【るろうに剣心】飯塚は闇乃武に通じていた裏切り者！最後は志々雄に殺された？

るろうに剣心の飯塚は、剣心が人斬りとして活動していた時代に、彼の世話役と検分役を担っていました。表向きは親しいように見えましたが、実は裏切り者の内通者だったのです。本記事では、そんな飯塚にスポットを当てて、彼の裏切り行為や誰と内通していたのかなどを解説していきます。彼の最後についてもネタバレしているため、気になる人はチェックしてみてください。

飯塚が登場する「るろうに剣心」は、1994～1999年に週刊少年ジャンプにて連載された日本の漫画作品です。明治時代を舞台にしており、幕末最強の人斬りといわれた抜刀斎こと緋村剣心や、仲間たちの戦いが描かれています。作者は和月伸宏先生で、少年漫画では異例の時代劇ということでも注目を集めました。2020年10月時点で、全世界シリーズ累計発行部数（電子版を含む）は、7200万部を突破する記録を達成しています。

主人公の緋村剣心は、絶対に人を殺さないと誓いを立てた剣客で、当てもなく旅をする放浪人でもありました。仲間との出会いや、かつての同業者、宿敵たちとの戦いを通して、新たな時代に変えていく物語です。本編は「東京編」「京都編」「人誅編」で構成されています。物語の序盤にあたる東京編では、剣心が薫、弥彦、左之助と出会うシーンも描かれていました。

るろうに剣心の飯塚は、長州派維新志士として活動していた人物です。また、かつて人斬りとして活動していた緋村剣心の世話係と検分役を務めていました。明るい性格をしており、冗談を交えながら語り掛けるなど、剣心とは親しく付き合っていた様子です。ところが、裏では幕府側の内通者として、剣心をはじめ長州派の維新志士たちの情報を、暗殺組織「闇乃武」に流していました。

のちに、裏切っていたことがバレそうになると、面倒はご免と言わんばかりに、早々と逃亡し姿をくらまします。しかし、剣心のあとに人斬りの役目を引き継いだ志々雄真実が、彼を追いかけました。応戦しようとした飯塚は、志々雄真実の圧倒的な刀術にはかなわず、一刀で切り捨てられました。

るろうに剣心の飯塚は、ときには剣心をからかうように語りかけるなど、親しく交流しているようでした。しかし、彼が裏でとる行動から、実は裏切り者で誰かの内通者ではないかという声が浮上しています。ここでは、飯塚が誰の内通者で裏切り行為をしていたのか、どのような最後を迎えたのかを解説していきます。

欧米列強が幕府へ開国を迫ったことが影響し、幕末と呼ばれる時代が始まります。飯塚は長州派の維新志士として、京都を中心に活動しました。しかし、欧米列強を相手に長州派の勝ち目はないと判断し、故郷だけでなく日本国に見切りをつけたのです。長州が惨敗する前に稼げるだけ稼ごうと、飯塚は考えました。そして、徳川幕府直属の暗殺組織である「闇乃武」に接触して、彼らに情報を流す内通者となったのです。

ちょうどこの頃、長州藩の桂小五郎は剣心を仲間に加えています。桂の期待通り、長州藩の剣術士が束になっても敵わないほど、剣心は凄腕の剣士でした。剣心に敵対組織の要人の暗殺を任せようと、桂は考えます。桂の思惑通りに、剣心は次々と幕府側の要人を抹殺していくのでした。

いつの間にか彼は「人斬り抜刀斎」として恐れられるようになります。一方、幕府側は業を煮やし、剣心の抹殺を計画しました。飯塚は闇乃武と協力しながら、剣心を抹殺する策を進めていくことになります。

内通者の飯塚から情報を得た闇乃武は、剣心の弱みを突いて抹殺しようと企みます。そこで、婚約者を殺された雪代巴に、剣心の弱点を探るように言いくるめて、彼の元へ送り込みました。裏切り者の飯塚は剣心と雪代巴をフォローして、二人が良い仲に進展するよう取り計らうのでした。やがて、京都で禁門の変が発生したことで、桂も失踪します。闇乃武は「やるなら今しかない」と思い、巴を呼び戻しました。

そして、大量の罠をしかけて、自分たちの拠点へと剣心を誘い出します。敵に追い詰められる剣心でしたが、巴の犠牲によって勝利しました。巴はいつしか彼を本気で愛していたのです。飯塚が裏切り者で内通者だったことがバレてしまい、彼は追手が来る前に逃げようとします。ところが、剣心から要人暗殺の役目を引き継いだ志々雄真実によって、最後は一刀で殺されてしまいました。

るろうに剣心の桂小五郎は、長州派維新志士のリーダー格の人物です。剣心の才能に目をつけて自分たちの仲間に加え、要人暗殺の任務を与えます。桂は冷静沈着さと狂気を併せ持つ男で、飯塚に対しても仲間として信頼を寄せていました。

しかし、彼が裏切り者で幕府の内通者と知って、すぐに志々雄を差し向けます。志々雄が目の前に現れたとき、飯塚はすぐに桂の差し金であることに気づきました。そのことからも、互いに相手の立場や力量を、正確に理解していた関係といえるでしょう。

るろうに剣心の雪代巴は、江戸生まれの武家の娘です。婚約者が死んだと聞いて、あてもなく京都へやって来ました。闇乃武に言いくるめられて、暗殺計画のために剣心の元へ送り込まれます。しかし、徐々に彼を本気で愛するようになったのです。飯塚は自分が闇乃武と通じていることを隠して、二人の仲が進展するようにサポートします。巴は彼が内通者であることに、気づいていないようでした。最後は剣心を庇って犠牲になります。

るろうに剣心の主人公で、かつては幕末最強と呼ばれた「伝説の人斬り」緋村抜刀斎（ひむら ばっとうさい）です。多くの人を斬り殺してきた過去を悔い、その贖罪のために放浪の旅を続けています。飯塚は闇乃武の暗殺計画に加担することを決意し、剣心を裏切りました。剣心は彼が内通者だったことを、桂から聞かされるまでは気づかなかったため、非常に驚いている様子でした。

• 本名：竹尾智晴（たけお ともはる）
• 生年月日：1951年2月5日
• 出身地：東京都中央区
• 愛称：トモちゃん
• 職業：声優、俳優
• 事務所：81プロデュース

るろうに剣心の飯塚役を担当したアニメ声優は、中尾隆聖（なかお りゅうせい）さんです。3歳の頃に「劇団ひまわり」に入団をして、5歳でラジオドラマ「フクちゃん」でデビューしました。シャープで甲高い声質をしており、一度聞けば忘れられないと評されています。

「それいけ!アンパンマン」のばいきんまん役や、「ドラゴンボールZ」のフリーザ役などの悪役を演じるイメージが強いようです。しかし、マスコットキャラクターを演じることもあり、演技の幅が広いベテランの声優です。

• 1965年：宇宙パトロールホッパ（ジュン役）
• 1973年：ゼロテスター（～1974年 荒石ゴウ役）
• 1983年：伊賀野カバ丸（～1984年 伊賀野カバ丸役）
• 1990年：それいけ!アンパンマン みなみの海をすくえ!（ばいきんまん役）
• 1994年：モンタナ・ジョーンズ（～1995年 アルフレッド役）
• 2003年：京極夏彦 巷説百物語（又市役）
• 2007年：BUZZER BEATER（ハン役）
• 2015年：ドラゴンボール超（～2018年 フリーザ役）
• 2023年：TRIGUN STAMPEDE（ウィリアム・コンラッド役）

るろうに剣心の追憶編では、志々雄が飯塚を斬殺するシーンが、最も印象に残ったという感想があります。飯塚は池田谷事件の黒幕でもあり、人知れずもう一人の伝説の人斬りだという声も上がっていました。志々雄の最初の仕事が彼の始末であり、剣心は裏から遊撃剣士として表舞台へ行くという、展開の変わる出来事となっています。

るろうに剣心の雪代巴と飯塚は、闇乃武が企んだ剣心の抹殺計画に利用された人物でした。しかし、闇乃武側の仲間だということは飯塚だけが知っていて、巴は彼が内通していたことを知りませんでした。ただ利用されているだけの巴が受けた心の傷を思うと、胸が痛むという感想が上がっています。

るろうに剣心の実写版である追憶編は、原作よりもOVA寄りだったけれど面白かったという感想が上がっています。ただ、るろうに剣心の実写版では、志々雄真実が飯塚を始末する最後のシーンがなかったことに対して、残念だったという声も非常に多かったです。志々雄役の藤原竜也さんが火傷をしていない若いバージョンも、見たかったというファンもいました。

るろうに剣心の飯塚は、長州派維新志士として活動しており、剣心の世話係と検分役を務めていました。剣心とは冗談を交わす親しい仲でしたが、実は幕府側の内通者だったのです。飯塚は自身の裏切りがバレそうになると、そそくさと逃げ出しました。

しかし、志々雄に追いつかれて応戦するも、圧倒的な刀術の差で最後は斬殺されてしまいます。表向きは明るく裏ではしたたかな彼の人間性にも注目すると、るろうに剣心をさらに楽しめるかもしれません。