【るろうに剣心】明神弥彦が成長して強すぎ?技や戦績・活躍シーンを考察

「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」の明神弥彦が強すぎると言われています。明神弥彦は緋村剣心と出会い、その縁で神谷道場に入門し、薫から神谷活心流の奥義、技を教わります。ここでは「るろうに剣心」の明神弥彦が強すぎる理由や、身に付けた奥義、技、活躍シーンを紹介していきます。また、明神弥彦が成長したときの強さや、番外編で描かれた逆刃刀のエピソードを紹介します。さらに、明神弥彦が剣心と出会った経緯などの過去や他のキャラクターとの関係、そして、弥彦の名言を紹介します。

【るろうに剣心】明神弥彦が成長して強すぎ?技や戦績・活躍シーンを考察のイメージ

目次

  1. るろうに剣心の弥彦とは?
  2. るろうに剣心の弥彦が成長して強すぎ?
  3. るろうに剣心の弥彦の技
  4. るろうに剣心の弥彦の戦績や活躍シーン
  5. るろうに剣心の弥彦と他キャラの関係
  6. 明神弥彦の名言
  7. るろうに剣心の弥彦に関する感想や評価
  8. るろうに剣心の弥彦が強すぎる理由まとめ

るろうに剣心の弥彦とは?

るろうに剣心の作品情報

「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」は、週刊少年ジャンプにて1994年から5年間に渡って連載されていた歴史少年漫画です。作者は和月伸宏、コミックは全28巻が発売されています。「るろうに剣心」本編が終了した後、後日談「弥彦の逆刃刀(さかばとう)」、番外編「春に桜」が発表されました。そして、2017年9月からジャンプスクエアにて、続編「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-」が連載中です。

「るろうに剣心」はテレビアニメ、劇場版、OVA作品、舞台、ミュージカル、実写映画が制作されています。テレビアニメは1996年から1998年まで、原作にアニメオリジナルのストーリーを盛り込んで、全95話放送されました。佐藤健主演の実写映画は「るろうに剣心」「るろうに剣心 京都大火編」「るろうに剣心 伝説の最期編」「るろうに剣心 最終章 The Final」「るろうに剣心 最終章 The Beginning」という5作品が公開されました。

るろうに剣心の概要

「るろうに剣心」は、幕末に伝説の刺客「人斬り抜刀斎」として恐れられた主人公が、明治維新後、新たな生き様を見つけていく姿が描かれています。物語は東京編から始まり、京都編、人誅編という構成です。また、OVAで追憶編、星霜編、新京都編が制作されました。「るろうに剣心」は幕末から明治維新後の日本が描かれており、オリジナルのストーリーの中に、実在の人物や実際に起きた事件が織り交ぜられた漫画となっています。

るろうに剣心のあらすじ

「るろうに剣心」の主人公の緋村剣心は江戸幕府末期に「人斬り抜刀斎」と呼ばれ、恐れられた刺客でした。明治維新後、過去の自分を悔やみ、殺さないという意味の「不殺」を胸に誓った剣心は、流浪の剣客となって旅に出ます。その最中、剣心は亡き父親の道場を受け継いだ神谷薫という女性剣士と出会います。道場の世話になることになった剣心は、薫や仲間と共に新しい時代の平和のために戦っていくことになります。

明神弥彦のプロフィール

「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」の明神弥彦(みょうじんやひこ)は1868年(明治元年)生まれです。誕生日は旧公式本によると8月、2023年版では11月26日となっています。10歳当時の身長は128㎝、体重は23㎏、血液型はB型です。東京府士族、明神家の長男です。両親は幕末から明治維新の動乱期に相次いで死亡し、孤児となった弥彦はヤクザに拾われ、スリをさせられます。

緋村剣心と出会ったことでヤクザから抜け出し、神谷道場に入門します。子どもながら強敵と戦う機会が何度かあり、大人顔負けの心の強さと身体能力を披露しています。剣心の逆刃刀に憧れており、誰よりも強い剣士を目指しています。

アニメーション「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」公式サイト

るろうに剣心の弥彦が成長して強すぎ?

ここからは「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」に登場する、明神弥彦が強すぎると言われている理由についてみていきます。明神弥彦は登場したとき、まだ10歳の子どもでした。しかし、子どもとは思えない強さを見せるときがあります。ここでは「るろうに剣心」の明神弥彦が強すぎる理由と、成長した弥彦の強さについてみていきます。

弥彦が強すぎると言われる理由

明神弥彦はプロフィールでも紹介したとおり、幕末から明治維新までの動乱期に孤児となり、ヤクザの下でスリをさせられていました。10歳の頃にはすでにスリに関して高い技術を身に付けています。また、プライドの高い性格で、子ども扱いされることを何よりも嫌がります。しかし、大人顔負けのスリの技術を持ち、高いプライドを持っていても、やはり剣心や相楽左之助には敵いません。

大人で、しかも凄腕の剣士と呼ばれる剣心や左之助に、10歳の子どもが敵うはずはありませんが、弥彦が強すぎる、という声があるということです。ここでは明神弥彦が強すぎると言われている理由について考察していきます。

強すぎると言われる理由①腕力と耐久力

明神弥彦が強すぎると言われている理由の一つに、腕力と耐久力の強さが挙げられます。京都編で、弥彦は志々雄一派の精鋭と呼ばれる十本刀の戦闘員、刈羽蝙也(飛翔の蝙也)と戦うことになります。上空に舞い上がり、ダイナマイトを爆破させる攻撃「飛空発破」を行う蝙也は、身体を軽量化しており、そのために防御力が非常に弱いということです。

蝙也との戦いで、初めは一方的に追い詰められていた弥彦ですが、この弱点に気づきます。そして、一瞬の隙を突いて自身の技「見様見真似龍槌閃」で蝙也を叩き落としてしまいました。人誅編では、剣心を狙う六人の同志の一員で「人間暗器」と呼ばれる乙和瓢湖との戦いがありました。弥彦は瓢湖の剣を奥義「刃止め」で受け止め、続く「刃渡り」で優位に立ちます。

さらに気迫で瓢湖を圧倒した弥彦は、彼の喉元を攻撃し、勝利しています。同じく人誅編では戊辰戦争時に幕府側の武士だった鯨波兵庫とも戦っています。剣心との戦いで右腕を失った鯨波は、剣心を探して市中で破壊行動を起こします。弥彦は鯨波の行動を止めようと戦いを挑みました。剣心が駆けつけるまでの間、弥彦は鯨波の攻撃を受けながらも持ちこたえ、自身も効果的な一撃を鯨波に与えています。

そして、最終決戦での呉黒星(うーへいしん)の四星の玄武との戦いでは、油断する玄武を挑発し、気迫あふれる攻撃によって撃破しています。このように弥彦は、10歳で大人の戦闘員と互角に戦える腕力や耐久力を備えているということです。これが、弥彦が強すぎると言われている理由の一つです。

強すぎると言われる理由②純粋な心の強さ

弥彦が強すぎると言われる理由の二つ目は、心の強さです。弥彦は10歳の子どもということで、大人にはない純粋な心を持っています。悪を許さないという思いが強く、たとえ相手が強力な敵でも恐れず立ち向かいます。東京編での弥彦の活躍を見ていくと、武田観柳の用心棒である四乃森蒼紫と剣心が戦った際、蒼紫の攻撃で剣心が倒されたことがありました。

自分よりも格段に強い相手である蒼紫に対して、弥彦は剣心が倒れたときは「自分が相手になる」と、啖呵を切る度胸を見せています。また、人誅編では、一時、神谷道場が次のような危機に陥りました。薫が生死不明となり、剣心が心を壊して落人群へ去っていくと、左之助まで道場から姿を消すという事態になります。

この時、弥彦は薫が生きていると信じ、剣心を立ち直らせようと奮闘します。そして、自分が神谷道場を守るという気概を見せています。この弥彦の姿を見ていた蒼紫は、彼の心の強さを高く評価します。このように弥彦は、たった一人で困難な状況に置かれても、ただひたすら大切なものを守ろうとする、心の強さがあるということです。

弥彦の10歳の時の強さ

弥彦が強すぎると言われている理由がわかるエピソードを紹介してきました。蝙也、瓢湖、鯨波、玄武と戦い、その強さを見せてきた弥彦ですが、どの対戦も簡単に勝てたわけではありません。蝙也は志々雄一派の精鋭部隊である十本刀の一員ですが、防御力が弱いとされています。また、人間暗器と呼ばれる瓢湖に勝利していますが、戦闘中、瓢湖の暗器「六道蠱」の攻撃を受けています。

巨体で怪力の鯨波との対戦では、剣心が来るまで持ちこたえますが、やはり戦闘中に攻撃を受けています。玄武との戦いでは気迫で圧倒していますが、一時「刃止め」が攻略され、負傷しています。弥彦は強すぎると言われていますが、楽に勝った戦いはありません。しかし、苦戦しながらも大人を倒すことができる弥彦は、10歳の子どもとは思えない身体の強さと心の強さを兼ね備えていると考えられています。

弥彦が成長したときの強さ

本編「るろうに剣心」の最終章となる人誅編の最後に描かれたエピローグに、15歳になった弥彦が登場します。元服となる15歳の誕生日に、弥彦は剣心から勝負しようと声を掛けられます。対戦の結果、あと一歩のところで剣心に敗北しますが、弥彦は元服祝いに剣心の「逆刃刀」を譲られます。

こうして大人になった弥彦は、神谷活心流道場の師範代として知られるようになります。その強さは東日本で5本の指に入るほどだということで、弥彦の名前を聞いただけで並の人間なら逃げて行ってしまいます。

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るろうに剣心の弥彦の技

「るろうに剣心」の明神弥彦が強すぎるということで、その強さの理由についてみてきました。明神弥彦は10歳の子どもとは思えない腕力や耐久力、心の強さを備えていました。ここからは「るろうに剣心」の、強すぎると言われている明神弥彦が使う神谷活心流の奥義、技を紹介していきます。

弥彦の技①奥義の守り・刃止め

「奥義の守り・刃止め(はどめ)」とは相手の武器(剣など)を、交差させた両手の甲で受け止める技です。白刃取りの要領で受け止める技で、弥彦の場合は甲で受けるため、自身の剣を手放さずに持っていることができます。剣を持ったままでいられるため、次で紹介する技「刃渡り」へとつなぐことができます。ただし、この技は、少しでも相手の腕力に負ければ即、死亡することになります。

そのため、技そのものの技術だけでなく、相手を上回る腕力に加えて、心の強さも必要だということです。玄武との戦いでは手で受け止めずに柄で受け止めており、必ずしも手の甲で止めるだけではないようです。刃止めは、あくまでも相手の剣を制することで一旦、力の均衡状態を作り、次の刃渡りへとつなぐための技です。

弥彦の技②奥義の攻め・刃渡り

「奥義の攻め・刃渡り(はわたり)」とは、刃止めで相手の剣を制しながら、自身の剣の柄で相手の体を直接攻撃する必殺技です。この技は刃止めの後、すぐさま相手の懐に入って攻撃を行わなければ、相手にダメージを与えることはできません。刃渡りの奥義は一撃で相手を倒すことです。そのため、刃止め同様に心の強さ、度胸が必要です。

弥彦の技③奥義の極・刃断

「奥義の極・刃断(はだち)」は、片手で相手の武器を受け止め、それと同時に相手の武器を破壊する技です。

弥彦の技④末代祟り

「末代祟り」は、神谷活心流の禁じ手とされている技で、金的蹴りのことです。アニメ版オリジナル技として「肩透かし金的蹴り」が披露されています。その方法とは、武器を振り下ろしてくる相手の力を利用しながら、自身の剣で相手を十分に引き寄せます。そして、右ひざで金的蹴りを繰り出すという、弥彦自身が作った技です。

弥彦の技⑤見様見真似・龍槌閃

「見様見真似・龍槌閃(みようみまね・りゅうついせん)」は、剣心の得意技である龍槌閃を見た弥彦が、見様見真似で体得した技です。龍槌閃とは、古流剣術の流派「飛天御剣流(ひてんみつるぎりゅう)」の技の一つです。高く跳び上がった後、落下するときの重力を腕に集めて斬撃を繰り出す必殺技で、剣心の得意技です。

高く跳び上がるための超人レベルの脚力が必要ですが、弥彦は蝙也と対戦した際、彼の技「飛空発破」の爆風に乗ることで龍槌閃を成功させています。瓢湖との対戦でも使用しましたが、このときは瓢湖の暗器攻撃によって失敗しています。

弥彦の技⑥龍翔閃抵牿

「龍翔閃抵牿(りゅうしょうせんもどき)」は、剣心が外印との対戦で使った龍翔閃を真似て体得した技です。龍翔閃も飛天御剣流の一つで、刀の峰を右手で支えたまま跳び上がり、刃で相手を斬り上げるという技です。不殺を誓った剣心は鞘の先などで相手の鳩尾や顎を打ち上げます。また、逆刃刀のため、峰ではなく刀の側面を支えます。弥彦の場合は、刀の峰を左手で支えるようにしており、鯨波との対戦で使用しています。

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るろうに剣心の弥彦の戦績や活躍シーン

ここまで「るろうに剣心」で、強すぎると言われている明神弥彦が使う神谷活心流の奥義、技を紹介してきました。ここからは、明神弥彦の過去と剣心との出会いを紹介します。そして「るろうに剣心」東京編、京都編、人誅編での弥彦の活躍シーンと、「るろうに剣心」の番外編として描かれた「弥彦の逆刃刀」、連載中の「るろうに剣心」北海道編での活躍シーンを紹介していきます。

弥彦の活躍シーン①過去

明神弥彦は東京府の士族、明神家に生まれました。30石2人扶持という下級武士の父親は、幕府の武士団「彰義隊」の一員として上野戦争(戊辰戦争の一環)で新政府軍と戦い、戦死しました。父親の死後、母親は生活のために遊郭で働きますが、病気を患って死亡しました。孤児となり、集英組のヤクザに拾われた弥彦はスリをさせられます。アニメ版では母親の治療費を借金し、その返済のためにスリをしていたことになっています。

弥彦の活躍シーン②剣心との出会い

集英組でスリや小間使いなどをしながら生きていた弥彦は、ある日、剣心から財布をすります。しかし、気づいた剣心が弥彦に声を掛け、「すられたものは仕方がない」と言って弥彦に財布を渡そうとします。ところが、士族として生まれた誇りが、まだ心の片隅に残っている弥彦は、施しは受けないと叫び、剣心の心遣いを拒絶します。

弥彦の誇り高い心根を感じた剣心は、子どもでも「心根は立派に一人前でござるな」と言って、褒めるのでした。その後、剣心が暴力的な者から町の人々を守る様子を見た弥彦は、ヤクザを辞める決心をします。しかし、ヤクザから制裁されそうになり、そこを剣心に助けられました。この縁で、剣心から神谷道場に誘われた弥彦は道場に入門し、薫から神谷活心流の奥義を教わることになります。

弥彦の活躍シーン③東京編

剣心のおかげでヤクザと手を切り、神谷道場に入門した弥彦ですが、師匠として鍛えようとする薫に反抗します。訓練を怠けてばかりの弥彦は薫とは口喧嘩ばかりしています。そのような日々を送る弥彦に、心境の変化が訪れます。ある日、道場に乗り込んできた菱卍愚連隊の二人を、薫が見事な剣捌きで退治しました。その剣術に圧倒された弥彦は、これまでの行いを改めようと決意し、正式な門下生として厳しい訓練に身を投じていきます。

新型アヘンの製法を知る高荷恵が、アヘンの密売をしている武田観柳に捕まります。高荷恵を救出するために武田観柳の屋敷に乗り込む剣心に、弥彦も同行します。弥彦はスリの経験を生かして観柳の護衛から銃をするという活躍を見せます。また、四乃森蒼紫の攻撃で一時、剣心が倒れたとき、弥彦は怯むことなく蒼紫に啖呵を切り、その気概を蒼紫に高く評価されます。

弥彦は剣心の「逆刃刀」を自分も手に入れたいと思い、牛鍋屋「赤べこ」でバイトをしています。トラブルに巻き込まれた赤べこの店員、三条燕を、弥彦は誰にも頼らず助けようとします。途中で剣心と相楽左之助に手伝ってもらいましたが、一騎打ちとなった長岡幹雄を倒しています。

弥彦の活躍シーン④京都編

剣心が薫と別れ、神谷道場を去っていきました。落ち込む薫でしたが、弥彦の叱咤激励によって、剣心を追いかけて京都へ行くことになりました。弥彦は薫と共に剣心を探し回り、剣心の師匠である比古清十郎のもとで剣心と再会することができました。京都編では明治新政府を倒し、日本の覇者となることを目標とする志々雄真実率いる「志々雄一派」との戦いが描かれます。

志々雄一派との決戦に向けて、弥彦が元御庭番衆たちのアジト「葵屋」で待機していたところ、志々雄一派の精鋭、十本刀による襲撃が始まります。弥彦は「飛翔の蝙也」こと刈羽蝙也と対戦します。蝙也が放つ飛空発破の爆風を利用し、戸板で舞い上がった弥彦は「見様見真似・龍槌閃」で蝙也を討ち果たします。ところが、その直後にやってきた十本刀の才槌と不二の襲撃に圧倒され、薫は弱気になります。

その中で弥彦だけは剣心が戻ると信じて戦い続けていましたが、不二の斬撃が弥彦に襲い掛かります。その瞬間、比古清十郎が駆けつけ、弥彦は助かりました。志々雄一派との戦いを終えて、十本刀のその後を聞いた弥彦は「正しかったのは俺たちだよな」と剣心に尋ねます。剣心は「勝った者が正しいというなら、それは志々雄真実と同じだ」と答えます。剣心の言葉に弥彦は、何もわかっていなかったことを思い知らされました。

弥彦の活躍シーン⑤人誅編

もっと強くなりたい弥彦は、薫に神谷活心流の奥義を習おうとしますが、薫は、10歳の子どもにこれ以上の強さは危ういからと言って断ります。その頃、剣心に姉(雪代巴)を殺されたと恨む雪代縁が「六人の同志」を引き連れて、薫の出稽古先である前川道場と浦村署長の自宅を襲撃します。知らせを聞き、駆けつけようとする剣心に、弥彦がついて行こうとすると、剣心に拒絶されます。

悔しくてたまらない弥彦は、もう一度、神谷活心流の奥義を教えて欲しいと薫に頼みます。薫は弥彦の強い気持ちを汲み、奥義を教える準備を始めます。両手を交差させる素振りを一万回こなした弥彦は、いよいよ奥義の型を習います。そして、神谷道場が六人の同志に襲われ、剣心は外印と戦うため、弥彦に乙和瓢湖を任せます。ところが、弥彦は暗器「毘沙門剣」を備えている瓢湖に苦戦させられます。

そこで、薫が毘沙門剣の特徴について助言すると、弥彦はそれを利用して毘沙門剣の無効化に成功します。次に弥彦は「見様見真似龍槌閃」を繰り出しますが、今度は暗器「六道蠱」によって深手を負ってしまいました。代わりに戦おうとする剣心に弥彦は「守られてばかりでは強くなれない」と言い、奥義の守り「刃止め」、続いて奥義の攻め「刃渡り」で瓢湖を倒しました。

診療所で治療を終えて戻ってきた弥彦は、薫が殺害されたこと、心を壊した剣心が落人群へ行ったまま帰ってこないことを知り、驚愕します。落ち込んだ弥彦でしたが、剣心の亡き妻(雪代巴)の弟である雪代縁が剣心を恨んでいることを知り、蒼紫や操の協力のもと、雪代縁を探します。その間、薫の死が偽装であることがわかり、弥彦は剣心が戻るまで道場を守り抜くことを決意します。

雪代縁の捜索が続く中、剣心を恨む鯨波兵庫が街で暴れており、弥彦は立ち直った剣心と共に駆けつけます。カスタムグレネードランチャー(連射型改造擲弾射出装置)を繰り出す鯨波に弥彦は立ち向かい、勝利します。雪代縁が孤島にいることがわかり、剣心と掛けつけた弥彦は、そこで四星の玄武と対戦します。弥彦は奥義を上手く決められず苦しい戦いになりますが、気迫と適応力を発揮して奥義を決め、玄武を討ち果たしました。

弥彦の活躍シーン⑥エピローグ

人誅編の最後に描かれたエピローグでは、明治15年、元服した15歳の弥彦が描かれています。弥彦は神谷活心流道場の師範代になっており、名前を聞いただけで恐れられる、東日本で屈指の剣士として名を馳せています。15歳の誕生日のエピソードについては、成長した強さのところでも紹介したとおり、剣心から元服の祝いにと「逆刃刀」を贈られました。

逆刃刀とは刀工の新井赤空が人斬りを辞めて旅に出る剣心に授けた刀です。普通の刀とは逆に、峰に刃をつけた刀が逆刃刀です。赤空は、刀を持たずに旅に立つ剣心に「人斬りだったことを忘れるな」という意味で渡しています。

弥彦の活躍シーン⑦逆刃刀

「るろうに剣心」の連載終了後に発表された番外編「弥彦の逆刃刀」では、弥彦は出稽古で訪れた菊原道場で、元志々雄一派の武藤要らが道場を不当に占拠しているところに遭遇します。竹刀で挑んだ弥彦は奥義「刃断」で武藤の刀を破壊するなど、彼らを圧倒します。道場に立てこもった理由を、自由と平等な世を作るためと言う武藤に、弥彦なりの言葉で説教します。武藤に戦意を失わせた弥彦は、事件を終わらせて赤べこに向かいます。

弥彦の活躍シーン⑧北海道編

「るろうに剣心」の北海道編は、死亡したはずの神谷薫の父親が、実は北海道で生存しているという情報が入り、剣心たちが北海道へ向かうところから始まります。道場の師範代となっていた弥彦は東京に残ることになりました。薫は、30歳を過ぎた剣心の体力に衰えが目立ってきたことを心配しています。弥彦は今の剣心の力量を知るために、彼と勝負することにします。

神速と言われる剣心の攻撃力と九頭龍閃に対して、弥彦は「刃止め」で受け止めますが、敗北します。弥彦は、不殺の心と弱い人々を守るためには、剣心が逆刃刀を持ったほうがいいと考え、剣心からもらった逆刃刀を返すことにしました。弥彦自身は、竹刀で強くなることを決意します。

弥彦が逆刃刀を剣心に返した理由についてはもう一つ、弥彦に勝ったとはいえ、剣心たちが北海道でどのような敵と遭遇するか予想がつかないからだという説があります。剣心が不殺を守りつつ家族を守るためにも、逆刃刀が必要だと考えたのではと言われています。

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るろうに剣心の弥彦と他キャラの関係

ここまで「るろうに剣心」の強すぎると言われている明神弥彦の活躍シーンを紹介しました。ここからは「るろうに剣心」の明神弥彦と神谷薫、相楽左之助、三条燕、塚山由太郎との関係についてみていきます。

弥彦と神谷薫の関係

「るろうに剣心」のヒロインである神谷薫は、亡父から神谷活心流道場を受け継ぎ、師範代を務めています。剣心との出会いから道場に入門してきた弥彦に神谷活心流を教えます。弥彦は初め、素直になれず薫に反抗してばかりでした。しかし、薫が菱卍愚連隊の二人を一撃のもとに下したのを見た弥彦は、これまでの態度を改めます。そして、正式な門下生となり、剣術の鍛錬に真剣に励むようになります。

弥彦と相楽左之助の関係

相楽左之助は喧嘩屋斬左(けんかやざんざ)という異名で、喧嘩の代行人という稼業をしていました。剣心と親しくなり、喧嘩屋稼業を廃業した左之助は、何かにつけて神谷道場に入り浸り、ご飯を食べさせてもらいます。気性の激しい性格ですが、兄貴肌な左之助は多くの舎弟に慕われており、弥彦にも良い影響を与える人物です。

弥彦と三条燕の関係

三条燕は牛鍋店「赤べこ」の従業員で、大人しくて優しい性格の少女です。剣心愛用の「逆刃刀」を自分も欲しい弥彦は、赤べこでバイトをしていたことがありました。燕は思ったことを口に出すことが苦手で、出会ったころは弥彦が苛立つこともありました。三条家の元の主君長岡幹雄とのトラブルでは、弥彦は燕を助けるために一人で立ち向かい、長岡を倒しています。燕と弥彦の関係は恋愛関係に発展するような良好なものです。

弥彦と塚山由太郎の関係

塚山由太郎は刀剣を扱う豪商、塚山由左衛門の息子です。最強の剣客を目指しており、弥彦とはライバル関係です。尊敬していた石動雷十太に裏切られ、右腕を損傷してしまいます。このとき、弥彦に厳しいながらも励ましの言葉を掛けられ、改めて剣術を極める決意を固めます。

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明神弥彦の名言

「るろうに剣心」の明神弥彦は10歳の頃から強すぎると言われており、剣心や薫、仲間たちとの出会いによって、さらに成長した強さを見せるようになりました。ここでは、そのような強すぎる明神弥彦が物語の中で語った名言を紹介していきます。

明神弥彦の名言①「俺だけ弱いのは…」

10歳にしては強すぎる弥彦ですが、やはり剣心や相楽左之助などの強者と同じ力量で戦うことはできません。剣心たちと自分の大きな差を思い知ったとき、弥彦は悔しい思いを吐き出します。その言葉が、こちらの名言です。この弥彦の叫びを聞いた薫は、神谷活心流の奥義を教えることにします。薫は、今の剣心や左之助と比較するのはまだ早いけれど、剣心たちの子ども時代よりも、弥彦の方が数段強いのではないかと考えます。

もう俺だけ 俺だけ弱いのはもう嫌なんだよ!!

明神弥彦の名言②「守られてばかり…」

乙和瓢湖の暗器「六道蠱」によって弥彦が深手を負ったとき、剣心が後のことは任せろと言いました。剣心としては、弥彦がこれ以上戦えないと判断したからですが、弥彦としては剣心の想いに逆らいます。そして放った言葉が、こちらの名言です。力を振り絞って立ち上がった弥彦は、奥義の守り「刃止め」と攻めの「刃渡り」で瓢湖に勝利しました。本当の強さを身に付けたいという弥彦の強い思いが感じられる名言だと言われています。

守られてばかりいたらもうこれ以上強くなれない

明神弥彦の名言③「神谷道場で…」

人誅編では心を壊した剣心が落人群に居座るようになり、神谷道場に帰ってこなくなりました。薫や左之助もいなくなった神谷道場を、自分が守る決意をした弥彦が剣心に対して言った言葉がこちらの名言です。不殺を誓い、弱い人々を救うために生きる剣心の心に触れ、自分もそう生きるという決意と、成長が感じられる名言だと言われています。

神谷道場で待ってるぜ

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るろうに剣心の弥彦に関する感想や評価

「るろうに剣心」の明神弥彦は10歳で緋村剣心と出会い、その背中をずっと見て育ってきました。「るろうに剣心」は、主人公の緋村剣心という「男」の物語で、その彼の背中を見て成長した明神弥彦の「成長記」でもあるという感想です。

「るろうに剣心」の明神弥彦は10歳とは思えない強さを持っている少年です。この弥彦の心の強さがかっこいいという感想です。また、「るろうに剣心」のアニメ版で弥彦を演じている声優は小市真琴さんで、弥彦の感情の演技が上手い、大好きだということです。

「るろうに剣心」の明神弥彦は強すぎると言われていますが、やはり大人との戦いでは苦戦し、負傷することもあります。この弥彦が、最終決戦では新撰組の斎藤一や御庭番衆の四乃森蒼紫と並び、敵幹部クラスの強敵を撃破するほど成長しました。弥彦が成長していることが、とても好きだという感想です。

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るろうに剣心の弥彦が強すぎる理由まとめ

「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」の明神弥彦が強すぎるということで、その理由について考察してきました。弥彦は10歳ですが、強敵を相手にしても恐れることなく立ち向かいます。苦戦することも多いですが、自分の力で困難を突破しようとする強い気迫を備えています。薫から伝授された神谷活心流の奥義と技で敵を撃破してきた弥彦は、本編のエピローグで15歳となり、剣心から「逆刃刀」を贈られるまでになりました。

北海道編では、剣心や薫の代わりに師範代として道場を守るために東京に残っています。10歳で剣心と出会った弥彦は、彼のもとで成長し、逆刃刀を贈られましたが、更なる強さを求めて逆刃刀を剣心に返しました。感想でも「るろうに剣心」は弥彦の成長記でもあるという感想が寄せられていました。ここまで「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」の明神弥彦が強すぎる理由について考察してきました。

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