【盾の勇者の成り上がり】オルトクレイ王がクズと呼ばれる理由は？正体をネタバレ

オルトクレイとは、「盾の勇者の成り上がり」に登場するキャラクターです。悪役的な人物であり、岩谷尚文の邪魔をするなど、ファンの間では「クズ」と呼ばれて嫌われていました。ところが、少しネタバレをしますと実際にストーリー内でもクズと称されるようになりファンを喜ばせたのです。この記事では、オルトクレイについて、彼のプロフィールと正体、ミレリアとの関係をネタバレ紹介しながら、アニメ声優なども取り上げます。

盾の勇者の成り上がりは、「小説家になろう」から商業作品化されたライトノベルです。原作者はアネコユサギで、単行本イラストは弥南せいらが担当して、単行本は2023年8月現在22巻まで刊行されました。また、外伝「盾の勇者のやり直し」が、3巻まで刊行中です。同作品は原作小説の大ヒットを受けて、コミカライズ、テレビアニメ版、ゲーム版などの多彩なメディアミックスが行われています。

岩谷尚文は、盾の勇者として異世界メルロマルクに召喚された大学生です。彼は剣、弓、槍の勇者たちとともに、異世界を脅かす魔物が大量に湧き出る「波」から世界を守るように仰せつかりました。ところが、他の勇者たちが仲間を連れて、颯爽と武器を鍛える旅に出られたのに対して、盾の勇者は人気がなく、尚文の仲間になったのはマイン・スフィアのみです。しかも、女従者マインは、手酷く彼を裏切りました。

オルトクレイ=メルロマルク32世は、メルロマルク国の王配です。彼は白髪を長くしており、同じく白く長い顎髭が特徴として描かれていました。オルトクレイがなぜ32世であるのかは不明ですが、「王家に婿入りした32人目の男性」という説が有力視されています。また、王配という地位が示すように、彼は女王の配偶者であり、女王不在の時に代理を務めるものの正式な王様ではありません。

ミレリア=Q=メルロマルクは、メルロマルク国の女王で最高権力者です。この国は女王制を敷いており、ミレリアはまさに正当な王として君臨しています。ミレリアにはメルティという10代後半の娘がいますが、とてもそのようには見えない美女に描かれていました。夫のオルトクレイについては、かつて「英知の賢王」と呼ばれていた頃の彼のことを真剣に愛していましたが、現在の姿には幻滅しています。

マイン・スフィアことマルティ=S=メルロマルクは、オルトクレイとミレリアの長女です。しかしながら、人を騙して嘲笑する性格の悪さがミレリアの逆鱗に触れ、王位継承権は妹のメルティに次ぐ第2位でした。マインについてネタバレしますと、尚文のことを強姦魔として陥れた張本人です。オルトクレイはミレリアのことを溺愛していて、ともに尚文の邪魔をしました。

オルトクレイがクズと呼ばれる最大の理由は、彼が事あるごとに盾の勇者である尚文のことを迫害し続けたからです。尚文は、波を沈めた最大の功労者であるにも拘わらず、オルトクレイは労うこともせずに嫌味を言って彼を追い込みました。その上、土下座まで強要したことで、彼から「クズ」と面罵されます。

三勇教が勇者たちを殺害しようとした事件の後ミレリアが帰還すると、オルトクレイとマインはこれまでの悪事を暴かれた上に、王族の地位を剝奪されました。本来ならば処刑されるのですが、尚文の温情で命だけは助かり、オルトクレイは「クズ」に、マインは「ビッチ」に改名させられたのです。

オルトクレイが尚文のことを嫌う理由をネタバレしますと、彼の過去が関係しています。オルトクレイは、若い頃に両親と親族をシルトヴェルトのハクコ種に殺害されており、亜人とその神の盾の勇者を憎むようになりました。彼の憎しみは現在進行形で、今の盾の勇者の尚文のことも嫌っているのです。

オルトクレイのその後は、姪のアトラ、そして最愛の妻のミレリアを立て続けに失うという不幸に見舞われました。意気消沈し続ける彼を叱咤激励したのは、かつて迫害し続けてきた尚文です。尚文にこれまでのことを謝罪したオルトクレイは、杖の勇者、英知の賢王として復活しました。英知の賢王に戻った後の彼は、好々爺的な佇まいになり、尚文とメルティの交際を認めたり、クズと呼ばれて生き続けることを決意するなど変化します。

オルトクレイの正体についてネタバレしますと、彼の正体は「七星の勇者」の一人であることが明らかになっています。七星の勇者とは、眷属器を所持している勇者のことでした。対して、聖武器を所持している勇者を「四聖勇者」と呼んでいます。オルトクレイは、杖を武器にしている「杖の勇者」です。なお、彼の本名は、ルージュ=ランサーズ=フォブレイと判明しました。

オルトクレイには、もう一つの正体がありました。先述したように彼には、英知の賢王としての正体があります。杖の勇者のオルトクレイは、様々な戦績と功績を残してきたことで、ミレリアから愛されようになり、夫として迎えられたのです。

オルトクレイが落ちぶれた理由は、妹のルシアを失ったからです。シルトヴェルトは、彼の敵国であり仇でもありますが、亜人とルシアが結婚したあたりからオルトクレイに陰りが見え始めました。そして、蛮行を重ねて杖からも見放され、どんどん落ちぶれていきます。

盾の勇者の成り上がりのテレビアニメ版でオルトクレイ役を演じたのは、声優の仲野裕です。仲野裕は、1951年1月10日に、東京都で生まれ神奈川県横浜市で育ちました。仲野裕の趣味は、陶芸とダイビングで、ダイビングは主に伊豆で行っているとのことです。本業が舞台俳優である仲野裕は、多くのテレビドラマや映画に出演しました。1990年代以降は、アニメ作品で声優を担当するようになり、現在に至ります。

• 境界戦機：ジョウ・スピアーズ役
• キングダム：昌文君役
• とある魔術の禁書目録：カエル医者役
• ガンダム Gのレコンギスタ：エル・カインド役
• つくもがみ貸します：月夜見役
• 機動戦士ガンダム 水星の魔女：宇宙議会連合議長役

仲野裕の主な出演作品と演じたキャラクターを、上記しました。多くのテレビアニメ作品に出演しているほか、ケヴィン・コスナー、サム・シェパード、ジョン・スラッテリーなど多くの名優の吹き替え担当声優としても有名です。

この章では、盾の勇者の成り上がりに登場するオルトクレイに関するX（Twitter）でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。オルトクレイは、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、盾の勇者の成り上がりの大ファンだと思われる方のツイートです。オルトクレイについて、初期の彼は本当にクズと呼ぶに相応しいキャラクターとつぶやいていました。

こちらは、盾の勇者の成り上がりを考察していると思われる方のツイートです。オルトクレイについて、彼自身が家族を殺害され続けてきたことで家族愛が肥大化しており、その結果がクズと呼ばれるようになったと分析しています。

こちらは、盾の勇者の成り上がりを熱心に見ていると思われる方のツイートです。オルトクレイの行動原理について、「メルロ編」で説明された理由には納得がいくとつぶやいていました。

この記事では、盾の勇者の成り上がりに登場するオルトクレイにスポットを当ててきました。尚文やファンからクズと呼ばれている悪役キャラクターですが、ストーリーが進むと改心する描写もあり、ファンを驚かせています。オルトクレイに注目して、盾の勇者の成り上がりを見てください。