【鬼滅の刃】半天狗は誰が倒した？倒し方と最後の死亡シーンをネタバレ

鬼殺隊を敗北寸前まで追い込んだ上弦の肆・半天狗は、通常の倒し方では太刀打ちできない厄介な鬼でした。最後まで逃げ延びることに執念を燃やし、鬼殺隊と互角の戦いを繰り広げた半天狗。そのような鬼を誰が倒したのでしょうか。以下では、「鬼滅の刃」から、半天狗を倒した隊士の正体や倒し方をネタバレ紹介します。その他、炭治郎や甘露寺蜜璃も苦戦した半天狗の強さや能力、最後や死亡シーンなどもまとめました。

社会現象を巻き起こした「鬼滅の刃」は、漫画家・吾峠呼世晴先生による和風剣術譚で、「鬼滅」の略称で親しまれています。原作漫画は、2016年～2020年にかけて「週刊少年ジャンプ」にて連載、単行本は全23巻で構成されています。

幅広い世代から絶大な人気を獲得した「鬼滅の刃」。電子書籍を含めた国内累計発行部数は、2021年2月時点で1億5000万部を突破し、大ヒットを記録しました。2019年4月からはテレビアニメが開始され、2023年6月までに第3期「刀鍛冶の里編」が放送されました。

時は大正時代、炭売りで生計を立てる竈門炭治郎は、家を留守にしたその晩、母親と幼い弟妹が鬼に殺されてしまい、唯一生き残った妹・禰豆子も鬼化してしまいます。途方に暮れる中、鬼殺隊士・富岡義勇の導きにより、炭治郎も鬼殺隊士の道へ進みます。家族の仇と妹を人間に戻すため、鬼との戦いに明け暮れる炭治郎。上弦の鬼との戦いを経て、ついに因縁の鬼との決戦に挑みます。

鬼舞辻󠄀無惨の十二鬼月の1体で、階級は上弦の肆です。頭に角を生やし、大きなコブが盛り上がった老人のような見た目で、舌には「怯」の文字が刻まれています。舌の文字のように常に何かに怯えており、「ヒィィ」が口癖です。

遊郭編で上弦の陸・堕姫・妓夫太郎の兄妹が倒されたことを受け、鬼舞辻無惨は無限城へ上弦の鬼たちを招集させます。113年ぶりに上弦の鬼が倒され、鬼殺隊へ危機感を募らせる無惨。そこへ、玉壺が鬼狩りの情報を掴んだと言い放ちます。これは玉壺の出まかせでしたが、情報が確定したら半天狗と共にその場所へ向かうように指示されます。後に刀鍛冶の里に狙いを定め、半天狗も玉壺と共に襲撃を試みました。

鬼舞辻無惨から命令を受け、上弦の伍・玉壺と共に鬼殺隊の討伐に繰り出した半天狗。刀鍛冶の里を舞台に繰り広げた2つの激戦は、刀匠たちを巻き込んだ壮絶なものとなりました。最後まで鬼殺隊に苦戦を強いらせ、甘露寺を敗北寸前まで追い込んだ半天狗。本体を見せない上弦の肆の鬼は誰が倒したのでしょうか。以下では、半天狗を倒した隊士の正体や倒し方、半天狗の最後や死亡シーンまでをネタバレ解説しました。

半天狗は誰が倒したのか、最後に頸を切り落としたのが竈門炭治郎でしたが、彼が単独で倒したわけではありません。恋柱の甘露寺蜜璃や同期隊士の不死川玄也、妹の禰豆子、後から駆け付けた霞柱・時透無一郎の活躍も外せないでしょう。結果的には炭治郎が倒したことになりましたが、4人の協力がなければ成し遂げることはできなかったと推測されます。

他の上弦の鬼と同様、半天狗を倒すには頸を切り落とす必要があるものの、彼ほど倒し方が厄介な鬼はいません。喜怒哀楽の分裂体と戦いながら、逃亡する半天狗を追い詰めた鬼殺隊の一行。やっとの思いで頸を斬り落としたものの、その頸の舌は「恨」でした。一方、本体の鬼の文字は「怯」なので、老人の鬼も分裂体だったことが判明します。

一体、半天狗の本体はどこにいるのか、気配を消すことに長けた特性から、捜査は難航します。しかし、鼻が利く炭治郎によって、恨の鬼の心臓に隠れていることを突き止めます。実は、半天狗の本体は心臓に収まるほどの小ささでした。半天狗は、鬼殺隊との戦いは分身に任せ、自身は恨の鬼を使って逃亡を図って身の安全を確保していました。

また、本体を守る恨の鬼は、一定の時間ならば太陽の下を歩くことが可能です。倒し方が非常に難しい点は半天狗の強さにもなっているでしょう。

原作漫画の12巻～15巻にかけて展開された、半天狗と鬼殺隊の戦いは、これまでにない厳しい戦いになったでしょう。半天狗戦は、主に竈門兄妹、玄也、甘露寺の4人で応戦しました。本体の鬼が見つからないことから戦いは難航し、一時は敗北寸前まで追い込まれた鬼殺隊。半天狗の勝利が予想されるも、思わぬ逆転劇が起きて半天狗は死亡しました。

無惨の命令により、玉壺共に刀鍛冶の里を襲撃する半天狗。得意の潜入捜査で里に潜伏し、竈門兄妹が泊まる宿へ入ります。そこには、霞柱・時透無一郎も居合わせており、登場早々、半天狗は頸を斬り落とされました。その瞬間、斬り口が分裂しはじめ、「積怒」「可楽」が生み出されます。可楽の扇に煽られ、無一郎は遠くへ飛ばされ、積怒の雷に感電した竈門兄妹も身動きが取れません。

炭治郎の敗北が予想される中、里内にいた玄也が駆けつけます。南蛮銃で積怒を討ち、日輪刀で可楽の頸を斬りつけた玄也。しかし、2体の鬼は倒れるどころかさらに分裂を繰り返し、「哀絶」「空喜」が現れました。鳥人間である空喜は炭治郎を捕まえて飛び出し、空中戦に持ち込みます。超音波の攻撃で炭治郎を追い詰めるも、足を斬り落とされ、地面に落ちてしまいます。

一方、哀絶と積怒は玄也と対峙、玄也の特異体質に戸惑いながらも、武器を使って追い込みます。可楽は禰豆子と戦い、団扇を奪われてしまい、窮地に立たされます。また、空喜の足に絡まって移動してきた炭治郎も到着しました。積怒の弱点を突かれ、禰豆子の血鬼術によって形勢逆転を許してしまった喜怒哀楽の分裂体。その時、可楽が団扇を取り戻し、建物ごと風で押しつぶすことで竈門兄妹を追い詰めます。

別の場所では哀絶と玄也による一騎打ちが行われる中、がれきの下敷きになった禰豆子は炭治郎の日輪刀に自分の血を纏わせます。爆血の能力と合わさった日輪刀は炎をまとった赤色に変色します。そして、ヒノカミ神楽・日暈の龍頭舞を繰り出し、積怒・可楽・空喜の頸が斬り落とされました。その一撃では死亡しなかったものの、回復スピードが遅くなってしまい、3体は焦りを覚えます。

一方、哀絶も頸を落とされたものの、分裂体である喜怒哀楽の頸を落としても本体の鬼を倒したことにはなりません。その時、5体目の鬼の存在を感じ取った炭治郎。その個体が本体の鬼・半天狗だと考え、玄也と共に本体の捜索に乗り出します。その頃、半天狗の本体は、ネズミのように小さな個体となって森の中に隠れていました。

そして、爆血刀となった日輪刀で半天狗の頸を捉えらた瞬間、半天狗は凄まじい悲鳴をあげます。それらを合図に、積怒は可楽・空喜・哀絶を吸収し、新たな分裂体「憎珀天」に生まれ変わります。木の竜を生み出し、鬼殺隊士を束縛する憎珀天。木の竜に食べられた者は内部で圧迫されて死亡する運命が待っており、炭治郎に危機的状況が訪れる中、恋柱の甘露寺蜜璃が駆けつけます。

炭治郎達より先に刀鍛冶の里を出発した甘露寺でしたが、里の異変を聞きつけて戻ってきました。憎珀天の血鬼術・狂鳴雷殺に対し、恋の呼吸壱ノ型・恋猫しぐれで応戦する甘露寺。しなる独特の日輪刀と身体能力の高さを武器に、憎珀天と互角の戦いを繰り出します。しかし、分裂体を倒したところで、本体の鬼が倒せることには繋がりません。

その事実をまだ知らされておらず、至近距離に迫った甘露寺に対し、狂圧鳴波を放ちます。普通の人間がまともに食らえば肉体ごと滅びる危険があります。しかし、特異体質の甘露寺は、肉体を硬直させることで耐えたものの、その場で気絶しました。甘露寺の驚異的な耐久力に興味を持った憎珀天。彼女を食べれば自分も強くなれると考えます。

その時、甘露寺の意識が戻り、本体の鬼の方を竈門兄妹と玄也に任せて、自分は憎珀天との戦いに挑みます。本体の鬼を守りたい憎珀天は甘露寺によって足止めを喰らい、やむを得ず彼女と応戦します。次第に動きが早くなっていく甘露寺に違和感を覚える憎珀天。甘露寺の頸に鬼の痣に似た模様が出現していることに気が付きます。

しかし、鬼殺隊の柱と言えど、目の前にいる甘露寺蜜璃も普通の人間に変わりありません。そこで、彼女の体力をそぎ落とすべく、消耗戦に切り替えました。

憎珀天と甘露寺蜜璃の一騎打ちが行われる中、半天狗の本体は驚異的な走りで戦線離脱を試みます。半天狗との距離がどんどん広がっていく炭治郎たち。ふと、善逸の言葉を思い出し、足に力を溜めて爆発させる走術で半天狗に追いつきます。そして、禰豆子の爆血刀と痣を出現させて、半天狗の頸を捉えます。しかし、半天狗はさらに恨みの鬼を生み出し、炭治郎に襲い掛かりました。

禰豆子と玄也の介入によって何とか身柄を解放された炭治郎でしたが、その反動で半天狗と共に崖に落下します。炭治郎が起き上がる前に逃げ出す半天狗。頸には炭治郎の日輪刀が食い込んだままでした。夜明けが近くなったものの、刀がなければ倒すことができません。その時、玉壺戦を制した無一郎が駆けつけ、新たな日輪刀を炭治郎に託します。

その刀は、縁壱零式に隠されていた日輪刀であり、鋼鐵塚蛍によって研がれました。刀を受け取り、円舞一閃で半天狗の首を斬り落とした炭治郎。しかし、頸が落ちた個体は分裂体の「恨」であり、本体は心臓部に隠れていました。首無しになっても逃亡を続ける半天狗は、分裂能力で消耗した体力を回復するべく、近くにいた刀匠に目を付けます。

太陽が昇りはじめて光がさしかかっても、怯の鬼に身を潜める半天狗にダメージはありません。一方、炭治郎と行動を共にしていた禰豆子にとっては、危機的な状況でした。太陽の光から逃れる場所もなく、玄也たちは崖の上にいるため助けに向かうことも出来ません。しかし、このままでは刀匠たちが危険に晒されてしまいます。踏ん切りがつかない炭治郎に対し、禰豆子は兄を半天狗の方へ蹴り飛ばします。

自分を犠牲にして、刀匠の救出と半天狗を倒すように促した禰豆子。笑顔で炭治郎を見送った後、太陽の光に晒されて発火しました。妹の犠牲に悲しむ炭治郎でしたが、禰豆子の覚悟を無駄にしないためにも、半天狗を追いかけます。一方、半天狗は恨の分裂体を操って刀匠に手をかけようとするも、炭治郎に両腕を斬り落とされました。

「命をもって罪を償え」の咆哮を受けた時、半天狗の脳裏に人間だった頃の過去が走馬灯のように映し出されます。そして、恨の鬼と共に斬られた半天狗は倒れ、甘露寺と対峙していた憎珀天も本体の死を受けて消滅しました。

上弦の鬼の中で倒し方が一番難しいとも評される半天狗ですが、戦闘では分裂体を繰り出して戦っています。分裂体は半天狗の血鬼術であり、個体ごとに異なる意思や血鬼術を持っています。半天狗の感情を反映させた分裂体ですが、個性豊かなキャラクター性が愛らしいでしょう。以下では、「鬼滅の刃」の半天狗の分裂体を一覧にまとめました。

半天狗の「喜」の感情を表した分裂体で、読み方は「うろぎ」です。分裂体では珍しい鳥人間であり、鉤爪の手足と背中に生えた大きな翼が特徴です。鉤爪は、金剛石を砕く握力を持ち、敵を捕まえて空中戦に持ち出す戦い方を得意としています。血鬼術は口から放たれる超音波で、相手を出血させたり、気絶させる威力を秘めています。

作中では、主に炭治郎と対峙し、持ち前の飛行能力で戦いを有利に進めました。しかし、禰豆子のもとへ向かう移動手段として利用され、その後は目立った活躍がありません。

半天狗の「怒」の感情から生み出された分裂体で、喜怒哀楽のリーダー的存在です。血鬼術は「雷」で、錫杖で雷を落としたり、地面に雷を放電させることができます。上空・地面からの攻撃が可能なため、広範囲に向けた攻撃に適した能力でしょう。積怒の雷に長く感電すると意識が飛ぶ一方、本体や分裂体など同じ細胞の肉には電気が通りません。作中では炭治郎・禰豆子と対峙しました。

半天狗の「哀」の感情から生み出された分裂体で、積怒から分裂して現れた個体です。体術を得意とし、十文字槍を武器に戦います。必殺技は「激涙刺突」で、人体に風穴が空くほどの強烈な突きを放つものです。作中では玄也と対峙しており、積怒に吸収されるまで互角の戦いを繰り広げました。また、玄也の特異体質を目の当たりにし、どんなに攻撃を受けても死亡しない彼に戸惑いを見せています。

半天狗の「楽」の感情から生み出された分裂体で、最初に半天狗の頸を斬られた際、積怒と共に出現しました。血鬼術は「突風」で、団扇を風力を武器に戦います。作中では、無一郎を玉壺のところへ飛ばした他、建物を破壊して竈門兄妹の動きを封じ込めました。一方、団扇は持ち主以外でも使用でき、可楽と同様の威力を発揮することができます。

喜怒哀楽が合体して誕生した新たな分裂体であり、少年のような見た目と鬼の太鼓を背負った姿が特徴です。頸を落とされそうになった半天狗の悲鳴を聞きつけ、積怒によって可楽・空喜・哀絶が吸収されて生み出されました。本体を「小さく弱き者」として守る対象とみなし、彼に立ち向かう者は「敵・極悪人」として容赦ない攻撃を繰り出します。

血鬼術は、喜怒哀楽の固有の技に加え、木の竜を生み出す能力を秘めています。作中では、甘露寺蜜璃と対峙し敗北寸前まで追い込むなど、最後まで圧倒的な強さを見せつけました。

本体の鬼が窮地に陥った際に出現する、本体そっくりの分裂体です。大きさは人間の2倍ほどと推測され、心臓部に本体を隠しています。本体を守るために生み出された個体のため、戦闘には加わらず逃亡を図っています。外見が非常に似ているため、舌の文字を確認しなければ見間違えてしまうでしょう。また、恨の鬼も分裂体なので、胴体になっても動くことは可能で、太陽の光を浴びても平気です。

首無しになっても、生きることへの執念から胴体となって逃げだす半天狗。彼の倒し方は、恨の鬼ごと斬り落とすことがもっとも有効な方法でしょう。

鬼殺隊との戦いは分裂体に任せ、本体は安全な場所に避難する姿からは、上弦の鬼とは思えない弱々しさを感じるでしょう。しかし、半天狗を倒すには、どこかに潜んでいる本体を見つけ出さなければなりません。半天狗の倒し方は非常に厄介であるものの、その点が半天狗の強さにもなっているでしょう。以下では、「鬼滅の刃」の半天狗の血鬼術や強さをネタバレ考察しました。

半天狗の血鬼術は分裂体を生み出す能力であり、作中では喜怒哀楽の他、憎珀天、恨の鬼の6体が登場しました。戦闘では、主に喜怒哀楽の鬼に任せており、追い詰められるごとに分裂体が強くなる特性を持っています。一方、分裂体は切り離されるごとに新たな個体が生まれるものの、分裂を繰り返すたびに力が弱まる欠点があります。

また、喜怒哀楽などの分裂体はあくまで半天狗の身代わりであり、分裂体の頸を斬り落としても本体のダメージにはなりません。しかし、分裂を繰り返すと本体の体力が消耗されるため、乱用はできないでしょう。

上弦の鬼では珍しく、分裂体を使って戦うスタイルの半天狗。戦いは喜怒哀楽に任せて、自分は安全な場所に身を潜めており、卑怯にも思えるでしょう。しかし、半天狗も本体の頸を斬り落とさない限り、倒したことはなりません。また、気配を消すことに長けた半天狗は、炭治郎のように鋭い感覚を持った者でないと見つけることは非常に困難です。

半天狗との戦いは、朝日が昇るまで、または本体を見つけださない限り、彼に勝つことは困難です。また、分裂体は切り離すごとに分裂を繰り返し、半天狗の窮地に比例して強さを増していきます。半天狗そのものに強さはないものの、特殊な血鬼術によって上弦の肆へ上り詰めることができたでしょう。また、柱22人を殺害した経歴からも、決して弱くないと言えます。

半天狗の倒し方は、通常の鬼とは異なるものであり、禰豆子の決死の覚悟がなければ炭治郎も頸を斬り落とすことはできなかったでしょう。一方で、半天狗の戦い方は彼の性格を反映させたものであり、卑怯でありながら最強の戦い方とも言えます。また、作中では半天狗の過去も明かされ、歪んだ性格になった経緯も語られています。以下では、「鬼滅の刃」の半天狗の性格や過去を紹介します。

「ヒィィィ」が口癖で、常に何かに怯えているようなしぐさを見せる半天狗。一見すると小心者に捉えられるでしょう。一方で、自分だけは危険な目に遭いたくないという卑屈な性格が、表情やしぐさに現れたとも言えます。そのような性格は鬼殺隊との戦いでも見られ、戦いは分裂体に任せ、自分は安全な場所に避難しています。半天狗の卑屈な性格は人間時代から見られ、彼はどのような過去を辿ってきたのでしょうか。

人間だった頃、ガラの悪い男とぶつかった際、盲目だと偽ったことで見逃された半天狗。この経験から弱者ならば人は親切にしてくれると考え、盲目を演じるようになりました。次第に、自分にとって都合が良いように物事を解釈するようになり、歪んだ思考に囚われます。そして、敵対する人間を悪者に仕立て、自身は被害者を装うことで人々の同情を買い、難を逃れていきました。

やがて虚言癖が出来てしまい、その場しのぎで嘘をつき続けた結果、自身の経歴や名前すらも忘れてしまいました。妻を迎えても、自身の本性を見抜かれるたびに子供と共に殺害し、己の保身に走り続けます。歪んだ思考回路から、自らを「ひ弱な善良者」だと思い込むようになった半天狗。その後、盲目者の生活の世話をする、裕福な旦那の屋敷へ引き取られました。

そこには、旦那様に引き取られた盲目たちがいました。半天狗は、仲間たちが目が見えないことを逆手に取り、旦那様の屋敷で盗みを働きます。この事実は盲目の仲間にも知られ、盗みを咎められた半天狗は仲間を殺害しました。その後、奉行所へ連行された半天狗。自分は盲目であり、盗みはできないと保身に走ります。一見すると半天狗の言い分も本当のように聞こえ、奉行所の者たちも信じそうになりました。

しかし、半天狗の裁きを担当する奉行だけは違っていました。過去に盲目の取調べを行った奉行は、その時の経験から半天狗に対して違和感を覚えていました。そして、自分が入ってきた際の半天狗の反応から、彼が盲目ではないと見抜きます。嘘がバレてしまった半天狗は、保身のために責任転嫁にでるも、奉行には通用しません。半天狗の嘘を信じる者は誰もおらず、打ち首が決定しました。

翌日には自分が死亡するにも関わらず、半天狗は反省の色を見せるどころか、自分がこうなってしまったのは周囲のせいだと考えます。死が目の前に迫っても、一向に改心する気配も見せない半天狗。世間から見捨てられた彼に唯一、救いの手を差し伸べたのが鬼舞辻󠄀無惨でした。半天狗の性格は鬼そのものであり、無惨との出会いをきっかけに半天狗は鬼に生まれ変わりました。

さっそく自身の打ち首を決定した奉行を死亡させた半天狗。復讐を遂げたと思われたものの、死の間際に放たれた奉行の最後の言葉は、その後の半天狗に暗い影を落としました。その後、刀鍛冶の里で炭治郎と対峙した際、奉行と同じセリフを炭治郎から聞かされます。半天狗の最後は、奉行が残したセリフの通りとなり、己の命で罪を償う結末を迎えました。

刀鍛冶の里編のアニメ化の発表を受け、SNSでは半天狗の分裂体の声優に関する考察が多く投稿されました。一部では、半天狗役の古川登志夫さんが分裂体の声も担当すると予想されましたが、アニメ版では各キャラごとに声優キャストが選ばれました。以下では、鬼滅の刃のアニメから、半天狗と分裂体の声優キャストのプロフィールを紹介します。

半天狗のアニメ声優・古川登志夫さんは、1946年生まれの栃木県出身、1974年から声優活動を行っています。声優・古川登志夫さんの主な出演作品は、アニメ「ドラゴンボール」ピッコロ役、「うる星やつら」諸星あたる役、「ワンピース」ポートガス・D・エース役等です。

積怒のアニメ声優・梅原裕一郎さんは、19991年生まれの静岡県出身、2013年から声優として活動しています。声優・梅原裕一郎さんの主な出演作品は、アニメ「ヤングブラック・ジャック」間黒男役、「銀河英雄伝説 Die Neue These」ジークフリード・キルヒアイス役、「ジョジョ・ストーンオーシャン」ウェザー・リポート役等です。

可楽のアニメ声優・石川界人さんは、1993年生まれの東京都出身、2010年から声優活動を行っています。声優・石川界人さんの主な出演作品は、アニメ「わたしの幸せな結婚」久堂清霞役、「マッシュル-MASHLE-」ランス・クラウン役、「ツルネ -風舞高校弓道部-」小野木海斗役等です。

空喜のアニメ声優・武内駿輔さんは、1997年生まれの東京都出身、声優養成所を経て2013年から活動を行っています。声優・武内駿輔さんの主な出演作品は、アニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ 」プロデューサー役、「ヴィンランド・サガ」エイナル役、「アオアシ」阿久津渚役、「灼熱カバディ」伊達真司役等です。

哀絶のアニメ声優・斉藤壮馬さんは、1991年生まれ、山梨県出身の声優・シンガーソングライターで、2010年に声優デビューを果たしました。声優・斉藤壮馬さんの主な出演作品は、アニメ「ブルーロック」千切豹馬役、「後宮の烏」郭皓役、「オリエント」鐘巻小次郎役、「バクテン!!」竜ヶ森恭一役等です。

憎珀天のアニメ声優・山寺宏一さんは、1961年生まれ、宮城県出身の声優・ナレーターで、1985年から声優活動を行っています。声優・山寺宏一さんの主な出演作品は、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」加持リョウジ役、「それいけ！アンパンマン」めいけんチーズ役、「カウボーイビバップ」スパイク・スピーゲル役等です。

半天狗の倒し方はまず、本体の居所を掴むことから始まるも、炭治郎のように鋭い嗅覚がなければ見つけること自体不可能だったと推測されます。上弦の鬼の中で最も卑屈であり、同情の余地もない半天狗。容易に頸を斬らせない戦術は、卑怯であり半天狗らしいものと言えるでしょう。以下では、壮絶な死亡シーンとなった、「鬼滅の刃」の半天狗に関する感想や評価を紹介します。

「鬼滅の刃」にて、上弦の鬼の倒し方も見どころの1つに数えられるも、その中でもっとも倒し方の難しい鬼といえば半天狗でしょう。作中では、炭治郎が嗅覚で半天狗の居所を掴んだから、死亡させることができたものの、他の隊士では難しかったと推測されます。単純な強さでは他の上弦には及ばないものの、最後まで鬼殺隊を苦戦させた強さや、自分に敵を近づかせない用意周到さは、彼の強みとなっています。

鬼滅の刃の半天狗の能力は、彼の卑劣な性格を反映させた血鬼術であり、通常の方法では本体に近づくことすら不可能に思えるでしょう。半天狗のやり方について、SNSではせこいとの意見も寄せられる一方、長い間、鬼殺隊に倒されなかったのも納得との声も見られます。最後は炭治郎によって死亡した半天狗でしたが、もし、炭治郎が刀鍛冶の里にいなければ、本体の居所を知られることなく、生き延びたでしょう。

鬼滅の刃にて、かなり卑劣なキャラクターとして描かれた半天狗。鬼滅ファンの間でも評価が分かれる一方で、人間の弱さや心の闇を体現したようなキャラ設定がコアなファンの人気を集めています。鬼滅の刃の半天狗といえば、悲鳴を上げながら逃げていく姿が印象的であり、最後まで逃げ切ろう躍起になっていました。最後の死亡シーンまでしぶとさをを見せながらも、どこか人間臭いところがファンを魅了しています。

鬼滅の刃・遊郭編では、鬼にならざるを得なかった兄妹の鬼に対して自分なりに寄り添っていた炭治郎でしたが、半天狗に対しては、対照的な態度を取っています。半天狗の性格から、炭治郎も今回ばかりは同情の余地はないと思い、最後まで半天狗に挑みました。半天狗の死亡直前にも容赦ない言葉を浴びせた炭治郎。SNSでは、炭治郎の半天狗に対するセリフにグッときたとの感想も寄せられています。

「鬼滅の刃」の半天狗は誰が倒したのか、倒し方や最後の死亡シーンなどをネタバレ考察しました。斬るごとに増えていく分裂体や本体の隠れ上手から、今まで以上の苦戦を強いられた半天狗戦。最後は炭治郎の手で頸を斬り落とされ、半天狗は死亡しました。通常の鬼とは異なる倒し方でないと死亡しない半天狗は、戦い自体は弱いと推測されます。しかし、敵に頸を斬らせない執念や逃げ上手な点は最強と呼べるでしょう。