2023年10月04日公開
2023年10月04日更新
【チェンソーマン】筋肉の悪魔がアニメでカットされた理由は?原作何話に登場?
アニメ『チェンソーマン』で筋肉の悪魔の登場シーンはなぜカットされてしまったのでしょうか?そのナゾを解明していきます!漫画『チェンソーマン』に登場する筋肉の悪魔は、筋肉を自在に操る悪魔です。サブキャラながらも原作漫画では存在感を示していたのですが、アニメ版では登場シーンの全てがカットされてしまったというのです。そこで、この記事では、その理由を探ると共に、是非読んでみたい方のために、漫画の何話に登場するのかについても紹介していきます。
目次
チェンソーマンの筋肉の悪魔とは?
チェンソーマンの作品情報
『#チェンソーマン』のオープニング・テーマ、挿入歌、エンディング・テーマ全12話13楽曲を
— チェンソーマン【公式】 (@CHAINSAWMAN_PR) December 28, 2022
一挙に詰め込んだ、スペシャルムービーを公開!
年末年始のおともに、ぜひお楽しみください!
▽『チェンソーマン』オープニング&エンディング スペシャルムービー https://t.co/QOf9tq6hyh#chainsawman pic.twitter.com/dcDFMnJCQD
この記事では、SNSで大きな話題となった『チェンソーマン』の筋肉の悪魔を特集します。この筋肉の悪魔が話題となったのは、アニメ版『チェンソーマン』の登場シーンが全てカットになったからです。
これから、筋肉の悪魔がアニメでカットされた理由や、本来アニメ『チェンソーマン』の何話に登場する予定だったのかについて考察していきますが、まずはその前に『チェンソーマン』の作品情報をお届けします。最初に『チェンソーマン』の作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと進みます。
チェンソーマンの概要
『チェンソーマン』は、日本の漫画家・藤本タツキによる漫画作品で、「チェンソーの悪魔」を獲得した主人公の少年デンジの活躍が描かれています。集英社の週刊漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」にて、第1部「公安編」が2019年1号から2021年2号まで連載された後、同社のウェブサイト「少年ジャンプ+」にて第2部「学園編」が現在も連載中です。また、書籍の累計発行部数は、2023年8月時点で2600万部を突破しました。
「チェンソーマン」のメディア展開には、テレビアニメ版と舞台版があります。テレビアニメは2022年10月から12月まで、テレビ東京系列などで放送されました。一方、舞台版である『チェンソーマン』ザ・ステージは、2023年9月から10月にかけて、天王洲銀河劇場と京都劇場で上演されました。
また、『チェンソーマン』の特徴として、名作ホラー映画のパロディやオマージュが多用されていることが挙げられます。作者の藤本タツキは、かつてインタビューの中で、アメリカのホラー映画「悪魔のいけにえ」からインスパイアされたことを明かしています。また、タイトルの中にある「チェンソー」とは「鎖鋸」のことで、「悪魔のいけにえ」などのホラー映画では殺人鬼を象徴するアイテムとして使われています。
チェンソーマンのあらすじ
この物語では、悪魔の脅威が日常生活の中に入り込んだ架空の都市が舞台となります。主人公デンジは、父親の巨額な借金を返済するため、危険を顧みずデビルハンターとして奮闘しています。ある日、デンジは凶暴なゾンビの悪魔と契約したヤクザによって命を奪われますが、相棒ポチタの機転によりデンジは再生し、新たな冒険の幕が切って落とされました。
筋肉の悪魔とは?
ここからは、この記事のメインテーマである『チェンソーマン』の筋肉の悪魔の話題に移ります。「筋肉の悪魔」とは、漫画『チェンソーマン』に登場する悪魔で、高速道路のサービスエリアで姿を現し、少女たちを誘拐する恐ろしい存在でした。
みんな大好き筋肉の悪魔、チェンソーマンに食われたせいでアニメで存在がカットされる#チェンソーマン pic.twitter.com/UI4ci3lbh0
— 社畜のよーだ (@no_shachiku_no) October 18, 2022
普段は1つ目の小さな蛇のような姿をしていますが、戦闘が始まると複数の目が現れ、筋肉だらけの体に変貌します。触れた者の筋肉を自在に操る能力を持ち、筋肉に過度な負荷をかけて損傷させたり、全身の筋肉を操り偽りの演技をさせるなど巧妙なテクニックを見せつけました。
『チェンソーマン』の物語において、筋肉の悪魔は近くにいた少女に寄生してデンジを欺くことに成功し、その後、デンジを拘束し圧倒します。しかし、デンジがチェンソーの悪魔に変身すると、あっけなく敗北を喫しました。能力は決して低くはなかったはずですが、物語序盤に登場する敵キャラクターとして避けて通れない、”練習台”の域を超えることはありませんでした。
チェンソーマンの筋肉の悪魔がアニメでカットされた理由
ここからは、本題である筋肉の悪魔がアニメ版でカットされた理由について考察していきます。アニメ『チェンソーマン』では、本来登場するはずの筋肉の悪魔のシーンが全てカットされていました。これがSNSで話題になり、一部の熱烈な原作ファンの間では批判の声が上がりました。しかしながら、このカットにより早川アキ登場までの流れがスムーズになり、ストーリー構成は良くなったと評価する声もあるようです。
#チェンソーマン
— メティス (@UwnLq) October 18, 2022
筋肉の悪魔カットされたから、ここの女の子の数が減っちゃうじゃん! pic.twitter.com/Oz67IgCvWq
実際、原作漫画では尺が足りず、物語を補完するために新たなキャラクター、すなわち筋肉の悪魔を導入せざるを得なくなったとの説も存在します。これが本当であれば、筋肉の悪魔は本来物語に存在しないキャラクターであり、その流れでアニメ版では省略されたとも言えます。
また、筋肉の悪魔は物語の中で重要な役割を果たすわけではなく、人気投票でも74位と下位の方です。そんな中で、少女を自由に操ろうとしていたことから、アニメ視聴者に悪影響を及ぼすとの配慮も働いたようです。一方で、アニメ『チェンソーマン』では、原作者である藤本タチキが監修に携わっていることから、筋肉の悪魔の登場シーンのカットは作者公認の判断ともなります。さて、実際のところはどうなのでしょうか?
理由①海外放送を考慮
筋肉の悪魔は、幼い少女を誘拐し、デンジに立ちはだかった後でさらなる不正行為をしようとしていました。その不正行為とは、人を殺傷したり、嘘をついたりするもので、海外での放送コードに抵触する可能性があります。特に、幼い少女に対する筋肉の悪魔の行動が問題視された可能性が高いようです。世界的に注目を浴びる『チェンソーマン』ですから、海外放送を考慮した対応はやむを得ないものだったかもしれません。
理由②物語のテンポを良くするため
前述のように、筋肉の悪魔がアニメ第2話からカットされたことで、物語は原作よりもスムーズに進行するようになりました。原作では筋肉の悪魔との戦闘が長かったのですが、それが省略されたおかげで、早川アキやパワーといった人気キャラクターを早めに登場させることができ、物語の進むテンポが良くなりました。
理由③チェンソーマンに食べられた
#チェンソーマン
— クラヤ (@WgNOkurayaj39XX) October 18, 2022
筋肉の悪魔くん、地獄でチェンソーマンに喰われて出番をカットされる pic.twitter.com/bw2IWPVE79
ネタバレになりますが、チェンソーマンによって食べられた悪魔は人々の記憶から抹消されてしまいます。SNSでは、筋肉の悪魔がアニメでカットされたのは、チェンソーマンに食べられてその存在が記憶から消去されたためではないかとの議論が広がっています。また、筋肉の悪魔の不在がアニメ後半での伏線である可能性もあるため、今後の展開が注目されます。
理由④米津玄師のMVに登場する
米津玄師はアニメ『チェンソーマン』のオープニング曲を提供し、そのMVで筋肉の悪魔に憑依したかのような姿を披露しました。このMVが話題となり、SNS上では、「筋肉の悪魔が登場しないのは、米津玄師に憑りついたからではないか」という議論が巻き起こっています。
ここで、米津玄師(よねづ・けんし)について紹介しておきましょう。米津玄師は、1991年生まれの日本のシンガーソングライター、プロデューサー、イラストレーターです。代表曲には「Lemon」や「パプリカ」などがあり、大ヒットを記録しました。また、独自のアートワークを手掛け、音楽とビジュアルアートを融合させることで独自の世界観を構築しています。
テレビアニメチェンソーマンで筋肉の悪魔のシーンがカットされていたのは、米津玄師が筋肉の悪魔に取り憑かれたからだった!(違う)
— チェンソーマン情報局 (@chainsawmanjoho) October 25, 2022
⬇️KICK BACKのMV公開!https://t.co/fKF0ZBdsMc#チェンソーマン pic.twitter.com/EmKvNbDECs
米津玄師は元々『チェンソーマン』の原作の熱狂的なファンだったことから、筋肉の悪魔に対する愛着も考えられます。彼が筋肉の悪魔がアニメでカットされることを知っていたかどうかは不明ですが、筋肉の悪魔が登場しなかったことで、結果的に米津玄師のMVに注目が集まり話題となりました。しかし、米津玄師は緻密な曲作りで知られており、カット如何に関わらずOP制作が話題となったことは間違いないでしょう。
2022年10月26日にリリースされた米津玄師の「KICKBACK」のミュージックビデオを観ると、ジムで鍛錬に励む姿が描かれ、筋肉隆々の米津が登場します。これを受けて、SNSではアニメで筋肉の悪魔がカットされたのは、米津玄師自身がMVに筋肉のキャラクターとして出演したためではないかという論議が湧き上がりました。
チェンソーマンの筋肉の悪魔は原作何話に登場?アニメでは?
筋肉の悪魔は原作何話に登場?
チェンソーマンの筋肉の悪魔は、原作の何話に登場するのでしょうか?筋肉の悪魔が登場するのが何話かというと、原作漫画の第2話となります。物語はデンジがマキマに保護され、うどんとフランクフルトを食べる場面から始まります。
しかし、そこに怪我を負った男性が現れ、娘が悪魔にさらわれたと告げます。この出来事から、マキマはデンジに悪魔を討つよう命じます。デンジはうどんが食べたかったのですが、無能な公安の犬は死ぬ運命だと言われ、その命令に従うしかありませんでした。
#チェンソーマン
— てふてふ (@tefu_tefu_180) October 20, 2022
チェンソーマン2話観てきました!
1話はセリフ改変、CG、演出等で賛美両論でしたが、2話はかなり良かったんじゃないかな?
筋肉の悪魔も観たかったと言えば観たかったですが、大胆にカットした事でパワーちゃん登場までいけましたからね
追加されたネクタイ締めるシーンも良き👍 pic.twitter.com/5lnKTtzSkC
その後、デンジが少女を発見するのですが、その時彼女は悪魔と仲良く話しをしていました。彼女は「パパは嫌なことがあると私を殴るの。だから、この悪魔が私を助けてくれたの」と語りました。この言葉を聞いたデンジは、「みんなで逃げようか?」と提案した上で、自身も悪魔の友人なので君の気持ちがよくわかると告げました。
しかし次の瞬間、筋肉の悪魔が巨大化し、デンジを制圧しました。筋肉の悪魔は、触った筋肉を自由自在に操る特殊な能力を持っており、その後、「このガキめ、楽しいことをするから待ってろ」と言いました。しかし、デンジは「チェンソーマンに変身している今、お前みたいな悪党は容赦しない」と言って、筋肉の悪魔を容赦なく切り刻みました。その後、デンジは少女を背負って駐車場に戻りました。
筋肉の悪魔はアニメの3話エンディングに登場?
アニメが原作どおりに進む場合、筋肉の悪魔の登場が何話になるかと言うと、アニメ2話で登場する予定でした。しかし、本編ではそのシーンがカットされてしまいます。ところが、本編ではカットされた筋肉の悪魔ですが、何と第3話のエンディングで登場しています。また、筋肉の悪魔と一緒に登場した幼女とその父親がアニメの登場もあります、それが何話かというと、こちらも3話にて登場しています。
チェンソーマンの筋肉の悪魔の能力や活躍シーン
筋肉の悪魔の能力や強さ
筋肉の悪魔の特殊能力は、触れた相手の筋肉を自在に操作することです。この力の影響を受けた者は、身体的な損傷を被る可能性があり、また自身の意志とは無関係な行動や発言を行うこともあります。
筋肉の悪魔の活躍シーン
筋肉の悪魔は、父親から虐待を受けているという少女を連れ去りました。その少女の父親は、高速のパーキングエリアにいたマキマとデンジに助けを求めます。しかし、マキマは自分の食事を優先し、デンジに対応を任せました。
筋肉の悪魔、ここのナウシカパロディ見たくなかったといえば嘘になる pic.twitter.com/8ohPMnVGgz
— ヒナベ (@hinabeeee) October 18, 2022
デンジが少女の救出に向かうと、筋肉の悪魔は少女と親しげに接していました。その様子を見てデンジは警戒を解いてしまい、筋肉の悪魔の策略に嵌ります。筋肉の悪魔は少女の腕を操作し、デンジを捕縛したのです。怒り狂ったデンジは、チェンソーマンの力を使って筋肉の悪魔を細切れに切断してしまいました。
チェンソーマンの筋肉の悪魔に関する感想や評価
ここまで『チェンソーマン』の筋肉の悪魔特集をお届けしてきましたが、最後に筋肉の悪魔に関する感想や評価をTwitterより紹介します。
チェンソーマン、そういや筋肉の悪魔カットされてたな
— あしの生えたナス (@Eggplantwithleg) September 30, 2023
デンジが女の子と筋肉の悪魔逃がそうとするの結構名シーンだと思うんだけどな。
最初に紹介するのは、アニメ『チェンソーマン』での筋肉の悪魔カットを悔やむツイートからです。主人公デンジが筋肉の悪魔や少女を逃がそうとするシーンがよかっただけに残念なのだそうです。
今更チェンソーマン読んだけど面白い
— 上腕二等兵 (@makotopu0909) October 1, 2023
ただ筋肉の悪魔弱すぎて咽び泣いたわ
続いて、今更ながら『チェンソーマン』を面白いと評価するツイートからです。ただし、思いのほか筋肉の悪魔が弱すぎて泣いてしまったと言います。この記事でも指摘したように、所詮、筋肉の悪魔は敵キャラであり、主人公の”練習台”に過ぎなかったのでしょうか?
米津「どうしても筋肉の悪魔カットするんですか……?じゃあわかりました、俺が筋肉の悪魔になります」
— しゃぼん (@Shabon_Bubble) October 25, 2022
こういうこと?
最後に紹介するのは、筋肉の悪魔カットに至る経緯の新説になります。この記事では、筋肉の悪魔が米津玄師のMVに登場するためにカットになったと解説しましたが、このツイートによるとその逆だということです。すなわち、アニメでカットになったので米津が「それなら俺がやります」となったのだそうです。
チェンソーマンの筋肉の悪魔まとめ
この記事では、『チェンソーマン』の筋肉の悪魔を特集し、アニメ版『チェンソーマン』でカットされた理由や、原作の何話に登場するのかについて解説してきました。
アニメ版『チェンソーマン』で、筋肉の悪魔の登場シーンがすべてカットされた理由として、以下の点が考えられます。
- 幼女の誘拐シーンが海外の厳しい放送コードに抵触する可能性を考慮した
- 筋肉の悪魔のシーンをカットすることで、物語のテンポを良くする
- 筋肉の悪魔がチェンソーマンに食べられ、人々の記憶から消えてしまったため
- 米津玄師のMV(ミュージックビデオ)に登場するため
また、筋肉の悪魔が原作漫画の何話に登場したかというと、第2話のデンジとマキマがハイウエイのサービスエリアで食事をする場面です。同じシーンがアニメ版では何話になるかというと、こちらも2話の予定でした。代わりに3話のエンディングでの登場となりました。