした3人は、卒業生や呪いに関する物品を置いておく場所を探すことにしました。そこで白羽の矢が立ったのは、購入価格100円のいわくつき物件でした。破格の値段であるこの物件を見に行くことになりますが、螢多朗は先日の卒業生の戦いによって疲労がたまっていたため、内見は夜宵と詠子の2人で行くことにします。

物件の所有者は2人に鍵を渡しますが、自ら「おすすめしない」と口にします。そのような警告をものともせず、夜宵と詠子は目的地に到着しました。そこにいたのは、巨大な胎児の霊でした。この物件は「受胎告知の家」と呼ばれており、以前訪問した女性警察官が突然妊娠し、10日後に女性の腹を割いて胎児が出てきたという怪談がありました。そして、2人は怪談が真実であったことを知ることとなります。

胎児の悪霊を倒し、100円物件を手に入れることができた3人は、卒業生の回収に勤しみます。今回迎えに行くことになった卒業生は、ラブホテルに置いてきた花魁の霊です。3人はラブホテルに到着しますが、花魁の霊は気に入った人間しか自分と会えないようにしていました。そこで今回は、3人の中で唯一の男性である螢多朗が迎えに行くことになります。

1人だけ幽世に足を踏み入れることを許された螢多朗は、恐怖と戦いながら花魁の霊に会うための手順を踏んでいきます。そして、とうとう花魁の霊がいる部屋に到着しました。しかし、そこにいたのは花魁の霊ではなく、外で待っているはずの詠子でした。

花魁の霊を回収した3人は、次に水門の心霊スポットへ向かいます。そこには、義母に虐待され死亡した少年の霊がいました。少年は、スケッチブックを使って霊障を引き起こします。夜宵は少年をゲットするため、先日回収した花魁の霊を投じました。戦いの末、夜宵は少年の霊をゲットします。

水門の少年との戦いも終え、ゴールデンウィークが明けます。世間では、新幹線が事故を起こしたというニュースが話題となっていました。そのニュースで取り上げられていた新幹線は、愛依についていた神様と、夜宵の母親の魂を奪っていった悪霊・空亡が原因だったのでした。

夜宵は隣のクラスの生徒・ドロシーに誘われ、学校の怪談の真相を確かめることになります。小学生たちの探検ごっこかと思いきや、状況は深刻なものへと変わっていきました。探検をしていた夜宵たちは、いつのまにか悪夢を見させられていたのです。その原因はドロシーでした。悪夢の中では、校舎に住み着く教師の霊が追いかけてきます。

夜宵は夢の中で教師たちを倒しながら、自分と同じように悪夢に取り込まれたクラス委員長の曜子と合流します。どうにか悪夢から目覚めると、そこにはドロシーが待ち構えていました。そして、ドロシーは自分のことを「人間の体を乗っ取った悪霊」だと明かすのでした。

夜宵は、神様につかれた愛依を救出しようと動き出します。弑逆桔梗と名付けた作戦を螢多朗たちに打ち明けます。弑逆桔梗とは、京都の街にある心霊スポットを五芒星となるように選び、夜宵の持つ卒業生たちをそこに配置するというものです。本来は街全体に強力な呪いをかけるための呪術ですが、呪いの紋が刻まれた形代を用意することで、呪いの矛先を愛依についている神様に移し替えるというものでした。

街を壊滅させるほどの呪いを受ければ、神様であってもただでは済まないでしょう。そして3人は、その作戦を決行することにします。しかし、その途中で夜宵が首なしライダーにさらわれたり、ダムに向かった螢多朗が悪霊によって水底に引きずり込まれたりと、ハプニングが多発します。

ダークギャザリングは作品を読んだ人から「悪霊版ポケモンみたいで面白い」という感想・評価を受けることも多い作品です。しかし、ダークギャザリングの原作漫画は、ポケモンのように最後はみんなが幸せになるような展開ではありません。

時には霊が人を殺したり、主人公たちの前に現れた時には背筋が凍るような不気味な登場の仕方をしたりします。そのため、「悪霊版ポケモン」という感想・評価を鵜呑みにしてしまうと、人によってはトラウマ作品になってしまうかもしれません。

「死と隣り合わせ」という要素も、ホラー作品の面白い魅力の1つです。ダークギャザリングにも、グロテスクなシーンが登場します。悪霊によってバラバラにされた人間の内臓が飛び出ていたり、人が肉団子にされたりといった過激な描写があります。「ホラー作品の緊迫した雰囲気が好き」という人の感想では、そのようなグロテスクな要素も「面白い」と評価されることが多いようです。

ダークギャザリングが「怖いけれど面白い」と評価されているのは、人々に危害を及ぼす悪霊たちの存在が大きいです。しかし、ダークギャザリングを見た人のなかには「人間の登場キャラクターたちも怖い」という感想を持つ人も多いようです。自分の目的のために悪霊を集めてデスゲームをさせる夜宵や、一見普通に見えるけれど螢多朗のストーカーである詠子など「人間の怖さも味わえる作品」と評価されています。

これまでにも、様々なホラー漫画が作られてきました。ダークギャザリングもそのうちの1つですが、他の作品と違うのは「悪霊同士をバトルさせる」という設定です。多くのホラー漫画では、人間の理解を超えた霊と呼ばれる存在が人々に危害を加えることが多いです。しかし、ダークギャザリングはそれだけではなく、悪霊をゲットして他の悪霊と戦わせるという展開が盛り込まれています。

人間が悪霊をどうにかするのではなく、悪霊同士を戦わせて新たな悪霊を入手するという方法が「斬新で面白い」と評価されています。そのような設定や物語の中で夜宵が口にする「ゲットだぜ」のセリフが、「ポケモンに似ていて面白い」という感想を持つ人が少なくないようです。

寶月夜宵は、ダークギャザリングに登場する主人公の1人です。IQ160という天才的頭脳を持つ小学生で、両親を交通事故で亡くしています。ダークギャザリングのヒロインである詠子とはいとこの関係で、両親と死別してからは詠子と一緒に暮らしています。もう1人の主人公である螢多朗は霊を呼び寄せる体質ですが、夜宵は反対に霊に避けられる体質を持っています。

ダークギャザリングのもう1人の主人公で、夜宵の家庭教師をしている大学生の青年です。霊を引き寄せてしまう体質を持っており、それが原因で中学生の時に霊障を受けています。その時の後遺症として、右手の神経が浮き上がっています。普段は手袋をはめて、右手を隠しています。幼なじみの詠子の誘いで、夜宵の家庭教師を引き受けたことから、霊と深く関わることになっていきます。

螢多朗の幼なじみで、夜宵のいとこです。2人を引き合わせた張本人で、悪霊収集の手伝いも行っています。一見普通の女の子ですが、螢多朗のストーカーという一面を持っており、ダークギャザリングの読者からは「ヤンデレ」と評価されています。螢多朗が中学生の時に霊障に巻き込んでしまった相手で、螢多朗と同じく左手に悪霊の呪いを受けています。

神代愛依は、螢多朗が家庭教師のバイトで受け持っている高校1年生の生徒です。神様に愛されており、両目に神様の所有物である印を持っています。普段は神様の力によって霊障を跳ね返してもらっていますが、20歳になったら神様の花嫁として連れて行かれるという定めを負っています。

ダークギャザリングのアニメで夜宵の声を演じたのは、アイムエンタープライズの声優として活躍している篠原侑さんです。日本ナレーション演技研究所で声優の研修を受けたのち、アイムエンタープライズ所属の声優としてデビューしました。ダークギャザリング以外の代表作には、『シャドーハウス』のエミリコ、『おちこぼれフルーツタルト』の中町ぬあ、『チェンソーマン』の永遠の悪魔などの役があります。

幻燈河螢多朗の役を演じた島﨑信長さんは、第7回声優アワード新人男優賞や、第15回声優アワード助演男優賞などを受賞されている声優です。『黒子のバスケ』の桜井良、『ワールドトリガー』のヒュース、『バキ』の範馬刃牙など、多くの人気キャラクターの声を担当しています。2023年7月時点では、青二プロダクションの所属声優として活動されています。

『化物語』の千石撫子、『AngelBeats！』の立華奏（天使）、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の五更瑠璃（黒猫）などの役で知られている花澤香菜さんは、ダークギャザリングのアニメではヒロインの寶月詠子にキャスティングされています。大沢事務所のなかでも特に知名度の高い声優で、声優アワードやアニメグランプリなど、多くの企画で栄えある賞を受賞されています。

神代愛依役の川口莉奈さんは、2020年代から活躍の場が増えてきた、今後期待の声優として注目されている人物です。ダークギャザリング以外では、『アイドルマスター シャイニーカラーズ』の斑鳩ルカ役や、『終末のワルキューレ』のレギンレイヴ役などの代表作を持っています。

「悪霊版ポケモン」と話題となっているダークギャザリングですが、アニメを見た人の感想では「ホラー作品としての魅力がある」と評価されています。ダークギャザリングのアニメ制作会社は、子供向けアニメを多く輩出しているOLMのため「マイルドなホラー作品になるのではないか？」という感想を持つ人の姿も見られていました。しかし、アニメを見た人からは「ちゃんと怖い雰囲気になっている」と高評価の声があがっています。

こちらの方の感想では「ダークギャザリングのアニメの出来がいい」というコメントが見られています。ダークギャザリングのアニメは、2クールで放送されることが決定しており、制作者からの意気込みも感じ取れる作品となっています。

ダークギャザリングは、霊を題材としたホラー作品です。しかし、見た人によっては「霊よりも人間の登場キャラクターの方が怖い」と感じる人も多いようです。呪いや幽霊といった怪奇現象から、ヒトコワ系の怖さまで盛り込まれているダークギャザリングは、ホラー系アニメが好きな人におすすめの作品として話題となっています。

以上、ジャンプスクエアで連載中のホラー漫画・ダークギャザリングのあらすじをネタバレを交えて紹介してきました。ダークギャザリングは、悪霊同士のバトルや、悪霊を合体させていくという斬新な設定が話題となっている人気作品です。作品を見た人の感想・評価では「ポケモンみたい」という声が上がっていますが、ホラー要素もしっかりと描かれているため、怖い作品が好きな人にも「面白い」という感想を持たれています。

ダークギャザリングは、2023年7月10日からアニメも放送されています。地上波ではTOKYO MXなどの放送局で視聴できるほか、アニメ配信サイトなどでも見ることができます。ダークギャザリングが気になっている人は、この機会に漫画やアニメを見てみてはいかがでしょうか？